【比較検証】ペグハンマーおすすめ18選!キャンプで最強・コスパ抜群・軽量アイテム
ペグハンマーが1本あれば、ペグ打ちだけでなくペグ抜きも簡単。この記事では選び方とSnow Peak(スノーピーク)やColeman(コールマン)、LOGOS(ロゴス)などおすすめ12品を打ち比べて比較レビューして紹介します。自分だけの最強の1本を見つけましょう。
初めてテントやタープを設営する初心者キャンパー
今持っているハンマーに物足りなさを感じている人
かっこいいキャンプギアを集めたい人
ペグの打ち込み・抜きが簡単!ペグハンマーを比較
テントやタープを購入すると、プラスチック製のペグハンマーが付属される場合がありますが、軽いハンマーではうまく力が伝わらず、設営に時間がかかったり、ペグが深く挿さらなかったりすることがあります。
こんなとき、適度な重さで握りやすい持ち手のペグハンマーがあれば、地面が硬い場所でも手を痛めることなく、少ない力でもペグを打ち込めます。また、ペグハンマーにはペグ抜きが付いていることも多く、しっかり地面に挿さったペグを抜くのも簡単。
使い勝手のいいペグハンマーがあれば、キャンプでのテントやタープの設営・撤収時間を短縮できます。
そこでキャンプで人気の鍛造ペグを使って、12種類のペグハンマーを検証しました。持ちやすさ、振りやすさ、手に伝わる振動、重さ、ペグの抜きやすさなどを比較。そのほか、ペグハンマーのメリット、選び方、それぞれの製品のおすすめポイントを紹介します!
ペグハンマーの選び方
ヘッドの素材
ヘッドの重量・形
柄の素材・持ち手の形
ヘッドの素材
ペグハンマーで重要なのがヘッド(ペグと触れ合う先端部分)。このヘッドの素材によって使用感が変わります。
真鍮・銅
真鍮や銅は、鉄よりやわらかい素材のため打撃時の衝撃が手に伝わりにくく、たくさんのペグを打ち込んでも腕を痛めにくいのが特徴です。打撃面が徐々に潰れてくるため定期的なヘッド部分の交換が必要ですが「この変化が味になっていい!」というキャンパーも多い人気のアイテムです。
ステンレス・鉄
真鍮や銅より打撃の衝撃が伝わりやすいステンレスや鉄は、そのぶんペグをしっかりと打ち込めます。打撃面もへこみにくく、きれいな見た目を保つことも可能です。
左が真鍮で右がステンレス。同じ回数打ち込みましたが真鍮の方はへこんでいることがわかります。
ヘッドの重量・形
ヘッドの重量や形も使いやすさの面で重要なポイント。
ヘッドが重すぎると手が疲れてしまい、軽すぎるとペグがなかなか地面に入りません。またペグ抜き部分の形もさまざまなため、自分の持っているペグの形に合わせて選ぶと良いでしょう。鍛造ペグなら、フック型を選べば問題ありません。
柄の素材・持ち手の形
柄の素材は木材かアルミやスチール、形は直線か曲がっているかで使い勝手に違いが出ます。
木材の持ち手はぺグを打ち込む際の衝撃を和らげ、アルミやスチールは手に振動が伝わりやすいですが、スタイリッシュなデザインが多いです。また形は、曲がっている方が手になじんで使いやすくなります。
最強の打ちやすさ!おすすめペグハンマー
まずペグを打ち込みやすい!と感じたのは画像左からエリッゼ、スノーピーク、ロゴスのペグハンマー。
それぞれ556g、635g、680gと、軽すぎず重すぎない重量。持ち手部分も握りやすく、打ち込みやすい形状です。ペグ抜き部分もほどよい細さと先端の反りで、ペグをしっかり固定して簡単に抜けます!
【真鍮・ステンレス】村の鍛冶屋 エリッゼステーク アルティメットハンマーショート
全長サイズが2種類あり、今回紹介するのは23cmのショートバージョン。通常サイズより7cm短いものの、ヘッドとの重量バランスが崩れないよう、工夫が凝らされています。持ち手が短い分、ほかのペグハンマーより少し力は必要ですが、持ち手の曲がり具合とほどよい重量で、振動が手に伝わりにくく、打ちやすさは抜群です。
【銅・スチール】スノーピーク ペグハンマー PRO.C・PRO.S
スノーピークのペグハンマーは「PRO.C」と「PRO.S」の2モデルがあります。「PRO.C」は打撃部が銅でつくられており、ペグを打ったときの衝撃を和らげる設計です。実際に使うとペグをしっかり打ち込んでいる感触で、とてもいいバランス感です!ヘッドの銅は徐々にへこんでいきますが、その使い込み感がいい味に。ヘッドは交換が可能です。
【銅】ロゴス パワーペグハンマー
【基本情報】
- 全長サイズ:30.5cm
- ヘッドサイズ:11.5cm
- 重さ:680g
- 素材:鋼
ヘッドの素材は銅ですが、ペグを打ってもへこむことはありません。680gと少し重めでも、そのぶんペグに力を伝えやすく、硬い地面に適しています。指にフィットする樹脂製のグリップでしっかり握れて、振動も和らげてくれる打ちやすいペグハンマーです!
コスパ抜群!おすすめペグハンマー
コスパで選ぶなら、画像左からYOGOTO(ヨゴト)、コールマン、QUICKCAMP(クイックキャンプ)、CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)のペグハンマーがおすすめ。
ヨゴトやコールマン、クイックキャンプはほかのペグハンマーより少し重めですが、安定の使い心地。キャプテンスタッグはペグ抜き部分がほかの製品より太くなっており、大きいサイズのペグも使いやすいペグハンマーです。
【スチール】ヨゴト ペグハンマー
【基本情報】
- 全長サイズ:28cm
- ヘッドサイズ:12cm
- 重さ(約):600g
- 素材:銅、木材
ペグを打ち込むときの衝撃を軽減する持ち手のデザインで、絶妙なカーブが手のひらにフィットし、打ちやすいペグハンマーです。厚手で頑丈な綿帆布の収納ケースが付属し、持ち運びも便利。とりあえずペグハンマーが欲しいという人におすすめです。
【スチール】コールマン スチールヘッドハンマーII
【基本情報】
- 全長サイズ:30cm
- ヘッドサイズ:10cm
- 重さ:730g
- 素材:スチール、木材
打撃面が硬く、少し滑るような感覚ですが、730gと重量があり力強くペグを打ち込みたいときにおすすめ。あたたかみのある天然木の持ち手にあるランタンマークや、黒字のストラップに赤字で印字されたコールマンのロゴが特徴的なデザインです。
【スチール】クイックキャンプ アイアンペグハンマー
760gと、本記事の中で一番重いペグハンマー。しかもグリップが柄の下の方にあるため、腕の力がある男性向けです。打撃面には滑らないよう溝が加工してあり、武骨なデザインが好きな人におすすめです!
【スチール】キャプテンスタッグ ソリッドペグ抜きハンマー
【基本情報】
- 全長サイズ:30cm
- ヘッドサイズ:11.4cm
- 重さ:600g
- 素材:鉄、木材、ナイロン
軽量な天然木を使用し、柄が少し細めで全体的に軽量ですが、ヘッドの前側にしっかりと重心があるので、効率よくペグの打ち込みができます。ペグ抜き部分の形状が少し太めなので、大きめのペグにおすすめです。
登山やツーリングキャンプに!軽量のおすすめペグハンマー
画像左はMSR(エムエスアール)、右はOUTDOORMASTER(アウトドアマスター)。2本とも300g台でかなり軽量です。登山やツーリングキャンプで荷物の重量を極力軽くしたい人におすすめ。
【ステンレス】MSR ステイクハンマー
【基本情報】
- 全長サイズ:28.6cm
- ヘッドサイズ:9.5cm
- 重さ:312g
- 素材:ステンレス、アルミ
実際に持つと312gという軽さに驚かされます。軽さゆえに、鍛造ペグではほかのペグハンマーより効率は悪いですが、ジュラルミンやチタン、アルミのペグでは打ち込みやすさを感じます。ペグ抜き以外にも栓抜き機能がつき、オールシルバーでスタイリッシュです。
【ステンレス】アウトドアマスター ペグハンマー
【基本情報】
- 全長サイズ:26.3cm
- ヘッドサイズ:11cm
- 重さ:367g
- 素材:銅、アルミ
打撃面が小さいのでペグに力が伝わりにくく振動も伝わりますが、367gとかなり軽量で、しかも安価。登山とキャンプに併用できるペグハンマーが欲しいという人におすすめです。
おしゃれデザイン!おすすめペグハンマー
ほかのペグハンマーとはひと味違うデザインで、特徴のあるペグハンマーを紹介します。画像左からkoto(コト)、ZANE ARTS(ゼインアーツ)、muraco(ムラコ)です。
【真鍮】コト ウォールナット真鍮ハンマー
【基本情報】
- 全長サイズ:30cm
- ヘッドサイズ:3cm
- 重さ:560g
- 素材:真鍮
日本古来の伝統技法「名栗加工」を施したウォールナット真鍮ハンマーです。高級木材であるウォールナット特有の落ち着いた深い色調と、重厚感のある木目が生かされ、手になじみやすい柄の凹凸も施された、見た目だけではなくペグを打ち込みやすいデザインです。
【ステンレス】ゼインアーツ グラートハンマー
デザイン性が高いだけでなく、ヘッドに重みがあり鍛造ペグも打ちやすいペグハンマー。グリップの素材はアルミで表面の触り心地もよく、ヘッドの上面が平らになっているため、作業中に地面に立てて置けるのも使いやすさのポイントです。
236gとかなり軽量で、洗練されたデザインのアイテム。ヘッドの平らな部分でペグを打ち、反対側の穴に通してペグを引っ掛ける構造です。アルミペグ専用で、ペグもハンマーも軽量さにこだわりたい人におすすめ。
【ステンレス】ムラコ カラジャスペグハンマー
【基本情報】
- 全長サイズ:27.5cm
- ヘッドサイズ:-
- 重さ:236g
- 素材:ステンレススチール、A6063アルミニウム合金
ヘッドの形が特徴的なムラコのハンマーは、わずか236gの軽量性とスリムな収納性が最大のポイント。ヘッドが小さいためペグを狙うのにコツがいりますが、重量配分にもこだわっており、慣れれば軽快に打てます。ヘッド中央の空洞はペグを通して抜く機能があり、コンパクトながら使い勝手も良好。
スリムな形状で、バックパックにサッと忍ばせておけるほか、ペグなどのアクセサリーと一緒に保管できるので、しまう場所に迷いません。1点デメリットを挙げるとしたら鉄製の鍛造ペグには対応していないため、手持ちのペグに使えない場合もあります。鍛造ペグを使いたい人は同ブランドの「カラジャス ヘビー ペグハンマー」がおすすめです。
女性も扱いやすい!おすすめペグハンマー
女性でも扱いやすいペグハンマーを紹介。打ちやすさを追求しながら、おしゃれでかっこいい製品ばかりなので、デザイン性もゆずれない人にはぜひチェックしてみてください。
ステンレス鋼420Jを使用した鍛造ハンマー。
ヘッド幅を広げていて初心者でも打ちやすいことが特徴。すっぽ抜けを防止するベルト付きなので安全に使用できることもうれしいポイントです。柄は味のあるヨーロッパブナの木が採用されています。
【基本情報】
- 全長サイズ:29.5cm
- ヘッドサイズ:3cm
- 重さ:655g
- 素材:[ヘッド部]ステンレス鋼420J [柄]ヨーロッパブナの木 [ベルト]コットン
ヘッドの素材をステンレスと真鍮から選べる一本です。ケヤキの木の柄は
名栗加工がほどこされていて握りやすさが抜群。ヘッドは一体鋳造研磨によりつくられているため、品質が高く美しい仕上がりが特徴です。
【基本情報】
- 全長サイズ:25.2cm
- ヘッドサイズ:3.5cm
- 重さ(約):[真鍮]525g [ステンレス]480g
- 素材:[ヘッド部]真鍮 or ステンレス [柄]ケヤキ
ペグを打つことのほかに、抜く作業と土を掘る作業がこれ一本で完結。ヘッド部分は丈夫な高炭素鋼、
柄は中が空洞のアルミ製で軽量性にもこだわってつくられています。なるべく荷物を軽くしたいツーリングにぴったりです。
【基本情報】
- 全長サイズ:30.5cm
- ヘッドサイズ:3cm
- 重さ(約):375g
- 素材:[ヘッド・ペグ抜き]高炭素鋼 [柄]アルミニウム合金
柄が短く女性や小さな子どもでも使えるペグハンマー。名栗加工で握りやすさにこだわられていることにくわえ、硬質ヘッドにより長く使えます。ペグとハンマーを一緒に収納できる、
丈夫な帆布のバッグ付きで、持ち運びにも困りません。
【基本情報】
- 全長サイズ:22cm
- ヘッドサイズ:3.5cm
- 重さ(約):500g
- 素材:[ヘッド]硬質ステンレス鋼(SUS304) [柄]天然木
通常タイプと比較して柄が7cmほど短く、ペグを狙いやすいショートハンマー。ハンマーを連続して振りやすくするために、
ヘッドには真鍮とスチール2つの素材を重量バランス良く使用しています。柄は手の平に合わせた立体形状を採用し、握りやすさもポイントです。
【基本情報】
- 全長サイズ:23.5cm
- ヘッドサイズ:3.4cm
- 重さ(約):540g
- 素材:[ヘッド]スチール、真鍮 [柄]天然木
柄の歪曲と名栗加工により、
持ったときの絶妙なフィット感を実現したゼンキャンプスの一本。小さい手でも握りやすく、力を効率的にペグへ伝えられます。柄はナチュラルとオイルステインを自分好みに選べるほか、味のある牛革のストラップ付きです。
【基本情報】
- 全長サイズ:22.3cm
- ヘッドサイズ:-
- 重さ(約):[オリーブ]467g [ケヤキ]430g
- 素材:[ヘッド]ステンレス、真鍮 [柄]オリーブ or ケヤキ
100均のハンマーで代用はできる?
100〜300円前後の低価格でさまざまなアイテムをゲットできる100円ショップでも、
ペグ打ちに使えるハンマーを購入可能。ダイソーでは
ショックレスハンマー(税込550円)や
ミニパイプハンマー(税込110円)などを取り扱っており、いずれもペグ打ちに使えます。
ただし、ペグ打ち専用のものではないため、アウトドアブランドのものと比較すると
握りにくかったり、
ペグを打てても抜きにくかったりとやや使い勝手に劣る場合も。キャンプの頻度が多い人はこの記事で紹介したような専用のハンマー、頻度が少ない人は100円ショップの製品といったように、使用頻度にあわせて選ぶことがおすすめです。
ペグハンマーに合わせたい!おすすめのペグ
ペグハンマーに合わせて、ペグも一式そろえたいものです。テントやタープに付属しているペグから、単体で販売しているペグに買い換えると、設営のしやすさが格段にアップします!
ペグハンマーで作業時間を短縮しよう!
ペグハンマーはペグ打ちだけでなくペグ抜きにも使えて、テントの設営や撤収が早くなります。長い付き合いになるであろう相棒として、お気に入りのペグハンマーを見つけてください。