ダブルウォールテントとは
通常テントでイメージしやすいのは一枚の生地と支柱で構成されているテントです。これはシングルウォール。ダブルウォールとはこのシングルテントの上から、防水シートをかぶせた二重構造のテントを指します。
ダブルウォールテントは居住スペースであるインナーテントと別に防風・防水目的のフライシートで覆うテントスタイルです。そのためシングルウォールテントとくらべ生地や重量、価格や設営方法だけでなく、居住性に違いが生まれます。
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ダブルウォールテントの魅力
シングルウォールのテントと比べ生地の差で総重量は必ず重くなるダブルウォールテント。設置の手間もかかり一見すると不便そうなイメージがありますが、ダブルウォールテントならではのメリットがもちろんあります。
耐風性があり、冬キャンプに最適
ダブルウォールテントはシングルウォールに比べ、風が生地に直接当たらないため室内は外気温の影響を受けにくいです。またダブルウォールテントの構造は風にも強く、ほどよい換気が行われるため湿度も上がりにくいので冬キャンプにも適しています。
前室が付いていて出入りしやすい
テントの入り口部分にある屋根付きのスペースは前室といい、テント泊ではここに脱いだ靴を置いておくのが一般的です。この前室ですが、シングルウォールテントは非常に狭かったり、ほとんど無い製品も多くあります。
ダブルウォールテントは構造上、前室を広くとりやすく、荷物置きやさまざまな作業に活用でき便利。前室があり出入りもしやすい点はダブルウォールテントの強みです。
防水性が高く結露しにくい
気温差の大きい季節や場所でテント泊すると直面するのがテント内での結露問題です。外気とテント内の気温差以外にも人間の呼気から出る水分を考えると、気密性の高いシングルウォールテント泊で結露は避けられません。
しかしダブルウォールテントなら、結露がインナーテントと外側の防水シートの内側で発生するため居住スペースが濡れにくくなっています。そのためダブルウォールテントは冬だけでなく、朝方に冷え込みやすい春秋にも活躍してくれる構造といえます。
ダブルウォールテントの選び方
耐風性・前室の有無・結露のしにくさなど、ダブルウォールテントの基本的なメリットを理解した後は、数あるテントの中からどういった点で自身に適したアイテムを選ぶか、具体的に考えてみましょう。
重量
かつてテントはシングルウォールとダブルウォールで、生地一枚と二枚の差による決定的な重量差がありました。
しかし素材が改良され、ダブルウォールテントも以前より軽量化が進み、驚くほど軽量なものも発売されています。とはいえ製品によっては2~5kg以上と重量差が大きいのも事実。重量はテント選びにおいて大切なポイントです!
前室の広さ
靴を置くスペースだけでなく、荷物置きとしても活用できあれば便利な前室。ただ広ければいいわけではなく、フリーサイトでは他の利用者との距離の兼ね合いなどもあります。自分の持ち込む荷物量や、利用するキャンプ場のサイトスペースを意識して適切なサイズのテントを選択しましょう。
ソロキャンプの場合、2人用だとちょうどいい
テントで定義されている利用人数はあくまで「利用可能」人数であり、イコール快適に使える人数ではないケースがほとんどです。1人で広々と使いたい、他の荷物をテント内で余裕をもって保管したい場合はソロキャンプでも2~3人用テントを利用すると手広く使えて便利です。そのためソロキャンプでも2人用を目安にテントを選択してもまったく問題なく、むしろちょうどいいくらいでしょう。
冬でも暖かくて快適なダブルウォールテントおすすめ14選
ダブルウォールテントにも1人用の小型から複数人用の大型テントまで種類豊富です。そのなかでも重量・人数・設営のしやすさなどの点からおすすめのテントをピックアップしました!
出典:Amazon
前後どちらからも出入りができるバンドックのツーリングテント。耐水性はそれほど高くありませんが、価格面で他メーカーのテントより比較的安価になっています。
【基本情報】
- サイズ:210×210×105cm
- 収納サイズ:46x13.5x13.5cm
- 重量:2.3kg
- 耐水性:フライ/1000mm 、インナー/450mm
- 対応人数:1人
出典:Amazon
岐阜発祥の国内メーカークイックキャンプのツーリングテント。独自のワンタッチシステムにより、設営・収納がスムーズなバイカー向けモデルです。ベンチレーションを装備し、真冬こそ厳しいですが、結露の多い秋冬シーズンにも対応してくれます。
【基本情報】
- サイズ:230×90×90cm
- 収納サイズ:52×17×17cm
- 重量:3kg
- 耐水圧:3000mm
- 対応人数:1人
出典:Amazon
アメリカの老舗アウトドアメーカーのMSRのテント。同デザインで1~4人向けまで分かれており、また他のモデルよりも厚手の生地を使っているために耐久性が高いのが特徴です。
【基本情報】
- サイズ:213×279cm
- 収納サイズ:51×17cm
- 重量:2.7kg
- 対応人数:1〜4人
出典:Amazon
アメリカのGeerTopが発売している4シーズンテント。地面との境目にあるスノースカートが冷たい空気を防ぎ、テント内温度を維持してくれるため冬にも使える2人用モデルです。
【基本情報】
- サイズ:210×260×115cm
- 収納サイズ:44×17cm
- 重量:2.9kg
- 耐水性:フライシート/3,000mm、フロア/5,000mm
- 対応人数:2人
出典:Amazon
性能面で、もはや説明不要のコールマンのツーリングテント。販売実績も多くキャンプ場でもよく見かけるため、トラブルがあってもすぐに対応しやすいです。
【基本情報】
- サイズ:210×120×100cm
- 収納サイズ:19x49cm
- 重量:4kg
- 耐水性:フライシート/1,500mm 、フロア/1,500mm
出典:Amazon
キャプテンスタッグ製の5~6人向け大型ツールームテント。広くて開放的なメッシュ付きのリビングスペースは、いすやテーブルを置いても余裕があります。その分重量も16kgと重めなため、ツーリングやソロキャンよりもオートキャンプ向きです。
【基本情報】
- サイズ:280×620×190cm
- 収納サイズ:70×20×20cm
- 重量:16kg
- 耐水性:1,000mm
- 対応人数:5~6人
出典:Amazon
独特な形状のジョイントポールで「折り畳み傘のようなワンタッチ設営」が特徴的な1人用テント。耐水性はもちろん、UVカットや遮熱性能試験を実施するなど付加価値の高いモデルです。
【基本情報】
- サイズ:200×150×135cm
- 収納サイズ:74×17×17cm
- 重量:2.8kg
- 耐水性:1,500mm
- 対応人数:1人
出典:Amazon
トレックライズ0は3シーズン用テントです。ベンチレーターとメッシュが外側に付いた大きな入口があり通気性が良いので熱がこもりにくく快適です。ツーリングやトレッキングでの使いやすさを追求して作られており、重量も1.4kgと軽いのが特徴。
【基本情報】
- サイズ:205×80×100cm
- 収納サイズ:28×13cm
- 重量:1.4kg
- 対応人数:1人
出典:Amazon
ノースフェイスのマウンテンショット1は日本の山岳フィールドでの使用を想定して作られています。1人でゆったり寝られる巾90cmの室内、広い前室、靴やバーナーなどを保管できるサブスペースもあり快適です。
【基本情報】
- サイズ:220×90×105cm
- 収納サイズ:15×47cm
- 重量:1.31kg
- 対応人数:1人
出典:Amazon
軽量な4シーズン対応のストレスフリーテント!広い前室があり、前室を張ったまま出入りできるダブルスライダーファスナーの入口、開閉できるメッシュ窓など快適な機能を装備しています。
【基本情報】
- サイズ:90×205×100cm
- 重量:1.2kg
- 耐水性:フライシート/1.600mm、インナーボトム/1,800mm
出典:Amazon
風に強く、オールシーズン使用可能な強度を持っています。テント内部はシーム処理をしにくい四隅部分も特殊な方法でシーム処理し小物入れも装備するなど細かい部分にもこだわっています。
【基本情報】
- サイズ:205×120×100cm
- 収納サイズ:25×15cm
- 重量:1.4kg
- 対応人数:2人
出典:Amazon
広げてポールで吊り下げるだけなので、3分あれば設営撤収が可能です。インナー素材に特殊素材のモノフィラメントを採用しているため結露の不快感がほぼないのもうれしいです。
【基本情報】
- サイズ:210×104×98cm
- 収納サイズ:43×18×18cm
- 重量:1.7kg
ダブルウォールテントを使ってキャンプを楽しもう
シングルウォールとダブルウォール、一見するだけだとシングルウォールテントのほうが軽く、価格もリーズナブルで設営も簡単そうに見えます。しかし実は前室の有無や結露対策などの面でダブルウォールテントのほうが便利なポイントが多くあります。季節ごとの特性、付加機能など自身のキャンプ目的にあったテントを選べるようになれば、よりキャンプを楽しめるようになります。
シングルウォールテントは軽量&コンパクトで持ち運びに便利なテントです。荷物の重さを減らしたいハイキングやソロキャンプで大活躍!今回は、シングルとダブルの違いやメリットと合わせて、おすすめのシングルウォールテントも紹介します!
ストーブは冬キャンプを快適に過ごすための必須の暖房アイテム。使用する燃料は石油、薪、ガス、電気と4種類です。ストーブは安全に配慮して使用しないと、一酸化炭素中毒になる危険性があります。今回は、各4種類のストーブそれぞれのメリットから選び方や使い方、ストーブを安全に使うための注意点まで幅広くお届けします。
今回紹介したアイテム
商品画像 | ||||||||||||
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商品名 | BUNDOK(バンドック) ツーリング テント | クイックキャンプ ダブルウォール ツーリングテント | MSR エリクサー2 | GEERTOP テント 2人用 | コールマン(Coleman) テント ツーリングドームST | キャプテンスタッグ ツールームドームテント | FIELDOOR ワンタッチテント | アライテント トレックライズ0 | ノースフェイス マウンテンショット1 | ファイントラック カミナドーム1 | プロモンテ 超軽量アルパインテント | ZEROGRAM ALL NEW El Chalten Pro 1.5P |
商品リンク | Amazon で見る楽天市場 で見るYahoo! で見る | Amazon で見る楽天市場 で見るYahoo! で見る | Amazon で見る楽天市場 で見るYahoo! で見る | Amazon で見る楽天市場 で見るYahoo! で見る | Amazon で見る楽天市場 で見るYahoo! で見る | Amazon で見る楽天市場 で見るYahoo! で見る | Amazon で見る楽天市場 で見るYahoo! で見る | Amazon で見る楽天市場 で見るYahoo! で見る | Amazon で見る楽天市場 で見るYahoo! で見る | Amazon で見る楽天市場 で見るYahoo! で見る | Amazon で見る楽天市場 で見るYahoo! で見る | Amazon で見る |
ライター紹介
多摩川流域や三浦半島に出没する、インドア系フィッシャーマンです。