ハリケーンランタンおすすめ13選!特徴・使い方・注意点も詳しく解説
「ハリケーンランタン」は“ハリケーンの中でも消えない”ほど雨風に強いランタン。レトロな見た目とゆらめく炎でサイトを一層おしゃれに演出します。本記事では、おすすめのハリケーンランタン12選を紹介。魅力や選び方、使い方についても解説します。
ハリケーンランタンとは?
ハリケーンランタンとは、灯油やパラフィンオイルを燃料とするオイルランタンのこと。「ハリケーン=嵐」でも消えないことがその由来で、「ストームランタン」と呼ばれることもあります。
ハリケーンランタンの歴史は古く、ランタンメーカーとして非常に有名なFeuerhand(フュアハンド)社のランタンは1902年に誕生したといわれています。その後、軍用のランタンとして発展を遂げました。
同じく1900年代に製造が開始されたアメリカのDIETZ(デイツ)社によるハリケーンランタンは、鉄道用として発展。フュアハンド製ランタンもデイツ製ランタンも、100年以上経ったいまでも世界中で愛されています。
これらの代表的なメーカー以外にも、ハリケーンランタンは今や多くのメーカーで製造されています。しかし構造やフォルム、部品や使い方はほとんど同じ。
そのため、さまざまなメーカーのハリケーンランタンをシーンによって使いわけることも容易ですし、コレクションするのも楽しみ方のひとつです。
ハリケーンランタンの魅力
ガスランタンやLEDランタンも魅力的ですが、ここではハリケーンランタンならではの魅力を紹介します。おしゃれなデザインだけでなく機能性が高いところもポイントです。
雨風が強くても燃え続ける
ハリケーンランタンは、「ホヤ」と呼ばれるガラスが炎を覆っていることが特徴です。ランタン上部のキャップ部分から入った空気がパイプの中を通り、燃焼部分にたどりつくことで、芯が安定して燃え続けるという仕組み。炎の部分が直接外気に触れないため、多少の雨や風でも消えることがなく安心です。
燃焼時間が長い
ハリケーンランタンは、燃焼時間が長いことも特徴です。燃料タンクの容量によって、燃焼時間は変わってきますが、タンク容量およそ350mlで燃焼時間は約20時間、およそ500mLで約25時間と、満タンにすれば2泊分は持ちます。
燃天候関係なく焼時間が長いと災害時など非常用にも大変役立つため持っておくと安心です。
初心者でも扱いやすい
ガソリンを使うガスランタンは、使用前にマントルを空焚きする必要があるので慣れるまでは扱いにくいです。一方、ハリケーンランタンは、マッチやライターなどで芯に着火するだけなので初心者でも簡単。ハリケーンランタンの使用方法は後ほど詳しく紹介します。
ハリケーンランタンの選び方
容量の違い
燃料の容量は燃焼時間と比例するため、ハリケーンランタンを使用したい時間をもとに必要な容量を導き出します。
容量が大きいランタンは本体サイズも大きく、芯の幅が広くなるのにともない炎も大きくなります。大きな炎で使えば燃料の消費も早くなるので、容量が大きいランタンであっても燃料の様子を見ながら余裕を持って使用しましょう。
芯の幅の違い
ハリケーンランタンの燃焼部となる芯は、
幅が広くなるほど明るく、ランタンの大きさも大きくなります。
- 4分芯(12mm):8ワット弱程度の明かり
- 5分芯(15mm):8ワット強程度の明かり
- 7分芯(21mm):15ワット程度の明かり
替え芯が必要であれば上の数値を参考にしてください。しかし、新規でランタンを購入した場合、付属の芯でしばらくは持ちます。芯が毛羽だっていると燃えにくくなることもあるので、使う前に余分な糸はカットしておきましょう。
大きさの違い
ハリケーンランタンの容量が大きければ大きいほどよいかといえばそうでもなく、持ち運びやサイトでの置き場所に適したサイズを選ぶことも重要です。
ランタンをフックなどにつるしてレイアウトする場合、フックの耐荷重や設置方法によってハリケーンランタンのサイズや重さを検討しましょう。食事の際にテーブルに置いて使う場合はあまり大きいと邪魔になったり接触の危険もあるため、雰囲気作りにも役立つコンパクトサイズがおすすめです。
メジャーブランド
ハリケーンランタンのブランドといえばドイツの「フュアーハンド」とアメリカの「デイツ」が有名です。それぞれ100年以上の歴史を持ち、昨今のハリケーンランタンの原型を作り上げたといっても過言ではないでしょう。
そして日本の名だたるアウトドアブランドもハリケーンランタンを商品展開しています。キャプテンスタッグやバンドックなどはその筆頭。日本のメーカーならではの安心な品質と手頃な価格でハリケーンランタンを販売しているので、チェックしてみてください。
ハリケーンランタンのおすすめ【コスパ】
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ハリケーンランタンのおすすめ【初心者向け】
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ハリケーンランタンのおすすめ【デザイン性】
他の人とかぶらないデザインのハリケーンランタンが欲しい!という人におすすめのハリケーンランタンを集めました。キャンプに行かないときは、部屋に置いておくだけでも素敵なインテリアになるおしゃれなデザインです。
ハリケーンランタンの使い方
ここからはハリケーンランタンの使い方や使用前に知っておきたいことを紹介します。
燃料
燃料タンクに入れる燃料は、灯油またはパラフィンオイルが定番です。小さい子どもや、臭いに敏感な人がいる場合は、灯油より煙やススなどが発生しにくいパラフィンオイルがおすすめ。夏のキャンプには、防虫ハーブの成分が入ったオイルを使うと虫除け効果も期待できます。
点火方法
ハリケーンランタンの使い方は簡単!マントルを空焼きしなければいけないガスランタンよりも手軽に使えます。
- ホヤの下部分にある燃料タンクの中に、灯油や専用のオイルを入れる
- 点火レバーを下げて、ホヤを上にあげる
- チャッカマンやマッチなどを使って、芯に着火する
- 点火レバーを上げて、ホヤを下に下げる
炎の大きさは燃焼ハンドルで芯を上下させることで調節が可能です。
余った燃料の処理方法
余った燃料を捨てる際は、燃料注入口にキッチンペーパーなどを入れて燃料を染み込ませて処分します。少量のパラフィンオイルを含んだキッチンペーパーは燃えるゴミとして処分できる可能性が高いですが、必ず自治体の処理方法を確認してから処分してください。
ハリケーンランタンの注意点
ハリケーンランタンを安全に使うための注意事項を紹介します。いくら安全に使えるといっても燃料を扱う以上、注意点をよく把握して安全にハリケーンランタンを使いましょう。
1.芯の出しすぎに注意
余計なススが出る原因になるので、芯を出しすぎないようにしましょう。炎の先端が風防部分と同じ高さか、1mm程度先が見える程度に調整するのがおすすめです。
新しい芯を使う際は、燃料タンクに燃料を入れてから芯にしっかり燃料が染み込むまで30分~1時間程度待ちましょう。
2.燃料をタンク上限ぎりぎりまで入れない
ほとんどのハリケーンランタンには、燃料の上限の線がタンクに書かれているので、それを超えないように燃料を入れましょう。入れすぎてしまうと傾けた時に燃料が漏れだすことがあります。
3.メインの灯りにはなりにくい
ハリケーンランタンの穏やかな明かりはテントサイトを雰囲気よく灯すにはぴったりですが、メインとしてサイト全体を照らすような明るさには足りません。
高出力のLEDライトなどメインとなる明かりを別に用意し、ハリケーンランタンはサブのライトとして食卓やラックの上に置いたり、インテリアの一つとしてつり下げたりするのがおすすめです。
4.テント内では使用しない
ハリケーンランタンは火を扱う照明器具なため、火災の心配があります。不注意でランタンを倒してしまった場合にテントやテント内の物に燃え移る可能性が高く、大変な事故になることも。
ハリケーンランタンの炎から発生する一酸化炭素によって中毒を引き起こす可能性がある点にも注意。換気が行き届かず不完全燃焼を起こし、テント内に一酸化炭素が充満すると最悪の場合命にも関わります。
ハリケーンランタンは手軽なアイテムではありますが、炎を扱うという自覚を持って安全に使用しましょう。
ハリケーンランタンで心温まるキャンプを
ハリケーンという言葉とは裏腹に、そこに灯されるのは優しい灯り。そんな灯りのなかで、友人や家族と語り合うひとときは、キャンプの忘れられない思い出になるはずです。
そして、キャンプ以外でも、室内に飾ればアンティークな空間の演出に一役買ってくれるのがハリケーンランタンのいいところ。ぜひハリケーンランタンのある時間を過ごしてみませんか?