【チワワとキャンプ】寒さと音は苦手!愛くるしい瞳で魅了する魔性のワンコ
近年人気のワンちゃんといえば、トイプードルやチワワ、ポメラニアン…。ぬいぐるみのような姿と飼い主さんをじっと見つめるつぶらな瞳がたまらない彼らですが、キャンプには連れて行けるのでしょうか?「憧れの犬種とキャンプを楽しんでいる先輩たちにお話を聞いてみよう」というこの企画、第一弾は「チワワ」のキャンプ事情をレポートします!
「チワワ」とキャンプは行ける?
愛玩用として人気の高いチワワは、代表的な室内犬。メキシコ原産といわれており、そのためか寒さには強くない犬種です。「犬を迎えるならチワワがいいけれど、キャンプや長いドライブに連れ出しても平気かな…?」と、心配なキャンパーもいるのではないでしょうか。
ところが、Instagramを見ると、そんな心配はどこ吹く風と、飼い主さんとキャンプを楽しんでいるチワワたちが結構います。キャンプに連れて行くときの注意や「チワキャン」の魅力について、先輩たちに聞いてみましょう!
1.車中泊キャンプで気ままに旅する“こごみ”ちゃん
牛柄がトレードマークのこごみちゃん。旅好きな家族と一緒にいろんな風景を求めて東へ西へ
最初のチワワはTake(
@vw1303take)さんのおうちのこごみちゃん。車中泊の記事でもお話を伺いましたが、改めて「チワキャン」の魅力を知るべく登場してもらいました。
こごみ家のキャンププロフィールはこんな感じ。
車中泊はすっかり日常の一部のようです。
- こごみちゃん:8歳の女の子。人見知りで犬見知り。でも心を開いた人には愛嬌たっぷり!
- 家族:Takeさん、eriさん
- キャンプスタイル:「旅・観光・アクティビティ」をするための車中泊。車中泊が目的ではなく、冒険するための手段となっている。車内も寝るだけのスペースではなく、テーブルなどもあり、ポータブル電源とPCがあればオフィスに早変わり。そんなこごみ家は、普段の生活さえも「小さな冒険」。
愛車のランドクルーザープラドで旅をするように車中泊を楽しむTakeさん、eriさん、こごみちゃん
Takeさんファミリーの車中泊ノウハウを聞いたこちらの記事もチェック!
出会いは目が合ってしまったその瞬間
大きな目でじっと飼い主さんを見てくる姿がたまりません。チワワのこの瞳に逆らえる人なんていないのではないでしょうか
こごみちゃんと家族の出会いは、とあるペットショップ。もともと、Takeさんは犬が好きだったものの、eriさんは苦手だったのだそう。ところが、友人が飼っていたチワワは「かわいい」と思ったのだとか。
その後、夫婦で何度かペットショップを回っていた際に、運命的に目が合ったのが牛柄のこごみちゃん。抱っこさせてもらっていると、すやすやと寝始めてしまいました。店員さんにも、「この子は抱っこされながら寝ることはないのにめずらしい!」と言われ、その日にお迎することになったのだそう。
名前も、ペットショップから自宅に向かう車内ですぐに決定。夫婦が大好きな山菜からとって、「こごみ」になりました。
小柄なチワワは連れ歩きやすいのが魅力
海上自衛隊の艦艇を見られる遊覧船に乗った際に、海上自衛隊の帽子を被って船に乗り込んだこごみちゃん。いろいろな場所に抱っこで同行できるのも小型犬の魅力!
もともと車中泊を楽しんでいたTakeさん家族に仲間入りしたこごみちゃんも、自然と車中泊メンバーに。
「チワワは小さな犬種だからこそ、連れて歩きやすいことが魅力です。クルマへの乗り降りもひょいと抱っこできて、人の腰にもやさしいですね(笑)」とTakeさん。
観光地でもペットOKな人力車に乗ったり、抱っこやケージで乗船できる遊覧船に乗ったりもできるのだとか。ほかにも、アクティビティではSUPを楽しむことも。「小型犬だからこそSUPのバランスが崩れにくいのもメリット」と、目からウロコのお話もありました。
岐阜の円原川(えんばらがわ)でSUPを楽しむこごみちゃん。透明度の高い川に、こごみちゃんも大はしゃぎで泳いでいたそう
車中泊は車通りが少なく自然が多い場所がベスト
RVパークや車中泊が禁止されていない道の駅もよく利用。最近では埼玉県の「メッツァRVパーク」が高機能でよかったそう
「犬連れ車中泊をするなら、車通りが少ないところがお勧めです」とTakeさん。確かに、何かのはずみに驚いて逃げたり、リードが外れたりして万が一の事故だってあり得ます。
また、犬も人も落ち着ける静かな場所で、散歩できる場所…となると、岬がおすすめだそうです。「○○岬」と名前が付いているような場所は、だいたい自然が豊かで交通量も人も少なめ。何より遊歩道が整備されていることが多いのだとか。
家族みんなで朝日を見た後に、のんびり遊歩道を散歩する時間はとても幸せなのだそう。小さな冒険が散りばめられているTake家の日常に、こごみちゃんは欠かせない存在です。
岬へ向かう遊歩道は自然豊か。こごみちゃんも尻尾をピンと立てて元気に歩きます
こごみ家のチワキャンおすすめアイテム。直径62mmの小型ランタンで、球形のデザインと、温もりある光が魅力です。本体上部のマグネットキャッチは、ヒモに通して吊るしたり、磁石が付く鉄製品に取り付けることが可能。さらに、ロウソクのような光のゆらめきを出す「疑似ゆらぎ機能」も搭載。
【基本情報】
- 使用サイズ:62mm×62×75mm
- 重さ:68.04g
- 材質:ポリカーボネート樹脂・エラストマー樹脂・ABS樹脂(本体)、シリコーンゴム(シェード)、PMMA樹脂(レンズカバー)
2.アクティビティを活発に楽しむ“チル”ちゃん
トナカイ帽子に青いお洋服、ちらっと出た舌…。かわいさが大渋滞のチルちゃん
お次に話を聞いたのは、チルママさん(
@chill_jam2)のおうちのチルちゃん。やはり
車中泊を中心に、キャンプ場なども利用しながらのんびり愛犬とのキャンプを楽しんでいるそう。Instagramで披露されている、かわいいファッションも必見です。
- チルちゃん:5歳の女の子。人が大好きで、臆病だけど冒険家。寝るより食べることが好き
- 家族:チルパパさん、チルママさん
- キャンプスタイル:メインは車中泊スタイルで、ソロ用テントとタープで簡単に設営して身軽に楽しんでいる。真冬はテントを張ってストーブやホットマットで暖を取るなど、まったり過ごすことが多い
先住にゃんこも子育てに参加
先住猫のお兄ちゃんがやさしくおうちのルールや遊びを教えてくれたそう。一緒に眠る姿が微笑ましい!
お迎えのきっかけは、チルママのひと目惚れ。とあるサイトでチルちゃんを発見し、最初は一人で、それから「猫派」だったチルパパも連れて会いに行き、無事お迎えとなりました。
「先住猫がいたため、仲良くできるか不安だったんですが、賢くて優しい猫だったので最初から仲良くしてくれました」とチルママさん。
「というより、やんちゃなパピー期を先住猫のお兄ちゃんがお世話してくれていました。ピーピー鳴いていたら寄り添って眠り、悪いことをしたら猫パンチ。おもちゃはチルちゃんに譲ってあげて…」チルちゃんも、そんな優しいお兄ちゃんの後を付いて回っていたそうです。
小さいけれど、アクティビティだっておまかせ!
ライフジャケットを着てチルママとボディボードにチャレンジ!しっかりバランスを取って立っています
チワワとそと遊びするにあたり、「あまりアクティブなことはできないよね?」と思う人は多いのではないでしょうか。でも、Takeさんのお話にもあった通り、小さいからこそバランスがとりやすく、一緒にできるアクティビティも多いようです。
チルちゃんも、ボディボード、カナディアンカヌー、登山など水陸両方のアクティビティに果敢に挑戦している模様。チワワは臆病な反面、好奇心が強く、気が強い子も多い犬種なのです。信頼する飼い主さんと一緒なら、案外楽しんで大自然の中に飛び込んで行ってくれるのかもしれません。
チルちゃんが会話のきっかけで初対面でも会話が弾む!
こんなかわいいコがいたら、そりゃ話しかけますよね…!
チワキャンの魅力としては、「ワンちゃん好きな方など、チルが会話のきっかけになることが多く、今でもグルキャンするときの仲間はキャンプ場で知り合った人たちです」とチルママさん。
愛らしいチワワは、確かに犬好きなら放っておかなさそうです。犬連れキャンパー同士で仲良くなってグルキャンできたら、キャンプに新しい世界が広がること間違いなし!
おしゃれなチルちゃんのお気に入りは、BROWNIE'Sのロンパース。「水着のような素材で夏は涼しく、冬用はスノーウェアのように暖かい。虫除け、怪我、汚れ防止に活躍します」とチルママさん。種類やサイズも豊富なので、いろいろ着せたくなりそう!
【基本情報】
- サイズ:S、M、L、XL、XXL、DXS、DS、DM
- カラー:ツートングレイ、ツートンカーキ、ネイティブ柄ミント、ネイティブ柄ピンク
3.あこがれのチワワ多頭飼い!仲良し“麦”くんと“善”くん
カートに仲良く入ってお散歩。元気いっぱいの善くん(左)と、怖がりだけど頼れるお兄ちゃんの麦くん(右)
小型犬といえば、
憧れの多頭飼いもしやすいのが魅力!2匹の男の子、麦くんと善くんの飼い主・のぶさん(
@mugi.and.zen)にもお話を聞いてみました。性格は違えど仲良しな2匹と、お友達とまったりロースタイルでキャンプを楽しむことが多いというのぶさん・せりさん夫婦の「チワキャン」を覗いてみましょう!
- 麦くん:7歳の男の子。ちょっぴり怖がり
- 善くん:3歳の男の子。好奇心旺盛だけど臆病な面も
- 家族:のぶさん、せりさん
- キャンプスタイル:近くの河原での野営スタイルが多い。ハイスタイル・ロースタイル半々だけど、友人とロースタイルでまったり過ごすのがお気に入り
お留守番が寂しくないように2匹目をお迎え
「年の離れた兄弟」みたいな麦くんと善くん。付かず離れずのよい関係だそう
多頭飼いになったきっかけは、のぶさん・せりさん夫婦が共働きで、麦くんが寂しいかも?と思っていたから。時々ペットショップを見ることもあり、ある日、善くんを抱っこしたときに「この子だ」と直感が働いたそうです。
すでに4歳で弟分を迎えた麦くん。最初はケンカにならないよう、人がいないときはケージに入れる、向かい合わせでご飯を食べさせないなど、距離感に気を付けて徐々に慣らしていったのだそう。
「麦はもう4歳だったからなのか、小さな善を見守るような感じでケンカなどはしませんでした。飼い主がいないときに寄り添ってることもあって、我が家では“奇跡!”と呼んでいます(笑)」とのぶさん。2頭目のお迎えって気を使ってしまいますが、この2匹は大成功だったようです。
キャンプでも2匹のやり取りに癒される!
安心しきった顔で眠っている麦くん。これは見ている方も癒されます
一方、上の写真の背後にフォーカスすれば善くんも…。なるほど、「ほどよい距離感」!
多頭飼いの犬連れキャンプって、実際のところ大変なのかどうかも気になるところですよね。
のぶさん曰く、「わんこの荷物が二倍になるので、特に冬キャンプをするときは荷物が多くなってしまい、管理も含めて少し大変です」とのこと。
でも、「麦が吠えると善は何に吠えてるか気付いていないのに、マネして小さく吠えたり、一緒に寄り添って寝てたりするのがとにかくかわいいです」と、二匹いるからこそのやり取りやシーンにキュンキュンしているようです。
性格の違いが見えて、だからこそそのコの個性がより引き立つのも多頭飼いの魅力!
冬でも暖かい「アスガルド」で快適チワキャン
お気に入りのドッグコットの上では並んで眠っていることも
そんな麦くん・善くんファミリーの愛用テントはノルディスクのアスガルド。
以前使用していたテントは隙間があり、脱走しないようにリードを付けていたものの、それでも時々脱出してしまって困っていたそう。比較すると、ノルディスクのアスガルドはワンポール式の密閉型なので脱走の心配がなく、今は愛犬たちもフリーに。夜もケージに入れず、一緒にシュラフの中で眠れて、愛犬との距離もいっそう縮まったそうです。
コットン素材にポリエステルを混紡した厚手の生地は、冬でも暖か。寒さに弱いチワワにとってもぴったりなテントと言えそう。テント内では、クイックキャンプのドッグコットLに、ふかふかマットを敷いたスペースが麦くん・善くんのお気に入りスペースです。
保温性・透湿性・耐水性にすぐれたテクニカルコットンを使用したワンポールテント。設営の簡単さと居住性の高さ、かわいいデザインでノルディスクのシグネチャー的な存在。人数に合わせて選べる3サイズ展開です。
【基本情報】
- 使用サイズ(約):400×375×250cm
- 収納サイズ(約):114x37cm
- 重さ:約16kg
- 素材:コットン35% ポリエステル65%
- 耐水圧:350mm
- 付属品:スチール製Vペグ25本、スチール製ポール2本
4.生後7カ月でキャンプデビュー!英才教育な“ニコ”ちゃん
ラストは、hinata編集部のメンバーでもある朝倉家(
@nao_asakura)のニコちゃん。
ガチキャンパー一家に迎えられ、
生後7カ月でキャンプデビューをしたという英才教育チワワです。でも、子犬の頃からいろいろなところにお出かけしているからこそ、物怖じせずにキャンプを楽しんでいるのかも?
- ニコちゃん:1歳の女の子。フレンドリーで好奇心旺盛。強気だけど甘えん坊
- 家族:ニコパパさん、ナオさん、いっちゃん
- キャンプスタイル:夫婦でのキャンプ歴12年、娘のいっちゃんも参加するようになり8年のガチキャンパー。ファミリーキャンプやグループキャンプでわいわい楽しむスタイル
キャンプやフェスが大好きな朝倉家。愛車も自分たちでキャンプ仕様にペイントし、家族や友達とそと遊びを満喫中。ニコちゃんも加わってますます賑やかに!
一人っ子の娘さんの妹としてお迎え
ニコちゃんが朝倉家に来たのは、娘さんのいっちゃんが8歳の誕生日のとき。一人っ子だったため、妹分を…と考えて犬をお迎えすることを考えたそうです。
とはいえ、マンション暮らしなので大きな犬は飼えない。小さくて、躾もしやすいというチワワなら…と探した結果、ブリーダーとのマッチングサイトで見つけたのがニコちゃん。すぐ会いに行き、家族に迎え入れました。
キャンプデビューは山梨県上野原市の穴場スポット
レジャーシートの片隅で重石のようになりながら爆睡。大物かも!?
お迎え前から「愛犬とキャンプに行こう!」と考えていた朝倉家。ワクチンも終わり、フードも固いまま食べられるようになった生後7カ月で、なおかつ気候もよくなった5月に、満を持してニコちゃんのキャンプデビューを決行!場所は、山梨県上野原市にある「さがざわキャンプ場」でした。
もともと、何度か訪れたことがある場所なので下見はばっちり。サイトが広々しており、自然豊かでニコちゃんものびのびできそうなロケーションが初めてのチワキャンにぴったり、と選びました。管理人さんが親切で、ほかのキャンパーも寛容な人が多い、穴場スポットなのだそうです。
車酔いはしたものの、体調を崩すことなくキャンプを満喫
車酔いしてしまったニコちゃんと、心配そうに覗くいっちゃん。愛用のホールアース ペットキャリーバックパックは、クルマの中でも落ち着けるニコちゃんの居場所になっています
ニコちゃんのキャンプデビューで朝倉家が心配したのは、「子犬なので慣れない環境で体調を崩さないか」と、「トイレトレーニングの途中だったからテントやクルマの中で粗相をしないか」。
いざ出かけてみると、トイレはきちんと野外でし、体調も崩さずと、心配は杞憂に終わりました。ただ、行きの車中で盛大に戻してしまったのだとか。「時間がなくて、車中でフードをあげたあとにカーブの多い道を走ったのがよくなかったかも…」とナオさん。
現在は車酔いすることもなく、ドライブも楽しんでいるそうです。
ワンちゃんの「車酔い対策」は以下の記事で詳しく解説しています!
山も湖もおまかせのアクティブ派
好奇心旺盛なニコちゃんは、「何にでもチャレンジしてくれるのでやらせ甲斐がある」そう。
たとえばキャンプ場付近の山でハイキングするときは先頭を切ってみんなをグイグイ引っ張ってくれたり、湖では二度目にしてスイスイと泳いだり。
「自然の中では、いつも以上に生き生きとした姿を見せてくれて、犬はもともと野生なんだよなぁと、たくましさを頼もしく思います」とナオさん。小さいながら、チワワは室内飼いに留まらないポテンシャルを秘めているのかも?
朝倉家の「チワキャン」で欠かせないのがこちら。チワワには充分な広さがあるバックパックタイプのペットキャリーで、背中に背負って移動ができます。ポケットも多く、おやつやトイレ袋、ハンディシャワーなど、お出かけに必要なものが全部収まる収納力も魅力。開閉部分とサイドはメッシュになっており、ファスナーを閉めても通気性を確保!
【基本情報】
- 使用サイズ(約):W31×D25×H45cm
- 重さ:約6kg
- 容量:約31L
- 耐荷重:約10kg
チワキャン、こんなことに注意!
楽しそうで今すぐ真似したくなるチワキャンですが、「こんなことに気を付けた方がいい」というポイントもしっかり押さえておきたいもの。先輩キャンパーからアドバイスをもらったので、これからチワワとのキャンプを検討している人は参考にしてみてください!
結論、チワワの「ココが好き」!
最後は、皆さんに
「チワワ愛」を叫んでもらいました。チワワラバーな人はぜひそれぞれのInstagramを覗いてみてくださいね。かわいい写真が満載です!
うちの愛犬も紹介したい!という人、ぜひ
#hinataいぬ部もフォローお願いします。ワンちゃんとそと遊びしているキャンパーさんに取材させていただくかも?
ニコッと笑って見つめてくれるチルちゃん。毎日こんなコがそばにいるなんて羨ましすぎます