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あのTHULEがルーフトップテントに参入!キャンプが劇的に変わる車上泊【hinataガレージ】

北欧スウェーデン発のルーフボックスのブランド「THULE(スーリー)」が、車上に取り付ける「ルーフトップテント」を新たなラインナップに投入しました。欧米ではクルマ旅のスタイルとしてポピュラーな「車上泊」。クルマのルーフに設置できるテントを利用して旅を楽しむスタイルは、近年日本国内でも注目を集めつつあります。

あのTHULEがルーフトップテントを国内でも展開

洗練されたデザインのルーフボックスを展開する世界的ブランド「THULE」のルーフトップテント。その実力を確かめるため、国内輸入元である阿部商会の販売促進部に所属し、自身もキャンプをこよなく愛する大畑広夢さんにお聞きしました。

設営時間は15分

THULEのルーフトップテントの最大の特徴は、なんといっても設営時間の早さです。その時間、15分弱! 「地面に張るテントの設営は、慣れていないと1時間以上もかかるというのはよくある話です。ルーフトップテントはそこまで時間はかかりません。イベントで何度も設営のデモンストレーションをしますが、今では15分かかりません。一般的なテントと比べると、4分の1で済んでしまいます」と大畑さん。 基本的な設営は、テントを包むカバーを外し、たたまれた状態の一番上にあるラダーを地面に向かって伸ばし、ラダーにおりたたまれた状態でくっついているフロアを広げていくだけ。あとは細かい作業を含め、約15分で設営が完了します。この手軽さは、オートキャンプの苦労を知る人には画期的です。

「ポリコットン」採用で、オールシーズンキャンプ

tepuiのノウハウをふんだんに取り入れた上質なテント
北欧ブランドならではの、上質な質感も大きな魅力。素材には、コットン(綿)とポリエステルを織り合わせた「ポリコットン」を採用。焚き火の火の粉が燃え広がりにくく、冷気を通しづらいコットンと、耐水性に優れたポリエステルの良さがバランスよく融合しています。適度に剛性感のある素材でもあり、テントに求められる高い性能だけでなく、見た目の仕立ての良さにも一役買っています。 大畑さん曰く、「ポリコットンを採用することで、オールシーズン楽しめるルーフトップテントは、寒さが厳しくなる秋から冬にかけても快適なテント内空間を提供してくれます」。

世界最高峰の技術と安全性の融合

Thuleのルーフボックス
ルーフトップテントブランドとしては、1年目のTHULEですが、その品質の高さはトップクラス。ルーフトップテントブランドとしてアメリカで人気のブランド「Tepui」がグループ企業としてTHULEに加わったことにあります。Tepuiのノウハウをふんだんに活用。THULEが長い年月をかけて培ってきた安全基準をベースに製作され、極めて優れたものとなっています。 「これまでルーフボックスなどのキャリア製作で培ってきた世界最高峰の安全基準をベースに、キャンプシーンで安全に使用できるよう細部にまでこだわり作り込んだルーフトップテントは、より安全性に優れたプロダクトとなっています。テントとしての良さも当然ですが、安全性という部分でも、他のルーフトップテントの一歩も二歩も先をいく仕上がりになっています」(大畑さん)。

ラインナップは4種類

ラインナップは、ルーフ上にテントだけを設置する「エクスプローラー エアー2/クケナム3」と、テントの下に別室が設けられる「エクスプローラー アウタナ3/アウタナ4」があります。エアー2が2人用、クケナム3/アウタナ3が3人用、アウタナ4が4人用となります。

すべての季節に対応するExplorer Kukenam 3

クケナム
【基本情報】 商品名:Thule Tepui Explorer Kukenam 3 使用サイズ:244×142×132 cm(内側の最高部の高さ132 cm) 収納サイズ:122×142×30cm 重さ:59kg 静荷重積載量:272kg 販売価格:396,000円(税込)

入り口のプライバシーも確保できるExplorer Autana 3

ルーフテントのAutana3
すべての季節に対応できるよう、コート加工済みの600D/260gポリコットン素材を使用。 さらに、耐UV性と抗カビ性の両方を備えたテント生地を採用しています。入り口のプライバシーを高めるため、キャノピーでエントランスを覆えます。最大3人を収容。 高密度マットレスによる快適な寝心地も実現しました。
Autana3の使用例
【基本情報】 商品名:Thule Tepui Explorer Autana 3 使用サイズ:310×142×132cm(内側の最高部の高さ132cm) 収納サイズ:122×142×30 cm 重さ:67kg 静荷重積載量 272 kg 価格:506,000円(税込)

普通のキャンプにはない車の上のメリットとは?

視界良好な空間の醍醐味

高い位置に設置されたテントは、眺望が良いだけでなく動物や虫の侵入も防ぐ。
クルマのルーフ上に設置するルーフトップテントは、場所を選んで設置すれば、ちょっとした展望台の気分を味わいながらキャンプを楽しめます。 従来のテントのデメリットもいろいろと解消。その代表が、地面からの冷気。従来のテントでは、寒い日に地面からの冷気に悩まされます。これは秋から冬のキャンプで特に実感できる部分。車の上の高さから、野生動物をはじめ、虫の侵入も防いでくれます。

車の上に本格的なベッド

THULEのプロダクトの側面と天井の内側はメッシュ構造。夏はレインフライや外側のシェル部分を外し、高い通気性のある快適な空間を作り出せます。メッシュ部分もジッパーで取り外せます。もう一つ注目したいのが、標準装備された低反発クッションマットレス。厚さ6.5㎝のマットレスは、硬さもほどよく寝心地も抜群です。オプションのマットレスを加えたら、本格的なベッドが車の上に誕生します。 ちなみに大畑さん、このルーフトップテントで試してみたいキャンプがあるとのこと。 「湖畔に面したキャンプ場で、雲ひとつない夜空の下で使ってみたいですね。メッシュ部分を全部取り外して、快適なマットレスに横になれば、星空を間近にながめながら最高の開放感と心地よさの中で眠りにつけると思います。旅の思い出としては言うことなしの空間を体感できるはずです」。

設営簡単なテントはキャンプ場での利用が基本!

Thule Tepui Explorer Autana 4
ルーフトップテントは、設営が素早くできスペースもコンパクトに使えることから、さまざまな場所で使いたくなってしまいます。例えば、高速道路のパーキングや道の駅の駐車場。アクセスも良く、最高の宿泊場所と思ってしまいますが、高速道路のパーキングは用途が駐車するだけなので、テントは張れません。 道の駅についても同様ですが、場所によってはテントを張っていい場合はあります。いずれにせよ、行く前の確認は不可欠。ルーフテントも従来のテントと同じく、キャンプ場に張る前提で考えたほうが良さそうです。

設営が早ければ撤収も早い

Thuleのルーフテント
設営が早くできるルーフトップテントは、撤収も早いのがいいところ。従来のテントは、汚れをぬぐったり、濡れたテントを乾かしたり、チェックアウトの時間までほぼ撤収作業というのがざら。THULEのルーフトップテントは、撤収もはしごを持ち上げるだけで一発収納でき、節約できた時間で観光やスイーツを満喫できます。

節約した時間でアウトドアを充実!

ルーフトップテントは、設営と撤収が早くできることで、従来のテントで楽しむキャンプとは違った時間の使い方ができるように。これまで以上に有効に時間が使えることで、スケジュールのなかに、これまではできなかった遊びを加えられます。汚れにくかったりテントが乾かしやすかったりと、これまで煩わしいと思っていたことから解放されることで、キャンプがより手軽に楽しめます。


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