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コットかマットそれとも両方?快適な睡眠をサポートするギアの選び方
キャンプで快眠を求めるなら、寝具選びは重要なポイント。コットを使って寝るか、床にマットを敷いて寝るかは意見が分かれるところそこで今回は、コットとマットそれぞれのメリット・デメリットについて詳しく説明します!また、両方使いすることでどのくらい快適なのかについても解説。それぞれのおすすめ商品も紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
コットかマットか?どっちもいらない?それとも両方必要?
キャンプで快適な睡眠を求める方にとって、重要なのは寝具選び。寝袋だけでも寝ることはできますが、厳しい冬のキャンプにおいては寒さ対策が不十分です。また、ベッドのような寝心地を求める方が寝袋で寝ると、地面の凸凹が気になって寝付けないなんてことも。
そこで、必要なのがコットとマットです。おすすめはコットとマットの両方使いですが、どちらか1つだけを使うかどうかは使用シーンや季節によって適切に選択しましょう。
秋冬シーズンのキャンプには「コットとマット」両方が正解!
朝晩冷え込む秋キャンプや、冷気対策には万全を期したい冬キャンプには、コットとマット両方使うことがおすすめ!どちらも使用することで暖かさを確保し、ぐっすり眠ることができます。
また、秋冬キャンプに限らず地面の凸凹などが気になる方は、快適な寝心地のために、「コット&マット」の両方を使いましょう!
コットの魅力は寝心地のよさ!
コットのメリット
コットは地面と距離を開けて寝ることができるため、冷気や熱気といった影響を受けにくいのが魅力。特に、グッと気温が低くなる秋冬キャンプでは地面から伝わる冷気は大敵のため、寒さ対策としてコットを使用することをおすすめします。
普段ベッドで寝ている方にとって、コットはキャンプの必須アイテムです。テンションの高い(シートの張りが強い)コットであれば、
体の沈み込みを防いでくれるため寝返りが打ちやすく、快適に寝ることができます。
コットはベンチのように座って食事を楽しんだり、友達とおしゃべりするのにも便利です。また、コンテナのようなギアを置くために台として使用することも。ただし、
耐荷重に限界があるため注意が必要です。
荷物を乗せすぎたり使用できる人数以上が座ると、荷重オーバーで壊れてしまう恐れもあるため、メーカーが提示している耐荷重をしっかりチェックしてから使用しましょう。
コットのデメリット
コットのシート部分は、通常布一枚です。
フカフカのベッド用マットレスや布団のようなクッション性はありません。また、地面からの冷気は防げるとはいえ、布一枚なので断熱性では劣ります。
コットの多くは、組み立てる必要があります。特に
はじめての利用や夜に組み立てると、手こずって時間がかかることも。メーカーによっては、女性が一人で組み立てるには力がいるコットもあるので、事前に一度組み立ててみるのがおすすめですよ。
マットの魅力は軽量・コンパクト・断熱性の高さ!
マットのメリット
マットは通常、
軽量な素材で作られておりたたむことができるため、持ち運びしやすいのが魅力です。特に、エアーマットの収納サイズは非常にコンパクトなため、登山や徒歩・バイクでのキャンプのようにできるだけ荷物をコンパクトにしたいシーンにぴったりです。
マットには
「R値」という数値が記載されています。R値(R-value)とは、アウトドア用寝具や断熱材の性能を示す指標で、
数値が高いほど断熱性が優れていることを表します。特に寒冷地や寒い季節のキャンプでは、R値の高いマットを選ぶと、地面からの冷気を遮断し、体温を保ちやすくなります。
マットのデメリット
マットは地面の硬さから体を保護できますが、
完璧なクッション性があるわけではありません。特に低価格帯のマットは薄いものが多く、地面の硬さを完全に解消するのが難しい場合があります。
エアーマットは、膨らますことで空気の層をつくり、快適な寝心地と暖かさを保ちます。しかし、アウトドアシーンでは
飛んできた火の粉や経年劣化などにより穴が空いてしまう恐れも。
マットには断熱性がありますが、効果にはどうしても限界があります。
非常に寒い状況や凍結するような気温下では、マット単体では完全な体温保持が難しいのが事実。断熱性を高めるためには、寝袋やコットとの組み合わせが重要です。
コットの選び方
秋冬キャンプならハイコットか2WAYで選ぶ
地面からの冷気は冬キャンプの大敵。厚めの寝袋で対策したにもかかわらず、予想より寒くてほとんど眠れなかった経験をした人も少なくないと思います。そこでおすすめなのが、2WAYやハイコットタイプ。
2WAYコットは、ハイとローの2つの高さを選べるコットです。寝るときに天井の圧迫感が気になる方は、ロータイプにもチェンジできる2WAYコットがおすすめですよ。
ハイコットは地面からの高さを確保し、冷気の影響を最小限に抑えることができます。ただし、コットは地面から直接寒さが身体に伝わることはないものの、下の空間に冷気が溜まりやすくなるので要注意!コット下に荷物を置いて空間を埋めると、冷気をシャットアウトできるため、より快適な寝心地と保温性を確保できます。
マットの選び方
マットの種類はクローズドセル・エアー・インフレータブルの3種類
アウトドア用マットには、クローズドセルマット・エアーマット・インフレータブルマットの3つのタイプがあります。それぞれの特徴をチェックしましょう!膨らましたり撤収したりする手間や寝心地の良さなど、何を重視するかで大きく好みが分かれます。それぞれにメリットとデメリットがあるので、特徴を理解した上でぴったりのマットを選んでください。
メリット:
開いてすぐに使える・軽量・価格が安い
デメリット:コンパクトにならない・断熱性は△
メリット:
コンパクトに収納できる・空気の層で底冷えを防ぐ
デメリット:膨らます手間がある・穴が空く恐れがある
メリット:ウレタンが入っていて、
寝心地や断熱性に優れている
デメリット:エアーマットと比べると携行性が劣る・やや値段が高め
R値が高いほど断熱性に優れている
先ほど紹介した断熱性能を示すR値も要チェック!R値は足し算が可能で、インフレーターマット(R値2.0)の下にウレタン素材マット(R値1.0)を敷くと、R値3.0ほどのマットと同様の断熱性を発揮するため、複数枚持っている方は重ねて使用することをおすすめします。
どの季節にキャンプに行くのか、現地の朝晩の気温は何℃かを確認し、適切な使い方をしましょう。
コットと使うなら幅-5cmがぴったり
コットの上に使う想定でマットを選ぶ際、気をつけなければならないのがサイズ感です。コットよりマットの幅が大きいと、ズレやすく落下の危険もあります。そのため、コットに対してマットの幅は、同じ大きさか5cmほど小さめがおすすめです。
コットのおすすめ商品
ここでは、マルチに活躍できるハイタイプや2WAYタイプのコットを紹介していきます。快適な寝心地を求める方にとって、重要なテンションの高さ(シートの張りの強さ)なども考慮して厳選したので、ぜひお気に入りを見つけてみてください。
おすすめのハイコット
浮遊感ある特有の寝心地で、多くのファンを持つハイタイプのコットです。寝た状態から起き上がりやすく、コット下に物を収納するのにも適した高さも魅力的!重量がある分、
フレームのつくりが頑丈で安定感があります。
【基本情報】
- 素材:本体フレーム/アルミニウム、サイドフレーム/ステンレス、シート/ポリエステル600D・PVC加工
- 使用時サイズ:200×65×32cm
- 収納時サイズ:125×16.5×14.5cm
- 耐荷重:記載なし
- 重量:6.8g
寝返りを打てるゆったりとしたサイズ感で、快適な寝心地をサポート。耐荷重180kgなので、やや重めのマットを乗せても使用できます。そして
同スペックのコットより、リーズナブルなのもうれしいポイントです。
【基本情報】
- 素材:シート/ポリエステル100%、フレーム/アルミ合金 (A6063)
- 使用時サイズ:198×86×44cm
- 収納時サイズ:22.5×97×9.5cm
- 耐荷重:180kg
- 重量:7.3g
おすすめの2WAYコット
軽量なアルミポールを使用しつつ、耐久性に優れたローコット。
張りのあるシートが体をしっかりとサポートし、快適な寝心地で愛好者の多いコットです。別売りのコットレッグを取り付ければ、ハイコットとして使用することができます。
【基本情報】
- 素材:オリジナル合金製ポール TH72M
- 使用時サイズ:190×68×16cm
- 収納時サイズ:16×16×54cm
- 耐荷重:145kg
- 重量:2.04kg
絶妙なシートの張りが人気のコット。 シンプルな構造で
組み立てが簡単なので、キャンプ初心者にもおすすめです。同じスペックの2WAYコットと比べ、
リーズナブルなのもうれしいポイント!
【基本情報】
- 素材:ポール/アルミニウム合金(A7075)、生地/ポリエステル(600Dオックスフォード)
- 使用時サイズ:190×65×39cm
- 収納時サイズ:17×53×18cm
- 耐荷重:150kg
- 重量:2.6kg
300Dナイロン製のシートは、心地よく身体をサポートします。コット特有のギシギシ音が少ないのも魅力的!
WAQ(ワック)はマットも販売しているので、シリーズで使うのもおすすめですよ。
【基本情報】
- 素材:シート/300Dナイロン、フレーム/A7075(超々ジュラルミン)
- 使用時サイズ:190×67×37cm
- 収納時サイズ:18×18×60cm
- 耐荷重:150kg
- 重量:3.2kg
「ハンペン」という名前にあるように、ふわふわした寝心地が魅力のコットです。
エアマット内蔵なので、この一台だけで快適!ただR値の記載はないため、寒さ対策に薄手のマットがあると安心です。
【基本情報】
- 素材:フレーム/アルミ合金、エアマット/TPU、カバー/600Dナイロン(PUコーティング)
- 使用時サイズ:190×78×39cm
- 収納時サイズ:44×25×22cm
- 耐荷重:180kg
- 重量:5.9kg
無駄を削ぎ落とした、シンプルなデザインがかっこいい2WAYコット。軽い力で組み立てられるよう各所に工夫がされているため、
女性一人でも簡単に組み立てられます。耐久性のあるナイロンをしており、快適な寝心地が魅力的!
【基本情報】
- 素材: シート/オックスフォードナイロン、 フレーム/A7075(超超ジュラルミン)
- 使用時サイズ:××cm
- 収納時サイズ:52×Φ18cm
- 耐荷重:150kg
- 重量:3.2kg
ハイ使用時の高さは42cmとやや高めですが、
抜群の安定感が魅力的。またシートの幅が広めなため、上にマットを敷いても窮屈さを感じません。重量があるので、オートキャンプにおすすめです。
【基本情報】
- 素材:ポリエステル
- 使用時サイズ:191×71×42cm
- 収納時サイズ:19.5×59×17cm
- 耐荷重:120kg
- 重量:5.2g
破れにくく丈夫なオックスフォード性シートを使用しており、程良い弾力感で快適な睡眠をサポートしてくれます。重さ2.3kg・収納時52×Φ19cmと
軽量・コンパクトなので、バイクや電車移動のキャンプにもおすすめです!
【基本情報】
- 素材:シート/オックスフォード、フレーム/7075アルミ合金
- 使用時サイズ:190×65×38cm
- 収納時サイズ:52×Φ19cm
- 耐荷重:150kg
- 重量:2.3kg
マットのおすすめ商品
ここでは、高R値や厚みのあるマットを紹介していきます。キャンプに持って行く際に重要な、持ち運びやすさも考慮して厳選したので、ぜひお気に入りを見つけてみてください。
おすすめクローズドセルマット
軽量で耐久性に優れた、折りたたみ式のマットです。保温性はやや劣りますが、
リーズナブルな値段がうれしいポイント!初心者キャンパーや初秋のキャンプ泊におすすめですよ。
【基本情報】
- 素材:発泡ポリエチレン、EVA樹脂
- 使用時サイズ:182×56×2cm
- 収納時サイズ:13×56×12.5cm
- 重量:270g
アルミ加工が施されおり、体温を反射させると同時に、自他からの冷気はカット。凹凸のあるXPEフォーム、弾力性があり寝心地にも優れています。メーカーの1年保証付き。
【基本情報】
- 素材:XPEフォーム(表面:アルミ加工)
- 使用時サイズ:182×57×1.8cm
- 収納時サイズ:15×57×12cm
- 重量:480g
おすすめエアーマット
厚さ約10cmのふかふかな寝心地が魅力的な、エアーマットです。足踏み式のエアーポンプを内蔵しており、簡単に膨らませることができます。さらに
枕が付いているので、快適な睡眠を一層サポートしてくれますよ!
【基本情報】
- 素材:表面/40Dナイロン素材+TPU素材、裏側/ポリエステル
- 使用時サイズ:195×70×10cm
- 収納時サイズ:28×10cm
- 重量:830g
R値4.5のエアーマットは、秋や初冬におすすめ。特殊なバルブ付で、空気の出し入れがしやすいのも魅力。タフなナイロン素材使用で、パンクしいにくいエアーマットです。
【基本情報】
- R値:4.5
- 素材:リップストップナイロン
- 使用時サイズ:168×51×7.6cm
- 収納時サイズ:23×Φ10cm
- 重量:326.59g
おすすめインフレータブルマット
アウトドアブランドの老舗「サーマレスト」のインフレータブルマット。
R値6.0と断熱性に優れており、寒さが苦手な方に特におすすめです。
メーカー保証が5年付いているのもうれしいポイント!
【基本情報】
- R値:6.0
- 素材:フォーム
- 使用時サイズ:183×51×5cm
- 収納時サイズ:66×19cm
- 重量:850g
使用時の厚さは7〜9cmなので、快適な寝心地がうれしいポイント。
R値は5.8(-20度まで対応)で、冬のキャンプでも使用可能です。同程度のスペックのマットと比べ、
安いのも魅力的!
【基本情報】
- R値:5.8
- 素材:200ナイロン TPU
- 使用時サイズ:168×58×7cm
- 収納時サイズ:10×10×16cm
- 重量:590g
波状のウレタンマットで快適な寝心地はキープしつつ、空気の層で地面からの冷気は防ぎます。
耐久性に優れた素材を使用しているため、タフに使うことができますよ!
【基本情報】
- 素材:外生地/75Dポリエステル、内部素材/21Dウレタンフォーム
- 使用時サイズ:190×66×8cm
- 収納時サイズ:19×19×60cm
- 重量:2.5kg
なんと
R値6.5の頼もしいインフレーターマットです。
厚みが8cmあり、寝心地や断熱性にも優れています。裏面に滑り止めがついておるので、コットの上でもズレにくい仕様です。
【基本情報】
- R値:6.5
- 素材:外生地/PVC75D、内素材/ひし形打ち抜きウレタンフォーム
- 使用時サイズ:190×65×8cm
- 収納時サイズ:65×20cm
- 重量:2.5kg
厚さ10cmのインフレータブルマットは、冷気からしっかりと守りながら、快適な寝心地が魅力的!汚れても簡単に拭き取れるため、お手入れも楽ですよ。
【基本情報】
- R値:4.34
- 素材:ポリエステル、高密度ウレタンフォーム
- 使用時サイズ:188×60×10cm
- 収納時サイズ:68×Φ28×cm
- 重量:2.7kg
コットとマットの両方使いで、快適なキャンプの夜を楽しもう!
キャンプでもベッドのように快適な寝心地を求める方には、コットとマットの両方を組み合わせることをおすすめします。特に秋冬キャンプの夜はかなり冷え込むため、寒さ対策としてもコットとマットの両方使いが必須です!
利用する季節やキャンプ場の地面の状態などから自分に合ったコットやマットを判断し、寒い夜も心温まるキャンプ体験を楽しんでください。