【徹底レビュー】コールマンのルミエールランタン!使用感や注意点などをチェック
コールマンの「ルミエールランタン」は、揺れる炎で周囲を優しく照らすキャンドル風のガスランタンです。この記事では、ルミエールランタンの特徴を徹底レビュー。実際に使用し、組み立て方や片付け方、使用感、注意点といった気になるポイントを解説します。
コールマンのルミエールランタンの特徴は?
「ルミエールランタン」は、ロウソクのようにゆらゆらと揺れる灯りが特徴的なガスランタン。優しい灯りで癒やしを演出してくれること、マントル不要で手軽に使えることから絶大な人気を誇っています。
また、燃料にOD缶を使用するため、バーナーと燃料を共有できるなど、使い勝手やコスパの面でも優れています。
徹底レビュー!使用感や注意点などをチェック
「ルミエールランタン」を実際に使用してみて、持ち運びやすさ、素材や形状、デザイン性、設置と片付けのしやすさ、掃除のしやすさ、耐久性の高さといったポイントをチェック。良い点だけでなく、使用時の注意点も解説します。
【持ち運びやすさ】デイパックでも持ち運べるサイズ感
「ルミエールランタン」には専用プラスチックケースが付属しており、ケースに収納することでガラス製ホヤ(グローブ)を保護しながら持ち運べます。本体サイズ(約)は幅7.3×奥行き6×高さ18.3cm。ランタンをケースに入れるとひとまわりほど大きくなりますが、デイパックに入れてもかさばることなく持ち歩けるサイズ感です。
重量は約210g、燃料のOD缶(純正LPガス燃料230G)が230gだとしても、それほど重さは気にならないでしょう。ただ、1点注意したいのは、専用プラスチックケースに入れてもガラス製ホヤが割れる可能性があること。
重量のある荷物と一緒にコンテナボックスに入れると、強い力を受けてランタンが割れてしまいます。さらに、ケースに入れていたとしても、外からの衝撃で割れてしまうことも。持ち運ぶ際は重いものと一緒に収納しないようにするほか、落としたり、ぶつけたりしないように注意しましょう。
【デザイン性の高さ】癒やしを感じる灯りで空間を演出
「ルミエールランタン」のデザインは、古き良きキャンドルランタンを彷彿とさせるレトロな佇まい。点火するとゆらゆらと揺れるロウソクのような灯りにもまた、ノスタルジックな魅力があり、空間を雰囲気良く演出してくれます。
明るさとしては、食卓や手元など狭い範囲をほんのり照らしてくれる程度ですが、灯り自体を楽しむランタンとして特別な魅力を持っています。キャンプサイトでゆったり過ごしたいときや、食卓をおしゃれに演出したいときに良き相棒になってくれるでしょう。
【組み立てやすさ・片付けやすさ】簡単だが取り扱いに注意
「ルミエールランタン」を使う際は、本体下部のジョイント部分をOD缶にセットして使用します。OD缶の差込口にジョイントを取り付け、そのまま回転させるだけです。ホヤがガラス製のため、本体上部を持って設置しようとすると、力を入れた際に割れてしまう恐れがあります。取り扱いには十分注意しましょう。
火力調整レバーが付いたホヤの下の部分を片手で持ち、もう片方の手でOD缶を反時計まわりに回すのが賢明です。とはいえ、マントルがなく、組み立て手順も少ないため、初心者でも扱いやすいといえます。
詳しい着火の手順は後述しますが、自動点火装置が付いていないため、着火する際はガスライターが必要です。
着火時は、器具栓レバーを左方向に半回転くらい回してガスを出し、その状態で着火口にライターの炎を近づけます。すると、ホヤの中にライターの炎が吸い込まれ、ランタンが着火する仕組みです。先端が長いガスライターでなくても問題なく着火できます。
片付けの手順も後述しますが、消火した直後はホヤの部分が熱くなっているので、本体からOD缶を取り外す際は要注意。消火してからある程度時間を置くか、耐熱性のあるグローブをつけて取り外すようにしましょう。
【光量調整のしやすさ】レバーをスライドさせるだけで好みの明るさに!
写真左が光量を最も小さくした状態、右が光量を最も大きくした状態
光量の調整は、ホヤの下部にある光量調節レバーをスライドさせておこないます。着火時はレバーを左端に寄せた状態(光量が一番小さい状態)にしておき、着火後にレバーを右側にスライドさせると炎が大きくなります。スライドさせるだけなので、好みの明るさに調節するのも簡単です。
ただ、レバーの可動域が狭いので、勢いよくスライドさせると炎が一気に大きくなることも。急に炎が大きくなっても焦らず、なるべくゆっくりスライドさせましょう。
気になる「ルミエールランタン」の燃費に関しては、公式スペックでは230gのOD缶で約28〜38時間使用可能。実際は外気温によって異なりますが、1泊2日のキャンプであれば燃料切れの心配もないでしょう。1時間あたり7g程度のガスしか使わないため、ガソリンランタンなどと比べるとコスパの面でも優秀です。
ガラス製ホヤや操作感も含めて、ノスタルジックな雰囲気を楽しめる!
キャンドルのような灯りで食卓やテーブルを癒やしの空間に
専用ケースに入れればデイパックに収まる
マントル不要で気軽に使える
バーナーなどとOD缶を共有できる
ホヤがガラス製なので注意して扱う必要があるものの、やはりキャンドルのような優しい灯りはマントル式やLEDランタンにはない趣があります。携行性の高いOD缶で気軽に楽しめる点も大きな魅力でしょう。
光量調節レバーの可動域が狭いので、好みの明るさに調整するには若干の慣れが必要です。アナログな操作感も含めてノスタルジックな雰囲気を楽しめるランタンといえます。
ルミエールランタンの使い方
「ルミエールランタン」は操作が簡単なランタンですが、あらかじめ手順を知っておいた方がスムーズに使えるはず。ということで、ここでは設置や着火、片付けの手順を解説します。
設置と片付けの手順
- 「ルミエールランタン」を専用ケースから取り出す
- 本体をOD缶に取り付ける前に、+-の印の付いた器具栓ツマミが−(マイナス)方向に閉まっているか確認する
- ホヤが壊れないようランタン本体部分を持ちながら、OD缶を反時計回りに回転させて取り付ける
- 光量調節レバーを左端にスライドさせ、光量を一番小さい状態にしておく
- +-の印の付いた器具栓ツマミを真ん中あたりまで回してから、着火口にライターの炎を近づけて着火する
- 着火できたら光量調節レバーを右方向にスライドさせて明るさを調節する
本体をOD缶に取り付けるだけで、すぐに使用できるのがメリット。器具栓ツマミと光量調節レバーという2つの調整パーツがあるため、初めて使う際は違いや扱い方に戸惑うかもしれません。事前に手順を練習しておくのがおすすめです。
片付けの手順
- +-の印の付いた器具栓ツマミを−(マイナス)方向に回し、栓を閉めて消火する
- ホヤが壊れないようランタン本体部分を持ちながら、OD缶を時計まわりに回してホヤを取り外す
- ランタン本体を専用収納ケースに入れ、OD缶のジョイント部分にふたをする
使用後にホヤの熱を冷ましてから片付ける必要がありますが、消火や本体からOD缶を取り外す工程はいたって簡単です。
組み立てや片付けに不安を感じる人は、下記公式サイトの動画でホヤの取り替え方法も含めて解説されているので、チェックしてください。
ホヤ(グローブ)、LPガスなどもチェック
「ルミエールランタン」で使用する純正のOD缶はもとより、ホヤ(グローブ Model 205602)もネットショップで購入できます。万が一ホヤが破損してしまっても、スペアを購入することで長く使い続けられる安心感があります。
ルミエールランタンで心地良いキャンプを
キャンドルランタンのように扱いや掃除に手間をかけずに、優しい灯りを楽しめるルミエールランタン。キャンプサイトの雰囲気づくりを担うサブランタンとして持っておく価値大なアイテムといえます。
撮影/宮本信義