【キャンプの輪】子供も大人も楽しむのがファミキャンの第一歩!「メロウなファミリーキャンプ」とは?
【思い出を刻むキャンプギア】おしゃれキャンパーに大人気★手作り木工製品“CielBleu”のこだわりに迫る!
2019.01.16キャンプ用品
手作りの木工キャンプテーブルやチェアが大人気の「CielBleu」さん。ご夫婦で一つ一つ手作りし、素材、仕上げ、質感、雰囲気にこだわった製品を販売されています。おしゃれキャンパーにファンが多く、毎日のように注文が殺到!そんな大人気のCielBleuさんに独占インタビューしました★
制作者
トギー
みかんとアイスをこよなく愛す、山ガール志望のアラサー女子
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もくじ
手作り木工製品ブランド「CielBleu(シエルブルー)」
突然ですが、私、ずっと憧れているブランドがありました。
それは………
手作りの木工製品を販売するCielBleuさん!
CielBleuさんはご夫婦で手作り木工製品を販売しているアウトドアブランド。キャンパーなら知らない人はいない超人気ブランドです。その工房には毎日のように注文が殺到し、今では注文から発送まで約2ヶ月待ちなんだそうです。
木の素材のあたたかさと洗練されたかわいさが絶妙なCielBleuさんの作品が大好きで、ずっと憧れていました。そこである日、思い切ってCielBleuさんにメールをしました。
翌日、突然電話がなりました。
電話主: 「シエルブルーのイバラキです」
私 : 「・・・?はい。」
電話主: 「あの、先日メールをいただいたCielBleuの茨木です。」
私 : 「・・・・!!!!!!」
そうです!メールを送った翌日に、憧れのCielBleuの茨木一綺(いばらきかずき)さんがお電話をくださったのです!
とても気さくで優しい茨木さんは、急なお願いにもかかわらずhinataの依頼に応じてくださり、念願の取材インタビューをさせていただきました★
丈夫さとしなやかさを兼ね揃えた、こだわりの素材
hinata編集部:CielBleuさんの一番人気といえばロールトップテーブル。木目の風合いがすてきですよね。
茨木さん:
使っている木はホワイトアッシュです。これをメイン木材とするまでにはいろいろと試行錯誤がありました。最初に使用したのは栗の木。硬くて丈夫なのが魅力ですが、個体差で虫食いなどの弱い部分が所々あり衝撃に弱く割れやすいのが難点でした。その後試したヤチタモは硬いけどしなりが弱く、アオダモはベストな材質でしたが超高級材で異常に値段が高すぎたり。最後にたどり着いたのがホワイトアッシュだったんです。家具として使用するにはただ硬いのでなく、少し曲がっても割れない”しなやかさ”や”しなり”が大切。その両方を兼ね揃えた素材で作っているのがCielBleuの製品です。
家の中でも家の外でも、どこでも使える美しさを追求
hinata編集部:CielBleuさんが他のアウトドアブランドと一線を画するのは、その洗練されたデザインですよね。
茨木さん:
昔はアウトドアブランドの雑貨というのは、仕上がりが雑なものも多かったんです。せっかく買うなら家の中でも使いたいけど、家の中で使うには恥ずかしいというか。世の中に「コレ!」といったものが販売されてなかったので、「じゃあ自分で作ろう」と思ったんです。うちの製品は、家の中でも外でも使えるように細部まで美しさにこだわってデザインしています。
使い手を想って作られる、最適デザイン
hinata編集部:テーブルをたたむと非常にコンパクトになることも魅力の一つですよね。このようなものを作るきっかけは何でしたか?
茨木さん:
「持ち運びしやすいテーブルを作り始めたのは、ある人にプレゼントしたいって思ったことがきっかけでした。
あるとき、女子キャンプを広める活動をしている”こいしゆうか”が雑誌やメディアに出ているのを見かけたんです。テントを可愛く飾り付けて、おしゃれな女子キャンプをしていたんですよね。なのに、テーブルはダンボールやアルミスノコ的な物を使っていたんですよ!どうしてダンボールなのか彼女に聞いてみたら、「使い終わったら燃やせたり捨てられるし、荷物がかさばらないから」って言うんですよ。そりゃ荷物にならないテーブルはいいけど、せっかく可愛く飾ったテントサイトにダンボールじゃあんまりだなと(笑)
そこで、彼女のためにオシャレで荷物にならないテーブルを作れないかって考えたんです。女子キャンプに持って行くなら、やっぱり見た目も可愛い木製で作ろうと。そうして出来上がったのが、ロールトップテーブルS-Pです。移動のときは丸めてザックに入れられるから、電車で行くキャンプに最適です。当初の天板のつなぎ目にはアイロンビーズを使って、色も可愛くしましたよ。
(写真注:こいしさんにプレゼントしたものと同じ初代ロールトップテーブル)
Happyな気持ちで作るから使う人もHappyになる
hinata編集部:作品を作るときは、どのようなことを考えていますか?
茨木さん:
作り手の想いって、使う人に伝わるものだと思っています。
たとえば高価なコップと100均のコップが目の前にあるとしますね。高価なコップって、並べるだけで嬉しいし、使うときは大事に使いますよね。でも100均のコップだと使うときの気持ちも使い方も変わってくる。いくらお金を払ったかという問題もありますが、やっぱりその商品に込められた作り手の想いが影響しているんだと思うんです。
だから僕は気分の落ちているときには作りません。CielBleu製品を手に入れた人には楽しく大切に使ってほしいから、Happyな気持ちで楽しく使ってほしいなって想いながら作っています。
素材を生かし、風合いを残す。そこに思い出が刻まれていく
hinata編集部:「カヌーの時にも便利に使えそうなテーブル」というコンセプトが含まれるキャリーテーブルも販売されていますよね。製品は完全防水なのでしょうか?
茨木さん:
最低限の対水対策はしています。でもあえて完全防水にはしていません。木の自然の風合いを大切にするために、ドイツ産のこだわりのオイルフィニッシュを使っているからです。
大手メーカーは仕上げの際にニスや撥水塗料を使うことが多いんです。でも完全防水の塗料を使ってしまうと、どれだけ使い込んでも新品のようにピカピカのままなんですよね。
hinata編集部:ずっとキレイなままだと良くないということですか?
茨木さん:
いつまでもピカピカだったら、昨日買ったものも5年間前に買ったものも同じ顔ですよね。そこに思い出は残らないわけです。使い古して日焼けした色とか、ワインをこぼして残った痕(あと)とか、そういったものって“あのとき、あんなことがあったなあ”って思い返すきっかけになりませんか?その痕や傷一つ一つに思い出が刻まれてく。そういった思い出も大切にしたいんです。
“青空の下でキャンプを楽しめますように”と願いを込めて
hinata編集部:たしかに使い込んだものには愛着がわきますね。その愛着は傷や痕に宿っているのかもしれません。ではCielBleuさんの製品を買った人にどんな風に使ってほしいですか?
茨木さん:
やっぱり大事に使ってほしいって思いますね。決して安い商品ではないですし、良い素材を使って、手間をかけて作っていますから。大事につかってほしいと魂を込めて作っています。
それに、晴れの日にキャンプができるようにという気持ちもこめています。うちの名前「CielBleu」はフランス語で“青空”って意味なんですよ。うちの製品を買ってくれたかたが、青空の下でキャンプができますようにって願いを込めて。
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インタビューを終えて
多くのキャンパーを魅了するCielBleuさんの作品たち。その作品は、茨木さんご夫婦の熱くて優しい想いから生まれるからこんなにも魅力的なんですね!
茨木さんがアウトドア木工製品を作る理由はいたってシンプルです。自分が欲しいと思ったから、友達がほしいといったから、自分があげたいと思ったから。そういった純粋な気持ちで作るからこそ、想いのこもった優しい作品が出来上がるのだと思いました。
インタビューのご協力、本当にありがとうございました!
写真提供:CielBleu