フェザースティックとは?作り方のコツ&おすすめ最強ナイフも紹介
薪や枝をナイフで羽毛のように薄く削ってつくる、自然の着火剤フェザースティック。火おこしがはじめてでも上手につくれる?どんなナイフを使えばいい?などフェザースティックの作り方のコツや、アウトドアに役立つおすすめの最強ナイフを紹介します。
フェザースティックとは
フェザースティックとは薪や木の枝の先端を薄く削った棒で、削がれてカールした薪の先がまるで羽毛(フェザー)のような形をしていることからその名が付いています。
木のカールした部分にメタルマッチなどで火の粉を絡ませ、火おこしの最初の焚きつけに使います。つくり方を覚えておけば、キャンプで市販の着火剤を忘れてしまっても安心ですよ。
フェザースティックづくりに必要な道具
ナイフ
フェザースティックをつくるには、まず薪や枝を削るためのナイフが必要です。強度があって握りやすいアウトドアナイフを用意しましょう。ナイフ一本で薪割りや材料調達を行うブッシュクラフトスタイルに適したシースナイフがおすすめ。
2cm角程度の針葉樹
薪には針葉樹と広葉樹があり、焚き火の際はそれぞれの特徴に応じて使うタイミングを変えるのがおすすめ。
フェザースティックをつくる際は、「燃えやすい」「削りやすい」という特徴を持った針葉樹を使います。キャンプ場やホームセンターで購入できることも多く、フェザースティックをつくる場合は2cm角ほどの細さに薪を割って使います。
ネットショップではフェザースティック用として細くカットされた針葉樹を扱っていることも。
フェザースティックのつくり方
1:木材を先端に向けて削っていく
木材に
ナイフの刃を寝かせて当て、角を削ぐ感覚で削っていきます。このときは絶対に
自分の方向へナイフを走らせないように、自分と反対側へ向けて削りましょう。
2:木材を回しながらさらに角を削いでいく
木材を回しながら、どの辺も均等に削っていきます。削ることでできた角をさらに削って、またできた角を削って…と進めていくうちにたんぽぽの綿毛のようなフォルムができあがり!
このときナイフを持つ手に力を入れすぎるとナイフが木に食い込んで進みが悪くなります。野菜の皮むきと同じように
ナイフは寝かせて力を入れずに削りましょう。また、できるだけ
薄く削ることで木がカールしてより火の粉が絡みやすく、着火しやすくなります。
安全なナイフの使い方 !ナイフセーフティ(テクニカル編)
アウトドアでナイフを安全に使うためには、安全に対する心がけと同時に、物を切る基本的なテクニックが必要になりますね。今回はそのテクニックを具体的に解説します。動画も交えてできるだけ詳しく説明しますので、是非参考にして事故の無い安全なアウトドアアクティビティーを楽しんでください。
いざ!フェザースティックを使って火起こし!
火おこしの際には「火種をつくる用」「焚きつけ用」あわせてフェザースティックを5本程度用意します。
まずは火種用の1本に着火!マッチやチャッカマンなど使ってしまってもよいと思いますが、せっかくなのでメタルマッチ(=ファイヤースターター・火打石)などを使って火おこしにチャレンジするのはいかがでしょうか!
このとき、なかなかフェザースティックに火がつかないようであればほぐした麻紐をフェザースティックの下に敷くと着火がスムーズになりますよ!
フェザースティックつくりにおすすめの最強ナイフ
フェザースティックをつくる際に使いやすい、おすすめのナイフを紹介します!
世界中で愛されるナイフブランド「モーラナイフ」の中でも定番の「コンパニオン」シリーズ。刃こぼれの少ないスウェーデンステンレスと、強いグリップ力のTPEラバーハンドルで安全に作業が行えます。
【基本情報】
- 刃素材:ステンレススチール
- 柄素材:ラバー
- 刃長:約104mm
- 全長:約219mm
- 刃厚:約2.5mm
- 重量:約84g(ナイフのみ)
- 付属品:シース
持ち運びしやすいコンパクトなフォルムながら、切れ味がよく普段づかいにも便利!シースを装着するとロックがかかるため安全性にも優れています。ナイフ初心者さんでも怖くない!
【基本情報】
- 刃素材:ステンレススチール
- 柄素材:TPEラバー、ポリプロピレン(中央部)
- 刃長:約59mm
- 全長:約143mm
- 刃厚:約2mm
- 重量:約80g(ナイフのみ)
- 付属品:プラスチックシース
「育てる」楽しみがファンの心を掴むカーボンスチール製のブレード。切れ味が良く、研ぎやすいため長く使えることが魅力です。メタルマッチがあれば、刃の背を使って着火も可能!
【基本情報】
- 刃素材:カーボンスチール(ブラックコーティング)
- 柄素材:ラバー
- 刃長:約109mm
- 全長:約232mm
- 刃厚:約3.2mm
- 重量:約123g(ナイフのみ)
- 付属品:プラスチックシース、ベルトループ×2
モーラナイフ初のフルタングナイフ(※)。切れ味よし、ビジュアルよし。大切な相棒として長く使いたい一本です。こちらも刃の背・グリップエンドの金属部分でメタルマッチでの着火が可能!
【基本情報】
- 刃素材:カーボンスチール(ブラックコーティング)
- 柄素材:ポリアミド
- 刃長:約109mm
- 全長:約229mm
- 刃厚:約3.2mm
- 重量:約123g(ナイフのみ)
- 付属品:ベルトループ
※フルタングナイフ=金属素材がグリップの最後まで届いているナイフ
ミシシッピ州のハンター用アウトドアブランドMOSSY OAK。お手頃ながらフルタング構造で、モーラナイフよりも刃長は長め。ほどよい重厚感で手に馴染むウッドグリップも魅力的です。
【基本情報】
- 刃素材:ステンレス
- 柄素材:天然ウッド
- 刃長:約145mm
- 全長:約275mm
- 重量:約300g
- 付属品:シース
フルタング構造で薪割りにも耐えられる頑丈さ!刃長は扱いやすい11cmで、グリップしやすくフェザースティックつくりにぴったりです。刃の背を使ってメタルマッチでの着火も可能!
【基本情報】
- 刃素材:スステンレス刃物鋼(8A材)
- 柄素材:ポリプロピレン・エラストマー
- 刃長:約110mm
- 全長:約230mm
- 刃厚:約 3.5mm
- 重量:本体=約150g シース=約40g
- 付属品:シース
自然の着火剤、フェザースティックで焚き火をもっと楽しもう!
自然に囲まれてキャンプをするうちに、もっと自然に近い方法でアウトドアを楽しみたい気持ちが増してきませんか?そんなときいつもの市販の着火剤ではなく、フェザースティックでちょっと遠回りして火おこしをするだけでも、キャンプの楽しみ方が一層奥深くなる気がします。
自然のお手製着火剤フェザースティックで、もっと焚き火を楽しみましょう!