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赤城山と赤城山前に広がる湖

初心者だって日本百名山に挑戦できる!オススメの山Vol.1「赤城山」

登山好きの憧れといえば、日本百名山。でも、「なんだか難しそう」「初心者には無理そう」と思う人もいるのでは。実は、日本百名山の中には初心者向けの山もあるんです。いろんな山に挑戦して、たくさんの景色を眺めてみませんか?きっと、毎回違う感動や発見があるはず。まずは、群馬県にある日本百名山・赤城山からご紹介します。

赤城山ってどんな山?

「赤城山」って一つの山だと思っていませんか?主峰の黒檜山(1827m)をはじめとし、地蔵岳(1674m)、鈴ヶ岳(1564.7m)、駒ケ岳(1685m)、長七郎山(1579m)、荒山(1571m)、鍋割山(1332m)の総称を「赤城山」といいます。 赤城山中央部の高原エリアにある自然観察ルートもあれば、黒檜山の登頂を目指す岩場を一気に登るハードなルートも。ガッツリ登山からハイキングまで、どんな人も満足できるバリエーション豊富なルートが魅力的です。

交通アクセス

車の場合:関越自動車道下り線赤城IC出口を右方向赤城山方面へ。15分ほど走ると県道4号線上毛三山パララマ街道にでます。それを道を20分ほど北上すると到着です。駐車場も至るところにあり、広々としているので、停めやすいです。 公共交通機関の場合:東京駅から上越新幹線または北陸新幹線で高崎駅へ。JR両毛線前橋駅で下車すると、赤城山ビジターセンター行き直通バスが出ているので便利。また、東部両毛線浅草駅から東部桐生線赤城駅までの特急もあります。上毛電鉄に乗り換えて中央前橋駅で下車。こちらも直通バスがあるのでらんちんです。

【日帰り】初心者にオススメのルート

登山道の景色や山頂の眺望も楽しめて、何より自然っていい!って体験してみたくありませんか?コースタイムも手頃なこの赤城山で、初心者にオススメのルートをいくつか選んでみました。

展望が魅力的な地蔵岳登頂コース

コース:大洞駐車場~地蔵岳~八丁峠~大洞駐車場 コースタイム:約1時間半 大洞駐車場近くの登山道に入ると、すぐに樹林帯の中の急登になります。熊笹が生えているため、やや歩きにくいですが、危険箇所はありません。約25分ほど登ると広い稜線に出ます。そのまま進んで正面に電波塔が建っている地蔵岳が見えてきたら、稜線を進んでいったん下り、樹林帯の急坂を登ると、山頂です。下りの八丁峠までは整備された木道なので、歩きやすいので安心。展望も開けているので、景色も満喫できます。八丁峠から赤城大洞へは、深い笹の中の登山道をまっすぐ下ります。 魅力はなんといっても山頂からの眺望です。赤城山主峰の黒檜山のほか、天気が良かったら関東平野も一望できますよ。条件が良ければ富士山も見ます。短時間で登山ができ、楽しみが凝縮されているコースです。

幻想的な風景を楽しむ長七郎山~オトギノ森コース

コース:小沼駐車場~長七郎山~オトギノ森~小沼~小沼駐車場 コースタイム:約2時間15分 長七郎山登山口から長七郎山までは、広くて歩きやすい、緩やかな道が続きます。約30分で、山頂着。長七郎山頂から小沼や大沼を見下ろすと、雲や空の風景を映し出した鏡のような風景が目の前に広がります。 おすすめは新緑の季節で、綺麗に色づいた山々が沼に映り出します。美しいエメラルドグリーンに染まる風景はまるで絵画のよう。おとぎ話の世界に迷い込んだかのような幻想的な空間は、一見の価値あり。
山頂から下ると、右へ小沼、左へオトギノ森へと分かれる分岐点があります。ちなみにオトギノ森は、右回り左回りどちらもできるので、お好きな方を。ミズナラの巨木がひときわ印象的です。その後は、小沼を左に眺めながら小沼駐車場に戻ります。静かな山歩きを楽しみたい方にオススメ。

お花を満喫!花見ヶ原1周コース

コース:花見ヶ原1周 コースタイム:約1時間半 花見ヶ原森林公園の中には、その名を冠した花畑が広がっています。ぐるっと1周できるハイキングコースは、歩きやすい道なので、小さいお子さんでも大丈夫。春夏秋どの季節でも、楽しめます。花をとことん満喫したいなら、このコース!キャンプのアクティビティとしても最適。

赤城山のレベルを知ろう!

日本百名山と聞くとどこか難しそうだと考えるかもしれませんが、初心者でも十分に楽しめる山も数多くあります。今回紹介した「赤城山」はどのくらいのレベルなのか、気になりますよね。hinata編集部視点で3段階評価をしてみました。 項目別に「コース・コースタイム・標高・天気・登山時期」の5つ。(★の数が多い=上級) 【赤城山のレベル】 コース   :★☆☆    コースタイム:★☆☆ 標高    :★☆☆ 天気    :★☆☆ 登山時期  :★☆☆ 総合評価  :5 /15

赤城山登山の注意点

赤城山のルートは、全般的に安全で歩きやすいのですが、注意点をあげるとするならば、クマです。このエリアには、ツキノワグマが生息しています。とはいえ、ツキノワグマもできることなら人間には遭遇したくないので、人の気配を感じたらまず出てくることはありません。対策としては、熊鈴をつける、一人で歩かない、ラジオをつけて歩くなどです。 赤城山で、ツキノワグマに出遭ったという話はほとんど耳に入らないとのこと。ただ、冬眠前後のシーズンは、食糧を求めて活発に行動しているので、この時期の登山は気を付けてくださいね。初心者に適した登山時期は5月〜10月です。また、8月は山頂の最高気温が19度前後ととても過ごしやすい気候なのでおすすめです。

下山後のお楽しみといえば

下山後は、その土地ならではのグルメや観光を楽しんでみませんか?温泉やキャンプ場に一泊したら、さらに遊びが広がります。群馬でも楽しみはいっぱい!その中でもイチオシのものとは?

温泉でのんびり

赤城山の裾野には、二つの有名な温泉があります。神経痛やリマウチ等に効果があると言われている赤城温泉と老神温泉です。露天風呂のある温泉につかりながら、季節によっていろんな表情を見せてくれる自然を満喫するのは、とっても贅沢なひととき。下山した後に温泉に入れば、疲れも一気に吹き飛びます。
おすすめの温泉宿であるにごり湯の宿。赤城山の大自然に囲まれた静かな宿で疲れた体を存分に癒してくれる温泉宿です!赤城山に行かれる際はぜひチェックしてみてください。 詳細はこちらにごりの湯の宿

赤城神社で願掛け

赤城神社は、黒檜山登山口と駒ケ岳登山口の間にある赤城山を祀る神社。全国には関東を中心に約300社あると言われています。そんな赤城山、実は「女性の願いを叶えてくれるパワースポット」なのです!赤城神社には、「岩筒雄命(いわつつおのみこと)」のほかに、「赤城姫命(あかぎひめのみこと)」が祀られています。彼らはお詣りに来た女性の願い事を叶える女神様と言われています。そのため、多くの女性が「良縁成就」、「夫婦円満」、「安産」などを願いに来るんだとか。

グルメを楽しむ

群馬県は豚肉が有名だとご存知でしたか?上州銘柄豚(群馬県産豚)は、動物性飼料を除いた麦類を多く含んだ飼料で育てられた「上州麦豚」やワカメ等の海藻類やニンニクを含んだ飼料で育てられた「はつらつ豚」、群馬の黒豚として商標登録されている「黒豚とんくろ~」の3種あります。 トンカツやソースカツ丼、豚丼などの定番メニューのほか、それぞれのお店で豚肉を使ったオリジナルメニューも色々あるので、ぜひ食べてみてくださいね。

おわりに

登山ルートのバリエーションが豊富な赤城山は、初心者にぴったり。登山といっても、最初は1時間半や2時間のハイキングだって充分なのです。山の楽しさを知ることで、あんな山に行きたい!こんな山にも行きたい!という気持ちが芽生えてくるはず。都心からアクセスもしやすい赤城山で、日本百名山デビューしませんか?


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