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脱・バーベキューのマンネリ化!炭火だからできる本格和食やちょこっとつまめるおつまみ、目からウロコのお手軽レシピ集
2024.01.17キャンプ料理
“外で肉を焼く”のがバーベキューの鉄則と考えている人も多いはず。ソースやアウトドアスパイスでアレンジするのもいいけれど、今年は一歩先のバーベキュー料理に挑戦してみませんか?定番の炭火料理から、火加減の難しい焚き火料理、手軽なガスバーナー。3つの火力別に、脱・肉な大人バーベキューレシピを紹介。調理に適した熾火のつくり方もお伝えしますので、新たなバーベキューの楽しみ方の参考にしてください。
制作者
hinata編集部 朝倉奈緒
ファッション誌の広告営業、音楽業界であれこれと経験し、出産を機にフリーランスへ転身。フェス取材や夫が出演するキャンプインフェスへの同行を重ねてキャンプの経験値を上げ、hinata編集部へ。気づけば夫婦でのキャンプ歴12年目。主にファミリー、料理系の記事を担当。
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もくじ
もはや肉を焼く、だけがBBQではない。
毎年、夏前から仕事仲間や家族、友人たちとワイワイと楽しむバーベキュー。次々に新しいアウトドアギアが生み出されたいま、バーベキューも肉を焼くだけでなく、自由自在にアレンジして楽しむ時代です。
今回、アパレルデザイナーという職のセンスを生かし、プライベートでもおいしく、オトナなキャンプ飯を提供してくれると業界でも話題のヤスミーさんが登場。炭火・焚き火・ガスバーナーの、3つの火力を使ったバーベキューレシピを紹介してもらいます!
ヤスミーさん
夫婦でキャンプをするうちに、趣味が講じてアパレルデザインにくわえ、アウトドア用品のバイイングや商品開発にも携わる。おいしいお酒とつまみをこよなく愛し、センスを生かしたアウトドア料理には定評がある。
BBQの定番!じっくりおいしく火が通る炭火料理
穴子の炭火焼き(白焼き・蒲焼き)
新鮮な穴子を炭火で焼き、外でいただくという最高の贅沢。甘じょっぱいタレをかけ、香ばしく焼きあげた穴子はごはんにのせて。素材の味を楽しむ白焼きは、ビールのおつまみに。穴子をうなぎにすれば、みんなのテンションがさらに上がります。
【材料】
- 穴子開き・生 お好きな枚数 ※うなぎでもOK。ネットなどで事前に購入しておくとよい
- 蒲焼のタレ 適量
- 粉山椒 適量
- 塩 適量
- わさび 適量
- 米 お好きな量
- 水 お米1合に対して200ml程度
まずは、炭焼き用の炭火を用意します。バーベキューグリルに着火剤をいれ、その周りに豆炭を並べます。着火剤に火をつけ豆炭が白くなるのを待ちます。今回は100%オーガニックの豆炭を使用。火がつきやすく、火のもちもいいので調理におすすめの燃料です。
▼豆炭と炭火の育て方をもっと詳しく知りたい方はこちら
つくり方
(下準備)
- 白米は分量の水で30分浸水後、火にかけて沸騰したら弱火で15分加熱。火を止め10分蒸らす
- 穴子の皮側に熱湯をかけ、白くなったぬめり部分をスプーンなどで軽くこすり取る
2. ごはんと穴子を盛りつけたら、タレ焼きの方に追いダレをかける。タレには粉山椒、白焼きにはわさびを添える
エイヒレウイスキー漬け
居酒屋の定番メニュー、エイヒレを風味づけ。口の中で炙りたてのエイヒレと唐辛子マヨのハーモニーが弾けて、お酒がすすむのは言わずもがな。ウイスキーが身を和らげ、焼くとアルコールが飛ぶので、子どももパクパク喜んで口に入れます。
材料(2〜3人分)
- エイヒレ干物 3枚
- ウイスキー 15ml程度 ※日本酒でもOK
- マヨネーズ お好みで
- 七味唐辛子 お好みで
つくり方
(下準備)
エイヒレ表面にウイスキーをかけて30分置く
◼︎炭火の準備
グリルに着火剤と炭を入れて着火し、炭火を育てます。※穴子蒲焼きのときと同様、豆炭を使うと火がつきやすく、長持ちするので便利
1. キッチンペーパーで、エイヒレの水気を軽くふき取り両面焼く
2. 食べやすい大きさにカットし、マヨネーズ・七味唐辛子を添える
熾火で失敗なし!焚き火料理
九条葱と鴨つみれのパエリア
市販のつみれと白だしを使うことで、簡単に本格的な出汁で炊ける絶品パエリア。鴨ともりもりの九条葱が、和テイストな大人の香りへと誘います。白出しでつくった即席スープは、葱などを入れれば食事用のスープとして、最後は締めのお茶漬けにと万能アレンジ。
材料(2〜3人分)
<パエリア> ※フライパンサイズ直径24cmを使用
- 鴨つみれ 200g位程度 ※鶏つみれでもOK
- 九条葱 4本
- にんにく 1かけ
- サラダ油 大さじ1
- 米 1合(洗わない)
- こしょう 適量
- 水 700ml程度
- 白だし パッケージ表記通りの分量
焚き火料理は火力の調整が少々難しいものの、薪を熾火(おきび)の状態にすると、火力が安定します。まず焚き火台になるべく細い薪を焚べ、着火剤をおき、着火ライターなどで着火。はじめは、勢いよく赤い炎が燃え上がります。
しばらくすると薪が炭化し、赤く(昼間は白っぽく見える)なります。これを熾火といい、一定の火力が保てるので、調理に向いています。炎が出ていると、火力が強すぎて食材が焦げてしまうことがあるため、一般的な料理は熾火の状態で調理するのがベター。
つくり方
(下準備)
- 水を火にかけ白出しを入れ、スープをつくる
- ニンニクをみじん切り、九条葱の青い部分は斜め薄切り、白い部分を小口切りにする
3. 米に油が回ったらスープをお玉2杯分(約140ml)入れ、アルミホイルでふたをし20分火にかける
4. 火を止めて5分蒸らす。仕上げにこしょうを振り、九条葱の青い部分を盛りつけたら完成
食べている途中、熱々のスープを注げばお茶漬けに展開!
りんごバター&バゲット
キャンプの翌朝、早起きして焚き火をする旦那さんの火を拝借し、ささっとつくる魅惑のりんごバター。コーヒーを淹れ、バゲットを軽く焼き、みんなで食べる朝食はほっこり。バケットやクラッカーはもちろん、焼いたお肉に添えても合います。
材料(2〜3人分)
- りんご 1個
- バター 100g
- 砂糖 60g
- レモン汁 大さじ1
- バゲット 好きなだけ
つくり方
(下準備)
りんごは半量を5mmに角切り、半量をすりおろす
1. 砂糖を入れ10〜15分程火にかけ、水分がなくなってきたらバターを入れ少し煮る。仕上げにレモンを搾る
2. バゲットを熾火で軽く焼き、りんごバターと共に皿に盛りつける
準備いらずで安定の火力。初心者に優しいガスバーナー
ハーブとニンニクのポテトフライ
粉をまぶしたじゃがいもを、ハーブと一緒にじっくりと火を通し、カリカリに揚げるみんな大好きなフライドポテト。揚げたてをクリーミーなオリジナルソースでいただきます。半丸ごと素揚げされたニンニクは、口に入れるととろりと濃厚で、どこかジューシー。
材料(3〜4人分)
- じゃがいも 中4〜5個
- ニンニク 1個
- タイム、ローズマリーなどのハーブ 3〜4本
- 小麦粉 大さじ2
- サラダ油 適量
- 塩 適量
- こしょう 適量
- ディジョンマスタード 大さじ1.5
- マヨネーズ 大さじ1.5
つくり方
(下準備)
- じゃがいもは皮付きのままくし切り、ニンニクは丸ごと横半分に切る
- ビニールにじゃがいも・小麦粉を入れ振り混ぜる
2. ガスバーナーを着火し、中火でときどき混ぜながら、25〜30分ほど加熱する
3. カリッときつね色になったら油から上げ、塩こしょうを振り皿に盛る
4. マスタードとマヨネーズを混ぜて添える
バーベキューを彩るノンアルカクテル
キウイとライムのノンアルモヒート
バーベキューといえば、ビールやサワー、シュワっとするお酒も楽しみのひとつですが、車の運転などでアルコールを控えなければならないときも。そんなときにうれしいノンアルカクテル。キウイを丸ごと1個使い、デザート代わりにもなり女子ウケ間違いなし。
材料(1杯分)
- キウイ 1個
- ライム 1/2個
- ミント 適量
- 炭酸水 200ml
- ガムシロップ 3〜4個
- 氷 適量
火力を使いこなし、オトナなバーベキューを楽しもう
少し手間はかかりますが、焚き火や炭火といった火を使いこなすことで、料理の幅も広がり、やりがいも増すバーベキュー。はじめは不便に感じるかもしれませんが、慣れれば満足度も高いはず。せっかくの野外なので、いつもよりワイルドな方法を楽しんでみてはいかが。