【100〜500円】ダイソーの保冷バッグ7点を比較!お弁当入れの“最適解”はこれだ
お弁当やドリンクを冷たい状態で持ち運べる保冷バッグは、夏場には欠かせないアイテム。今回はDAISO(ダイソー)で扱っている100円〜500円(税抜)までの保冷バッグを7点を購入し、hinata編集部が保冷力を比較!お弁当を持ち運ぶのに最適なのはどれか、検証しました。
ダイソーの保冷バッグは種類が豊富
大手100円ショップのダイソーでは、豊富なサイズやデザインの保冷バッグが110円〜550円(税込)の手頃な価格で販売されています。1人用のお弁当を入れるのにぴったりなサイズから、アウトドアに最適な大きめサイズまであり、用途に合わせて使い分けも可能!
クーラボックスに比べて軽く、コンパクトに折りたためるのも保冷バッグの魅力。通勤通学のお弁当入れとしてはもちろん、荷物が多くなりがちなアウトドアやスポーツ観戦などでも重宝します。
今回は、ダイソーで販売されている保冷バッグ7点をhinata編集部が購入し、お弁当を持ち運ぶのに最適なアイテムはどれか、保冷力やバッグ内の温度変化を比較調査しました。
【検証方法】4時間後の温度と溶けた水の量を比較!
今回検証に用いるのは、ダイソーで購入した110〜550円(税込)までの7アイテム。サイズや形状、素材やデザインもさまざまです。どれを選べば良いか悩んでしまいます。
検証には、一晩冷凍庫で凍らせた285mLの水のペットボトルを使用。それぞれの保冷バッグに1本ずつ入れ、気温25℃の室内で4時間放置し、溶けた水の量と、保冷バッグ内の温度を計測します。
※午前8時に保冷バッグにお弁当を入れて外出し、正午にランチを食べる状況を想定して、検証時間を4時間としました
ダイソーの保冷バッグ7選!スペックや検証結果は?
まずは、検証に使用した7点の保冷バッグについて、価格の安い順に、サイズ感や素材などのスペックを紹介。凍ったペットボトルを入れて4時間後の、検証結果も詳しくリポートします。
それでは検証スタートです!
1. 【100円】アルミクーラーバッグ (ボックス型、350mL缶9缶)
350mLの缶が9本収納できる、ボックス型のアルミクーラーバッグです。保冷機能だけではなく、
冬には温かいものを入れられる「保温機能」もついていて、オールシーズン活用できます。比較的ワイドなサイズ感なので、複数人でのお出かけにもぴったり。折りたたんでコンパクトに持ち運べるのもポイントです。ただ、生地が少し薄いため、形が崩れやすかったり、チャックが開けにくかったりすることがありました。
【基本情報】
- 商品サイズ:幅23×奥行き21×高さ12cm
- 価格:110円(税込)
- 公式サイト:こちら
メスティンと小さいペットボトルが横に収まるサイズ感
【検証結果】
凍らせた285mLのペットボトルを入れて4時間後、保冷バッグの中の温度は15.5℃を示していました。室内の気温よりも10℃ほど低く、一定の保冷効果があったという結果です。溶けた水の量は143g。完全に凍っていたペットボトルのうち約半分が溶けてしまいました。
今回検証した保冷バッグの中では、保冷力は平均的な結果に。生地が比較的薄いせいか、保冷力はまずまずという印象です。
2. 【100円】持ち手穴付 保温保冷アルミバッグ Mサイズ 3枚組
先ほどと同じく、
保冷機能と保温機能のどちらも兼ねそなえたアルミバッグで、
封筒のような袋に持ち手がついています。お弁当やドリンクから、肉や野菜などの生鮮食品まで幅広く対応できるのがポイント。横向きにすれば、スーパーやコンビニで売っている大きなサイズのお弁当も入れられます。買い物やキャンプなどのアウトドアでも役立ちそうなアイテムです。
ただ、上部に
チャックがついておらず、封ができないのが難点。中の冷気を保つには、入り口の部分を折りたたむなどの工夫が必要です。また、マチがついていないため、入れられるものが限られるケースも。Mサイズのほかに、SサイズやLサイズの取り扱いもあります。
【基本情報】
- 商品サイズ:幅32.5×奥行き37.8×高さ0.3cm
- 価格:110円(税込)
- 公式サイト:こちら
横向きにすれば、大きいサイズのお弁当も入れられます
【検証結果】
4時間後の保冷バッグの中の温度は17.1℃でした。溶けた水の量は104g。封ができないこともあり、保冷バッグ内の温度はやや高めでしたが、ペットボトルの氷は3分の1ほどしか溶けていませんでした。優れた保冷効果で、冷凍食品や生鮮食品を入れるのにも向いているでしょう。S、M、Lとサイズ展開があるので、使うシーンに合わせて選べる便利な商品だといえます。
3. 【200円】マチ広ランチバッグ
1人分のお弁当を入れるのに適した、保冷も保温も可能なランチバッグです。マチが広いので、一般的なお弁当箱がすっぽりと入り、さらに500mLのペットボトルも入れられます。
生地がしっかりしていて丈夫で、220円(税込)には見えないデザインと質感。黒とベージュの2色あり、どちらもシンプルなので性別や年齢を問わず、家族でもシェアして使えそうです。
【基本情報】
- 商品サイズ:幅22×奥行き14×高さ22cm
- 価格:220円(税込)
- 公式サイト:こちら
【検証結果】
4時間後の保冷バッグの中の温度は15.4℃。溶けた水の量は121gでした。生地に厚みがあってチャックがついているため、バッグ内の温度は、室内よりも10℃ほど低く保たれていました。ペットボトルの氷は半分弱溶けていましたが、今回検証した保冷バッグの中では、保冷力、低温キープ力ともに上位の結果となりました。
4. 【200円】舟形ランチトートバッグ
上記の「マチ広ランチバッグ」と同じデザインでありながら、横に広い
舟形をしているランチトートバッグです。こちらも、一般的なお弁当箱と500mLのペットボトル1本が入るサイズで、通勤通学先へ
お弁当を持ち運ぶのにぴったりです。
生地はしっかりと分厚く、
形も崩れにくくて頑丈。同じく黒とベージュの2色展開です。
【基本情報】
- 商品サイズ:幅21×奥行き20×高さ11cm
- 価格:220円(税込)
- 公式サイト:こちら
こちらもメスティンとペットボトルが収納でき、お弁当入れにぴったりなサイズ感
【検証結果】
4時間後の保冷バッグの中の温度は8.9℃で、溶けた水の量は96gでした。285mLのペットボトルのうち溶けたのは3分の1ほどにとどまりました。ダイソーの保冷バッグの中では、トップクラスの温度の低さをキープし、溶けた氷の量も最も少ない結果になりました。夏の暑い時期でも活躍が期待できそうです。
5. 【300円】セパレート保冷バッグ
2枚の袋を貼りつけた構造の保冷バッグで、片側の袋の内側に
アルミコーティングの保冷素材を用いています。生地は薄く、軽量なので
エコバッグとして買い物に使うのがおすすめ。マチはありませんが、お弁当だけでなく、ペットボトルの飲み物、野菜やお肉なども入るサイズ感です。色はグレーと黒の2色展開で、シンプルなデザインをしています。
【基本情報】
- 商品サイズ:幅34×奥行き39×高さ0.5cm
- 価格:330円(税込)
- 公式サイト:こちら
2層構造になっており、写真下の内側がアルミでコーティングされています
【検証結果】
4時間後の保冷バッグの中の温度は18.7℃でした。溶けた水の量は126g。封ができないつくりのため、バッグ内の温度は高めで、ペットボトルの氷は半分ほど溶けていました。短時間の保冷が必要な場合は有効活用できそうですが、長時間の保冷には向いていなさそうです。また、ペットボトルが結露してバッグが濡れていたので、冷たいものを入れる際には注意が必要です。
6. 【300円】MD サニーランチ 保冷ランチトートバッグ IV
保冷と保温ができるランチトートバッグです。1人分のお弁当箱に加えて、500mLのペットボトルが入る持ち運びに便利なサイズ感です。先に紹介した「マチ広ランチバッグ」や「舟形ランチトートバッグ」に比べると、値段の割に生地が薄いように感じました。アイボリー色で、日常的に使いやすいナチュラルなデザインです。
【基本情報】
- 商品サイズ:幅22×奥行き22×高さ13cm
- 価格:330円(税込)
- 公式サイト:こちら
【検証結果】
4時間後の保冷バッグの中の温度は13.6℃、溶けた水の量は126gでした。保冷バッグ内の温度は低くキープしてくれましたが、ペットボトルの氷は半分ほど溶けていました。今回検証した中では、あまり保冷力が高くない結果となりました。
7. 【500円】ソフトクーラーバッグ(保冷保温)
検証に用いたダイソーの保冷バッグ7点の中で、
最も容量が大きく、
価格も550円(税込)と高めな、
ソフトクーラーバッグです。ボックス型で、底面はA4サイズと同じくらいの広さがあります。ワイドなサイズのため、
大人数でのアウトドアや運動会などのイベントに向いています。保冷だけでなく保温もでき、使わないときは折りたんでコンパクトに収納が可能。緑と黒の2色展開で、シンプルなデザインも魅力のひとつです。
【基本情報】
- 商品サイズ:幅30×奥行き22×高さ21cm
- 価格:550円(税込)
- 公式サイト:こちら
ペットボトル1本を入れたときのサイズ感。お弁当やドリンクがたくさん収納できそう
【検証結果】
4時間後の保冷バッグの中の温度は17.3℃、溶けた水の量は162gでした。今回検証した保冷バッグの中では、高めの温度となり、その分溶けた水の量も多く、保冷力はあまり高くない結果に。容量が大きいため、凍らせたペットボトル1本では保冷バッグ全体を冷やすことが難しかったのかもしれません。使用する際は、保冷効果を高めるために保冷剤を入れて使うのがおすすめです。
【検証結果】お弁当には「舟形ランチトートバッグ」が最適!
ここからは検証結果を比較します。それぞれの保冷バッグに、完全に凍った285mLのペットボトルを入れ、4時間後の保冷バッグ内の温度と溶けた水の量を表にまとめてみました。保冷バッグの構造やサイズ、生地の厚みなどによって、結果に大きな差が出ました。
また、保冷バッグに入れなかったペットボトルは、285mLのうち258gが水になって溶けていました。氷として残ったのはわずか27gで、ほとんどが溶けている状態でした。どのようなタイプであっても、やはり保冷バッグを活用した方が、冷たさを維持できることがわかりました。
「低温キープ力」ベスト3
4時間後に保冷バッグ内の温度を低いままキープしていた順にランキングをまとめました。1位は、「舟形ランチトートバッグ」です。室温25℃の中で4時間が経過した後も、バッグ内の温度は8.9℃と、室内より15℃以上も低く保たれている優れものでした。
2位は、「MD サニーランチ 保冷トートバッグサニーランチ IV」。4時間後のバッグ内の温度は13.6℃でした。1人分のお弁当箱がぴったり入る小さめのサイズで、封ができるつくりのため、温度も維持されやすかったといえます。
3位は、「マチ広ランチバッグ」が15.4℃でランクインしました。1位の「舟形ランチトートバッグ」と同様、厚みのある生地がしっかり保冷してくれました。
「保冷力(氷が溶けにくかった)」ベスト3
保冷バッグに入れたペットボトルの氷の、溶ける量が少なかった順番でランキングをつけました。氷を溶かさず、最も高い保冷力を発揮したのは「舟形ランチトートバッグ」でした。溶けて水になったのは96gで、ペットボトル全体の3分の1ほどにとどまりました。バッグ内も低い温度でキープできており、保冷力はかなり高いといえます。
2位は、「持ち手穴付 保温保冷アルミバッグ Mサイズ 3枚組」で、溶けた量は104gでした。お弁当だけでなく、パンや肉、野菜などの生鮮食品も入れられるサイズなので、さまざまなシーンでの活躍が期待できそう。3枚入りで110円(税込)なのでコスパは最強のアイテムです。
3位は、「マチ広ランチバッグ」で、1位の「舟形ランチトートバッグ」と同じシリーズがランクインしました。このシリーズは、生地がしっかりしていて丈夫で、チャックでしっかり封ができることもあり、保冷力が高いことがわかります。舟形ではなく、スクエア型のお弁当入れがほしい人は、こちらを選ぶと良いでしょう。
【総合力】「お弁当に最適!」ベスト3
今回の検証を踏まえて、hinata編集部が「お弁当を持ち運ぶのに最適!」と判断した保冷バッグをランキングにしました。検証に使用したダイソーの保冷バッグは全て、お弁当と500mLのペットボトル、保冷剤が入るサイズでした。
お弁当の持ち運びに“最適”といえるのは「舟形ランチトートバッグ」です。検証結果の通り、低温キープ力も保冷力もほかと比べて高く、優れたアイテムといえます。同じシリーズの「マチ広ランチバッグ」が3位にランクイン。どちらも優秀な製品なので、好きなデザインの方を選んでみてはいかがでしょうか。
2位は「持ち手穴付 保温保冷アルミバッグ Mサイズ 3枚組」です。一般的なお弁当箱はもちろん、コンビニで売っている大きめのお弁当や幕の内弁当などさまざまなサイズに対応が可能。保冷力が高かったことに加えて、3枚で110円(税込)のコスパも評価ポイントになりました。
一方、「ソフトクーラーバッグ(保冷保温)」は、お弁当の持ち運びには向かない結果となりました。大人数でのキャンプやピクニックの方がおすすめですが、小さいペットボトル1本では保冷力はキープできませんでした。保冷剤を一緒に使うことをおすすめします。
また、「アルミクーラーバッグ (ボックス型、350mL缶9缶)」は、生地が薄く、保冷力が維持されない結果に。「セパレート保冷バッグ」は封ができず、生地も薄いため、エコバッグとしては活用できそうですが、お弁当の持ち運びにはあまり向かなそうです。
保冷バッグを夏のお出かけに活用しよう!
検証の結果、ダイソーの保冷バッグは、形状や素材などによって保冷力に差が出ることがわかりました。通勤通学のお弁当入れとして使うのか、大人数のアウトドアで使うのかなど、目的によって使い分けるのが良さそうです。
暑い季節は、お弁当やドリンクを少しでも冷たく保ちたいもの。検証結果を参考に、ダイソーの保冷バッグを活用して、夏のお出かけを楽しんでください!
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