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キャンプキッチン

話題の収納達人キャンパーに聞く、飾るように収納する楽しいキッチン整頓術!

2022.04.07ノウハウ

キャンプ中、トングやクッカーなどを見失った経験はありませんか?「使いっぱなしでポイ」「間違えて別のところにしまった」など、キッチンまわりはついつい煩雑になりがち。しかし、いざ必要な時に必要なギアが見当たらないと、作業効率がグンと下がります。お店のインテリアのように「飾る」ように収納すれば、そんな心配はありません。今話題の収納達人キャンパーpamapampさんの、“飾る収納”「キャンプキッチン」の作り方に迫ります。

「キャンプギアおかたづけ改革」第2弾はキャンプキッチン

キャンプキッチン
SNSで話題のキャンプギア収納達人キャンパー、pamapampさんから「積載」「キャンプキッチン」「収納ボックス」の3つのテーマでキャンプギアの収納術を習う、「キャンプギアおかたづけ改革」。2回目は、スッキリ整ったサイト作りのカギを握る「キャンプキッチン」がテーマです。 調理台とコンロ、調理器具や食器・調味料の配置にはじまり、食卓への動線をどう設計するかも考えどころ。かっこよく使い勝手のいいキャンプキッチンとは、どのように作っていけばよいのでしょうか。

キャンプキッチンの作り方について、教えてもらうのはこの人!

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pamapampさん

家族構成:夫・妻(30代後半)、子ども2人(小学校低学年・幼稚園年長) 居住地:首都圏 キャンプ歴:5年目、年間15~20泊 自家用車:ホンダ ステップワゴン(ミニバン) インスタグラムでキャンプギアの積載や収納術について発信。自身でDIYしたアイテムやキャンプキッチンについては、数百件の問い合わせがあるという、SNSで話題の収納達人キャンパー

▼『キャンプギアおかたづけ改革』第1弾「積載テクニック」を知りたい方はこちら

理想のキャンプキッチンはこだわりとDIYのたまもの

立ったまま調理ができる、スッキリしたキッチンラック

キャンプキッチン
pamapampさんの愛用するキッチンラックは、“飾る収納”がテーマ。キャンプ場にも自宅にもなじむタンカラーで統一しており、調理器具がスッキリと並んで、見るからに使い勝手が良さそうです。SNSに写真を投稿したところ、「素敵!」「真似したい」「ラックはどこのもの?」とコメントや問い合わせが殺到。

作業のしやすさを左右するのは、ズバリ「棚の高さ」

キャンプキッチン
「コールマンのツーバーナーを中心に、右側の調味料棚と左側にあるYETIのクーラーボックスの高さを合わせ、余計な段差が出ないようにしています。クーラーボックスの上にまな板を置き、調理台としても使うので、横の高さがそろっていると作業効率がいいんです」とpamapampさん。 実はこのキッチンラック、pamapampさん自身で設計図を作り、作家に発注したオリジナルのもの。キッチンツールや収納ボックスなど、置きたいものを決め、細かく採寸した上で、理想通りのラックを作ってもらいました。
キャンプキッチン
フィールドラックを使った、過去のキッチンスタイル
以前は、ロースタイルだったpamapampさんのキャンプキッチン。ユニフレームのフィールドラックを使っていましたが、調理のとき毎度屈まなければならず、腰が痛くなってしまうこともしばしば。焚き火道具やライト類などを入れた収納ボックスの置き場所も定まっていなかったので、うっかり忘れ物も多かったと言います。

ボックスの「定位置」を決めることで、忘れ物防止にも役立つ

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「定位置」に収められた収納ボックスたち
「今、泊まりでキャンプに行くときは、コンテナから出したキッチンツールをキャンプキッチンに飾り、細かな道具が入ったワンタッチバケットをそのままキッチンラックの下に収納するだけ。キャンプで使う全ての道具をこのキッチンラックに集約しているので、忘れ物も少なくなりました」

分解すればコンパクト。設営も数分程度で楽ちんです

自宅で使用しても遜色ない、オーダーメイドのキッチンラック。設営には結構時間がかかりそう…ということで、一から組み立ててもらいました!
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30kg近くあるという、かなり重厚なパーツ。「大きな収納袋ひとつにまとめてしまうと重いので、持ち運ぶときはふたつに分けています」
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ラックのパーツは、5枚の天板と数組のアイアンフレームに分かれています。2〜3組のフレームを同時に持っただけでも、女性には少し大変なくらいの重み。
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フレームを組み立てていきます。鉄でできているのでしっかりしていますが、細いのでガイロープのようなもので、ゆがまないよう補強。
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フレームを組み立てたら、あとは天板をのせるだけ。納品直後は、細長いバラバラの板をフレームにかけるだけの仕組みになっていましたが、ズレやすいため、自身で4枚の板を固定して1枚に。
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キッチンラック完成。シンプルながらも、ナチュラルな木目の風合いが温かみのあるデザインです。ふたりで組み立てて、5分くらい。

一台ニ役の優れもの、クーラーボックススタンド

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一番左のクーラーボックスを置いているラックは、後から追加オーダーしたもの。「以前はユニフレームのフィールドラックを使っていましたが、市販のものだと高さが合わず、デザインの統一が図れないので、サイズを指定して、キッチンラックの時と同じ作家さんに作ってもらいました」
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このクーラーボックススタンドは、キャンプ場でサイドテーブル(エクステンションテーブル)としても活用中。
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手前にあるのがクーラーボックススタンド。メインテーブルとの高さもちょうどぴったり
「サイドテーブルを使うのは、グループでのキャンプや、子どもたちとテーブルを広く使って料理を楽しみたいとき、雨の日みんなでゲームをするときなど。いつものテーブルがちょっと手狭だなと感じたときに連結することで、作業スペースを拡張できてとても便利です」

冬はロースタイルにアレンジ

簡単アレンジで、こたつキャンプ仕様に変身

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普段は、かがまずに調理ができるハイスタイルのキッチンですが、ロースタイルにアレンジすることも。 「ツーバーナーを置いている天板を撤去し、こんろの位置を一段下げます。調理台として使っているクーラーボックスを以前のフィールドラックへ移し、クーラーボックススタンドを調理台として使います。そうすると、横長のロースタイルの完成です」
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「ロースタイルは冬キャンプのとき、こたつに入ったまま、あまり動かずに調理をしたり、収納ボックスの中身を出し入れできたりするので楽ちん(笑)。あとは、子どもに料理を手伝ってもらうときは、手の届きやすいロースタイルにすることが多いですね」

色味を合わせて統一感を出すと、さらに見た目のスッキリ感がアップ

コールマンのツーバーナーをイマドキなタンカラーに

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センターに配置され、キャンプキッチンの“顔”となっているコールマンのツーバーナー。もともとは原色に近いレッドで、アースカラーの多いサイトの中では浮いてしまっていました。これをpamapampさんは、YETIのクーラーボックスに合わせ、タンカラーに塗り替え。その仕上がりはコールマンから新色が発売されたかと見まごうほどで、SNSで問い合わせが殺到したそうです。

岩谷マテリアルのウォータージャグが大変身

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クーラーボックスやバーナーと同じタンカラーで、キャンプキッチンでじわじわと存在感を放つウォータージャグ。ホームセンターでよく見かける「岩谷マテリアル」のもので、もともとは中身の見えるクリアな素材でした。こちらも統一感も持たせるために、クーラーボックスやツーバーナーと合わせてタンカラーにDIY塗装。 こういった細部までのこだわりが、キャンプキッチンの完成度を高めています。

キャンプギアで「飾る収納」を楽しもう!

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日常では、ほとんど眠っていることの多いキャンプギアたち。せっかくフィールドに連れて行ったならば、見ているだけで気持ちよく、快適に使える“飾る収納”のアイデアを取り入れてみてはいかがでしょう。「収納」ととらえず、pamapampさんのように道具をラックに「飾る」と考えれば、より簡単に、楽しんでトライできるかもしれません。 第3弾はいよいよ「収納」のクライマックス。キャンパーご用達、トランクカーゴなど収納ボックスの整理技です。「あるもの」を使えば、収納ボックスの中身は劇的に整頓されます。pamapampさんがもっとも得意とする“カゴワザ”をたっぶり披露しますので、お見逃しなく!


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