ペグ?ガイライン?テントの各パーツの役割を理解して正しいテント選びを!
テントといえばキャンプの必需品!サイズやカラーの個性的な商品が多くありますが、そもそもどうやって建てる?どんなパーツが必要?とわからない事もたくさんあります。今回はそんなテントの各パーツを解説します。各パーツの役割を理解して、上手にテントを選ぼう!
テントのパーツ、分からない言葉だらけ
ペグ、ガイライン、キャノピー、ブタ鼻など、テントに付属してるパーツだったり、機能の呼び方だったりややこしい言葉が多いテントですが、一つ一つを理解すれば自分に合った最高のテントを見られます。パーツの説明や、おすすめ機能ランキングで分かりにくい言葉を理解していきましょう。
しっかり知っておこう!テントのパーツ
テント本体
多くのテントはインナーテントとフライシートの二重構造(ダブルウォールテント)になっており、その間の空間が「空気の断熱材」といった役割をになっています。この構造のおかげで、湿気が籠らず夜露の侵入も防ぎ、昼夜を問わず快適に過ごせるのです。
「シングルウォールテント」という1枚構造のテントもありますが、防水性が高すぎるため日本のような湿度の高いところでは、テント内と外の気温差で結露が生じ中までビチャビチャになりますので普段使いには向きません。ダブルウォールをおすすめします!
インナーテント(幕体)
テント本体のことです。素材により通気性、撥水性を高めたりと各社個性を出しています。ナイロンやポリエステル、コットン製が多く、夏場向けにオールメッシュ生地のインナーテントなどもあります。
フライシート
テントの外側部分。屋根や壁の役割で、素材はポリエステルやナイロンが多いです。撥水性や防水性に優れた加工を施しており、その強度を「耐水圧」として表記しています。耐水圧1,000mmなら「10リットルの水圧に耐えうる」という意味で、普通のキャンプであれば1,500mmもあれば十分。
耐水圧が高いと通気性が悪くなるというデメリットもありますので、あまりにもハイスペックすぎると結露の原因になってしまうことも。テント全体を覆う「フルフライ」テント上部だけを覆う「ハーフフライ」があります。
ボトム(フロアシート)
インナーテント本体の床部分。直接地面に触れるので最も耐水圧が必要な部分です。ほとんどのテントが床面から数cm上までを、防水性が高い素材や加工を施した耐水生地で覆っています。
グランドシート
湿気防止、テントの傷つきを防ぐためテントの下に敷く専用シート。市販のブルーシートでもOKです。
テントの要!フレーム(ポール)のこと
テントの柱となり壁となる骨組み部分で、素材も各社個性が出ています。柔軟かつ折れにくいという相反する性能を求められる重要な部品です。テントとセットで販売されていますので、フレームの材質でテントを決めるのも良いのではないでしょうか。
ポールのおすすめ材質ランキング
3位 鉄・スチール
重いですが強度はあります。そして安いです。しかし柔軟性がないのでサイドポールやキャノピーの支柱、ティピーテントの一本柱など曲げのない部分に使われています。
2位 グラスファイバー(FRP)
鉄より軽量で弾力性があります。安い素材なので初心者用モデルに使われています。 よく「風に煽られ折れてしまった」と聞きますが、これはきちんと設営できていないのが原因です。グラスファイバーがもろい部分もありますが、きちんと設営できていれば十分使える素材です。
1位 アルミ合金・ジュラルミン
軽くて一番使われている素材です。強度と柔軟性があり最近はどんどん軽量化されています。しかし高価なので上級モデルに多く採用されています。ジュラルミンはさらに強く、軽さ共に申し分なし。ただし高価です。ジュラルミンは風に煽られた場合折れずに曲ってしまいます。
ガイライン(外ロープ・張り綱)
テントが風で飛ばないよう固定するロープです。フライシートをひっぱりペグで固定します。テントに付属で入っていますが、夜間見えやすいように発光するタイプや、登山にも使われる強度の別売りタイプもたくさん販売されています。一般的で価格も安い「ナイロンロープ」ナイロンよりも遥かに丈夫で摩耗に強いアラミド繊維の「テクノーラロープ」一般入手可能なロープでは最も頑丈な「ダイニーマロープ」などがあります。
ガイラインアタッチメント
フライシートにあるガイライン(ガイロープ)を通す部分です。強い力が加わるため各社破れないようさまざまな対策がしてあります。
自在(ブタ鼻)
ガイラインの長さを調節する道具です。通称「ブタ鼻」。への字形になっている2つ穴タイプと、平らな3つ穴タイプがあります。自在の穴にガイラインを通し、ペグを打ってからピンッと張ればテントがバタつかず風で飛ぶ心配もありません。
ポールスリーブ・ポールクリップ(ポールフック)
「ポールスリーブ」はポールをテント本体に通す筒状の場所です。スリーブは日本語で「袖」。ポールのしなりを「面」で支えてくれるので安心です。一方「ポールクリップ」はテントにフックがついており、ポールにひっかけるだけの簡単設営です。強い強度が必要な天井部はスリーブ、下部はクリップになっているものなどがあります。
キャノピー
フライシートとの隙間を利用した「ひさし」のこと。入り口に小さな屋根をつくれるよう設計されています。雨が降ってもテントに直接降り込んでこないので便利です。
グロメット
ポールの端をひっかけ固定する穴。テントの四隅にありボトム部分をピンと張ってくれます。
ペグループ
ペグを使用してテントを地面に固定するための輪。グロメット部分にくっついています。
キャンプ上級者ほどしっかり選ぶ!!「ペグ」
テントが風で飛ばないよう地面に固定するため道具。購入時テントに鉄やステンレスのペグが付属していますが、砂地や固い土では刺さらず役にたたないことも。別売りのペグを購入した方がよいでしょう。ジュラルミンやチタン製が人気で、最近は「ソリッドステイク」「エリッゼステーク」という鋳物も頑丈で人気です。素材以外にも「Vペグ・Tペグ・ピンペグ」など形もさまざま。地面の質によって使い分けるとよいでしょう。
ペグハンマー
ペグの打ち込み、引き抜きに使う専用ハンマーです。テントに付属しているものは使い勝手が悪い場合が多いので、市販のゴムハンマーを購入したほうが良いでしょう。
聞いたことあるけど何のため?あると便利な機能ランキング
5位 ランタンハンガー
テント内全体を照らせるようライトやランタンをつり下げる場所。家のように上から照らしてくれるのでせまいテント内ではあると便利。
4位 サイドポケット
インナーテントの内側についている小物入れポケットのこと。携帯やライトなどすぐ使う小物を入れておくのに便利です!
3位 フロントパネル(メッシュパネル・モスキートネット)
テント出入り口部分に設けられた網戸状の部分。虫の侵入を防ぎ風を通してくれます。
2位 ベンチレーション(ベンチレーター)
換気用の小窓です。外気を取り入れ内気を外へ出す換気扇のような役割。結露を防止してくれるのでテント内を快適に保ってくれます。天井部にあるメッシュ部分は「トップベンチレーター」と呼びテントに溜まった熱気を逃してくれます。テント下部にあるメッシュ部分は涼しい外気をテント内に入れる役割があります。こうして空気を循環させることにより結露を防いでくれるのです。
1位 前室
フライシートがタープのようにのびた部分。夜露に濡らしたくないけれど寝室であるテント内には入れたくない靴などを保管しておきます。前室が広いタイプは日よけ兼荷物置き場として使えるのでテント内を広々使えます。
こだわりの逸品!わざわざ買いたいテントパーツ
DOD レインボージュラルミンペグ
7色のペグが1つのセットになった、カラフルなレインボージュラルミンペグです。素材にアルミ合金の最高強度・超々ジュラルミンを採用することで、小石などが混じった硬い地面にも曲がること無くしっかりと打ち込めます。形状は土中での抵抗力が高いY型形状を採用。カラフルなデザインと安心の機能性を兼ね備えたペグセットで、面倒に感じがちなテント設営を楽しくハッピーに盛り上げます。
【基本情報】
- サイズ:長さ18cm×直径1・2cm
- 重量 : (約)13g×7本
- 約製品内容 : ジュラルミンY型ペグ×7本、カラビナ×1個
- 材質 : 超々ジュラルミン
テントの各パーツの役割を知ってテントの理解を深めよう!
テントの各パーツを解説しました。用語を知っていると一気にメリット・デメリットが分かるようになるのでテント選びもはかどります!各パーツの役割を理解し、テントを選ぶ参考にしてみましょう。