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カヌーキャンプ

この夏注目。達人が教える、カヌーとキャンプのいい関係【夏キャンプ+α】

「ただキャンプをするのも楽しいですが、+αのアクティビティとして、カヌーがあるとより楽しいです」。そう語るのは、キャンプ歴12年の大吉さん。山梨県・西湖のほとりで、キャンプと一緒にカヌーを始めた経緯や、カヌーキャンプの魅力について話してくれました。その中で見えてきたのは、カヌーとキャンプの「良い関係」です。

キャンプをより楽しくする水遊び

夏は水辺のキャンプ場で水遊びしながら涼しく過ごす

カヌー釣り
水遊びは夏のキャンプを涼しく過ごすための1つの方法です。hinataでは夏のキャンプの過ごし方として、キャンプと一緒に楽しめる水遊びを紹介しています。水に触れれば涼しさを感じられる上に、普通のキャンプでは味わえない体験ができます。 ↓hinataメンバーが「パックラフト×キャンプ」に挑戦した記事はこちら

カヌーがキャンプと相性抜群

カヌー
hinataが今回、夏キャンプに相性のいい水遊びとして紹介するのは「カヌー」。長年キャンプとともにカヌーを楽しんできた達人に、カヌーキャンプの魅力を聞きました。

カヌーキャンプの達人大吉さんに聞いてみる

大吉さん
▲大吉さん キャンプ歴約12年、年間40泊のベテランキャンパー。カヌー歴7年。 家族5人でキャンプとカヌーを楽しむ。
━━━━そもそも大吉さんがカヌーキャンプを始めたきっかけは何だったのでしょうか? 大吉:始めたのはキャンプが先です。湖畔のキャンプ場に泊まっているとき、周りで気持ち良さそうにカヤックやカヌーを楽しんでいる人たちを見て「俺たちもやりたいなぁ」と思ったのがきっかけですね(笑)。

大吉さんが語るカヌーキャンプの魅力

キャンプ準備
━━━━カヌーとキャンプを一緒に楽しむことの魅力は何でしょうか? 大吉:もちろん、ただキャンプをするだけでも楽しいのですが、「+α」のアクティビティーとしてカヌーがあるとより楽しいですよね。僕はよく水面散歩と言っていて、水上からでしか見えない景色があります。水面に映る景色、湖側からみるキャンプサイト、霞がかっている水面の様子など、湖というロケーションをより満喫できることが魅力の1つですね。 キャンプを始めて間もないころは、湖畔のキャンプ場にそれほど行かなかったのですが、カヌーを買ってからはかなり増えました。やはり水辺のキャンプ場の方が、景色も良くて気持ちがいいですよね。

カヌーは湖がおすすめ

おすすめキャンプ場
━━━━ 今回は湖にきましたが、川でカヌーキャンプは難しいのでしょうか? 大吉:基本的には湖がおすすめです。川の場合、スタートする上流とゴールの下流に車を準備する必要があるので手間が多いです。キャンプと一緒にやるなら、1つの場所にサイトを構えるので、なおさら湖畔がおすすめです。

今までのカヌーキャンプ1番の思い出

思い出話す
━━━━今までで思い出に残っているカヌーキャンプはありますか? 大吉:長野県の青木湖でやったキャンプが思い出深いですね。青木湖は7月くらいは蛍がすごい見えるんですけど、夜中にカヌーを漕ぎ出して蛍を見ました。光の中を進むような感じで、とても幻想的でした。カヌーでしかできない体験ですね。

カヌーに合わせたキャンプスタイル

カヌーキャンプの始め方

カヌー キャンプサイト
━━━━カヌーキャンプを始めるには何を準備すればいいのでしょうか。 大吉:キャンプギア1式はあるとして、まずカヌーが必要です。その他にもライフジャケットやパドルなどもそろえる必要があります。自前で全て用意するなら、ベーシックなカナディアンカヌー本体の値段は20万〜25万円ぐらい。もろもろ全てそろえると、安くても30万円弱はすると思います。 僕が買った当時はもっと安く手に入りました。素材メーカーが、カヌー事業をやめて、全体的な相場価格が上がってしまったんですよね。僕の最初のカヌー「オールドタウン・キャンパー」は中古で11万円で購入しました。新品は28万円くらいだったと思います。

大吉さんは車の上にカヌーを設置

車の上 カヌー
カヌーおろす
━━━━自前で用意した場合は持ち運びが大変そうです。 大吉:そうですね。カヌーを運ぶには、車の屋根に乗せて行くのでルーフキャリアとキャリアに結びつけるバンドも必要です。僕は、ルーフキャリアにバンドで船をくくりつけて運んでいます。僕のカヌーも全長5m弱とかなりの大きさなので、車のサイズや積載量も考えなくてはなりません。カヌーが上に乗ると車はかなり風に煽られるので、風が強いと高速道路を走るのには気を使いますね(笑)。

カヌーキャンプをする時に必ず持っていくキャンプギア

シートの下にちょうど収納できるコンパクトなクーラーボックス

クーラーボックス
クーラーボックス
━━━━カヌーキャンプに必ず持っていくキャンプギアはありますか? 大吉:小さいソフトクーラーボックスは必ず持っていきます。カヌーは結構荷物を乗せられますが、小さいクーラーボックスを積んでおいて、喉が渇いたり小腹が空いたりしたら、いつでも飲み食いできるようにしています。ときにはビールなんか入れて、湖上でお酒を楽しむのもいいですよ(笑)。 ハードクーラーだと揺れた時に、カヌーの内側でガンガン当たって傷がつくので、ソフトクーラーにするのがポイントです。

カヌーにも装着できるドリンクホルダー

ボトルホルダー
━━━━飲み物や食べ物があれば、よりゆっくりカヌーを楽しめますね! 大吉:これもカヌーでより快適に過ごすためのギアなのですが、万力で閉めてテーブルなどに固定して使えるドリンクホルダーです。カヌーの底に置いても、波風で揺れたときにひっくり返ったりするので、カヌーのシートにも固定して使っています。

チェアを置けばカヌーの乗車人数も増える

カーミット チェア
━━━━ご家族でカヌーに乗られる時はどうしているんですか? 大吉:カヌーにはシートが2つあるんですが、シートの間にチェアを置いてそこに子どもを乗せています。カヌーはカヤックと違って安定性が高いので、イスを乗せても大丈夫です。2台置いて、最大4人まで乗れるようになります。僕が使っているカーミットチェアは、肘掛けが柵のようになって、子どもが転落するのを防げるので安心です。

ライフジャケットをかけておくためのハンガー

インディアンハンガー
━━━━ハンガーもライフジャケットをかけておくために使われているんですね。 大吉:僕はライフジャケットをかける用でしか使ったことないですね(笑)。夏だと、ライフジャケットが汗でびしょびしょになるんですね。濡れたライフジャケットを地面に置いていても全然乾かないので、ミニマルワークスのインディアンハンガーにかけて乾かしています。カヌーキャンプでは必須のアイテムですね。

カヌーでキャンプをもっと楽しく

カヌーキャンプ
━━━━ここまでカヌーキャンプについて教えてもらいましたが、カヌーとキャンプはかなり相性が良さそうです。 大吉:そうですね。カヌーとキャンプはとてもいい関係性だと思います。特別夏キャンプとの相性はいいと思いますが、カヌーは簡単には転覆しないし、普通に乗っていると濡れないので、実は夏に限らず1年中楽しめるアクティビティです。キャンプでよりロケーションを楽しんだりするのにはうってつけの遊びなので、ぜひチャレンジしてみてください。 大吉さんのキャンプスタイルをもっと知りたい方はこちら:Instagram(@daikichi446)

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