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プロが指南!運動神経ナシでもできる!? とにかくSUPに乗れるようになるコツとは【水遊び、はじめました】

2021.08.05ノウハウ

今年の夏はキャンプで水遊びを始めてみませんか?今トレンドになっているSUPは、老若男女が楽しめる、初心者に優しいウォーターアクティビティ。今回は、誰でも簡単に始められるコツをプロが解説します!運動に自信のない方こそ、これを読んで始めてみてください。

運動が苦手な人こそこの夏始めたい、SUP

今トレンドのウォーターアクティビティ「SUP」とは?

SUP
近年、夏に始める人が急増している「SUP」。正式名称をスタンドアップパドルボードと言い、専用ボードの上に立って、パドルを漕ぎながら水上を進むウォーターアクティビティです。ハワイが発祥の地であると言われており、アメリカやヨーロッパで先んじてトレンドになっています。

誰でも気軽に楽しめる

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操船が簡単で初心者でも始めやすいのがポイント。スポーツ経験の有無にかかわらず、初めてでも30分ほどでボードの上に立って楽しめるため、運動神経に自信がない方にこそ始めてほしいアクティビティです。 今回は、SUPで立てるようになるまでのコツをプロにいちから教えてもらいます。道具や服装から漕ぎ方までを知れば「意外と簡単なんだ!」と思わず始めたくなること請け合いです。

SUPのプロにコツを聞いてみた!

教えてくれるのはこの人

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今回レクチャーしてくれるのは、長野県大町市にあるキャンプ場・ライジングフィールド白馬の管理人兼SUPガイドを務める深澤大輔さん。白馬生まれの深澤さんは、幼い頃からスキーに親しみ、国内外を問わず数々の大会でタイトルを獲得し、ワールドカップ出場経験もある生粋のアウトドアマン。SUP歴は、ライジングフィールド白馬に勤めはじめてから15年ほどです。 深澤さんも「初心者に優しいアクティビティ」というSUP。その理由を聞きました。

84歳のおばあちゃんでもできた!ハードルの低さが魅力

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「年齢や性別、経験を問わず、誰でも気軽に始められるのがSUP」という深澤さん。インストラクターとしてSUPの指導をした中で、最高齢はなんと84歳のおばあちゃん!「ボードに座るだけでなく、ちゃんと立ち上がるところまでできました」。高齢の方だけでなく、幼稚園児や小学生など小さな子でもできるのが魅力です。
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SUPでしかできない体験とはなんでしょうか?それは「水上から陸地の景色を見ること」。湖や川など、陸から眺めるのもいいですが、水の上から景色を見渡すのは格別の体験。ちょっとした優越感と、自然の気持ち良さを堪能できます。少しハードルの高い他のウォーターアクティビティと比べて、手軽に挑戦できるのがうれしいところ。 では、初心者が押さえておきたいポイントはどこなのか?さっそく解説してもらいます

これさえ押さえておけばOK!初心者がスイスイSUPに乗るためのコツ

最初に乗るなら、湖がベスト

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SUPは水上であれば場所を選ばないとはいえ、波があるとそのぶん不安定になり、初心者は乗るのが難しくなります。そのため、初めてSUPに乗るなら、風の少ない湖。海や川などの流れがある場所や、本栖湖など風の強い場所だと少し難しくなってしまうかもしれません。今回SUPに乗る青木湖などは、風もあまりなく湖面が静かで乗りやすくなっています。

SUPボードはインフレータブルタイプにすべし

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SUPボードは、大きく分けて4タイプあります。競技で使用するレースモデル、海などで波乗りもできるウェーブ、汎用性の高いオールラウンド、そして空気を入れて使うインフレータブルです。初心者の方や、キャンプでSUPを楽しむ方には、軽量かつコンパクトで、置き場にも困らないインフレータブルタイプがおすすめ。 深澤さんが今回チョイスしたのは、国産ブランド「SOUYU STICK(ソウユウ スティック)」のベーシックパッケージ。ボードとパドル、空気を入れるポンプ、安全のために体とボードをつないでおくコイルリーシュコード、専用収納バッグが一式セットになっています。写真にはないリペアキットやクージーもついてお得。輸入代理店を挟む海外ブランド品は、や安くても15万円から、高いと30万円ほどになりますが、SOUYU STICKは国産ブランドのため、10万円ほどに抑えられるのも手を出しやすいところです。

服装は普段通りで。2つのアイテムがあればさらに安心

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「着の身着のまま始められるところが、SUPの気軽さにもつながっています」と深澤さん。SUPは水の中に入るアクティビティではないため、実は専用のマリンスーツや水着がなくても乗れます。膝立ちができれば、どんな服装でもOK。膝を立てる際に、ボードに接する面は少し濡れてしまうこともあるので、ボトムスは膝上のパンツがベストです。
SUP
今回着用しているのは、ビブラム社のV-Aqua
安全のために、用意しておくと安心なものが2点だけあります。ひとつはライフジャケット。海ではもちろんですが、特に川や湖だと水の中に塩分が含まれず、体が沈みやすいので要注意。アウトドアショップやスポーツショップに行けば、3,000円〜5,000円程度で入手できます。信頼できるものを使いたいという方は、川での教育サポートや指導者育成を行うNPO法人「川に学ぶ体験活動協議会」(東京)が販売しているRACライフジャケットがおすすめ。浮力も高く、使いやすさが追求された一着です。 もうひとつはマリンシューズ。岩や流されたゴミなどで怪我をしやすい川や海でのSUPの際は、履いておくと安心です。特に5本指のシューズならフィット感抜群で、足を守ってくれるだけでなく水中や水辺での歩行を快適にサポートしてくれます。

パドルの最適な長さは身長で決まる

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さて、ロケーションや準備するものが分かったら、次はいよいよ乗り方のコツです。まずはパドルの長さを調整します。競技用などではなく、一般的なボードに乗る場合、パドルの最適な長さはグリップを握って肘が少しだけ曲がるくらい。パドルを地面にまっすぐ立てて、グリップを握ってぴったりの位置を確かめてください。

手を被せるように握って漕ぐ

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T字型になっているパドルの持ち手は、振りおろしやすいように、上から手を覆いかぶせるように持ちます。あまり力を入れすぎず、軽く持つことで漕ぎやすくなります。

漕ぐときは少し広めに持つ

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水を掻くとき、パドルは肩幅よりも少し広く持つのがポイント。持ち幅が狭すぎたり広すぎたりすると、漕ぎにくくなってしまいます。

立ち上がるときは、パドルをボードに立てる

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SUPは座った状態から湖に乗り出し、水上で立ち上がります。立ち上がるときは、パドルを両手で持ち、ボードの中央に立ててから、まず片足を上げて足裏をボードにつけます。
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パドルをぐっと押し込むようにして支えにし、もう片方の足も持ち上げます。
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うまくバランスをとりながら、ゆっくり足を上げていけば立ち上がれます!

立ち上がったら、足は肩幅まで開く

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立ち上がった後、足がバラバラの位置にある場合はそろえます。
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このとき、足を肩幅まで開き、膝を少しだけ曲げると安定感が増します。

進み方・止まり方・回り方

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立つことに慣れたら前進してみましょう。前から後ろに向かってボードの近くでパドルを動かすと、前進します。パドルを持ち替えながら、左右均等に漕いでいくとまっすぐ進めます。
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ブレーキをかけるときは、後ろから前に向かって漕ぎます。流れに逆らうようにパドルを水の中に立ててください。方向転換する場合は、曲がりたい方向に片側だけ漕ぎつづけると旋回します。操船方法は、乗りながら試して感覚をつかんでいくのがベストです。

疲れたら座ってヨシ

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立って漕ぐのに疲れてしまったり、立ち上がるのが難しい場合は、座って乗ってももちろんOK。気を張りすぎず、ゆっくり漕ぎながら周りの景色を堪能することが大事です。

この夏、あなたもきっとSUPにハマる

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ちまたで噂のSUPは、実はこんなに簡単に始められるのでした。この夏、新しくアウトドアを始めたいと思っている方は、SUPに乗って、自然の奥深さを知ってみましょう。 【撮影協力】 ライジングフィールド白馬 住所:長野県大町市青木湖湖畔20754-1 電話:0261-85-2162 営業時間:8:00〜17:00(不定休) 公式はこちら:ライジングフィールド白馬


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