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膨大な雪に覆われた景色

「春」だからこそ雪山に行こう。子どもと一緒に行く春の雪山の魅力

※本記事には一部プロモーションが含まれます

長かった冬が明け、暖かい日差しが降りそそぐ小春日和が多くなりましたね。家族で「どこにお出かけしようかな!」なんて外遊び計画を立てていると思います。そんなお父さん、お母さんにおすすめしたいのが『春の雪山遊び』!膨大な雪に覆われた景色、雄大な自然の力を感じることができる春の雪山に子供と一緒にお出かけしてみませんか?

子供と一緒に遊べる雪山ってなに?

雪山と聞けば、風が吹き荒れる雪原に登山家たちが挑んでいくシーンを思い浮かべてしまいますよね。そんな厳しい世界に子供と行けるの?特に急な天候の変化や子供の体調が心配です。 だけど、大丈夫!春ならではの子供と一緒に楽しめる雪山があるんです!それは冬季閉鎖された道路が開通、車両通行可能となった雪山。車で行ける雪山であれば安心してお出かけできますよね♪対象となる雪山は各都道府県の道路情報サイトから開通時期を確認しましょう。 今回は国立公園に指定されている青森県『八甲田山』に春の雪山遊びに行ってみます!
国道103号(八甲田-十和田ゴールドライン) 解除予定:平成29年4月1日 9:00 参考サイト:青森県道路情報サイト『青森みち情報』冬季閉鎖路線

雪山で遊ぶための準備をしよう!

「車で行ける雪山を見つけたし、さあ行こう!」いや、ちょっと待ってください、春といっても相手は冬の山です。しっかり準備していかないと楽しさ半減・・・そこで春の雪山で楽しく遊ぶために必要なアイテムを紹介します!

1. スタッドレスタイヤをしっかり着用しよう!

冬季閉鎖が解除されたばかりの道路は、降雪や低温により凍結する場合があります。車は『スタッドレスタイヤ』必須です!スタッドレスタイヤがない場合は、近くのレンタカー店でスタッドレスタイヤ着用車を借りる方法も。事前にお店に確認をしましょう。

2. 雪山で遊ぶための服装って何?

平地は春ですから軽装になってますよね。でも雪山はまだまだ寒い冬。帽子、防水防寒手袋、防水防寒ウェア上下、防寒長靴か保温性の高いトレッキングシューズを準備します。スキーやスノーボードに行く服装が参考になります☆また子供は雪原をごろごろ転がって雪まみれになります!手袋はすぐ濡れて指が冷たくなっちゃうので予備を準備しておきましょう。雪遊びが終わった後は汗濡れしてるので、洋服や下着、靴下など着替えがあればベストです!

3. 雪山にぜひ持っていきたい遊び道具!

子供の雪遊びといえば、やっぱりソリですよね♪雪山には自然にできた傾斜があるので、ぜひ持っていきましょう! そしてソリとセットで持っていきたいアイテムがあります。
それはスノーショベル。ソリ滑り用の小山を作ったり雪の造形を作るためにすごく便利! ホームセンターなどで販売しているものでもかまいませんが、持ち運びが便利な『登山用スノーショベル』がおすすめです。
後述で紹介しますが、雪製ピクニックテーブルにも大活躍するのがスノーショベルです♪ そしておすすめしたい雪遊びのアイテムはもう一つあります。それは『スノーシュー』と『トレッキングポール』。雪山に来たらぜひスノーハイクを体験しましょう!
防寒長靴やトレッキングシューズでは雪原でスノーハイクしたくてもズボッと足が雪の中に沈み込んで歩くのが大変。スノーシューとトレッキングポールがあれば爽快に歩くことができます。また雪原で傾斜が緩いところを選べば、子供や体力に自信がない方でも気軽に体験ができるのもスノーハイクの特徴です。

4. お菓子と水分をいっぱい持っていこう!

雪遊びをすれば汗をかきますし、お腹もすきますよね。子供は遊びに夢中になってるうちに「のどが渇いたぁ~~」なんてこともよくあることです。充分な水分と砂糖をたっぷり使ったチョコレート菓子や果物などを準備しておきましょう。 またお昼は食材とキャンプ用品を持ってきて、現地でランチを楽しむことだってできちゃいます♪
広大な雪原の中でみんなで囲んで食べる、あたたか~いランチ。これは至高の味といっても過言はないかも☆キャンプ用品をお持ちの方はぜひ検討してみましょう!

5. あったかアイテムも持っていこう!

防寒具を準備しても、小さい子供や女性は寒く感じてしまうかも。上から羽織るブランケットや雪の上に座れる厚めのマットも用意しておくと便利です♪アクティブに動かない方には保温用アイテム(ホッカイロ等)をおすすめします。

6. これ大事!天気予報の確認!

雪遊びに行く日程が決まったら、天気予報の確認。実はこれが一番大事なんです!平地と違い山は天候によって行動が大きく左右されます。強風や吹雪が予想される場合は迷わず即中止!山の天気はインターネットで確認できますので、当日朝までしっかり確認しましょう。

いよいよ出発!雪山に出かけよう!!

準備が整ったら雪山に出発~!道中は春の陽気で桜も咲きホッコリ気分♪でも雪山に向かうと徐々に周りに雪壁が見え始め、高度が上がっていくと雪壁がどんどんとせり上る。そこはもう別世界!大人も子供も「おぉぉ~~!すごーい!」と歓声をあげちゃいます☆
雪壁の高さ10m以上になるこの道路は『雪の回廊』と呼ばれていて、八甲田山の場合はなんと約8kmにわたって雪の回廊が続いています!回廊沿いに待避所や駐車スペースが何か所か設けられているので、ぜひ安全な場所に止めてみんなで雪壁を触ってみてください。
「おぉぉ~かべかべ♡」と突飛な感想が聞けるかも。自然が作り出したこの圧巻される光景。雪遊びやスノーハイクをしなくても雪の回廊ドライブだけで十分に楽しめますよ♪

さあ、子供と一緒に雪山で遊ぼう!

車で行ける雪山には駐車して雪遊びが楽しめる場所が設けられています。八甲田山の場合は『酸ヶ湯公共駐車場』が雪遊びできる場所です。スノーハイクやトレッキングの拠点としても利用されていますね。ここから雪壁の上に登れますので、どこまでも広がる雪原を眺められます。
立ち並ぶ雪をかぶった山々はまるで白いキャンバス。そこに青い空と白い雲のシルエットが描かれた光景は思わず撮影したくなる気持ちに駆られます♪充分に景色を堪能したら、子供と一緒に雪遊びです。雪遊びといえば雪合戦やソリ滑り。滑る場所は吹き溜まりになった場所か、持ってきたスコップで小山を作って滑りましょう。
雪原の中で元気いっぱい遊ぶ子供たちの姿。思わず笑いがこぼれてしまうシーンもあります。写真撮影だけではなく動画も撮影して想い出を記録しておくのもおすすめです♪
ふだんはケンカばかりの兄妹が、こんなに仲良く遊んでいるなんて!お出かけしてよかったなぁと心がホッコリしちゃいますよ♡さあ、子供達に負けていられません。大人だって雪遊びしたーい!スノーシューとトレッキングポールでスノーハイクにでかけましょう!
雪原を歩いていると目に飛び込んでくる光景。そこは生き物がまだ眠り、踏みしめる雪と風の音だけの銀世界。白と黒で構成されたどこか寂しい山容と空一面に広がる暖かい春色。雪山のこの季節だけに許されたコラボレーション。スノーハイクでしか体験できない自然の息吹を体感しましょう♪

雪山でテーブル作ってランチを食べちゃおう!

たっぷり雪山を楽しんだ後はお楽しみのランチ♪車内で食事をとるか、近くの食堂でとると思いますがっ!せっかくなので天気が良ければ、ぜひ雪製ピクニックテーブルを作って昼食をとりましょう!作り方は簡単です。まずは雪の上を踏み固め、テーブル部分を残して周辺をスコップで掻き出します。
掻き出す大きさは足を置けるくらいで充分です。30cm×30cmが目安ですね。この労働も美味しいランチがとれるための調味料!テーブルは大きさにもよりますがおおよそ30分くらいでできます。完成したテーブルにレジャーシート等を敷けば雪濡れしません。また座るときのお尻の下には冷気を抑える厚めのマットをしきましょう。
人数が多いときはキャンプ用の厚手マットを利用すると便利ですね。人数分のマットを用意することなく、冷気をシャットダウンして広く座ることができます。  
昼食はおにぎりやパンの他にぜひおすすめしたいのが『鍋物』。鍋の種類は何でもいいです。汗いっぱいかいて疲れた身体に、お椀から立ち上る湯気と食欲をそそる鍋の香りはたまらない!
広大な雪原の中でみんなで食べるあたたか~いご飯。自宅で食べなれた鍋だけど外で食べると、どうしてこんなに美味しく感じるんだろう。外遊びと囲まれた自然が最高のスパイスになってるかも♪夢中になって食べてる子供達も自然と笑みがこぼれてしまいますね☆
ご飯を食べ終えたら後片付け。ゴミは必ず持ち帰ることを心がけましょう!車内に戻ったら、一番先にやることは子供の着替え。子供はいっぱい遊んでるので汗や雪で下着も濡れています。風邪をひかないように早めに暖かい服装に着替えましょう。雪壁に囲まれた別世界から平地に戻ると、ホッと一安心します。
それはまるで竜宮城から戻った浦島太郎?そう、夢をみてるような感覚になっちゃうかも。でも車内を振り返ればきっと子供が夢の中☆
元気いっぱい遊んだ子供達は車の中で眠気に勝てません。きっと楽しかった雪遊びの思い出を見ているんでしょうね。そっとブランケットをかけてあげてください♪

子供と一緒に雪山を楽しむための注意事項!

雪山で子供と楽しく遊ぶために!押さえておきたい3つのポイントを紹介します!

ポイント1. 天候急変に備えよう!

入念な天気予報の確認をしていても、さきほどまで晴れ渡る青空だったとしても、あっという間に猛吹雪に変わる。これは山ではよくあることです。天候が変わりはじめたら、決して無理をせず車に戻りましょう。

ポイント2. 遠くに行かない!

初めての雪遊び、特にスノーハイクは車からあまり離れないように。周りは一面雪景色のため方向感覚を失いやすく、迷いやすいです。降雪と風で吹き巻き上がるホワイトアウト現象に巻き込まれると、最悪の場合は遭難する可能性もあります! 特に子供達からは目を離してはいけません。ちょっとした油断から大きな事故を招くことも。家族みんなで安全に雪遊びを楽しみましょう。

ポイント3. 早朝、夕方の道路凍結に注意!

春といっても雪山はまだ冬模様。気温が低い朝と夕方は道路が凍結している場合もあります。雪山滞在のスケジュールを調整し、午前は10時頃に到着するように、午後は14時頃には帰れるようにしましょう。また時間等の調整がつかず、道路が凍結している場合は安全運転を心がけ、ゆっくり帰りましょう。

おわりに

いかがだったでしょうか?春ならではの家族みんなで体験したい雪山。そこはスキー場や公園とはまたひと味違う体験ができます!子供達は冬の厳しさを思わせる雄大な自然の力を感じ、雪遊びをすることで教科書で学ぶこと以上の経験を得ることができます。そして家族みんなのかけがえのない思い出になるること間違いなし!雪山遊びの道具を準備するのが難しい方は近くのアウトドアショップや地元団体で、現地移動費込みの体験イベントを開催していることがありますのでインターネットで確認してみてください。 さあ、ぜひ子供と一緒に春の雪山遊びに行こう!

今回紹介したアイテム

商品画像軽量かつコンパクトな登山用スノーショベル初心者用スノーハイク体験セットロール収納式の保温性マットレス。
商品名軽量かつコンパクトな登山用スノーショベル初心者用スノーハイク体験セットロール収納式の保温性マットレス。
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