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谷川岳の山脈

初心者だって日本百名山に挑戦できる!オススメの山Vol.9「谷川岳」

映画「クライマーズハイ」のロケ地としても有名な谷川岳は、登山客に人気があり、年間登山者数は約5万人。一見難易度が高そうで初心者には無理かも…と躊躇しそうな山ですが、ロープウェイを利用すれば山頂まで約2時間半で行けてしまうのです。コースを選べば、初心者だって日本百名山の谷川岳にトライできる!今回は谷川岳の、初心者にオススメなコースをご紹介します。

谷川岳ってどんな山?

群馬と新潟の越境にある谷川岳は、山頂部に特徴があります。トマノ耳(標高1963m)とオキノ耳(標高1977m)と二峰に分かれており、元々はトマ・オキの二つ耳と呼ばれていたそう。ネーミングがなんともユニークですよね。 ロッククライマーを惹きつける谷川岳の岩場は、日本最大岩場の一つ。さらに谷川岳天神平スキー場も関東でも有名なスキー場で、谷川岳は多くの人が集まってくる場所でもあります。

高山植物がいっぱい!

谷川岳ロープウェイを降りると高山植物がお出迎え。季節によって様々な高山植物が咲き誇り、登山客の目を楽しませてくれます。4月から夏にかけてショウジョウバカマ、5月はカタクリやミズバショウ、5月~7月はシラネアオイ、6月~8月はハクサンコザラやニッコウキスゲ、7月~8月はトリカブト…。ここでは書き切れないほど、まだまだたくさん存在します! でも、2,000mに至らないのにどうして高山植物が咲くの?と思った方もいらっしゃるのでは。それは谷川岳が豪雪地帯にあることに原因があります。厳しい気候のため、標高1,500m付近が森林限界になるという環境を作りだしたというわけです。このおかげで、標高がさほど高くないのに高山植物が楽しめるのです。

交通アクセス

JR上越線・土合駅から谷川岳ロープウェイ土合駅まで徒歩 又はJR上越新幹線・上毛高原またはJR上越線・水上駅から谷川岳ロープウェイ土合駅までバス利用 谷川岳ロープウェイ駐車場あり

初心者にオススメのルート

ロープウェイを利用して、わずか7分。一気に標高1,320mの天神平駅まで行ける谷川岳を上ります。さらに、天神平からリフトで天神山に行けば、標高差がさほどない山歩きになり、初心者にもおすすめです。

ロープウェイで一気に天神平まで行くコース

コース:天神山→熊穴沢ノ頭→トマノ耳→オキノ耳→天神山   コースタイム:約4時間15分 天神山に着いたら、稜線歩きを楽しみながら樹林帯に下っていきます。樹林帯を下りきると、今度は樹林帯の登り。といっても、急登ではなく整備された道なので、自分のペースを保ちながら着実に登っていけば大丈夫です。
いわお新道分岐にある熊穴沢避難小屋を通過すると、徐々に登りがきつくなってきます。所々、ロープや鎖がある岩場がありますが、初心者でも問題ないレベルなので慌てずゆっくりと進みましょう。
その後の登りは、一面が笹の葉に。谷川岳肩ノ小屋まで木道が続きます。この谷川岳肩ノ小屋からトマノ耳までは、わずか数分。トマノ耳からの景色は、ありとあらゆる百名山を眺められます。苗場山、至仏山、赤城山、皇海山と、雄大な景色にほれぼれ。
景色を堪能した後は、オキノ耳へ向かい稜線を進むと、約10分で着きます。このオキノ耳は谷川岳の最高峰なので、ここでゆっくりと休憩したいところ。帰りは、来た道を戻ります。 このルートでの注意点は、所々切れ落ちている尾根です。といっても、鎖の難易度は高くないし、山側を通るようにすれば問題ありません。混んでいるときは慌てず、人が少なくなるのを待ってから山側を通るようにしましょう。決して、尾根側を通らないようにしてくださいね。

谷川岳肩ノ小屋

ここの休憩小屋は、年中無休で利用可能。この小屋は谷川岳登山の拠点で、休憩するにも絶好のポイントと言えます。水洗トイレがあるのは、女性客にとっても嬉しい限り!ただし、トイレ利用チップが100円なので、小銭を準備しておくこと。 【基本情報】 名称:谷川岳肩ノ小屋 電話:090-3347-0802 (管理人・森下孝男 ※8時~16時までTEL可能)  0278-62-2111(水上町役場観光商工課) 営業期間:4月下旬~11月上旬 料金:2食付き7,000円、素泊まり2,000円(予約要) 定員:40名

7月2日は谷川岳の日

日本記念日協会によって、7月2日は「谷川岳の日」と制定されていることをご存知でしたか?この日に合わせて、毎年夏には、谷川岳周辺でいろいろなイベントが開催されています。 7月3日の谷川岳山開きに合わせて上野発の臨時夜行列車の運転、山道具のレンタル付きツアーなど、思わず谷川岳に行きたくなる仕掛けがたくさん存在しています。

自分に合ったペースで谷川岳を登山してみよう◎

谷川岳と聞くと「遭難者多し」というイメージをお持ちの方もいたのでは?もちろん危険なコースもありますが、ロープウェイやリフトを使えば、初心者でも日本百名山・谷川岳にチャレンジできます。 無理はせず、今の自分に合ったペースで登山を楽しむのが一番!徐々に技術レベルが上がってきたら、それに伴いコースタイムを長くしながら、楽しんでみてください。

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