アラジンのストーブ人気7選を紹介!後悔しやすいポイントも詳しく解説
アラジンストーブの可愛らしくてレトロな見た目は、インテリア界隈だけでなくアウトドア愛好者にも人気。種類が多く、どのモデルにしようか迷うでしょう。本記事では、アラジンの代表作であるブルーフレームや遠赤グラファイトヒーター、お手頃なセンゴクアラジンのガスストーブを紹介します。
アラジンのストーブが「キャンプでも人気」の理由
【アラジンの人気の理由】
- 洗練されたデザイン
- 持ち運びやすいサイズ感
- 電源のない屋外で楽しめるモデルも
1919年に誕生した「英国アラジン社」のつくるストーブは、長年多くのファンから愛されている暖房器具。
レトロで可愛らしいデザインが多く、部屋に置いてあるだけで垢抜けた空間をつくり出せるのが人気の理由。
中でも1930年代に誕生した
代表作「ブルーフレームヒーター」は超ロングセラーです。円筒形と丸窓のあるレトロな風貌が特徴。その可愛らしい見た目を維持しながら、少しずつ改良を重ねて進化しているのも、見た目だけでなく、使いやすさに拘っているメーカーのプライドの証。
さらに、アラジンのストーブは
重さが8kg程度で持ち運びやすいサイズ感なのもポイント。好きな所に置いて使えるので、ベランダでキャンプ気分を味わう「ベランピング」のお供にするのも良いですね。
そんな洗練されたデザインのストーブはインテリアとしてだけでなく、キャンプでも大活躍。
燃料にガスボンベや灯油などを使うので、電源の確保がしにくいキャンプにはぴったりだからです。
見栄えを意識したキャンプだからこそ、アラジンのストーブの水色や白といった豊富なカラーリングが映えますよ。
アラジンとセンゴクアラジンのストーブは何が違う?
「センゴクアラジン」という別ブランドが存在するのをご存知でしょうか。
元々「アラジン」は英国アラジンと米国アラジンが合併することで誕生しました。その後、紆余曲折を経て、2005年に日本の株式会社千石がアラジンブランドの販売権を取得しています。
その株式会社千石が新しく生み出した独自ブランドが「センゴクアラジン」です。
アラジンの代名詞「ブルーフレームヒーター」と見た目がそっくりなのが、センゴクアラジンの「ポータブルガスストーブ」。
この2つは何が違うのか?「価格」「燃料」「見た目」の3つの観点に着目して紹介していきます。
ストーブの「価格」が違う
アラジンのブルーフレームヒーターとセンゴクアラジンのポータブルガスストーブでは
価格帯に結構な差があります。
- アラジンの代表作「ブルーフレーム」であれば5~6万円
- センゴクアラジンの「ポータブルガスストーブ」3万円代
代表取締役の千石唯司氏の言葉を借りるとセンゴクアラジンは「可愛くてちょっと便利なもの」「価格も少し安めに手に取りやすい製品」をコンセプトにしています。
見た目と価格のいいとこどりをしているのがセンゴクアラジンの特徴ですね。燃料と燃焼効率が違う
ブルーフレームヒーターとポータブルガストーブでは、次のように使っている燃料が異なります。
- アラジン「ブルーフレームヒーター」:灯油
- センゴクアラジン「ポータブルガスストーブ」:ガスボンベ
より
手軽さを重視するなら、燃料がコンビニやスーパーでも手に入り、持ち運びもしやすい「センゴクアラジン」がおすすめ。
また、使う燃料が異なるので燃焼効率自体にも大きな差が出ます。
アラジンの「ブルーフレーム」とセンゴクアラジンの「ポータブルガスストーブ」の発熱量と連続稼働時間を比較したのがこちらの表です。
アラジンのブルーフレームの方が、燃焼効率が高いので、ランニングコストの安さが見込めます。
対して、センゴクアラジンのストーブはガス缶1本に対して連続使用時間が短いです。手が出しやすい価格であっても、後々かかるコストは大きくなりがちですね。
似たような見た目ではありますが、どちらのストーブもメリット・デメリットを把握したうえで、選択すると後悔しにくいですよ。
サイズ感とカラーが違う
価格・燃料に加えて、その見た目も少し異なります。
「ポータブルガスストーブ」の見た目は、ブルーフレーム独特のレトロさと可愛らしさをそのまま採用しています。
ただし、「ブルーフレームヒーター」は薄いグリーンやホワイトなど落ち着いた色味が多いですが、「ポータブルガスストーブ」はレッド・イエローといったポップなカラーリングが特徴です。
遊び心満載のデザインが女性キャンパーはもちろん、オシャレなキャンプサイトをつくりたい男性にもおすすめです。
また、サイズや重さは「ポータブルガスストーブ」の方が小さく軽いです。
置き場を固定して使うなら「ブルーフレームヒーター」、キャンプに持ち込んだり頻繁に部屋間を移動させたりするなら「ポータブルガスストーブ」がおすすめですね。
アラジンのストーブの「種類」
アラジンのストーブは大きく3種類に分けられます。灯油を燃料とする最もスタンダードな「ブルーフレームヒーター」。電気で使う「遠赤グラファイトヒーター」。そして、センゴクアラジンのガスを燃料とするコンパクトな「ポータブル ガス ストーブ」。
それぞれの性能や機能の違いは以下の表のとおりです。
ここからは、この3種類のストーブが持つ特徴を解説していきます。
【灯油】ブルーフレームヒーター
アラジンの代名詞とも言える「ブルーフレームヒーター」。
90年前から変わらない、昔懐かしいデザインが魅力の一台です。熱した空気を上昇させる
対流方式なので、空間全体をくまなく暖められ、冬の寒いキャンプでも快適に過ごせます。
丸窓から見える青い炎は、効率がいい燃焼状態である証拠。タンクには燃料となる灯油が4.1L入り、
満量の状態から15時間続けて燃焼可能。キャンプ1泊分なら十分な稼働時間です。
また、燃焼中に
水蒸気が発生するため、空気が乾燥しにくいのも特徴。
地震の際は一定の揺れを感知して自動で消火される仕組みなので安心して使用できます。
【ブルーフレームヒーターの特徴】
- 90年前から変わらない完成されたデザイン
- 対流方式で空間全体を暖める
- 満量の状態で15時間燃焼
- 燃焼時のにおいを抑える設計
- 水蒸気で空気を加湿
- 地震時の自動消火
【ガス】ポータブル ガス ストーブ
かわいらしい見た目でカラーも豊富な「ポータブル ガス ストーブ」。ブルーフレームをモチーフにしており、
レトロなデザインが引き継がれています。
コンパクト設計で持ち運びにも便利。
燃料は手に入れやすいカセットボンベなので、灯油を使うブルーフレームヒーターよりも気軽に活用できます。
2kWの高火力で燃焼するので高い暖房性能も期待できます。
危険を察知すると自動でガスを遮断する
4つの安全装置も特徴的。ボンベが異常に熱せられると「圧力感知安全装置」、室内の酸素濃度が低くなると「不完全燃焼防止装置」、店頭や強い衝撃が加わると「転倒時消火装置」、風などで火が消えると「立消え安全装置」がそれぞれ作動。もしもの時にも安心して使用できます。
【ポータブル ガス ストーブの特徴】
- レトロでかわいらしい見た目
- コンパクトで持ち運びに便利
- カセットボンベ式で2kWの高火力
- 4つの安全装置で安心
【電気】遠赤グラファイトヒーター
「遠赤グラファイトヒーター」には、
「1灯管」、「2灯管」、「トリカゴ」の3種類がラインナップ。いずれもアラジン独自の技術「遠赤グラファイト」が使用されています。
寒い環境でも0.2秒で立ち上がり、遠赤外線効果で暖かさが長く持続します。
「1灯管」は重さ約3.5kgと軽く、スリムなので置き場所を選びません。
「2灯管」は放熱部分が縦と横に自在に展開できる利便性の高さが特徴。両モデルともに、障害物を察知して自動で電源をオフにするシャットオフセンサーを備えています。
鳥かごのようなフォルムの
「トリカゴ」は、重さ約1.6gと軽量で、2.3mと長めのコードを採用した取り回しの良さも魅力。大型のガードを備え安全性も高めています。防滴仕様とされているので、水を扱う場所でも使いやすいのもポイントです。
【遠赤グラファイトヒーターの特徴】
- わずか0.2秒で起動
- 遠赤外線効果で暖かさ長持ち
- 安全を考慮した設計
アラジンストーブの後悔しやすい3つのポイント
見た目がレトロで可愛らしいアラジンストーブですが、買ってから「後悔」してしまうようなポイントもあります。どんなデメリットがあるのか、アラジンの代名詞「ブルーフレーム」に特化して後悔しやすいポイントを紹介します。
紹介するデメリット面をチェックしたうえで、購入すれば後悔しませんよ。
【1】こまめなメンテナンスが必要
見た目のかわいらしさとは裏腹に、メンテナンスに手間がかかりやすいのがデメリット。
ブルーフレームヒーターの灯油を入れるタンクは取り出せないので、ストーブのある場所まで重いタンクを運ぶ必要があります。灯油の保管場所にも気を使いますよね。
また、灯油を使用しているため、煤が結構出やすいのも問題のひとつです。その煤が丸いガラス面についてしまうので、こまめな拭き掃除が欠かせません。
また灯油を吸い上げる芯の交換も必須の作業。芯交換にはコツがいるので、はじめての人にとっては気軽に使えるストーブとは言えません。
こういった、いくつかの手間も「手がかかってかわいい」と思えるタイプの方でないと、買ってから後悔してしまいますね。
【2】燃費があまり良くない
ブルーフレームヒーターは、4.1Lの灯油に対して15時間の連続燃焼が可能です。キャンプであれば1泊2日を持たせることができそうですが、これを自宅で使うとなると話は別です。
普通の電気ストーブでなら電源さえあれば、連続で使えますが、朝から夜まで稼働させるとなると毎日、灯油の補給が必要になります。
この記事執筆時点(2023年9月)の灯油の相場が2,669円/18Lなので、1Lあたり約148円です。ブルーフレームを1回満タンにするのに607円かかります。
毎日、灯油を満タンにすると考えると1カ月で1万8千円も灯油にかかってしまいます。このように考えると燃費が悪いのがわかりますね。
短時間だけ使う、キャンプの時だけ使うといった短い使い方をするなら後悔しにくそうです。
【3】暖かくなるのに時間がかかる
ブルーフレームヒーターは、家庭で使うストーブやエアコンと違って、暖かい風が出るわけではないので、部屋が温まるまでに時間がかかります。
広いリビングを暖めるのはもちろん、寒さの厳しい地域でキャンプともなるとアラジンストーブ1つでテント内を暖めるのは難しい可能性があります。
そこで使いたいのが「ストーブファン」です。
ストーブの上に置くことでファンが回転して、暖かい風を送り出してくれるので、効率よく部屋やテント内を暖められますよ。
ブルーフレームヒーターの「失敗しない使い方」
アラジンストーブの中でも一番取り扱いが難しい「ブルーフレームヒーター」。
安全に使用するためには灯油を正しく扱い、こまめにメンテナンスする必要があります。
注意すべきポイントを押さえたうえで、自宅で使ったり、キャンプに持ち出したりしましょう。
空焚きをしない
ストーブ内に燃料を入れずに加熱する空焚きは避けましょう。
なぜなら、灯油切れに気づかず空焚きしてしまうと、芯の部分が燃えて消耗が激しくなり、大量のすすが発生する恐れがあるからです。
ブルーフレームヒーターには燃料切れを知らせる機能がありません。油量計の表示を確認して灯油がなくなる前に消火、給油するよう心がけましょう。
古い灯油を使用しない
古い灯油を使用すると芯にタールがたまり、火の回りが遅くなったり、炎にムラができたりと異常をきたす可能性があります。
ほかにも、汚れた油や水が混ざった油も類似のリスクがあります。専用のポリ容器で正しく保管した灯油を用いれば問題ないので注意しておきましょう。
使用後に燃焼部を清掃する
日常的なメンテナンスとして燃焼部の清掃は肝心です。燃焼部にごみやほこりが付着すると、燃焼のための空気不足や空気の流れの妨げになります。そのまま使用するとすすの発生や火災の原因になることも。日頃から燃焼部をブラシで手入れしてきれいに保ち、正常に燃焼しているかをよく観察しておきましょう
美しさを保つには「ピカール」もおすすめ
金属部分の清掃・メンテナンスには金属磨き「ピカール液」を活用するのもおすすめです。簡単に汚れやくすみが落ちるので、きれいな状態で長く愛用できるようになるはずです。
レトロでかわいい!アラジンストーブおすすめ7選
ここからは、アラジンのストーブ7種類を詳しく紹介します。灯油ストーブのブルーフレームヒーターや、カセットボンベを使うポータブルガスストーブはキャンプでも大人気!それぞれの特徴を把握してお気に入りを見つけてください。
サイズや基本的な機能は、上で紹介したBF3911と同じですが、炎の見える中心部分の作りが異なるモデルです。
360度がガラス面なので、どこからでも美しい青い炎を楽しめるのが特徴です。より炎を眺めながらゆったりしたい人におすすめです。
【基本情報】
- サイズ:388×405×551mm
- カラー:ブラック
- 使用燃料:灯油
- 発熱量・暖房出力:2.68kW/h(2500kcal/h)
- 本体重量:
[タンク空時]8.8kg
[タンク満時]12.1kg
- タンク容量:4.1L
- 安全装置:対震自動消火
- 連続燃焼時間:15時間
ポップなカラーリングが特徴のストーブ。
コンパクトで扱いやすく、持ち運びにも適しています。燃料はカセットボンベなので、コンビニなどでも手に入りやすくて便利。転倒時に自動でガスの供給を停止する機能など、
4つの安全装置をそなえています。
【基本情報】
- サイズ:320×335×390mm
- カラー:レッド、イエロー、グリーン(販路限定色)、ホワイト(販路限定色)、ブラック(アラジンダイレクトショップ限定色)
- 使用燃料:カセットボンベ
- 発熱量・暖房出力:2.0kW(1,700kcal/h)〜0.8k(690kcal/h)
- 本体重量:約5.7kg
- 安全装置:圧力感知安全装置、不完全燃焼防止装置、転倒時消火装置、立消え安全装置
- 連続燃焼時間:弱260分、強100分
非常に軽量でコンパクトなカセットボンベ式のストーブ。背面上部に取っ手が付いており持ち運びも楽々なのでキャンプで活躍する一台です。反射板が熱を前面に放射することで素早く広範囲に暖かさが広がり、しっかりと暖房能力を発揮します。
【基本情報】
- サイズ:370×296×335mm
- カラー:ブラック
- 使用燃料:カセットボンベ
- 発熱量・暖房出力:1.4kW(1204kcal/h)〜0.5kW(430kcal/h)
- 本体重量:約4.2kg
- 安全装置:圧力感知安全装置、不完全燃焼防止装置、転倒時消火装置、立消え安全装置
- 連続燃焼時間:弱420分、強150分
丸みを帯びたクラシカルなデザイン。スリムタイプで設置場所を選ばないモデルです。起動から0.2秒で暖まり、遠赤効果で体の芯まで暖められるのが持続。電気を使用するタイプなので、自宅はもちろん、電源付きのキャンプサイトでも使用可能です。
【基本情報】
- サイズ:300×300×884mm
- カラー:グリーン、ホワイト
- 消費電力(電源):900W(AC100V)
- パワー切替:900W/700~250W
- 本体重量:約3.5kg
- 安全装置:自動オフタイマー、転倒オフスイッチ、チャイルドロック
暖かくなる部分が2つ搭載されており、ワンタッチで燃焼部分を縦・横に切り替えが可能。
暖かさがより広い範囲にムラなく広がります。温度センサー付きで温めすぎを押さえる節電効果もあります。1灯管と同じく0.2秒で立ち上がる素早さもポイント。
【基本情報】
- 縦置きサイズ:320×350×700mm
- 横置きサイズ:588×350×695mm
- カラー:グリーン、ホワイト
- 消費電力(電源):1,000W(AC100V)
- パワー切替:1,000W/700~300W
- 本体重量:約6.7kg
- 安全装置:シャットオフセンサー、自動オフタイマー、転倒オフスイッチ、チャイルドロック
鳥かごのような大型のガードを搭載し、見た目の可愛らしさだけでなく安全性も両立している一台。ヒーターに手を伸ばすことの多いお子様やペットのいるご家庭にピッタリ。
小型軽量なのでさまざまなシーンで扱いやすいモデルです。
防滴仕様なので、水回りでも使いやすいのもポイント。
【基本情報】
- サイズ:190×190×548mm
- カラー:グリーン、ホワイト
- 消費電力(電源):400W(AC100V)
- パワー切替:400W/200W
- 本体重量:約1.6kg
- 安全装置:転倒オフスイッチ、過度過昇防止装置、大型ガード
アラジンストーブでキャンプを楽しもう!
90年前から世界中の人々を暖めてきたアラジンのストーブ。デザイン性の高さ、優れた暖房機能、安全への配慮など、人気を集め続けることに、頷ける特徴が満載でしたね。
定番のブルーフレームヒーターをはじめ、キャンプに持ち運びやすいポータブルガスストーブなど、さまざまなモデルがラインナップされています。あなたが使いたい用途やシーンにマッチするものが見つかるはず。
この記事を参考に購入を検討してみてはいかがでしょうか。きっと皆さんのお部屋や冬のアウトドアライフを彩り、暖かく包み込んでくれますよ。