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新潟県、平ヶ岳からの景色

登山経験を重ねて、日本百名山「平ヶ岳」に行ってみたい!

上信越にある日本百名山といえば、平ヶ岳です。日本百名山というと、アルプスや八ヶ岳などをイメージする人も少なくないはず。でも、そのほかの地域にも、魅力的な山はたくさんあるのです。新潟県にある平ヶ岳もそのひとつ。日頃上信越エリアに足を運ぶことが少ない方も、登山をきっかけに、自然やグルメを楽しんでみてはいかがですか?

平ヶ岳ってどんな山?

標高2140mの平ヶ岳は、山頂は、池や湿原があるなだらかな広場になっており、尾瀬の山々を一望できます。そして、有名なのが、山頂から35分くらいの所にある、巨岩の玉子岩。初めてみたときは、「これ何?」とびっくりするかも。花崗岩が風化して残ったもので、丸い石が二つ重なったような形が特徴的です。石に触ると、上にある石が転げ落ちてくる危険性もあるので、近くには行かずに遠くから眺めるにとどめてくださいね。
昔は登山道がなかったので、一般の登山者が入れるところではなかったそう。日本百名山のひとつめとして登るにはちょっと大変かもしれません。まず、交通アクセスが良く短時間で登れる山をいくつか経験してから、挑戦してみるといいかも。

交通アクセス

平ヶ岳は、交通アクセスは簡単ではありません。車の場合、関越自動車道・小出IC~シルバーライン~銀山平(約40分)、銀山平~鷹ノ巣(約1時間)。公共交通機関の場合、JR上越新幹線・浦佐駅から路線バスで奥只見ダムまで75分→奥只見ダムから定期船で40分→徒歩60分と、どちらも登山口までの道のりは長くなっています。
奥只見~尾瀬口の予約定期船、尾瀬口~沼山峠の予約乗合バスを利用する場合、利用日の1週間前までに予約する必要があります。JR浦佐駅~奥只見の路線バスは、予約なしで乗車可能ですが、念のために、出発前に問い合わせしておけば安心ですね。 予約なしで行ってバスやタクシーに乗れず、スケジュールがすべてくるってしまった…ということにならないように要注意。登山口の脇に駐車場があるので、もし車でいくことが可能ならば、そのほうが楽かも?どらちらにしても、時間に余裕を持たせたスケジュールを組みましょう。

平ヶ岳登山について

コースタイムは、登りが約6時間半、下りが約4時間とかなりの長丁場です。体力に自信のある方におススメ。平ヶ岳登山口から入ったら、すぐにやせ尾根です。やせ尾根は道幅も細いので、足元に注意しながらきつい登りをひたすらこなすと、約2時間後に下台倉山に到着。 その後は、台倉山まで左に樹林を眺めながら進みます。台倉山から池の岳直下まで、ぬかるみのある樹林の道ですが、思ったほど歩きにくくないので大丈夫。水場は、台倉清水、白沢清水の2ヶ所。このルートでは水場はとても貴重なので、水場では必ず水分補給を忘れずに。
白沢清水の水場を通過して、しばらくすると登りに。そして、登りきったら目の前に湿原があらわれ、姫の池に到着。ここで道が分岐しており、左は山頂への道、右は卵石への道なので、道を間違えないようにしてください。山頂についたら、尾瀬の燧ケ岳をはじめとした山々を眺めることができます。さらに夏には、高山植物まで楽しめちゃいますよ。
下りは、登りに比べると2時間半短いので、比較的楽?と思う人もいるはず。でも、6時間半の長丁場の登りを終えた体は、思ったよりも疲れています。その体で4時間の下りだときついと思う場面も多々あると思いますが、頑張って!チョコやアメなどでエネルギー補給しつつ、下りも慎重に。

平ヶ岳登山の注意点

とにかく平ヶ岳は、行動時間が長いです。平ヶ岳や尾瀬へ向かう登山客が拠点にするのが、清四郎小屋です。平ヶ岳に最も近い小屋なので、ここに宿泊して翌日朝5時頃出発すれば、遅くとも16時前には下山できるでしょう。前日は、早めに休んでパワーを蓄えておきたいですね。 そして、このコース上で注意箇所といえば、登山道に入ってから約1時間歩く痩せた尾根道。雨が降った直後などは、滑りやすいので気を付けて。
また、水分補給も随時忘れずに。この平ヶ岳登山では、持久力が求められます。喉が渇いたと思う前に、水分補給をして、バテを防いでください。

下山後のお楽しみといえば

下山後には、やっぱりご褒美がほしいところ。となると、やっぱりおいしいモノを食べたいですよね♪では、魚沼のおススメのグルメをご紹介しましょう。

グルメを楽しむ

平ヶ岳がある魚沼のグルメといえば、魚沼そば!魚沼そば匠会に加盟している店ならば、手打ちそばということ。それぞれ、お店の特色があるので、お気に入りのおそば屋さんを見つけてみては?そして、実はラーメンも多い魚沼。魚沼といっても、コシヒカリだけじゃないんです。そばやラーメンも楽しんで!

おわりに

交通アクセスも、コースも決して楽ではない平ヶ岳。登山初めての人よりも、山に何回か登り、ある程度慣れてきた方におススメしたい山です。やりがいがある登山をしたい人、まわりの人がいっていない山に行きたい人には最適。黙々と登山していると無心になれるときがありますが、この山ではきっと何度もそんなときを味わえるはず。興味ある方はぜひチャレンジしてみてください!


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