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ブヨ(ブユ・ブト)に刺されたら?対策と虫刺され症状を解説
キャンプや川遊びで起こりやすいのが、虫さされによるトラブル。清流できれいな川の近くには必ずといってもいいほど、「ブヨ」がいます。ブヨに刺されると症状が重いので、なかなか治りません。今回は、ブヨとはどんな虫か、刺されないための対策、刺されてしまった時の対処方法などを詳しく解説します。
ブヨの症状や特徴をチェック!
ブヨに刺されたことで起こる症状やブヨの特徴を解説!キャンプに行く前に知っておけば、刺されないように対策しやすくなります。
ブヨってどんな虫?発生時期と場所
ブヨは、地域によってはブユ、ブトなどと呼ばれるハエの4分の1程の大きさの昆虫。見た目は小バエに近いのですがハエや蚊と違って羽音がしないため、なかなか気がつきにくいです。
成虫になると積雪時を除き一年中活動しますが、特に、春から夏(3月~9月)の朝方や夕方など比較的涼しい時間帯に活動しています。ブヨの幼虫は渓流で生活しているため、成虫は渓流の近くや山中といった自然環境に近いキャンプ場などで多く見られますが、最近では都会の公園でも見かけるようになってきました。
蚊とアブ、ブヨの見分け方
ブヨは刺すのではなく、ノコギリ状の口で皮膚をかじり、流れ出た血をすすります。アブとの決定的な違いは毒の有無です。ブヨには毒がありますが、アブには毒がありません。
皮膚の中に注入されるブヨの唾液成分は、蚊よりも毒性が強いので、人によっては激しいアレルギー反応と炎症を引き起します。ブヨに噛まれたら、すぐに噛まれた部分を温めて毒素を抜きましょう。
ブヨに刺された時の患部の様子と症状
ブヨは蚊やアブと違って人の皮膚を噛み切り吸血し、唾液腺から毒素を注入します。チクっとした痛みがあった箇所を見てみると、赤い出血点や水ぶくれが現れていることが多いです。
刺された直後はそれほどのかゆみは感じませんが、
数時間から翌日以降に患部が赤く膨れ上がり激しい痒みや疼痛、発熱などの症状が1~2週間程現れます。
アレルギーなど体質や咬まれた部位により腫れが数カ月以上ひかないこともあり、慢性痒疹(まんせいようしん)の状態になってしまうと完治まで数年に及ぶことも。
ブヨに刺されてしまった方はこちらのサイトで専門医の方が治療方法を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
ブヨに刺されてしまった時の処置
ブヨに刺される(噛まれる)と痛みや痒みを伴います。患部を掻くと傷が広がり痛みがひどくなるだけでなく、傷跡が残る原因にも繋がるので、噛まれたら下記の手順で処置しましょう!
傷口を洗い流す
ブヨに噛まれたら、傷口をきれいな水で洗い、清潔にしましょう。ブヨの唾液にはアレルギーを引き起こす成分が入っているため、できる限り洗い流して下さい。屋外ではすぐに傷口を洗える場所がないこともあるので、500ml程度のペットボトル1本分くらいの水を常に持ち歩くと便利です。
毒を体から吸い出す
ブヨに刺された場合は透明もしくは血の混じった液体と一緒に酵素毒が出てくるため、この酵素毒が広く回らないうちに道具で吸い出しましょう。液体が出なくなるまでしっかりと吸い出すのが大切です。まずはポイズンリムーバーという器具で毒を吸い出すのがおすすめ。
ポイズンリムーバーがない場合は親指と人差し指で患部を強くつまんで毒を絞り出します。指でつまむ場合は痛みが伴いますが、血が全くでなくなるまで絞り続けてください。
ブヨに刺されたら冷やさず温める
酵素毒はムカデの毒と同様に熱に弱い特性があるからので、毒を吸い終わったら、患部をきれいに拭いて温めましょう。43度以上のシャワーを30分以上かけ続ける、もしくはカイロを患部にあてるなど皮膚の表面を長時間43~45度以上に保つことで毒素を変性させ、中和できます。
ステロイド系外用薬を使う
ブヨによるかゆみや症状は、一般的な蚊などに対して使われるかゆみ止めでは効かないことがほとんどです。ブヨに刺されてしまった場合のために、ステロイド系外用薬、抗ヒスタミン剤を配合しているステロイド軟膏を持ってキャンプやアウトドアに行くのがおすすめ!
治らない時は病院へ
素人が虫刺されの処置をすると症状が酷くなったり、症状が長引いたり、患部からばい菌が入ってしまうことは少なくありません。場合によっては重篤な症状を引き起こすこともあるので、上記の処置をして改善されない場合は、すみやかに医療機関へ受診して下さい。
ブヨに刺されないようにするための2つの対策
ブヨに刺されてしまったら蚊に刺された時とは比べものにならない症状が出るので、まずは刺されないように対策をすることが一番です。ブヨの特徴をふまえ適切な対策をとりましょう。
ブヨ対策①服装
ブヨ対策の1つ目は服装です。ブヨに刺されないようにする一番の対策は皮膚を露出しないこと。ブヨに刺されるのは腕や足首付近が多いので、長袖長ズボンでいることで刺されることはグンと減ります。ただし、夏場に長袖長ズボンというのは暑がりのお子さんなどには難しいかもしれません。
写真のように短パンで朝晩いると高い確率で刺されるため、朝晩だけは長ズボン等を着用するなどの対策おすすめ。またブヨは黒や紺などの暗い色の衣服や雨ガッパには寄ってきますが、黄色やオレンジなどの明るい色には比較的寄ってこないという特徴があります。そのため、明るい色の服を身につけて被害を少なくしましょう。
ブヨ対策②虫よけアイテム
ブヨ対策の2つ目は虫よけスプレーです。虫よけスプレーを購入する時は裏面を見て、効果効能の欄に必ず「ブヨ(ブユ・ブト)の忌避」と記載されているものを選びましょう。
赤ちゃんなど、小さい子どもにはハッカスプレーの使用をおすすめ!ブヨはムカデと同じくハッカ油の匂いが苦手なため効果を期待出来ます。また、虫よけスプレーなどは川遊びなどをするととれてしまうので、水から上がった場合には塗り直しましょう!
ブヨ対策におすすめな虫除けアイテム
ブヨ対策におすすめな虫除けアイテムを紹介!キャンプや登山といったアウトドアシーンに持ち運びやすいサイズを取り揃えています。
▼もっと虫除けスプレーについて知りたい方はこちらをチェック!
ハッカスプレーは市販品もありますが、薬局などでハッカ油を購入し、100均のスプレーボトルなどに水とハッカ油を入れて作ることで、簡単で安価なハッカスプレーを作れます。我が家では
水50mlに対しハッカ油8~10滴で作成しています。
【hinataのおすすめポイント】
- 虫除けはもちろんさまざまな用途で使える万能アイテム
- 自然由来の成分なので人に優しい
ブヨに注意してアウトドアを楽しもう!
ブヨは普段街中で見かけない虫のため、刺されても気づかず処置が遅れ症状が長引くことが多いです。アウトドアレジャーを楽しむ前にブヨという虫の存在、症状、対策、処置方法を知っておくだけで、いざという時に役立ちます。野山に生息する虫たちのことを正しく知って楽しいアウトドアライフを!
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キャンプの必需品!虫除け対策に準備しておくべきグッズまとめ
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虫が苦手な方へ!スノーピークの2019年春夏モデルの虫除けウェアで快適キャンプ♪
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