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湖畔でのキャンプの様子

キャンプ初心者必見!春キャンプで気を付けるべき4つのこと

2018.11.19ノウハウ

ぽかぽか陽気の春は、アウトドアで過ごすのにぴったりな季節です。ゴールデンウィークにキャンプを予定している人も多いのではないでしょうか。この記事では、通算270泊以上のキャンプ経験を持つ私が、春キャンプで気を付けるべき天気に関する4つのことをご紹介します。

はじめに

桜
お花見、新緑、旬の食べ物など、春キャンプには楽しみがいっぱいです。しかし、穏やかな季節だからといって軽く見ていると、キャンプで大変な目に遭うことがあります! この記事では、我が家の経験を交えながら、春キャンプで気を付けるべき天気に関する4つのことをご紹介します。

1. 春の夜は冬並みに寒い!

雪が残る春キャンプの様子
毎年春になると、我が家は各地の標高800~1,300mにあるキャンプ場へ出かけてることが多いです。標高が高いキャンプ場では、ゴールデンウィークの頃でも日陰には雪が残っていることがあります。上の写真も春に撮影したものですが、かなり雪が残っていました。日中は20℃を越えるような暖かさでも、朝晩はぐっと冷え込み、5℃以下になることも珍しくはありません。春キャンプの夜は、冬並みの寒さを想定しておきましょう。
ガスランタン
服装は冬用のアウターを持っていくようにしてください。薄手のダウンジャケットや防寒インナーなどを重ね着して、温度調整をするのも良いですね。シュラフ(寝袋)は夏用ではなく、冬用または3シーズン用を用意しましょう。ストーブや電気カーペットなどの暖房器具があると、さらに安心です。我が家では、毎年5月上旬までは暖房器具を持っていくようにしています。
雪が残る春キャンプの様子
キャンプ初心者さんや装備に不安がある人は、テント泊ではなく、コテージやバンガローの利用をおすすめします。または、標高の高いキャンプ場は避けると良いでしょう。 【対策】 ・冬用アウターを持っていく ・薄手のダウンジャケットや防寒インナーで温度調整をする ・冬用または3シーズン用シュラフ(寝袋)を用意する ・暖房器具を持っていく ・テント泊をやめて、コテージやバンガロー泊にする ・標高が高いキャンプ場を避ける

2. 春の雨は体が冷える!

悪天候の中のキャンプの様子
「春に3日の晴れなし」という言葉があるように、春は移動性の高気圧と低気圧が交互に通過するため、天気が非常に変わりやすい季節です。雨の予報がなくても、天気が変わりやすい山間部では、急に雨が降ることもあります。春の冷たい雨に濡れると、想像以上に体が冷えますので、レインウェアや長靴などの雨具を忘れないようにしてください。
湖畔でのキャンプの様子
ちなみに私は以前、春の雨によって低体温症に近い症状になったことがあります。設営中に小雨が降り始めたのですが、レインウェアを着るのが面倒で、濡れながら作業を続けたのです。風がある気温の低い日で、寝不足による疲れなどが重なり、体が一気に冷え、震えで動けなくなってしまったのです。 低い気温の中、体が濡れたままの状態で強い風に煽られると、どんどん体温が奪われて低体温症を起こしやすくなります。「多少の雨なら大丈夫!」という考えは危険です。絶対に濡れたままの状態を放置しないでくださいね! 【対策】 ・レインウェア、長靴を持っていく ・体が濡れたままにしない

3. 春は紫外線も強い時期!

日焼け止めとサングラス
春は紫外線が強くなる季節です。実は紫外線には2つの種類があります。1つは7月から8月の真夏にたくさん降り注ぐUV-B。肌が赤くなったり、黒くなったりする一般的な日焼けやシミの原因となる紫外線です。一方、4月から8月頃がピークとなるUV-Aは、肌の奥にダメージを与え、シミやシワ、たるみなど肌の老化現象を引き起こします。しかも、UV-AはUV-Bと違い、曇りの日でも降り注いでいます。
川岸に置かれたカヌー
さらに、キャンプ場があるような標高が高い所、空気が澄んでいる所、照り返しのある水辺では、紫外線量が増加します。日焼け止めクリームを数時間おきに塗り直したり、帽子や長袖の服を着たりして、春キャンプから意識的に日焼け止め対策を行いましょう。また、紫外線による目の病気を予防するためにも、サングラスを着用してください。 【対策】 ・日焼け止めクリームをこまめに塗り直す ・長袖、帽子、サングラスを着用する ・曇りの日でも、日焼け止め対策をする

4. 「春の嵐」と呼ばれる強風に要注意!

湖畔でのキャンプの様子
4月下旬から5月にかけ、低気圧が急速に発達する春の嵐を「メイストーム」(5月の嵐)といいます。ちょうどゴールデンウィークの頃と重なるため、アウトドア活動をする際に注意が必要な気象現象の1つです。 我が家は、2016年5月に福島県の裏磐梯でメイストームに遭遇しました。風があまりに強いのでタープを片付けようとしたところ、風が抜けやすい湖畔に設営していたこともあり、タープが突風にあおられ、目の前でポールが折れました。誰も怪我をしなかったことは不幸中の幸いでしたが、気象情報(風向・風速など)をこまめに確認して、もっと早い段階でタープを片付けるべきだったと反省しています。
湖畔でのキャンプの様子
メイストームほどの強い風ではありませんが、2010年のゴールデンウィークにも設営時に突風にあおられ、タープポールが折れたことがあります。設営や撤収時は、テントやタープが風の影響を受けやすく、危険を伴いますので注意してください。念のために、予備のテント、タープ、タープポールを持って行くと良いでしょう。 【対策】 ・設営・撤収時は、テントやタープが風にあおられやすいので注意する ・風の強い日は、気象情報(風向・風速)を随時確認する ・予備のテント、タープ、タープポールを持っていく

まとめ

湖畔でのキャンプの様子
春キャンプでは気候に注意が必要であることを事前に把握しておくと、対策が取りやすくなりますよね。もちろん無理は禁物ですので、自分のレベルにあったキャンプをすることも大事です。ぜひ安全に春キャンプを楽しんでくださいね。

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