
"究極"のキャンプ和朝食!?黄金色のTKGと、宵越しの海鮮だしみそ汁レシピ【ご当地ひなたごはん/小田原編】
2022.04.27キャンプ料理
ご当地食材を使ってキャンプ飯を作る連載、神奈川県小田原編。前回は「酒まみれキャンプ」と称し、サワラのビール煮込みや、塩麹レモンをかけたさつまあげなど、小田原のうまいもんで作ったおつまみメニューで乾杯しました。今回のテーマは、飲み明かした翌朝にホッとする「和朝食」。雲丹醤油を使った超濃厚TKG(卵かけごはん)と、ケールや柑橘を使ったスッキリ味噌汁の2品を紹介します。
制作者
hinata編集部 朝倉奈緒
ファッション誌の広告営業、音楽業界であれこれと経験し、出産を機にフリーランスへ転身。フェス取材や夫が出演するキャンプインフェスへの同行を重ねてキャンプの経験値を上げ、hinata編集部へ。気づけば夫婦でのキャンプ歴12年目。主にファミリー、料理系の記事を担当。
もっと見る
小田原のご当地食材を使って酒まみれキャンプ!
漁港の駅食材で、のんべえおかずレシピを考案

ご当地食材を使い、キャンプ飯を作る連載「ご当地ひなたごはん」。4月に訪れたのは、神奈川県小田原市。漁港直送の鮮魚をはじめ、地元生産者の農産物など、 約1,700種類の特産品がそろう魚のテーマパーク「漁港の駅TOTOCO小田原」で食材を買い出し。酒に合う、そして飲み明かした翌朝にぴったりな"のんべえメニュー"を紹介します!
▼酒まみれキャンプにぴったり!のんべえおかずのレシピはこちら
究極のアウトドア朝ごはんを作ってくれるのは、この人!

キャンプ料理研究家/煮込みスト
ダイちゃん
料理研究家、料理で人生を楽しくする人。2019年より煮込み料理研究家(煮込みスト)として活動開始。2021年には料理研究家として企業レシピ開発や連載、フジテレビ「林修のニッポンドリル」「Kinki Kidsのブンブブーン」出演など、活躍の幅を広げる。2022年2月、料理で人生を善くする人を増やしたい思いから、全国各地で料理教室「Cooking For Life」を開催。うまい飯と酒マニア、音楽好き、大分県出身、都内在住。
公式はこちら:ダイちゃん公式ブログ
日本人でよかった〜と感謝する朝ごはんレシピ
飲み明かした朝に染みるごはんとみそ汁

焚き火を囲みながら、ちびちびと飲み明かすキャンプならではの夜。きれいな空気の中に身を埋め、満天の星を眺めながら夜更かしするのも楽しいもの。ついついお酒が進み、翌朝、鳥の声とともに目覚め、少しばかりお酒が残っている…なんて体調のときに一番沁みるのが、ごはんとみそ汁の「ザ・和」な朝食。
前日の残りものにひと手間加えるだけの簡単レシピで、撤収の朝も元気いっぱい動きましょう!
うにしらす焦がしチーズ究極TKG

日本が誇る究極の家庭料理、ときどき無性に食べたくなる卵かけごはん(通称TKG)。今回は、白いごはんと卵に、麹と海水の特製ダレに漬け込んだ「生しらす」と、濃厚な「雲丹醤油」の小田原名物2品をオン。
極めつけに、花鰹のようにうす〜く削られた花チーズをトッピングすれば、鼻に抜ける風味がたまらない、絶品TKGが完成します。
卵とウニで染まった黄金色の海につるんとした生しらすが舞い込み、ふんわりとした花チーズが追い打ちをかけます。ひと口ほおばるだけでうまさが炸裂し、悶絶必至。
材料

作り方

①漬けしらすは常温で解凍し、ごはんはクッカーなどで炊いておく。
②茶碗にごはんをもり、中央に穴を開ける

③穴の中に漬けしらすを入れる。

④卵を漬けしらすの上に割り入れる

④雲丹醤油をたっぷりまわしかける

⑤花チーズをふわっとのせる

⑥バーナーで焦げ目がつくまで炙れば完成!
宵越しの海鮮出汁ぺっちゃんズベジみそ汁

前日の夜に作った「小田原サワラのゴールデンみそ煮込み」を再利用した、お手軽で食べ応えのある具だくさんみそ汁。薬膳ケールミックスの苦味とゴールデンオレンジの酸味が溶け込み、まろやかで複雑な味わいに。汁になじんだサワラのうまみに、海のぺっちゃんズが追いだしとなって胃に染み渡ります。朝食にこれ一杯だけでもお腹が満たされ、栄養もたっぷり。
材料

(2〜3人分)
- サワラのみそ煮込み 200ml程度
- 薬膳ケールミックス 3本
- 海のぺっちゃんズ(えびちりめん) 3枚
- ゴールデンオレンジ 皮2かけ・果汁2絞り
- 加藤兵太郎商店 いいちみそ 合わせ 大さじ2
- 水 300ml
作り方


①前日の煮込み汁の余りに水と、ざく切りしたケールミックスを入れて煮立たせる

②いったん火を止め、合わせみそを溶かす

③ゴールデンオレンジの皮と果汁、海のぺっちゃんズを砕いて加え、軽くひと煮立ちさせれば完成
小田原のうまいもんづくしで、朝からスタミナをつける!

まずは究極のTKGからいただきます。アツアツの白米に生卵と雲丹醤油が溶け込んだ黄金色の海を、生しらすが泳ぎます。かつお節のようなひらひらとした花チーズを絡めて…。

「くうう〜〜〜っ」と悶絶するおいしさ!とくに一口目。コクが何層にも絡みあい、作った本人もびっくり。それでいて噛みしめるほどに甘みも後からやってくる、あまりにぜいたくなTKG。雲丹醤油をかけすぎると、大の男でも一杯食べきるのに苦労する濃厚さなので、分量には要注意。苦味と酸味の香るベジ味噌汁で締め、一日分の栄養が補給されたような朝ごはんで元気いっぱい。
次回は、熊本県天草/上天草のご当地食材!
次回の「ご当地ひなたごはん」は、熊本県天草/上天草。幻の地鶏「天草大王」、月桃ハム、魚、海藻、麦味噌、塩など、“日本の宝島”と呼ばれる天草のご当地食材を使ってキャンプ飯レシピを考えます。大小120あまりの島々からなる諸島、天草の魅力とともに紹介するのでお楽しみに。

ご当地ひなたごはん
キャンプを何倍にも楽しく思い出深いものにしてくれるのは、なんといってもおいしいごはん。訪れた土地ならではの食材で料理し、キャンプ場で味わえたら最高です。「ご当地ひなたごはん」は、全国各地のご当地食材を使い、プロの料理家が誰でも簡単に作れるレシピを紹介。食材や地域の魅力、料理のワンポイントアドバイスもあり、食を求めてキャンプする旅がしたくなるコンテンツが満載です。