制作者
オダギリ
長野県出身、北海道在住。日常生活がアウトドアのようなので、コロンビアのブーツを愛用しています。おすすめは釧路湿原の達古武オートキャンプ場です。
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もくじ
木炭は買わなくてもつくれる?
アウトドアシーンにあったら便利な木炭。キャンプやバーベキュー、屋外の暖房などに使用でき、煙を出さずに安定した火力を保てます。木炭はホームセンターなどで購入するのが一般的ですが、実は自分で簡単につくれます。木炭を買わずにつくる、ワンランク上のキャンパーを目指してみましょう。
まずは炭ができる原理を知ろう
木炭や練炭など昔から燃料として使われている炭は、簡単に言うと「炭素の塊」。炭の原料となる木材などを蒸し焼きすることで、炭化させて炭をつくります。原料を燃焼させると、まずは発熱による酸化反応が起こります。二酸化炭素や一酸化炭素などのガスを発生し、余分なエネルギーを出し切ったものが炭になります。
木炭は長い時間燃え続けることが最大の特徴。薪と違って煙が出ません。炎が立つこともなく、空気に合わせて燃焼温度を炭自身が調整するため、安全で安定した火力を保てます。あらゆるアウトドアシーンに最適な固形燃料であり、優れた消臭効果や水の浄化効果をあわせ持っています。
どんな用途で使う炭をつくる?
自分で木炭をつくる場合、用途によって最適な炭のつくり方が違うことを知っておきましょう。バーベキューで使う炭なら、「一斗缶×木材・竹材」のつくり方で、たくさんの炭をつくる必要があります。冷蔵庫の消臭剤として使うなら、「空き缶×松ぼっくり」のつくり方で、コンパクトでかわいい炭をつくれます。もっと簡単なつくり方で、料理などに使える「アルミホイル×割りばし」という方法もあります。
それでは、お手軽に木炭がつくれる3パターンの方法を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
1. 「アルミホイル×割りばし」でつくる木炭
作り方
まずは家庭でも簡単に木炭が作れる「アルミホイル×割りばし」という方法。割りばし1膳に対して、アルミホイルを10cmほど切って包みます。アルミホイルの余った部分を半分潰し、半分を空気口として開けておくことが包む際のポイントです。
ガスコンロに金網を置いて、アルミホイルの両端を上に向け、煙が出るまで弱火で焼きます。煙が出なくなったら火を止めて、そのままバケツの水で冷やし、アルミホイルを開けて乾かしたら木炭の完成。金網からアルミホイルを持ちあげるときに、火傷しないよう注意してください!
活用方法
「アルミホイル×割りばし」でつくった木炭は、水の浄化効果を活かして料理などに使うと味がよくなります。木炭を適度な大きさにして、お米を炊くときに入れたり、水道水のカルキ抜きにも最適です。木炭を入れる際はよく水洗いをして、煮沸・乾燥後に使用しましょう。
2. 「空き缶×松ぼっくり」で作る木炭
作り方
次は多少難易度のある「空き缶×松ぼっくり」で木炭をつくる方法。空き缶のフタを缶切りで全て開け、中に松ぼっくりなどの植物性の材料を入れます。空き缶の上面にアルミホイルを被せて、針金でしっかりと固定し、アルミホイルに煙出しの穴を数カ所開けます。
準備ができたら、屋外でカセットコンロなどに金網を置いて空き缶をセットします。煙が出るまで火をかけ、煙が出なくなったら火を止めて冷まします。針金・アルミホイルを外して、できあがった炭を取り出します。松ぼっくりの炭は崩れやすいので、取り出すときは慎重に扱いましょう!
活用方法
「空き缶×松ぼっくり」でつくった木炭は、消臭効果と見た目の可愛さを活かして消臭剤として使用できます。冷蔵庫の中の食品の臭い取りをはじめ、リビングや下駄箱にインテリア感覚で置ける便利な消臭アイテムになります。
3. 「一斗缶×木材・竹材」でつくる木炭
作り方
より本格的に木炭をつくれるのは「一斗缶×木材・竹材」の方法。難易度は上がりますが、大きなサイズでたくさんの木炭をつくれます。まずは、一斗缶のフタに煙突用の筒(竹など)が入るように穴を数カ所開けておきます。中に隙間がないように木材などをしっかり詰め、一斗缶にフタをして煙突用の筒を取り付けます。
屋外でレンガをかまどのように組んで、その上に一斗缶を置きます。レンガの中に薪などの燃料を入れて火を付け、1時間ほど見守ります。煙突の煙が白から透明に変わったら、空気を入れずに中の火を消すため、一斗缶を土の中に埋めます。熱が冷めたころに土から一斗缶を出し、中から木炭を取り出して完成です。
活用方法
「一斗缶×木材・竹材」の方法では、かなり本格的な木炭がつくれます。キャンプや河原でのバーベキュー、屋外での調理・暖房など、あらゆるアウトドアシーンで使えます。手づくりの木炭をキャンプに持って行けば、アウトドアの気分がますます上がります!
木炭の手作りに挑戦!
木炭は身近な材料で簡単につくれます。子どもと一緒に夏休みの自由研究として挑戦してみるのもいいかもしれません。これからは木炭は買わずに自分でつくって、キャンプやバーベキューに持っていきましょう!
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