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NERDY MOUNTAIN WORKSのフロントバッグとフレームバッグ

【NERDY MOUNTAIN WORKS】“本質的な美”を宿すバイクパッキングギア

NERDY MOUNTAIN WORKSは、渓流釣りやトレッキング、バイクパッキングを愛する荒井大介さんによるアウトドアブランド。「軽量でシンプルなギアが極限状態で価値を発揮する」という信念に基づくプロダクトは、削ぎ落とした中に機能や美しさが光るものばかり。自転車で旅に出るなら、ぜひ知っておきたいブランドを紹介します。

自然が突きつける「本質」に向き合い、自由に遊ぶためのギア

バイクパッキング界隈では「ガレージ系ならぬアトリエ系」ブランドとも称される「NERDY MOUNTAIN WORKS(ナーディマウンテンワークス)」。 その言葉にたがわず、シンプルながらも一つひとつに意味を持たせた機能的なデザインにこだわり、カスタムオーダーも積極的に受ける荒井さんの姿勢は、職人やアーティストを思わせます。

渓流釣りをきっかけに「自然の中で真価を発揮する道具」づくりに目覚める

グラフィックデザインの専門学校を卒業後アパレルメーカーに就職して以来、ずっとアパレル業界に身を置き、自らブランドも経営していた荒井さん。そんな彼をバイクパッキングの世界へ誘い、アウトドアブランドへと転向させたものはなんだったのでしょうか。
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NERDY MOUNTAIN WORKS 荒井さん

あるとき、ふと出かけた渓流釣りがきっかけでした。人の手が届かない自然の中で遊び、試される中で、そこには都市の美では測れない本質的な価値があると確信したんです。次第に、軽量で実用的、そして無駄のないアイテムに惹かれていきました
自然の中での遊びに没頭していった荒井さんは、やがてギアづくりにも着手。「趣味と仕事を分けられるほど器用ではない」と自ら語る通り、やがて、ビジネスそのもののスタイルもヴィンテージ系のアパレルからバイクパッキングを中心としたアウトドアギアへ移行していきました。

野生美あふれるバッグを積んで街から自然の中へ!

「バイクパッキング」という自由さに夢中!

渓流釣りを楽しむNERDY MOUNTAIN WORKSの荒井さん
アパレルブランドを経営していたころは、ヴィンテージオートバイに乗っていたという荒井さん。自然の中で遊ぶ楽しさに目覚めてからは、体力づくりも兼ねて自転車に乗るようになりました。ところがこれが新たな楽しさを目覚めさせることとなります。
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NERDY MOUNTAIN WORKS 荒井さん

自宅から目的地まで全て人力で移動しようとしたとき、自転車があれば行動範囲がグッと広がります。また、山にはクルマでは近づけない道が無数に存在しますが、そうした道も自転車なら行ける。自転車にキャンプ道具や釣り道具を積んで山道を進むって、考えただけでワクワクしませんか?
NERDY MOUNTAIN WORKS荒井さんの愛車1991 GT TACHYON
荒井さんの愛車のひとつ、1991 GT TACHYON。「フレームとリム以外、全てのパーツを現代の信頼性のあるコンポーネントに刷新。不意のトラブルにも即対応できる、実用性重視の仕様です」と、車体のポテンシャルを最大限に引き出すカスタムを施しています
現在では自転車を複数台所有し、それぞれの得意なシーンに応じて乗り分けているという荒井さん。 全ての自転車を自分でオーバーホール(※)し、カスタムしているというのだから筋金入りです。こうすることにより、旅先でのトラブルにも対応することが可能。ギアだけではなく、大事な足となる自転車も、自然の中で頼れる相棒として進化させています ※オーバーホール:ほぼ全てのパーツを分解し、洗浄・グリスアップ・必要に応じた部品交換などをして組み立て直すこと

「量産ではたどり着けない領域」カスタムオーダーへのこだわり

渓流釣りやキャンプ、トレッキングなどを目的としたバイクパッカーとしての経験と、アパレル時代に培ったスキルを生かしてつくられるギアたちは、理にかなった実用性とデザイン性が身上。 レギュラーアイテムでも一つひとつこだわってつくっていますが、さらにカスタムオーダーにも力を注いでいるのがナーディマウンテンワークスのもうひとつの特徴です。
NERDY MOUNTAIN WORKSの荒井さんの制作風景
「装飾や多機能性はいざというときには頼れない。本当に必要な機能とデザインが両立したものに嘘偽りのない“性能”が宿ると思います」
一人ひとりの要望に耳を傾け、ともに考え、課題を解決するギアを設計する――そこにあるのは「つくり手のエゴ」ではなく、「現場で求められる本質」です。
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NERDY MOUNTAIN WORKS 荒井さん

異なる条件、異なる価値観。私はそれを制限とは捉えず、それこそが創造の起点だと思っています。単なる製品ではなく、その人の生活、思想、行動に寄り添い、支える道具をつくり、誰かの人生の一部となる。その重みこそが、私にとっての責任であり、喜びなんです
NERDY MOUNTAIN WORKSのZACPAC25
デイハイクにもバイクパッキングにも使い勝手がよく、削ぎ落とされたシンプルさで不動の人気を誇る「ZACPAC25」
代表作の「ZACPAC25(ザックパック25)」をはじめ、対話の中で生まれる意志あるプロダクトたちはそれを必要とする誰かのライフスタイルに沿ってカスタマイズされた唯一無二の存在。 そうして、そこで培われた知見や技術もまた、ナーディマウンテンワークスというブランドに深みを与えているのでしょう。

受注メインの逸品をhinataストア別注で確保!

カスタムオーダーが増えていることもあり、「なかなか手に入らない」と嘆いているファンも多いナーディマウンテンワークスが、2025年6月、hinataストア別注アイテムを製作。バイクパッカーもこれからバイクパッキングをしたいという人も必見の「フロントバッグ」と「フレームバッグ」が登場しました。 hinata別注ならではの配色パターンも注目の2アイテムを紹介します。

【LARGE MOUTH BAG】質実剛健な人気フロントバッグをビビッドなhinata別注カラーで

まずはその名の通り、ガバッと開けて中身が取り出しやすい「LARGE MOUSE BAG(ラージマウスバッグ)」
NARDY MOUNTAIN WORKSのLARGE MOUSE BAG
フラット、ライザー、ドロップとどのハンドルにも合わせやすいフロントバッグで、高さ22×幅33cm×奥行16cmと容量も十分。500mLペットボトルや行動食、地図、スマートフォン、タオルなどすぐ使いたいものがたっぷり入り、快適な旅をサポートしてくれます。
NARDY MOUNTAIN WORKSのLARGE MOUSE BAG
フラップ部分にはX-Pac、ボトムの生地は強度と耐久性を加味してコーデュラ1000Dを使用
ユニバーサルな設計で特定の車体に縛られることなく、幅広いシーンに対応できる柔軟性を備えています。見た目の華やかさより、実用性と耐久性を最優先に設計しました」と荒井さん。 hinataだけの特別カラー「イエロー/パープル」「オレンジ/ティール(青緑)」の2色から選べます。

これがあれば長距離ライドも快適!

【SHARK FRAME BAG】安定した走行と荷物の携行を両立するバッグ

もうひとつ紹介するのが「SHARK FRAME BAG(シャークフレームバッグ)」。 自転車の「前三角」と呼ばれるフレーム部分に取り付けるバッグで、安定したバランスを保ちながら荷物を携行できるのが魅力です。
NERDY MOUNTAIN WORKSのSHARK FRAME BAG
こちらもラージマウスバッグと同じで、さまざまな車体に付けられるユニバーサルデザイン。最大高さ14×幅38×奥行5cmというサイズ感はスマートフォンや家の鍵から工具やパンク修理キットまで入れることができ、いざというときの備えにもおすすめです。
NERDY MOUNTAIN WORKSのSHARK FRAME BAG
両サイドにファスナーポケットがあり、右側はマチありで幅広。左側にはちょっとしたストラップやグローブなどが入れられます
また、止水ファスナーを採用しており、多少の雨でも中が濡れないよう配慮されているのもうれしいところ。バイクパッキングにまだ慣れていない人も、まずはここから試してみるとその便利さを実感できるはず!

スマートなデザインとたっぷり入る懐の深さが魅力

「哲学のあるギア」を相棒にバイクパッキングを楽しもう

NERDY MOUNTAIN WORKSのバックパッキングイメージ
ナーディマウンテンワークスのギアは、単なる道具ではなく、使い手の思想と行動を支える“意志ある道具”。 一つひとつが放つ存在感や考え抜かれた設計は、冒険に安心感だけではなく、満足感と彩りを添えてくれます。バイクパッキングを始めたばかりの人にとっても、自分らしいスタイルで自然と向き合うきっかけを与えてくれるはず。まずは身近な旅から、哲学あるギアとともに始めてみてはいかがでしょうか。 いつかは自分だけのギアを…と思っている人は、気軽にアトリエも訪れてみて。 公式サイトはこちら:NERDY MOUNTAIN WORKS

NERDY MOUNTAIN WORKSの商品一覧はこちら

今週の注目ブランド

hinataストアの旬なブランドを毎週紹介!気になっていたあのブランドのバックグラウンドストーリーやギアへのこだわりを掘り下げます。



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