【おしゃれ&ビンテージ】人気のオイルランタン19選!使い方や燃料についても
キャンプサイトを優しく照らすオイルランタン19選を紹介します。カメヤマやフュアハンド、デイツなど人気ブランドからビンテージ感が漂うモデルまで厳選しました。燃料の種類や使い方、芯の交換方法も解説するのでぜひチェックしてみてください。
オイルランタンの魅力とは?
オイルランタンとは、パラフィンオイルや灯油を燃料とするランタンのことを指します。数ある種類の中でも特に人気なのが、強風でも火が消えにくいハリケーンランタンと呼ばれるタイプです。多くの人が、その見た目のおしゃれさや炎のゆらめきに魅了されています。
燃料が安価で経済的な点も、オイルランタンの魅力のひとつです。特に灯油は価格が安いうえ、ガソリンスタンドで手に入るため、使用しやすいといえます。以下の表にオイルランタンのメリット・デメリットをまとめたので、参考にしてみてください。
オイルランタンの燃料は2種類
オイルランタンの燃料は、以下の2種類です。どのような違いがあるのか気になっている人も多いのではないでしょうか。ここでは、それぞれの特徴を紹介します。
パラフィンオイル
パラフィンオイルとは、石油を蒸留して取り出される燃料の一種で、ロウソクが溶けて液状化したものを指します。揮発性が低く引火点が高いため、うっかりこぼして火が引火するような事故が起こりにくい点も魅力のひとつです。臭いや煤もほとんど出ないのでお手入れもしやすく、容器を選ばずペットボトルに入れて持ち運べます。
デメリットとしては、灯油と比べると高価な点が挙げられます。灯油に対して10倍程度の金額で販売しており、ランニングコストが高いです。ただしオイルランタンは大量に燃料を消費するアイテムではないので、過度に気にする必要はないでしょう。
灯油
灯油は石油ストーブにも使われる燃料で、ガソリンスタンドで購入できるため手に入りやすいといえます。また、1Lあたり約120円程度(2024年5月現在)と安価な点も魅力のひとつです。パラフィンオイルの約10分の1の価格のため、ランニングコストを抑えられます。
デメリットとしては、灯油特有の臭いと燃焼時に発生する煤などが挙げられます。ホヤに煤が付着しやすいため、こまめなメンテナンスが必要です。揮発性が高く火がつきやすいため、持ち運び時はポリ容器に入れる必要があります。そのため、ランタンを頻繁に使用し、手入れも苦にならないベテランキャンパーにおすすめです。
オイルランタンの選び方
オイルランタンは多数のブランドから販売されており、容量やモデルもさまざまです。そのため、どれを選べば良いのかわからず迷ってしまうこともあるでしょう。ここでは、オイルランタンを選ぶ際のポイントを紹介します。
メインランタンとして使うなら1,000ルーメン以上を選ぶ
ハリケーンランタン・テーブルランプ・加圧式ランタンなど種類をチェック
芯は棒芯・平芯・巻き芯の3種類
炎の大きさ・連続燃焼時間をチェック
明るさから選ぶ:メインランタンとして使うなら1,000ルーメン以上を選ぶ
ランタンを選ぶ際にチェックしたいポイントのひとつが、明るさです。ランタンの明るさは、ルーメンという単位で表され、数値が大きければ大きいほど明るいことがわかります。
メインランタンとして使う場合は1,000ルーメン以上、サブランタンとして使う場合は200〜500ルーメン、テーブルランタンとして使う場合は200ルーメンを目安にすると良いでしょう。
形状から選ぶ:ハリケーンランタン・テーブルランプ・加圧式ランタン
オイルランタンの形状は主にハリケーンランタン・テーブルランプ・加圧式ランタンの3種類です。それぞれ異なる魅力を持っているので、特徴をチェックしてみましょう。
ハリケーンランタンとは、名前の通り悪天候時も使用できるランタンのことを指します。
炎はガラス部分のホヤで守られているため、防風性が高いことが魅力です。テーブルに置くことはもちろん、持ち手があるためランタンハンガーにつるして使用することもできます。
室内での雰囲気づくりにうってつけなのがテーブルランプです。
テーブルランプは、ガラスや真鍮を使ったムーディーなものが多く、土台がしっかりしていて安定感のあるつくりになっています。メインランタンとして使用することは難しいですが、手元を優しく照らしてくれることが魅力です。
加圧式ランタンはタンク内に圧力をかけて明かりをともすタイプのことで、ほかのランタンより明るい点が魅力です。
仕組みとしては、ガス状になった燃料が燃え、マントルと呼ばれる発光体にぶつかることでまぶしく光るようになっています。ポンピングや噴出調整、点火など必要な工程が多いものの、本格的なランタンを使いたい人やアナログ感が好きな人にはたまらないでしょう。
芯の種類から選ぶ:棒芯・平芯・巻き芯の3種類
芯には棒芯・平芯・巻き芯の3種類があり、その中でも主流なのが平芯と呼ばれるタイプです。平芯はサイズ展開が豊富なうえ、十分な明るさを放てることが特徴です。
芯幅は広いほど炎が大きくなりランプも明るくなりますが、劇的に変化するほどではありません。おすすめは流通量が多く替え芯を入手しやすい7分芯(21mm)です。
サイズ・タンク容量から選ぶ:炎の大きさ&連続燃焼時間をチェック
オイルランタンの連続燃焼時間はタンクの容量で決まります。容量は100〜500mL以上とさまざまですが、使用シーンに合わせて選ぶことが重要です。
1泊であれば300mL程度、連泊キャンプで燃料の継ぎ足しの手間を減らしたい場合は500mL以上のランタンを選びましょう。大きな芯を使ったり強い炎で照らし続けたりすると、燃料の減りが早くなる点には注意が必要です。
おすすめのおしゃれなオイルランタン19アイテム
ここではハリケーンランタンとテーブルランプ、加圧式ランタンのおすすめモデルを紹介します。ぜひお気に入りのモデルを見つけてみてください。
おすすめのハリケーンランタン
サブランタンとしての使用にぴったりなオイルランタン。優しく温かみのある炎が、キャンプサイトをやわらかく照らします。力に自信のない人でも
持ち運びやすいコンパクトなサイズも魅力のひとつです。
【基本情報】
- 使用サイズ(約):幅12×奥行き9.5×高さ18.6cm
- 重さ(約):225g
- タンク容量(約):110mL
- 燃焼時間(約):7時間
- 素材:[本体]鉄 [ホヤ]ガラス
スタイリッシュなマットブラックカラーが目をひくハリケーンランタンです武骨なデザインは、キャンプサイトをおしゃれにまとめたい人に適しています。小型なので、
持ち運びもしやすく便利です。
【基本情報】
- 使用サイズ(約):幅12×奥行き10×高さ19cm
- 重さ(約):422g
- タンク容量(約):100mL
- 燃焼時間(約):-
- 素材:[本体]鉄(銅メッキ) [ホヤ]ガラス
デイツの現行モデルの中で最も小さなモデルです。やわらかな光は、テーブルの上を照らすことに適しています。
ライジングコーン型のバーナーを採用しているので、芯のトリミングや着火もスムーズです。
【基本情報】
- 使用サイズ(約):幅15×高さ24.5cm
- 重さ(約):440g
- タンク容量(約):240mL
- 燃焼時間(約):11時間
- 素材:[本体]鉄 [ホヤ]ガラス
シルバーのボディがスタイリッシュな印象のオイルランタンです。光沢感のあるカラーは、キャンプサイトで映えるデザインに仕上がっています。つり下げて使用できるので、シーンに応じて使いやすいです。
【基本情報】
- 使用サイズ(約):幅16×奥行き12×高さ25cm
- 重さ(約):400g
- タンク容量(約):200mL
- 燃焼時間(約):14時間
- 素材:[本体]スチール [ホヤ]耐熱ガラス
アウトドア初心者でも扱いやすいオイルランタンです。燃焼時間は約14時間と1泊程度のキャンプに適しています。ホヤを持ち上げるハンドルや火力調整のハンドルも滑らかに動き、扱いやすいアイテムです。
【基本情報】
- 使用サイズ(約):幅16×奥行き12×高さ25cm
- 重さ(約):370g
- タンク容量(約):200mL
- 燃焼時間(約):14時間
- 素材:[本体]鉄 [ホヤ]ガラス
持ち運びに便利なコンパクトサイズのランタンです。タンク容量は120mL、燃焼時間は約10時間と
コンパクトながら長時間使用できます。シルバー・コパー・ブラックの3色展開で、好みのカラーを選べる点も魅力です。
【基本情報】
- 使用サイズ(約):幅12×奥行き9.5×高さ26.5cm
- 重さ(約):328g
- タンク容量(約):120mL
- 燃焼時間(約):10時間
- 素材:[本体]鉄 [ホヤ]ガラス
ハリケーンランタンの元祖とも呼べる定番モデルです。亜鉛メッキで処理されたボディはさびに強く、長く愛用できます。燃焼時間は約20時間で、
強風が吹いても安定して燃焼することもうれしいポイントです。
【基本情報】
- 使用サイズ(約):幅15×奥行き13.5×高さ26.5cm
- 重さ(約):530g
- タンク容量(約):340mL
- 燃焼時間(約):20時間
- 素材:[本体]ガルバナイズドスチール
まわりを明るく照らす、大型のランタンです。
燃焼時間は約26時間と長時間の使用ができるので、連泊する際にも適しています。ハリケーンランタンの中でも炎が大きく、明るさを重視する人におすすめのモデルです。
【基本情報】
- 使用サイズ(約):幅20.4×高さ38cm
- 重さ(約):920g
- タンク容量(約):930mL
- 燃焼時間(約):26時間
- 素材:[本体]鉄 [ホヤ]ガラス
おすすめのテーブルランプ
真鍮を採用した美しいデザインが特徴のテーブルランプです。耐久性に優れているうえ、
使い込むほどに経年変化を楽しめます。ワイングラスのような形が、アウトドア気分を盛り上げてくれるでしょう。
【基本情報】
- 使用サイズ(約):幅7.3×奥行き7.3×高さ11.5cm
- 重さ(約):110g
- タンク容量(約):50mL
- 燃焼時間(約):4時間
- 素材:[本体]真鍮 [ホヤ]ガラス
炭鉱で使用できる明かりとして開発されたテーブルランプです。ハリケーンランタンとは一線を画す
独特なシルエットが存在感を放ちます。ランプ後ろの通風口から、息を吹きかける消火方法もユニークです。
【基本情報】
- 使用サイズ(約):直径6.3×高さ18cm
- 重さ(約):395g
- タンク容量(約):30mL
- 燃焼時間:5時間
- 素材:[本体]ニッケル [ホヤ]ガラス
さびに強く耐久性に優れたテーブルランプです。ランタン上部には複数の小さな通気孔があるので通気性が良く、
臭いも気になりません。スイッチバックルを押し上げてふたを開けるだけと、操作方法も簡単です。
【基本情報】
- 使用サイズ(約):幅8.4×奥行き7.5×高さ19.4cm
- 重さ(約):410g
- タンク容量(約):110mL
- 燃焼時間(約):10時間
- 素材:[本体]真鍮
土台が大きく、安定感のあるテーブルランプです。
ヴィンテージ加工が施されているので、見た目がおしゃれなだけでなく経年変化による変色を抑えられます。乾いた布で拭くだけとお手入れも簡単です。
【基本情報】
- 使用サイズ(約):幅12.2×奥行き9.6×高さ22.5cm
- 重さ(約):210g
- タンク容量(約)275mL
- 燃焼時間(約):22時間
- 素材:[本体]真鍮 [ホヤ]ガラス
レトロなデザインがおしゃれなテーブルランプです。
底に厚手のガラスを採用しているので、重厚感があり倒れにくい仕様になっています。やわらかくムーディーな光で食卓を照らしてくれる点も魅力のひとつです。
【基本情報】
- 使用サイズ(約):幅10.6×奥行き10.6×高さ31cm
- 重さ(約):650g
- タンク容量(約):300mL
- 燃焼時間(約):15時間
- 素材:[本体・ホヤ]ガラス
伝統的かつクラシックな印象が特徴のモデルです。一つひとつ手作業でつくられたガラス製のホヤは風を防ぎ、
安定した炎をつくり出します。軽量で持ち運びやすく、使い勝手が良い点も魅力のひとつです。
【基本情報】
- 使用サイズ(約):幅10×奥行き10×高さ23cm
- 重さ(約):-
- タンク容量(約):120mL
- 燃焼時間(約):12時間
- 素材:[本体]真鍮、アルミ
真鍮でつくられたボディがおしゃれなテーブルランプです。独立したバーナー部を真鍮で補強・装飾しています。テーブルに置いて使うことはもちろん、つり下げて使っても美しいアイテムです。
【基本情報】
- 使用サイズ(約):幅16.5×奥行き16×高さ31cm
- 重さ(約):2,000g
- タンク容量(約):-
- 燃焼時間(約):30時間
- 素材:[本体]真鍮
スタイリッシュな雰囲気を演出できるテーブルランプです。オイルのほか、
キャンドルを入れて使用することも可能です。本体のふたは取り外しやすいので、オイルとキャンドルを気軽に使い分けられます。
【基本情報】
- 使用サイズ(約):幅11×奥行き10.2×高さ32.5cm
- 重さ(約):518g
- タンク容量(約):-
- 燃焼時間(約):-
- 素材:[本体]鉄 [ホヤ]ガラス
おすすめの加圧式ランタン
一つひとつハンドメイドでつくられた加圧式ランタンです。
重厚感のあるたたずまいにとりこになってしまうこと間違いなし。フレームには耐食性に優れたアルミを、タンクには経年変化が楽しめる真鍮を採用しています。
【基本情報】
- 使用サイズ(約):高さ34.5cm
- 重さ(約):-
- タンク容量(約):1L
- 燃焼時間(約):10時間
- 素材:[本体]真鍮、アルミ
加圧式ランタンといえば、こちらのモデルが有名です。レトロなデザインやまわりを明るく照らせる点が世界中の人から人気を集めています。
オプションパーツを購入すればヒーターとして使える点も魅力です。
【基本情報】
- 使用サイズ(約):直径17×高さ40cm
- 重さ(約):2,400g
- タンク容量(約):1L
- 燃焼時間(約):8時間
- 素材:真鍮、ガラス
1Lの灯油で最大12時間使用できる加圧式ランタンです。灯油が使用できるので、コストパフォーマンスが良いモデルを探している人に適しています。クラシックなデザインと重厚感も魅力のひとつです。
【基本情報】
- 使用サイズ(約):-
- 重さ(約):-
- タンク容量(約):1L
- 燃焼時間(約):12時間
- 素材:-
オイルランタンの魅力をさらに引き出すアイテム
せっかくオイルランタンを使うのであれば、その魅力を存分に引き出したいものです。ここでは、ホヤ・グローブとランタンシェード、ランタンスタンドといった、オイルランタンをさらに有効に活用できるアイテムを紹介します。
【ホヤ・グローブ】マントルを風や衝撃などから守るパーツ
ホヤはランタンの炎を覆う部品で、グローブとも呼ばれています。光を直接広げられるようにガラスを使うことが多いですが、テント内で使用するとまぶしすぎると感じることもあるでしょう。
そんなときは、すりガラスのような見た目に仕上がるフロスト加工を施しているものや、ガラスに色が付いたものを選べば、フィルターを通したように間接的に光が広がり、サイト全体をやわらかく照らせます。
フュアハンドまたはデイツとの互換性があるホヤです。落ち着いたカラーと模様入りのガラスで明かりの雰囲気を変えられます。
エッジがなめらかなので、持ったときに手を傷付けることもありません。
【基本情報】
- 使用サイズ(約):直径8.3×高さ8.3cm
- 重さ(約):69g
- 素材:ガラス
雰囲気をガラッと変えたいならこちらのモデルがおすすめです。
花火のような模様が印象的なホヤは、まわりの注目を集めること間違いなし。フュアハンドやデイツのランタンに付けて使えます。
【基本情報】
- 使用サイズ(約):直径8.3×高さ8.5cm
- 重さ(約):62g
- 素材:ガラス
【ランタンシェード】ランタンの光を和らげるパーツ
ランタンシェードとはランタン上部のかさ部分のことを指し、光を和らげ、明かりをじんわりと広げる効果があります。
ランタンの見た目は、ランタンシェードの素材や形状で決まるといっても過言ではありません。見た目の雰囲気を変えられたり、まぶしすぎるランタンの光量を変えられたりするため便利です。
手持ちの
ランタンの雰囲気を手軽に変えられるランタンシェードです。ランタンの光を下に集めることで、より無駄なく明るく照らせます。経年変化を楽しめる真鍮を採用している点も、魅力のひとつです。
【基本情報】
- 使用サイズ(約):直径18×厚さ1.8cm
- 重さ(約):100g
- 素材:真鍮
アクセントとして使用するなら、こちらのモデルがおすすめです。
鮮やかなカラーが目をひくデザインで、個性あふれる仕上がりになります。ハンドルを通すだけで取り付けられる点も魅力のひとつです。
【基本情報】
- 使用サイズ(約):直径17.5×厚さ3cm
- 重さ(約):50g
- 素材:アルミ
【ランタンスタンド】サイトの明かりを確保するパーツ
サイト全体を照らしたいときは、ランタンをつり下げられるランタンスタンドを使うことがおすすめです。ランタンスタンドを使えば、サイト全体を照らせるだけでなく、オイルランタンを倒す心配もありません。
また、ランタン以外の荷物もつり下げられる点も魅力といえます。収納スペースが限られるアウトドアシーンで活躍してくれること間違いなしです。
地面に直接打ち込める1本立ちのランタンスタンドです。すっきりとしたフォルムで、
足をひっかけてしまうこともありません。無駄のないシンプルなデザインなので、手持ちのギアとの相性も抜群です。
【基本情報】
- 使用サイズ(約):幅18.5×奥行き2×高さ213cm
- 重さ(約):3.1kg
- 素材:スチール
高さや角度、ハンガーの長さを自由にアレンジできるランタンスタンドです。
アームを360°回転させることもできるので、あらゆる方向を照らせます。約2.2kgとほどよい重さで、運びやすく安定感も抜群です。
【基本情報】
- 使用サイズ(約):幅70×高さ180cm
- 重さ(約):2.2kg
- 素材:[本体]鉄 [アーム]鉄、木 [アームホルダー]ナイロン、ゴム
オイルランタンの使い方
オイルランタンを使用する前に、あらかじめ使い方をチェックしておきましょう。初めは慣れないかもしれませんが、難しいものではないので、アウトドア初心者の人も挑戦してみてください。
芯を台形にカットする
燃料は8分目までを目安に入れる
やけどに気をつけて火をつける
好みに応じて火力を調整する
火は完全に消す
芯を台形にカットする
ランタンの炎の形は、芯の形に影響されます。購入した状態のままだと芯は四角くなっていることが多いですが、そのままでは火が安定せず、きれいな燃え方をしません。そのため、使用前に芯の先端を台形にカットしておきましょう。平芯の場合は、芯の両端を斜め45°にカットするイメージです。
そうすることで、形が整った美しい炎の形が楽しめるでしょう。
燃料は8分目までを目安に入れる
続いて、パラフィンオイルまたは灯油をタンクの注油口へ注ぎ入れます。入れすぎてしまうと、ランタンが傾いたり揺れたりした場合にオイルが漏れる可能性があるので、8分目までを目安にしてください。
注油口が小さくて燃料が入れにくい場合は、漏斗を使うと良いでしょう。
やけどに気をつけて火をつける
燃料が芯にしっかりと染み込むまで待ったら、十分に気をつけながら火をつけましょう。ホヤの上下レバーを持ち上げ、芯が装着されたバーナー部分に火を近づけて着火します。
ホヤとバーナーは距離が近く、普通のライターだとやけどのおそれがあるので注意しましょう。可能であれば、ロングノズルのライターや長めのマッチを用意しておくとスムーズかつ安全に火をつけられます。
好みに応じて火力を調整する
火がついたら、好みに応じて火力調整をしましょう。火力調整ハンドルを回すと、芯を出し入れできます。火力は飛び出した芯の長さと比例するので、長くすれば大きな炎、短くすれば小さな炎になります。
目安としては、炎全体がホヤに収まるサイズになるように調整することがおすすめです。
火は完全に消す
オイルランタンを使い終えたら、完全に消火しましょう。火力調整ハンドルをゆっくり回して芯を極限まで短くするだけで簡単に消火できます。ただし、芯を引っ込めすぎるとハンドルの金具から外れてしまう可能性があるので注意してください。
最後に芯を伸ばして、完全に火が消えたか再度確認しましょう。火が完全に消えない場合は、ホヤを持ち上げて息を吹きかけてもOKです。
オイルランタンを使う際の注意点・メンテナンス方法
最後に、オイルランタンを使う際の注意点とメンテナンス方法を紹介します。安全・快適にオイルランタンを使うためにも、ぜひチェックしてみてください。
ホワイトガソリンは使用不可
オイルランタンにはホワイトガソリンは使えません。オイルランタンに使用できる白灯油とホワイトガソリンは、どちらも名前に白が付くので混同されがちですが、まったくの別物です。
オイルランタンにホワイトガソリンを使用するとランタンの故障や爆発・火災などの事故につながる可能性があるので、使用前に必ず灯油であることを確認しましょう。
室内・テント内で使用する場合は注意
オイルランタンを室内やテント内で使用する際は、一酸化炭素中毒や火災の発生リスクにそなえましょう。
室内やテント内の換気をしないまま火が燃え続けると、酸素が不足して不完全燃焼が起きてしまいます。このとき、毒性が強い一酸化炭素が発生して、一酸化炭素中毒になってしまう恐れがあるので注意しましょう。一酸化炭素は無色無臭のため、気がつかず手遅れになってしまう可能性もあります。また、テント内でオイルランタンが倒れてしまうと、あっという間に火が燃え広がることも注意したいポイントです。
最悪の事態を防ぐためにも、オイルランタンを室内やテント内で使用する場合は、換気や転倒防止など十分な対策をおこないましょう。
やけどに注意
オイルランタンは上部が非常に高温になるため、使用中はやけどをしないように注意してください。また、使用後すぐも高温となっているため、子どもやペットの手が届かない場所にランタンを設置すると良いでしょう。
使用中または使用後にランタンを持つ際は、本体ではなく持ち手をしっかり握るといった工夫が必要です。
ホヤを割らないようにする
オイルランタンのホヤの多くはガラス製です。そのため、オイルランタンを扱う際はホヤが割れないように注意する必要があります。基本的にランタンは縦向きで専用ケースに入れて運びましょう。
また、異常燃焼でホヤが割れてしまうこともあるので、ランタンが必要以上に燃焼しないように火力調整をおこなってください。
芯は焦げた部分をカットする
芯が焦げるときれいな炎の形になりません。そのため、先端が焦げていたり、火が二股にわかれてしまったりしていたら芯を交換しましょう。ホヤを外して古い芯を取り除き、新しい芯をセットすれば交換完了です。
芯の長さがある場合は、焦げた部分のみを切る方法もあります。その際は、新品同様に先端を台形にすると炎の形が整うでしょう。
残った煤はきちんと掃除する
オイルランタンのホヤには煤がたまりやすいので、定期的な清掃が必要です。清掃する際は、つり下げバーを持ち上げ、ホヤを斜めに倒してからティッシュや雑巾などで中の煤を拭き取りましょう。
また、ホヤが汚れやすいと感じる場合は、燃料を変えてみることもひとつの方法です。灯油はパラフィンオイルと比べて煤が出やすいので、煤が気になる場合はほかの燃料の使用を検討してみても良いかもしれません。
オイルランタンでキャンプサイトをおしゃれに飾ろう
本記事では、おしゃれなオイルランタンを紹介しました。温かみのある炎が魅力のオイルランタンは、キャンプにぴったりのアイテムです。注意点やメンテナンス方法さえ覚えておけば、アウトドアシーンで強い味方になってくれるでしょう。キャンプサイトや部屋の雰囲気づくりに、ぜひオイルランタンを活用してみてください。