上天草の地鶏と野菜で作る、みそ香る本格パスタ!キャンプ飯の広がる可能性【ご当地ひなたごはん/熊本県上天草編】
プロが教える!キャンプで食べればおいしさ倍増!?な熊本・上天草のご当地食材【ご当地ひなたごはん/熊本県上天草編】
2023.02.06キャンプ料理
ご当地食材を使ってキャンプ飯を作る連載「ご当地ひなたごはん」。5月のテーマは、独自の食文化を誇る九州から、熊本県上天草市。幻と呼ばれる地鶏「天草大王」をはじめ、ミネラルたっぷりの麦みそや塩など、天草ならではの食材はおひさまの下で食べるとよりおいしいとか!?上天草とカナダの二拠点で料理の道を極めたシェフに、地域の魅力とイチ押し食材を教えてもらいました!
制作者
hinata編集部 朝倉奈緒
ファッション誌の広告営業、音楽業界であれこれと経験し、出産を機にフリーランスへ転身。フェス取材や夫が出演するキャンプインフェスへの同行を重ねてキャンプの経験値を上げ、hinata編集部へ。気づけば夫婦でのキャンプ歴12年目。主にファミリー、料理系の記事を担当。
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もくじ
プロの料理人がご当地食材でキャンプ飯を作る「ご当地ひなたごはん」
「自然の中でお酒を飲みながらごはんを食べる」のがキャンプの目的だ、という人も多いのではないでしょうか。せっかく遠出するなら、訪れた場所のご当地食材をキャンプのメニューに取り入れ、その土地で味わえたら最高です。「ご当地ひなたごはん」は、地域特有の食材を使い、プロの料理家がキャンプ場で実現できるレシピを紹介する連載です。
5月のテーマは、熊本県上天草市に決定
日本の宝島、九州天草地域
「ご当地ひなたごはん」第3回は、熊本県上天草市に決定。九州の熊本県と鹿児島県にまたがる天草諸島の東部に位置する上天草市。「日本の夕景百選」に選ばれている天草松島では美しい夕陽が眺められ、海水浴や釣りはもちろん、SUPやシーカヤック、シュノーケル、ダイビングなどマリンスポーツが楽しめます。
上天草のシンボルキャラクター「上天草四郎くん」
大小さまざまな島が浮かび、静かな海と山に囲まれた自然豊かな地形から、車エビやハモ、真鯛、ワタリガニ、ちりめんじゃこなど、上天草で獲れる海鮮はかなり豊富。地鶏「天草大王」、梅肉ポークなどの肉類、パール柑、天草晩柑、世界でも最も大きな柑橘の晩白柚などの柑橘類も、特産品として有名です。
天草の名産品「天草大王」
出典:PIXTA
上天草の特産品の中でも人気なのが、熊本県内でのみ生産されている肉用地鶏「天草大王」。当時天草地域で飼育されていたものの、一度絶滅し、肉質の良さから復元を望む声が多く、10年もの歳月をかけて復活。体の大きさは国内最大級で、肉質は弾力があり、硬すぎず柔らかすぎずジューシー。プロの料理人から高く評価され、一流のホテルやレストランをはじめ、多くの飲食店で提供される人気の品種です。
上天草でキャンプをするなら、道の駅で食材を調達!海沿いの絶景スポットでいただきます
上天草の魅力を教えてくれるのは、この人!
イタリアンシェフ/食事処うみそらオーナー いとう ひろし
19歳に料理の世界に入り、箱根のフレンチレストランで料理を学ぶ。イタリアをはじめ、カナダや日本のさまざまなイタリアンレストランで働いた後、2015年に現在の居住地であるカナダに渡る。2019年に旅行で訪れた上天草市の野釜島で、一軒の空き家と出会ったことがきっかけとなり、2021年ポップアップ食事処「うみそら」 (12月から3月の冬季限定)をオープン。現在、カナダ・モントリオールと上天草の二拠点で、イタリアンと地域の食材を生かした創作料理を提供中。
あまくさ野釜島 八福キャンプ場
一年の3分の1を上天草で過ごす、ひろしさんがおすすめしてくれたのが、野釜島にある八福キャンプ場。雲仙普賢岳を望む有明海に面したキャンプ場は、コバルトブルーの海が目の前に広がり、自然を思いきり満喫できる絶景スポット。芝生の平坦地にテントが張れ、温水シャワーや水洗トイレも完備されているので、ファミリーやデイキャンプにもおすすめ。バーベキューの設備も完備されています。
【施設詳細ページ】
道の駅 上天草さんぱーる
上天草でキャンプするなら、食材調達は道の駅「上天草さんぱーる」は外せません。車エビや天草大王はもちろん、地元農家の野菜や調味料、加工品など上天草の特産品が目白押し。併設されたレストランでは、天草で獲れた魚を使った海鮮メニューをはじめ、お子さまメニューやアルコール類も提供されています。生花コーナーには色とりどりの花やドライフラワー、おしゃれな陶器やアクセサリーといった雑貨コーナーもあり、女性がよろこぶおみやげも充実。
食事処 うみそら
ひろしさんが毎年冬季限定でオープンする、ポップアップ食事処「うみそら」。48時間以上発酵させた酵素玄米に、色とりどりのおかずがつめられた“予約制お任せお弁当”や、海が見える丘の上で1日1組限定のイタリアンディナーを提供。天然酵母パンにきび糖を使った手作りジャム、天草で育った月桃を満月の時に収穫して作る「満月桃茶」はテイクアウトができ、上天草の食材を使った上品な創作料理や加工品が味わえるお店です。
オンシーズンのキャンプで上天草の味覚にやみつきになり、「うみそら」に訪れるためにオフシーズンに再訪する人も多いそう。野釜島唯一のレストラン!
上天草食材で作る、ご当地ひなたごはん
道の駅で調達した食材はこちら
ひろしさんに導かれ、キャンプ飯の食材を買い出し。あじ開き一夜干し、あじみりん、天草大王、天草あおさ、春キャベツ、サラダ玉ねぎ、新ジャガイモ、ミックスリーフ、スナップインゲン、グリンピース、不知火(しらぬい。パール柑の時期が終わってしまったため代用)、味噌、天然塩をゲット。天草の地元で手塩にかけて生産された、旬な名産品ばかりです。
味をキメる、地域ならではの味噌と塩!
関東では米麹を使った米味噌が主流ですが、九州では麦味噌が人気。米味噌と比べて食物繊維やミネラル、カリウム、カルシウム、鉄分が豊富で、あっさりとした甘さが特徴です。
釜焚き天日干しで天草の大自然の恵みをたっぷり含んだ「月の塩」。天草の海の恵みをたっぷりいただいた満月の日の海水のパワーをそのまま精製。シャリシャリとした粗い粒で、まろやかな塩味が料理の味を引き立てます。人間に必要とされる16種類のミネラルが含まれ、とくに甘みのもとである"カルシウム"が豊富!
▼上天草のご当地食材は、ネットショップでお取り寄せできます!
上天草市特産品ネットショップ
次回は、天草大王で本格イタリアンに挑戦!
次回のご当地ひなたごはんでは、イタリアンシェフのヒロシさんが、天草大王のパスタと不知火(しらぬい)のサラダを作ります。イタリアン×天草の風はどう吹くのか!?屋外の環境でつくる、本格イタリアンキャンプ飯。ポイントもしっかりお伝えしますのでお楽しみに!
撮影協力:LAND KNOT
この記事で紹介したスポット
キャンプ場画像 | |
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キャンプ場名 | 野釜島八福キャンプ場 |
リンク | キャンプ場の情報を見る |
ご当地ひなたごはん
キャンプを何倍にも楽しく思い出深いものにしてくれるのは、なんといってもおいしいごはん。訪れた土地ならではの食材で料理し、キャンプ場で味わえたら最高です。「ご当地ひなたごはん」は、全国各地のご当地食材を使い、プロの料理家が誰でも簡単に作れるレシピを紹介。食材や地域の魅力、料理のワンポイントアドバイスもあり、食を求めてキャンプする旅がしたくなるコンテンツが満載です。