ダッチオーブンでつくりたい!スタッフドチキンの簡単レシピ
ダッチオーブンを購入したらまず挑戦したい料理がチキンの丸焼き。見た目が豪快で食してゴージャスなチキンの丸焼きは、ふたを開けたとたんに仲間から歓声が上がること間違いなしのキャンプでは鉄板のダッチオーブン料理です。誰もが一度はつくってみたいチキンの丸焼きですが、さらにひと手間加えたスタッフドチキンで仲間を驚かせてみませんか。
スタッフドチキンとは?
チキンの丸焼きはローストチキンとも言われている、日本ではクリスマスによく食べられている料理です。丸鶏をそのまま焼いたものがローストチキンで、もともとは暖炉に鉄鍋を入れて、蒸し焼きにされていた料理です。
また、丸鶏のお腹に詰め物(スタッフド)をして蒸し焼きにしたものがスタッフドチキンです。スタッフドチキンのメリットは、一度に2種類の料理がつくれてしまうところ。その点で、スタッフドチキンは、アウトドアでのお助けメニューといえます。
何を詰めればいいの?
スタッフドチキンの詰め物に決まりはありません。海外でポピュラーな詰め物は、栗を使った野菜のグリル、ピラフ、フランスパンなど。
たくさんの料理と一緒に並べる場合は、フランスパンなどの軽いもの、一品でボリュームたっぷりにする場合は、ピラフなどの米料理を詰め物にすることが多いようですが、集まるメンバーや料理人の好みによってなんでもOKというところがスタッフドチキンの人気の秘密。好きなものを詰めれば、立派なスタッフドチキンのでき上がりです。
アウトドアでおすすめの詰め物
手間をかけようと思えばいくらでもかけられるスタッフドチキンですが、アウトドアではもっと手軽につくりたいもの。そこで、冷凍食品や市販の食材を利用して作れるおいしいスタッフドチキンの詰め物を紹介します。
冷凍ピラフ
ピラフやチャーハンを詰めれば、二品完成です。大人数の時に作りたいメニューです。
野菜
どんな野菜とでも相性がいいチキンですが、スタッフドチキンにはガーリックは欠かせません。ガーリックは丸ごとでもみじん切りでもお好みで入れてください。冷凍のミックスべジタブルをくわえれば、見た目にもゴージャスな詰め物になります。
フルーツ
リンゴやパイナップルといった肉料理と相性のいいフルーツを詰めれば、肉を柔らかくする効果がある上、子ども達も大喜びです。
カレー
残り物のカレーや冷凍のカレーを詰め物にすれば、また一味違ったスタッフドチキンが楽しめます。詰め物にするカレーがゆるい時は、チーズなどを混ぜて焼いている時に流れ出ないようにしましょう。
スタッフドチキンを焼くときのコツ
詰め物をする時のコツ
冷凍ピラフや野菜類などは、全て炒めてから丸鶏に詰めるのが美味しくつくるコツです。生のものは火が完全に通らない場合があるため、詰め物としては不向きです。
詰め物をした後のコツ
たこ糸を使って脚をギュッと縛ります。タコ糸がない場合は、詰めた部分を爪楊枝で縫うように止めればOK。縦に1本、横に1本通して、T字型になるように縫い止めましょう。
火加減と焼き時間のコツ
スタッフドチキンは丸鶏の中に詰め物をするため、中まで火が通りにくい料理です。焦らず時間をかけてゆっくり焼くことがポイントです。火加減を上火(ふたに乗せる炭)強火、下火(コンロなど)弱火にして、1時間ほど焼きます。
焼き方のコツ
チキンの焦げ付きを防ぐために、鍋底に網またはアルミホイルを敷きます。ダッチオーブンは必ず予熱をしておきましょう。付け合わせの野菜は、ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ、ブロッコリーなどを丸ごとまたは大きめにカットして丸鶏の周りに並べます。こうすると、野菜から出た水分が蒸気となり上手に蒸し焼きができます。
焼き上がりを確認するコツ
1時間ほどしたら、竹串などを鶏の股の付け根に刺して、出てきた肉汁が澄んでいればOKです。血が混じるようなら、さらに5分ほど追加して焼きます。
基本のローストチキンの下ごしらえ
スタッフドチキンは、ローストチキンに詰め物をした料理です。まずは、基本のローストチキンの作り方を覚えましょう。
【準備するもの】
★ニンニク
★ローズマリー、タイムなどお好みのハーブ
★オリーブオイル
- 丸鶏の外側と内側をしっかり洗い、ペーパーなどで水気をよく拭き取ります。
- 全体(外側、内側)に塩、コショウをしっかりすりこみます。(焼いている途中で流れてしまうため、多めかなと思うほどの量を入れても大丈夫です)
- ★の材料を全てビニール袋に入れ、塩コショウした丸鶏を漬け込みます。
ここまでの下ごしらえを自宅でしておいて漬け込んだ丸鶏をキャンプに持っていくと楽です。詰め物は当日炒めて、しっかり味がついた丸鶏に詰めたらダッチオーブンへ。約1時間ほどで、おいしいスタッフドチキンができ上がります。
豪華な見た目で味もおいしいスタッフドチキンをつくってみよう
見た目も豪華でおいしいスタッフドチキン。詰め物によっては、二品できてしまうという一石二鳥のお助けメニューです。スパイスや詰め物を工夫して、オリジナルのスタッフドチキンをつくってみてくださいね。