初心者だって日本百名山に挑戦できる!オススメの山「瑞牆山」
初心者だって日本百名山に挑戦できる!おススメの山Vol.7『乗鞍岳』
2018.07.11ライフスタイル
北アルプスといえば、やっぱり華やかなイメージをお持ちの方が多いのでは。そのイメージを裏切らない乗鞍岳は、ダイナミックな風景や花畑などを満喫できることから、いつも登山客で賑わっています。交通アクセスもいよく、登頂も時間がかからないので初心者にも大人気。日本で最も登りやすい3000m級の山と言われているとか。それでは乗鞍岳の魅力に迫ってみたいと思います。
制作者
阿部裕子
南アルプスと北アルプスLOVE♡
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乗鞍岳ってどんな山?
北アルプスの南に位置する乗鞍岳は、最高峰の剣ヶ峰(3,026m)など23の峰と7つの湖、そして8つの平原の総称です。
登山シーズン中に、四季折々の美しい風景を楽しむことができ、山頂からの絶景のパノラマや御来光、満天の星空や雪の壁、高山植物のお花畑とどれをとっても、最高!シーズン中に何度足を運んでも、そのたびに感動が味わえるから、登山初心者にもオススメ。
交通アクセス
車で行く場合
マイカー規制が行われているため、麓の駐車場に車を停めてからシャトルバスまたはタクシーを利用します。
乗鞍岳登山の起点は畳平です。この畳平ではマイカー規制が行われているので、乗鞍高原もしくは平湯・ほうのき平からシャトルバスを利用してください。
乗鞍高原観光センター無料駐車場:約250台
平湯バスターミナル:90分まで無料(夕方以降は無料開放)
ほうのき平無料駐車場:1500台
電車・バスで行く場合
JR高山駅から濃飛バス平湯・新穂高行きに乗車、ほおのき平で降車(約1時間)、シャトルバスに乗り換え約45分
初心者にオススメのルート
肩の小屋口~乗鞍岳のルート
コース:肩の小屋口~肩の小屋~朝日岳~蚕玉岳(こだまだけ)~乗鞍岳~肩の小屋~富士見岳~畳平
コースタイム:2時間40分
乗鞍高原から入り、肩ノ小屋口でシャトルバスを降車して、肩ノ小屋に向かって出発!わずか30分で肩の小屋着、その先は朝日岳のゆるい東斜面が続きます。山頂まで特に危険箇所はないですが、火山特有の砂礫の登山道はざらざらしていてスリップすることもあるので要注意。右手に朝日岳を見ながら黙々と登ります。
徐々に傾斜がきつくなってきて、朝日岳の山腹を巻いて蚕玉岳山頂へ。その後、乗鞍岳の頂上直下にある頂上小屋で、記念にお土産をゲット!宿泊不可で、飲料や食事の販売はないので気を付けてください。乗鞍岳への最後の登りをひと踏ん張りしたら、山頂から360度の大パノラマを満喫してひと休み。
富士見岳への登りは、初心者でも登りやすい道です。山頂からの眺めもバツグン!その後、畳平に向かって下ってください。畳平には、1周約20分のお花畑周回コースもあり、夏は多くの高山植物を見ることができます。運が良ければ、国の特別天然記念物の雷鳥にも会えるかも?
このコースは、標高差が少ないので、登山初心者にも大人気。肩ノ小屋口バス停の時点で、2,616m。乗鞍岳でも、3026mだから、標高差はわずか410mなのです。とはいえ、温度差や気圧の差は激しいので油断大敵。
【基本情報】
名称:肩ノ小屋
TEL:0263-93-2002
料金:1泊2食付き9000円
アクセス:畳平バスターミナルから30分、肩ノ小屋口バス停から30分
営業期間:6月下旬~10月上旬
乗鞍岳の魅力
乗鞍岳には、多くの高山植物が咲き、登山客の目を惹きつけます。代表的な高山植物は、畳平に多く咲いているハクサンイチゲ。白くて愛らしい花は、心を和ませてくれます。梅雨明けは、高山植物のオンパレード
6月下旬~7月下旬:「コイワカガミ」岩場に咲いているピンクの愛らしい花
7月中旬~8月上旬:「ミヤマキンボウゲ」鮮やかな黄色が印象的な花
7月中旬~8月中旬:「アオノツガザクラ」クリーム色の可愛らしい花
7月中旬~8月中旬:「ウサギギク」葉の形がウサギの耳を思わせることに由来した、黄色い花
7月下旬~8月下旬:「ヨツバシオガマ」鳥の尖ったくちばしを思わせる紫色の花
このほかにも、イワツメクサ、クロユリなど、至るところに高山植物があるので、お見逃しなく。
乗鞍岳登山の注意点
乗鞍岳は、気軽に登山できるところが魅力ですが、その反面、注意するべき点もあります。
激しい温度差
乗鞍岳は、高山ということもあり、気温は低いです。乗鞍岳の気温は下界より12度低いので、かなり寒いと感じるはず。高山病になる人もいるとか。体を徐々に慣らしていきましょう。天気が変わりやすいので、気温調整できるよう防寒アイテムは忘れずに。
初心者でも簡単に登山できる乗鞍岳だからこそ、油断せず気を引き締めることも大事です。なんせ相手は大自然。天気がガラリと変わって突然雨が降ってくることも。コースタイムは少なくても、運動靴や防寒着など最低限の登山アイテムは身につけたり、持参するようにしましょう。
花畑に踏み込まない
一面に咲き誇る高山植物を見ると、つい興奮して、もっと近くで写真を撮りたいという気持ちが芽生えるのは自然なこと。でも、決して花畑に踏み込まないようにして下さい。ロープで柵が作られているところは立入禁止区域です。花畑を守るために、1人ひとりが花畑に踏み込まないようにしましょう。
おわりに
初心者でも気軽に行ける乗鞍岳は、四季折々の自然を楽しめて北アルプスならではの華やかさも味わえるからオススメ。槍ヶ岳や穂高連峰など3000m級の山々を眺めることができ、あの山にも行きたい!と憧れの想いが高まるかも。日本百名山そして北アルプスデビューに、乗鞍岳はいかがですか?