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【ご当地ひなたごはん/千葉県芝山町】 新鮮春野菜で彩る、"煮込みスト"ダイちゃんのひらめきキャンプ飯とは!?
2022.04.11キャンプ料理
キャンプを何倍にも楽しく思い出深いものにしてくれるのは、なんといってもおいしいごはん。最近は便利なアウトドア用調理器具が増え、料理にこだわる人も多いのではないでしょうか。hinataでは、ご当地ならではの食材を使い、誰でも簡単においしく作れるレシピを毎月紹介する連載「ご当地ひなたごはん」をスタート。"煮込みスト"ダイちゃんのオリジナルレシピを参考に、キャンプ場で楽しく料理しましょう。
制作者
hinata編集部 朝倉奈緒
ファッション誌の広告営業、音楽業界であれこれと経験し、出産を機にフリーランスへ転身。フェス取材や夫が出演するキャンプインフェスへの同行を重ねてキャンプの経験値を上げ、hinata編集部へ。気づけば夫婦でのキャンプ歴12年目。主にファミリー、料理系の記事を担当。
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もくじ
ご当地食材を使ったキャンプ飯の連載はじまります!
地場食材でうまいレシピを作る「ご当地ひなたごはん」
アウトドアの中でも、野外での生活を楽しむことを目的としたキャンプ。訪れた地域の自然に直に触れ、大地の恵みを感じるリフレッシュ感がたまらないからこそ、世代問わずたくさんの人の心をつかんでいます。せっかくキャンプで自然豊かな土地を訪れたなら、地域特有だったり、現地で採れた新鮮な食材を手に入れ、味わってみたいもの。
新連載「ご当地ひなたごはん」では、ご当地食材を使い、キャンプ場で誰でも簡単においしく料理できるレシピを、“煮込みスト”ダイちゃんが考案。食材の調達先から、調理方法、食材の豆知識、地域の魅力も合わせて紹介していきます。
“煮込みスト”ダイちゃんとは何者…?
キャンプ料理研究家/煮込みスト ダイちゃん
料理研究家、料理で人生を楽しくする人。2017年、会社勤めの激務やストレスで体調を崩したことをきっかけに、自炊経験0から料理を始める。食の改善で心身が回復し、料理にのめり込む。2019年より煮込み料理研究家(煮込みスト)として活動開始。2021年には料理研究家として企業レシピ開発や連載、フジテレビ「林修のニッポンドリル」「Kinki Kidsのブンブブーン」出演など、活躍の幅を広げる。2022年2月、料理で人生を善くする人を増やしたい思いから、全国各地で料理教室「Cooking For Life」を開催。うまい飯と酒マニア、音楽好き、大分県出身、都内在住。
詳細はこちら:ダイちゃん公式ブログ
連載1回目は、千葉県芝山町でワイルドな野菜を生かしたひなたごはん
千葉県芝山町にある、自然農園Tomの野菜
今回訪れたのは、千葉芝山町にある自然農園Tom。戸村重雄さん(通称トムさん)が、奥様サポートのもと切り盛りする1,000坪以上の畑です。農薬や化学肥料に頼らない自然に寄り添った農法で、一年を通し、オーソドックスな野菜から、カラフルなニンジンや大根、ビーツやスイスチャードなど少し変わった品種まで、約50〜60種類もの野菜を育てています。有名店シェフも数多く足を運ぶ、生産者直売の青山ファーマーズマーケットに、この10年間ほぼ毎週出店。トムさんの野菜を求めに、たくさんの人が訪れます。
冬の間に甘く熟された根菜や春の香りのする葉物が収穫できるこの時期は、きっと春キャンプにぴったりなレシピがひらめくに違いない。「ご当地ひなたごはん」のスタートは、トムさんの新鮮野菜をまるごと使った料理に決めました。
芝山町ってこんな町
芝山町は、千葉県北東部に広がる北総台地のほぼ中央に位置する町。成田国際空港に隣接し、近代的な景色やグローバルシーンを支える人々が集まる一方、農地が占める割合が多いのが特徴。一年通してさまざまな野菜が収穫できるほか、四季折々の花も楽しめます。遺跡の多さでも知られており、古墳や埴輪が町の随所に見られ、歴史を感じられる一面も。
まずは材料を収穫!春野菜は採れるのか?
「畑に一番野菜のない時期」だという3月上旬のトムさんの畑は、土肌が見えるところもちらほら。「好きに収穫していいよ」とカゴとハサミを渡されたものの、農業の素人にはどこに野菜があるのかわかりません。
この道約40年のトムさんに先導してもらい、野菜の眠っている場所を探ります。それまで素通りしていた土をもう一度踏みしめると、足裏に何やら感触が。よくよく地面を見つめると、紅芯大根の葉っぱが土からぴょこんと出ていました。
紅芯大根はカブを一回り大きくしたくらいの、小ぶりな丸い大根です。中国由来の品種で、皮は一般の大根と同じように青白く、名前の通り中身は鮮やかな紅色。酢に漬けるとより鮮やかなピンク色になり、サラダや漬物として食卓を彩ります。
濃いピンク色の正体はアントシアニン。強い抗酸化力をもち、免疫力アップや、過剰になると細胞傷害をもたらす体内の活性酸素を除去する力もあるとされています。
中国では「心里美(シンリメイ)」と呼ばれ、お祝いのときなどに食べられる
シャベルを手に、勇ましい構えでガシガシと土を掘り起こすダイちゃん。枯れた枝の生える土の中に、何か埋まっているのでしょうか。
細長く、かわいらしいサイズのニンジン収穫。「ハーモニーシリーズ」といわれる、カラフルキャロットのイエローです。
トムさんの畑では、オレンジハーモニー/イエローハーモニー/バイオレットハーモニー、3色のハーモニーニンジンを育てています。甘みがあり、クセがなくそのまま食べてもおいしい。見た目も華やかなので、高級レストランでも使われている人気の品種です。
トムさんは、素手でひょいひょいとあっという間に土中のニンジンを抜き取りました。
引っこ抜くまで、何色が出てくるかわからないのが、また楽しい
紫大根収穫!水分が少なく、一般の大根より辛みが少ないのが特徴です。紅芯大根と同じく、酢に漬けると赤色に変色。肉質がよくシャキシャキとした食感で、サラダや漬物、オリーブオイルでソテーし、ステーキとしていただくのもおすすめです。
葉物はハサミで。アブラナ科の植物の花である菜の花。特有の苦味と甘みがあり、火を入れると茎が鮮やかなグリーンに。食卓に並ぶと春の訪れを感じます。この日は小松菜の菜の花を収穫しました。
収穫した春野菜はこちら
トムさんご指導のもと、20分ほどで5種類の根菜と7種類の葉物を収穫しました!
<根菜>
紅芯大根
紫大根
青長大根
聖護院カブ
ハーモニーニンジン
<葉菜>
中国小菜
からし菜
菜の花(小松菜/紫小松菜)
こぶ高菜
コーラルリーフフェザー
カモミール
どんなキャンプ飯をひらめくか?
ダイちゃんレシピ考案中
生命力にあふれた採れたての野菜を、どう調理するか。ダイちゃんのレシピ考案のポイントは、「いかに簡単に、楽しく作れるか」。食べることが大好きなダイちゃんが手がける料理は、それほど手が込んでいないのに、とびきりおいしい。面倒な手順はなるべく省いて、誰でも挑戦できるのが魅力です。
やっぱ野菜でもビールに合うこってり味でしょ!
キャンプといえば、お酒。外で飲むビールはたまらなくうまい!ということで、野菜を中心としながら、酒のつまみとなるこってり味の一品「野営うま煮」を考案。さらに、飲み明かした翌朝でも、シャキッと動けるガッツリ系のオープンサンドと、パワフル野菜がたっぷり摂れるパワーサラダの3品に決定しました!
次回は、畑で野営うま煮を作ります!
次回の「ご当地ひなたごはん」は、3/21(月)配信予定。ダイちゃんがトム農園で、キャンプの夕食にピッタリ、ビールが止まらなくなる「トム根菜の野営うま煮」を作ります。レシピ付きで紹介しますのでお楽しみに!
自然農園Tomのカラフル野菜はファーマーズマーケットでも購入可能!
毎週土日に東京・青山で開催される、青山ファーマーズマーケットでは、トムさんはじめ、生産者直売の新鮮野菜が購入できます。自然農Tomも毎週末出店。近郊にお住いの方はぜひ足を運んでみてください。
※出店情報は、事前に青山ファーマーズマーケットの公式サイトでご確認ください
※自然農園Tomは、一般の方の訪問は受け付けていません。野菜の購入は青山ファーマーズマーケット、もしくは公式通販にて
ご当地ひなたごはん
キャンプを何倍にも楽しく思い出深いものにしてくれるのは、なんといってもおいしいごはん。訪れた土地ならではの食材で料理し、キャンプ場で味わえたら最高です。「ご当地ひなたごはん」は、全国各地のご当地食材を使い、プロの料理家が誰でも簡単に作れるレシピを紹介。食材や地域の魅力、料理のワンポイントアドバイスもあり、食を求めてキャンプする旅がしたくなるコンテンツが満載です。