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安全なナイフの使い方 !ナイフセーフティ(テクニカル編)

安全なナイフの使い方 !ナイフセーフティ(テクニカル編)

 キャンプ

アウトドアでナイフを安全に使うためには、安全に対する心がけと同時に、物を切る基本的なテクニックが必要になりますね。今回はそのテクニックを具体的に解説します。動画も交えてできるだけ詳しく説明しますので、是非参考にして事故の無い安全なアウトドアアクティビティーを楽しんでください。


 目次


ナイフをシャープに保つ

   

安全にナイフを使うためには、ナイフがしっかりメンテナンスされていて、良く切れる状態が大前提になります。良く切れるナイフは怪我をしやすそうな感じがするかもしれません。しかしそれは全く反対で、切れ味の悪いナイフほど危険なのです。

もちろん切れ味が鋭ければ、ちょっと間違って触れただけで切れますから怪我はします。でもちょっと触れただけの分しか切れませんから、絆創膏程度の応急処置でも済むことがほとんどです。
ところが切れないナイフで作業をしようとすると、力を込めてナイフを動かします。また、切れないからナイフは滑ったりします。力が入ったまま滑って勢いのついたナイフが体のどこかに当たれば、大怪我になる危険性がとても高いのです。そうした怪我はファーストエイドキットだけでは対処できないレベルになります。

以下の基本やテクニックは、良く砥いで切れ味が確保されているナイフの使用を条件としています。

と、テクニックのご紹介の前に、まだこちらを読んでない方は、先に目を通してみて下さい▽

グリップ

フォアハンドグリップが基本

   

ナイフの持ち方はフォアハンドグリップが基本です。多少のアレンジを加えることはありますが、フォアハンドグリップがいつでもしっかりできていることが大変重要です。

リバースグリップ

   

リバースグリップというナイフを逆に向ける持ち方もありますが、これも基本的にはフォアハンドグリップと同じ意識で握ってください。

そして何よりしっかり握ること。ナイフを怖がるのは正しい感覚ですが、だからこそしっかり握ることで安全性が増すのです。特に非力な方や女性に多く見られるのは、摘まむように持ったりすぐに手放せるほど軽く持ったりしていることです。これは大変危険ですので是非正しい握り方を覚えてください。

ナイフをコントロールする

   

ナイフを安全に使うためには、ナイフを使い手がしっかりコントロールすることが重要です。これはナイフに余計な動きをさせないということで、出来る限りナイフの動く範囲を制限させることです。ナイフが余計な動きをするのは、切る作業が済んだ直後です。例えば木を削る時、刃が木の欠片を切り取った直後のような時です。

そして常に最悪の状況を予測することが重要です。これは、もしナイフが切るポイントから滑った時に、どこに刃が行くかを想像すると言うことです。

これらをコントロールするテクニックを以下にご紹介します。

指先で切る

   

これは日常でも使われる基本的な切り方です。鉛筆を削ったことがあれば、それと同じ方法です。この方法のコツは、切る物を持つ手(右利きなら左手)の親指で、ナイフのスパインを押し出すようにすることです。ナイフを持つ手は確度調節のみで、力はほとんど要りません。

   

もう1つ指先で切る方法として、リンゴの皮むきのような方法がありますね。この時のコツはナイフを持つ手の人さし指と親指の開閉で、握り切るような感覚です。この時刃の先に親指がかけられますので、刃の角度に注意して、刃を親指の下に入れ込む感覚を持ってください。

このどちらの場合も、ナイフが切り込む先に他の指などが無いように注意することと、ナイフを持つ腕を動かさず、手首から先だけの力で作業をするようにします。

伸ばした腕で切る

枝を払ったりペグの代わりに棒の先を削ったりといった作業で、良く見られる光景は、腕を曲げて肘から先を動かしている作業風景です。腕力がありブラッドサークル(安全なナイフの使い方(心がけ編)参照)が守られていればこれも可能ですが、少ない力でより安全に切る方法は腕を伸ばした状態で作業をする事です。

   

写真のように腕を伸ばし、手首を固定して上体全体で力を加えます。この方法は腕だけで行うよりも力が数倍かけられ、安全なばかりでなく作業の効率が上がります。この方法では腕は伸びきっているので、この先ナイフが動く範囲は限られますね。

胸の前で切る

   

この方法は比較的非力な人でも力が入れやすく、安全に作業ができます。この時グリップはフォアハンドでも良いですが、リバースグリップの方が作業しやすいでしょう。そして最も大切なことは手首と肘を固定することです。

手首を固定し、肘を脇腹にしっかり当て、肩を開くようにして作業をします。肘と手首が固定されているので、ナイフの動く範囲は肩幅以内に制限されます。これは硬い木を削ったりする時にとても有効な方法です。また、ロープを切ったり細かい作業にも適しています。

腿の外側で切る

   

座った状態や屈んだ状態で力を入れる作業をする時、ついデストライアングル(安全なナイフの使い方(心がけ編)参照)内でナイフを扱ってしまうことがあります。これは大変危険な状態です。

デストライアングルを避けるためには、利き手側の腿の外側で作業をします。この時の注意点は刃が出来る限り外側(腿と反対側)に向いていることです。こうすれば例え刃が滑っても、ナイフは体から遠ざかった方向に行きますから安全です。

切る物を動かす

   

ナイフの動きを制御するのであれば、ナイフが動かない方がより良いわけです。ですからナイフを固定して、切る物の方を動かす方法があります。木を長い範囲でそぎ落としたり、大ぶりのフェザースティックを作るなど、比較的大まかな作業に適しています。

座った状態又は方膝を立て、ナイフを膝の外に向けて固定します。このナイフに切る物を当てて動かします。ナイフは刃が切り込む角度を調整するだけです。

   

また、どのような体制でも切り辛いと感じたり、刃の先に手や指がどうしても位置してしまう時には、切る物の方向や角度を変えることを試してください。

基本的にはナイフの刃の向いている先に、手や指が無いようにします。

刃を自分に向けた時の切り方

刃を自分に向けないのが基本原則ですが、どうしても自分に向けなければならない作業もあります。例えば棒の先にノッチを切り込む時、ノッチの方向によってはどうしても刃を自分に向けなければなりません。

   

この時こそナイフの動きに制約を与えることと、最悪の状況を想像することが大変重要です。写真のように、肘をしっかり固定することと、ナイフの動く範囲をしっかり把握してください。

肘がしっかり固定されていれば、ナイフを持つ二の腕自体がナイフを体に近付けないブロックの役目を果たしてくれます。

   

特に切る物を持つ手(右利きなら左手)の位置は、ナイフの動く範囲には絶対に入らないようにしてください。

   

同じ様な作業を腿の外側で行なう場合は、利き手と逆の腿の外側で行ないます。右利きなら左の腿の上にナイフを持った手をしっかり固定し、ナイフの動く範囲を極端に制限して作業をします。この時切る物を持つ左手は、ナイフの刃先が届かない位置に動かさずしっかり固定してください。

バトニングで打つ場所

   

薪を割り裂いたり木に切込みを入れるバトニング。この時ナイフのスパインを叩きますが、叩く場所が適切でないとナイフが折れたり、折れた反動で刃が自分に向かって飛んできたりします。バトニングをする時は叩く場所を守り、適切な場所が叩けない場合は、ナイフの当て方を変えてみるか、道具を変えるようにしてください。

レイダウンバトニング

   

薪を割り裂くバトニングは、薪を立てて小口にナイフを当てるイメージですが、薪がちゃんと立ってくれなかったり、利き手と反対の手でナイフを保持するため不安定になったりします。こうした不安がある場合、薪を寝かせて木目に沿ってナイフを当ててバトニングをする方法があります。

この時ナイフを握っている手の指が、ハンドルと木の間に挟まれているので、ナイフを当てる角度に注意してください。

スタビング

薪や枝を燃えやすくするために細く割る時に多く使われるスタビング。ナイフを突き立てる動作です。

   

この時にナイフの動きを制御するために一番効果的なのは、突き刺す物をナイフと一緒に振り上げて降ろす方法です。ナイフだけを振り上げてから突き刺そうとすると、狙ったところにナイフが着地する保証が無いからです。ナイフだけを振り下ろすやり方は、切る物を持っている方の手に大怪我をする危険性が大変高いのです。

ナイフのグリップにも重要な注意点があります。スタビングをする時はリバースグリップで刃を自分とは反対側を向かせるようにします。そして親指をハンドルのテールに掛けてください。こうすることで突き刺した時の衝撃で手が滑り、怪我をする危険性を減らせます。特にヒルト部分にフィンガーガードの無いナイフでは注意が必要です。

   

スタビングをする時、握力に自信の無い方はランヤードを使用するようにしましょう。手が滑ってもランヤードが手を止めて、刃に当たらないように防御できます。握力が弱い方はランヤードの付いていないナイフでのスタビングはおすすめできません。

中腰(前屈み)の態勢

   

切る作業は立位や座ってする事もありますが、中腰や前屈みの状態が一番力が入りやすいでしょう。この時、足の位置に注意してください。

作業台にナイフが当たる場合は良いのですが、切った後にナイフが振り出される可能性がある時は、ナイフを持つ手と同じ側の足を1歩引いておきます。こうすることでナイフが振り出されても足に当たらず、怪我をする確率が大幅に減ります。

ナイフの安全な使い方は以下の動画を参考にしてください。
Knife Safety / ナイフの安全な使い方▽

まとめ

   

キャンプでマストアイテムのナイフは刃が厚く、包丁やカッターなどとは使い勝手が全く違います。間違った使い方でけが人が出てしまっては、せっかくのキャンプも憂鬱なものになってしまいますね。でも良く手入れをして使い方を覚えると、こんなに便利な物かと驚くほどです。また思い通りに作業が進むと、キャンプはより一層楽しいものになります。そのためにもぜひナイフの安全な使い方をマスターしてください。


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