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トライポッドおすすめ18選!100均アイテムや自作方法も紹介
焚き火調理を叶えるトライポッド。鍋やダッチオーブン、ケトルなどをつるせるアイテムです。「キャンプにトライポッドは不要なのでは?」という声もありますが、実は持っていると便利なアイテム。今回はトライポッドの魅力や選び方を解説。おすすめアイテムから気になる自作方法、100均アイテムも紹介します。おしゃれなトライポッドを選んでキャンプをグレードアップしましょう!
トライポッドとは?
トライポッドは、キャンプで使用する三脚または四脚のクッカーをつるすアイテム。焚き火台の上に設置し、焚き火をしながら料理をつくれます。シンプルな構造で、設営や撤去が簡単。不安定な場所にもしっかり設置できるので、キャンプで重宝されています。
また、ダッチオーブンやケトルのほかにもランタンや蚊取り線香などをつるすことも可能。キャンプサイトに映えるおしゃれな見た目も人気です。
トライポッドの魅力
トライポッドは焚き火をさらに楽しくしてくれるアイテムですが、「コンロがあればトライポッドは必要ないのでは?」と感じる方も多いかもしれません。しかし、トライポッドを持っていることで、さまざまなメリットがあります。ここではトライポッドがあると便利な理由や魅力について解説します。
焚き火調理の火力を調整しやすい
トライポッドは、チェーンでつるす高さを変えられるので、火加減の調節が簡単に行えます。鍋と火の距離を調節することで、ちょうどいい火力をキープ。焚き火台の上に直置きすると焦げ付きやすい煮込み料理も、上手に仕上がります。
また、鍋やケトルを浮かせた状態で使用するので、炭や薪を出し入れしやすいのもポイント。薪や炭をくべるときに、重たい鍋を移動させずに済むのはトライポッドならではの魅力です。
ダッチオーブンを安定してつるせる
トライポッドは、トライアングル構造でバランスよく支えるため安定感が抜群。ダッチオーブンなどの重い鍋をつり下げてもぐらつきません。河原など、石や岩が多い地面でも使えるので、直火で調理をしたいときにも重宝するアイテムです。
おしゃれさを演出できる
トライポッドは、焚き火シーンをよりおしゃれに見せられるアイテム。焚き火台にセットしてダッチオーブンやケトルをつるすだけで、ベテランキャンパーの雰囲気を演出できます。専用のテーブルをセットすれば、囲炉裏風にして楽しむことも!
そのほかにも鍋料理が映える田舎鍋やランタン、蚊取り線香をつるすなど、使い方はいろいろ。自分好みのおしゃれサイトをつくるために一役買ってくれるアイテムです。
コンロを追加するより省スペース
ファミリーなどの大人数のキャンプ飯をつくるときは、2口や3口の大型コンロが必要になることも。荷物が多くなったり、調理スペースが狭くなったりと大変です。トライポットがあればコンパクトに持ち運べ、焚き火に設置するのでスペースも取られません。
また同時調理ができ、調理時間の短縮にもなります。ダッチオーブンに食材を入れるだけで料理が出来上がり、ほったらかし調理にも持ってこいです。
「ほったらかし」でメインディッシュ完成!ダッチオーブンレシピ2品
キャンパーや料理好きなら一度は挑戦したい、ダッチオーブン料理。本体に重厚感があり、お手入れが少々面倒だったりとお手軽でないイメージがありますが、実は調理自体は簡単。上下から均等に熱を加え、ダッチオーブンが食材のうまみを引き出してくれるので、複雑な工程や調味料なしでも本格的な料理が完成。冬に焚き火を囲みながらみんなで食べたい、初心者でもチャレンジできるダッチオーブン料理を紹介!
トライポッドの選び方
一見、同じように見えるトライポッドですが、それぞれ違いがあります。用途に合わないものを選んでしまうと、使えない可能性もあるためしっかりチェックして選びましょう!
調理器具に合った耐荷重を選ぶ
トライポッドはどれも同じように見えますが、耐荷重は5〜40kgと大きな差があります。ケトルなど軽い調理器具を使う際はあまり問題ありませんが、ダッチオーブンなど重い鍋をつるすなら、耐荷重をしっかり確認しましょう。
耐荷重以上重さの鍋の使用は、トライポッドの破損や転倒につながります。危険も伴うので、耐荷重はやや大きめを選ぶのが安心です。使用する鍋の中でいちばん重いものを満水にした重さを確認してみましょう。
軽量でコンパクトなら持ち運びしやすい
トライポッドの材質はアルミ製の軽量なものから、鉄製の重厚感があるものまでさまざまです。大きくて重いものはしっかりしたつくりのものが多めですが、持ち運びにくいというデメリットもあります。
重すぎると持ち運びが面倒になってしまう可能性もあるので、初めて購入する方はなるべく軽めのものを選びましょう。専用ケースが付いたものならコンパクトに収納でき、移動にも便利です。
組み立てやすさをチェック
トライポッドの組み立てには「ネジ式」と「開閉式」の2種類あります。双方にメリットとデメリットがあるので、使うシーンを想像しながら検討してみましょう。
「ネジ式」は高さの段階が調整できるものが多いため、焚き火台の高さに応じて調節するなどさまざまな使い方をしたい方におすすめ。「開閉式」はすぐ使えるので、組み立てに時間をかけたくない方にぴったりです!
チェーンの長さや調節方法を確認
トライポッドのチェーンは、両端がフックになっているものがほとんどです。チェーンのフックの位置を変えることでつるす高さを調節しますが、このフックの調節はやや面倒。ピンやストッパーで簡単に高さを固定できるものもあるので、チェックしてみましょう。
使いやすい素材を選択
トライポッドに使用される素材には、
スチール・アルミ・ステンレスなどがあります。
- スチール製:丈夫でリーズナブルなのが特徴。サビやすいのが難点です。
- ステンレス製:やや値段が上がりますがサビに強く、初心者でも扱いやすい素材です。
- アルミ製:軽く持ち運びに便利な素材。少々耐久性には劣ります。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、しっかり考慮して選びましょう。
手持ちアイテムとの相性も重要
トライポッドは、ほかのアイテムと組み合わせることで使いやすさがアップします。高さのある焚き火台を使うなら、トライポッドも高さを出せる脚の長いものがおすすめ。焼き網が付属しているもの、テーブルと互換性があるものなどもあります。
雰囲気を重視する方は、ギアのテイストやカラーも統一するとサイトがぐっとおしゃれになります。使うシーンをイメージし、自分のスタイルに合ったものを選びましょう。
【耐荷重:〜5kg】クッカー・小物向けトライポッドおすすめ2選
クッカーなど軽めの調理器具を設置できるトライポッドを紹介します。折りたたみやすさや素材などをチェックして、自分のキャンプスタイルにあったトライポッドを見つけましょう!
手軽に持ち運べる折りたたみ式トライポッド。
特徴はなんといっても423gという軽さ。収納バッグ付きで持ち運びも便利なので、なるべく荷物を軽くしたいツーリングキャンパーにもおすすめです。DUGの鍋シリーズ、焚き火缶との相性もばっちり。
【基本情報】
- サイズ:79.5cm
- 収納サイズ:6×39cm
- 重さ:423g
- 素材:アルミ
- 耐荷重:5kg
3段式になっておりコンパクトかつ450gと軽量なトライポッド!リーズナブルな価格も魅力です。
トライポッドとしてはかなり小さめのサイズなので、直火や小型のグリルとの組み合わせがおすすめです。
【基本情報】
- サイズ:80×54cm
- 収納サイズ:7×33cm
- 重さ:450g
- 素材:アルミ
- 耐荷重:5kg
【耐荷重:〜15kg】ステンレス鍋向けトライポッドおすすめ7選
ステンレス鍋を設置できるトライポッドを紹介します。折りたたみやすさや素材などをチェックして、自分のキャンプスタイルにあったトライポッドを見つけましょう!
ライダーズシリーズのトライポッド。
網が付属しているので、直接薪を乗せれば焚き火台としても使える優秀なアイテムです。メインポールは軽量なアルミを採用しており、800gを切る軽さも魅力!荷物を減らしたい方におすすめです。
【基本情報】
- サイズ:68×55×108cm
- 収納サイズ:6×29cm
- 重さ:715g
- 素材:アルミ
- 耐荷重:8kg
ハイ1m14cm、ロー78cmに調節できる2Way焚き火三脚。本体は丈夫でさびにくいステンレスを採用しています。シンプル構造なので組み立て・片付けが簡単。さらに専用の収納ケースに入れてコンパクトに持ち運べます。シーンに応じて高さを選びたい方にぴったりです。
【基本情報】
- サイズ:66×58×114cm
- 収納サイズ:9×7×52cm
- 重さ:820g
- 素材:ステンレス
- 耐荷重:10kg
脚を3本ずつに分解してコンパクトに収納できるトライポッド。スチール製なので重さはありますが、
風に煽られても倒れにくいので料理中も安心です。15kgまで耐えられるため、大人数向けの調理器具を使用したい方におすすめです。
【基本情報】
- サイズ:74×74×138cm
- 収納サイズ:52×145×10cm
- 重さ:2.5kg
- 素材:スチール
- 耐荷重:15kg
ステンレス鍋をつり下げやすい四段三脚スタンドのトライポッド。高さ調整が可能なフック付きチェーンは、調理器具と火の距離を細かく調節できます。
105cmとしっかりした高さがあるのに、連結式でかなりコンパクトに収納可能です。
【基本情報】
- サイズ:67.5×105cm
- 収納サイズ:40×6×5cm
- 重さ:620g
- 素材:アルミ
- 耐荷重:15kg
ネジ式で、高さを60cm・80cmの2段階に調整できるトライポッド。ポールは細めですが、しっかり安定します。
コスパも良く手軽なのもポイント。軽くて低価格なトライポッドをお探しの方におすすめのアイテムです。
【基本情報】
- サイズ:80cm
- 収納サイズ:33×7cm
- 重さ:400g
- 素材:アルミ
- 耐荷重:10kg
2トーンカラーがおしゃれなトライポッド。付属ピンを使ってチェーンの長さを変えられるので便利です。高さは78cmとやや小型サイズ。
脚先が尖っているので地面に刺しやすく、しっかり固定できます。ほかと違ったおしゃれなものを探している方にぜひおすすめしたいアイテムです。
【基本情報】
- サイズ:78×60cm
- 収納サイズ:31×12cm
- 重さ:457g
- 素材:アルミ・ステンレス
- 耐荷重:10kg
丈夫なスチール製のトライポッド。チェーンの長さはやや調節しにくいものの、しっかりしたつくりで長く使えます。
別売りのマルチファイヤーテーブルと組み合わせれば、さらにおしゃれに使いやすくなります。
【基本情報】
- サイズ:80×138cm
- 収納サイズ:50.5×9×9cm
- 重さ:2.5kg
- 素材:スチール
- 耐荷重:15kg
【耐荷重:〜40kg】ダッチオーブン向けトライポッドおすすめ9選
ダッチオーブンを設置できるトライポッドを紹介します。折りたたみやすさや素材などをチェックして、自分のキャンプスタイルにあったトライポッドを見つけましょう!
安定感抜群の4脚のトライポッド。
4本の脚にはペグダウン用のループとペグがついているため、しっかりと地面に固定できます。チェーンには荷重によって固定するタイプのストッパーが付いており、長さの調節が簡単です。大きなお鍋を使うファミリーにおすすめ!
【基本情報】
- サイズ:78×78×140cm
- 収納サイズ:13×13×58cm
- 重さ:3.2kg
- 素材:スチール
- 耐荷重:20kg
驚異の収納性を誇るトライポッド。
20kgの耐荷重を持つしっかりしたつくりながら、重さはなんと440g!低いタイプなので、ロースタイルにもマッチします。ロゴスの焚き火台とも相性抜群なので、ギアをそろえたい方にもおすすめです。
【基本情報】
- サイズ:60×52×79cm
- 収納サイズ:30×5×4cm
- 重さ:440g
- 素材:アルミ・ステンレス
- 耐荷重:20kg
40kgのダッチオーブンをつるせる丈夫さが魅力のトライポット。重さはかなりありますが、その分不安定な場所に設置してもしっかりと安定してくれます。ワイルドで無骨なデザインがとにかくかっこいい!脚の長さを調節できるため、高さ調節も簡単です。収納ケースは付属しません。
【基本情報】
- サイズ:88~144cm
- 収納サイズ:12×98cm
- 重さ:4.1kg
- 素材:ステンレス
- 耐荷重:40kg
コンパクトに収納できる折りたたみ式トライポッド。着脱可能なトレー付きで、つるすと同時に複数の調理器具を乗せて焚き火料理を楽しめます。
シェラカップやスキレットなど、つるしにくい調理器具も加熱できる画期的なアイテム!大きな塊肉をフックにつるす、ワイルドな調理も可能です。
【基本情報】
- サイズ:140×90cm
- 収納サイズ:60×30×5cm
- 重さ:3.8kg
- 素材:ステンレス
- 耐荷重:20kg
ダッチオーブンや大型鍋がつるせる丈夫な三脚のミニトライポッド。重いダッチオーブンも支える耐久性を備えていながらも、軽量かつコンパクトなつくりが魅力。 パイプをつなげるだけで組み立てられるため、
初心者でも扱いやすいでしょう。
【基本情報】
- サイズ:140×90cm
- 収納サイズ:60×30×5cm
- 重さ:470g
- 素材:アルミ
- 耐荷重:20kg
耐荷重20kgと大型鍋やダッチオーブンも安心してつるせる丈夫なトライポッド。ブラックの塗装もかっこよく、サイトをおしゃれに演出してくれます。チェーンの長さも簡単に調節が可能。シンプルな構造なので初心者でも扱いやすく、
コスパの良いトライポッドです。
【基本情報】
- サイズ:70×60×143.5cm
- 収納サイズ:15×6×82cm
- 重さ:2.4kg
- 素材:スチール
- 耐荷重:20kg
価格と機能のバランスを兼ね備えたトライポット!耐荷重は30kgなので、おそらく大半のダッチオーブンに対応できるでしょう。ステンレスなのでお手入れの手間もかからず、長く愛用できます。
とにかく使いやすいのでトライポッドを初めて使う方にもおすすめできるアイテムです。
【基本情報】
- サイズ:75×90×135cm
- 収納サイズ:54×12×4cm
- 重さ:約1.8kg
- 素材:ステンレス
- 耐荷重:30kg
しっかりしたつくりの上、
ペグダウンすることで安定感も確保できるトライポッド。小さな子ども連れなど、安全性を重視したい場合に最適です!高さも2段階で調背できるので、ソロやファミリーなど、シーンに合わせて使い分けができます。
【基本情報】
- サイズ:高さ約136cm
- 収納サイズ:13×6×52cm
- 重さ:1.7kg
- 素材:ステンレススチール
- 耐荷重:20kg
スキレッドやダッチオーブンなどの鋳鉄製品を手掛けるアメリカのメーカー、ロッジのトライポッド。約4kgと重さはありますが、強度もしっかりあり長く使えます。
鋳鉄ならではのマットなブラックがかっこいい!
【基本情報】
- サイズ:110.49×7.62×7.62cm
- 収納サイズ:記載なし
- 重さ:約4kg
- 素材:鋳鉄
- 耐荷重:20kg
トライポッドは自作できる!簡単なアイデアを紹介
あると便利なトライポッドですが、実際はキャンプに不要なのでは?と思っている人も多いはず。ほかのギアに費用がかかるため後回しになりがちなアイテムですが、実は低予算で自作できます。ここからは簡単にトライポッドを自作する方法を紹介します。
トライポッドの自作方法
【用意するもの】
- 枝(1.5m程度) 3本
- トライポッドリング(チェーン付き) 1つ
【手順】
- 3つの枝を同じ長さに切る
- トライポッドリングにチェーンを通す
- トライポッドリングに合うように枝を削る
- 3つの穴に枝を差し込み立てる
ロープやその場にあるものを使ってつくる方法もありますが、ロープの結び方や調節方法など難易度が高めです。
初心者の方はトライポッドリングを使用する方が簡単に自作できるのでおすすめです。
ブラックがかっこいいトライポッドリング。収納袋付きで持ち運びやすく、なくしてしまう心配も減らせます。
自作トライポッドの注意点
枝が細いと立ちにくいので、太いものを用意しリングの穴に合うように調節しましょう。また木でできているため、引火の恐れがあるので調理器具として使うのはおすすめしません。耐久性にも心配が残るため、ランタンや小物など軽いものをつるすようにしましょう。
【ブッシュクラフト入門】「トライポッド作り」と「自然の味わい方」でもっと楽しく!
キャンプで実践者が増えつつある「ブッシュクラフト」。とはいえ、未経験者には敷居が高いのも事実かもしれません。そこで合計3回に分けてブッシュクラフトの達人「川口 拓」さんに、初心者も簡単に実践できるテクニックや知識を伝授してもらいます。3回目のテーマは「食を楽しむブッシュクラフト」。自然の素材を使ったトライポッド作りや、松の葉ドリンクの作り方などを教えてもらいました。
トライポッドは100均にもある
100均のダイソーとワッツにもトライポッド「アルミ製トライポッド 3段ネジ式」を販売しています。耐荷重量が10kgあるので、鍋やケトルなどをつるすことが可能。1,100円(税込)とコスパがよく、しっかりしているので手軽にトライポッドを購入したい方におすすめです。
また、セリアではトライポッドの金具を販売しています。上で紹介した自作に使うのにおすすめです。
トライポッドで焚き火も料理も楽しむ!
トライポッドはアウトドア料理を楽しめるアイテム。調理するだけでなく、キャンプサイトにあるだけでおしゃれなのも魅力です。シンプルながらも活用の幅が広いアイテムなので、今回の記事を参考に使用用途にあったトライポッドをゲットしてみてください。