ヌカカとは?刺されない対策や刺されたときの応急処置も紹介
ヌカカって聞いたことのある人は少なくても、キャンプ場などで強い痒みを感じたことのある人は案外いるかもしれません。ヌカカは、小さくて厄介なので、ぜひこの機会にヌカカの知識を増やして安全にアウトドアを楽しみましょう!この記事では、ヌカカの特徴や対策などをまとめて紹介しています。
ヌカカとは?
キャンプ場や自然の多い場所に多く生息しているヌカカ。刺されないための対策や万が一刺されてしまった時のために、ヌカカの特徴などを抑え対応できるようにしましょう!また、ヌカカとよく似ているブヨはどちらも吸血害虫で混同しやすいです。ここではブヨとの違いも紹介します!
ヌカカってこんな虫
ヌカカとは、ハエ目ヌカカ科に属する体長1mm〜2mmほどの小さい虫の総称です。「糠蚊」という別称は、「糠」のように小さいことが由来になっています。小さい上に、羽を畳むと平たくなることができるので、網戸の隙間や、洋服の中に潜り込むのは非常に厄介な虫です。単独ではなく、大群で一塊になって飛んでいることが多く一気に数カ所刺されてしまうケースもあります。
ブヨとの違い
ブヨとの大きな違いは吸血方法と症状の出方です。ブヨは皮膚をかじって吸血するため、かじられた際に痛みを感じたり出血点があるケースが多いです。また吸血時に毒素が強い唾液が体内に注入されるため、早い段階で激しい痒みに襲われます。
サイズもブヨの方が若干大きいものの一瞬で見分けるのは難しいでしょう。生息時期や場所についてもほぼ同じなので、傷跡や症状で見分けましょう。
ヌカカに刺された時の症状
ヌカカは蚊と同じように、卵管を皮膚に刺して吸血します。刺された直後は、痛みや痒さは感じない方が多いものの、時間が経ってから腫れと共に痒みが増してきます。体質にもよりますが、翌日には腫れ上がり熱をもってしまう場合も!集団で行動する習性があるので、斑点のように複数の傷跡が残っている確率が高いです。広範囲に刺されてしまうと、痒さに耐えられずかきむしってしまい悪化するケースも!長い方は1週間から1か月症状が続くこともあります。
ヌカカの発生場所や生息時期
刺されてしまうととても厄介なヌカカ。刺されてしまうと楽しい思い出も一気に、嫌な思い出になりかねません!!!刺されない対策を立てるためにも、ヌカカがよく出る所や季節を把握しておきましょう!
ヌカカの発生場所
ヌカカは水辺に産卵するため、川や海が近い草木が多い場所などに生息しています。なので森林内、渓流付近、田んぼ、海岸など水辺付近は要注意です!夏は水辺でついつい薄着で遊んでしまいがちですが、ヌカカがいることをお忘れないよう!
ヌカカの生息時期や活発な時間帯
ヌカカが出始めるのが早いと4月の下旬ごろから。その後暖かくなるにつれて活発になり、特に梅雨明けの6月〜9月が最も盛んになってきます。特に朝と夕方に活動するので、朝と夕方は要注意です。
ヌカカに刺されないための対策
ヌカカに刺さず楽しく過ごすためにしっかり準備しておくことが必須です。ここではヌカカに刺されないためにできる対策を紹介します!
蚊取り線香をたく
注意すべきなのは、普通の蚊取り線香は効果がイマイチなとこ。どうせ使うならプロ仕様の強力な蚊取り線香がおすすめ。農作業、森林作業従事者が使用する蚊取り線香を手に入れて、ヌカカをなるべく寄せ付けない環境を作りましょう!
市販の虫除けやハッカ油も効果的
虫除けスプレーやハッカ油は虫が嫌うにおいを効果的に纏えるので、虫が体に近づくことを防ぎます。しかし、虫除けスプレーなどすぐに乾いてしまうものは、頻繁に塗り直さなければ効果が持続しないので注意が必要です。特に肌を露出している部分(首や足首など)は念入りに!顔にはあまり寄ってこないという説もありますが、気になる方は目や口に入らないように手に取って塗るのがおすすめ。また、ハッカ油などは直接肌に使用してはいけないものもあるので、使用前には注意書きを読んでから使用しましょう!
肌の露出をなるべく少なくする
ヌカカは「スケベ虫」と呼ばれることもあるくらい、衣服のちょっとした隙間から入り込むことも多いです。そのため肌が露出する服はなるべく控えましょう。具体的には長袖、長ズボンを着たり、帽子をかぶるなど肌の露出を防げます。また首まわりは露出しやすいのでタオルやバンダナを巻くなどなるべく露出しないように心掛けましょう!
水辺に注意
水辺に多く生息しているので遊ぶ際は特に注意しましょう!夏場の水辺では水着になったり、半袖短パンで肌の露出が多くなりがち。その隙にヌカカに刺されてしまいます。そのため、多少暑くても長袖のラッシュガードやレギンスなどで露出を抑えましょう!
刺されたらすぐに応急処置!時系列順に紹介
ヌカカに刺されてしまったら迅速に応急処置を行いましょう!応急措置を行うことでその後の症状に変わってきます。ここでは時系列順に応急措置を紹介!
1、まずは掻かないこと!
ヌカカに刺された際に注意したいのがかゆみ。最初は弱いですが一定期間経たつと猛烈なかゆみに襲われます。最初かゆみが出た段階で掻かないようにしましょう!掻いてしまうと治りが遅くなってしまい重症化するケースも。
2、患部をよく水洗いする
すぐに患部をきれいな水で流しましょう!このとき、叩いたり、掻いたりしないように注意!まずは刺されたら迅速に流水で流すことを頭に入れておきましょう!
3、腫れる前なら温める・腫れたら冷やす
まだ患部が腫れていない場合は温めましょう!ヌカカの毒素は熱に弱い性質を持ち、45度程度の温度で温めると死滅するので、腫れていない場合はお湯で温めるといいでしょう。しかし腫れてしまうと、温める行為は逆効果なので注意してください!
もうすでに腫れてきたり患部が熱を持っていたら氷や保冷剤などで患部を充分に冷やしましょう。応急処置が間に合わずすでに腫れしまっている場合も、アイシングから始めてください。痒くて患部を掻いてしまうと悪化したり跡が残りやすくなってしまいます。冷やすことで、痒みを感じにくくなるので防ぐことができるのです!なので、痒みを感じたら冷やすことが大事です。
4、虫刺され用の外用薬を塗る
1〜3までの応急処置を行なった後に市販の外用薬を塗ります。市販でもステロイド系の薬を選びましょう。子どもや肌が弱い方、患部が粘膜に近いところにある方は、弱目のステロイド軟膏を選ぶといいので、分からない方はドラックストアに常駐している登録販売者に相談することをおすすめします!
5、症状が重い・長引く時は病院へ
上記の処置は、あくまで応急処置です。すぐに病院で受診できるのであれば、受診し治療薬をもらいましょう。診断してもらえば患部の症状に合う塗り薬や飲み薬を処方してもらえて、治り早いです。病院になかなか行けない場合、市販薬のステロイド軟膏などを患部に塗り、なるべく刺激を与えないようにします。しかし、ヌカカによる虫刺されは症状が長引くこともあるので、皮膚科で受診することをおすすめします。
あると便利!ポイズンリムーバーで毒を抽出!
ポイズンリムーバーを使うと、すぐに毒の抽出ができ症状を抑えることがきるので便利です!刺された患部にポイズンリムーバーを当ててレバーを引くと、強い吸引力で毒素が体内から出てくる仕組みです。刺されてからできるだけ早く行うことで、効果が多くみられます。ヌカカだけではなく、毒虫、スズメバチ、蛇などにも使え、病院に行くまでの応急処置におすすめ。アウトドアでは、どこでどんな虫や動物に出会うか分からないので、出掛ける際は1つ持っておくと便利なアイテムです!
ヌカカ対策におすすめの便利グッズまとめ
ヌカカ対策には防虫器やポイズンリムーバーなどのヌカカ対策に使えるグッズが必須です。ここではヌカカ対策に使えるおすすめのグッズを紹介します!
キャンプ時にテントの近くに多くことはもちろん、登山や外での作業中にザックなどにぶら下げることもできる防虫器セット。ヌカカやアブ対策としての購入をおすすめします!ただ、煙とにおいが強力であるため、洗濯後も衣服についたにおいが取れない可能性もあるので、使用時は注意が必要です。
ヌカカ除け対策として有効なのが、
体に直接虫除けスプレーを吹きかけにおいを纏うこと。天使のスキンベープは、効果持続時間が8時間なので、水などで流れない限り1日持続します。また、肌に優しい成分が使われているので子どもから大人まで使うことができます。
ハッカ油がすぐに使える
スプレータイプになったものです。ハッカの香りは、
虫が嫌うため虫除け効果が抜群なことはもちろん、私たちにとってはリラックス効果があるのでまさに一石二鳥。
【基本情報】
- サイズ:24×24×98cm
- 内容量 : 10ml
- 原産国 : インド
シンプルな作りなので、とっさに直感的に使用できます。毒の吸出しは、刺された直後数分以内に行う必要があるので、簡単に扱える点はポイントが高いです。また、
先端のカップは上下で大口径と小口径とに使い分けられるので、患部の場所によって選べます。
ヌカカ対策を万全にしてアウトドアを楽しもう!
ヌカカは小さくまだまだ認知度も低い虫ですが、刺された時の痒さは尋常ではありません。夏のアウトドアでは必ずヌカカがいると思って万全な対策をしながら、楽しい思い出を作りましょう!
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