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ビール缶

豪快なアウトドア料理!「ビア缶チキン」の作り方【キャンプが一気に華やかに】

みんなで楽しむアウトドア料理といえば、真っ先にバーベキューが思いつきますが、鶏をまるごと使ったビア缶チキンはご存じでしょうか。初めて聞いたという方も少なくないでしょうが、手軽に作れてアウトドア料理ならではの豪勢な料理です。今回は、「ビア缶チキン」とは何かを紹介します。

アウトドア料理に最適!「ビア缶チキン」

ビア缶チキンがアウトドア料理におすすめの理由が、何といっても調理の手軽さにあります。どこにでも売られているビール缶を使って、丸鶏を乗せて蒸し上げるという簡単なものです。家庭で調理する時とは違い、調理器具は限られてきます。 また、キャンプでは「できるだけ調理時間は短く済ませたい」「食材も少なくしたい」「手の込んだ調理がしづらい」と、さまざまな制約あるアウトドアでの調理において、ピッタリのメニューです。見た目や調理方法の豪快さから、調理自体をイベントにできますし、インスタ映えにもなりますね。 ただし、注意すべきこともありますので、そちらもしっかり確認しておきましょう。

アメリカで生まれた「ビア缶チキン」

出典:Andrei! / flickr

日本のアウトドアでも徐々に広まってきている「ビア缶チキン」は、もともとアメリカで生まれたメニューです。日本よりも自分の庭でバーベキューを行う家庭も多いため、家庭料理としても親しまれています。本来の名前は「BOTTLE BEER CHICKEN」ですが、日本では呼びやすいように「ビア缶チキン」という名前で定着しています。

こんなに簡単!ビア缶チキンの作り方

ビア缶チキンを作るとき、事前に用意しておかなければならないものや、簡単な調理方法などについて、説明します。

必要な材料と器具

こんなに簡単!ビア缶チキンの作り方

【材料】 ・丸鶏 ・ビール1本(500mlロング缶など。中身は1/3程度残しておきましょう) ・調味料(バジル・にんにく・こしょう・クレイジーソルトなどお好みで) 普段から丸鶏を売っているスーパーやお肉屋さんは少ない可能性があります。そのため、あらかじめ3日から1週間前ぐらいから予約しておくのがおすすめ。また、丸鶏独特の生臭さを取るために、バジルなどの調味料は必須です。前日から下ごしらえをしておきましょう。 【器具】 ・爪楊枝・串 ・バーベキューコンロ ・燻製器 燻製器がない場合は、深い鉄製のバケツやアルミホイルを巻くことで代用できます。
木製プレートに乗ったチキン

出典:CarlaNichiata/ ゲッティイメージズ

1.下ごしらえとして、塩を多めに丸鶏にすりつけた後、にんにくやバジルなどを塗る。焼いているときに調味料が流れていくため、量を多めにしておく 2.缶にふたをして蒸気が逃げるのを防ぐため、丸鶏の上の部分を爪楊枝や串でふさぐ 3.ビール缶の中身を3分の2ほど飲んだ後、その缶に丸鶏をお尻の部分から骨に当たるまで入れる。このとき、お尻の皮が破けないように注意する 4.バーベキューコンロの上に、ビア缶を下にした状態で丸鶏を置き、そのまま30分ほど蒸し焼きにする。意外と脂が多く落ち火元が近すぎると火力が強くなりすぎる場合があるため、炭の場所を調整。また、焼け具合がわかりにくい場合は、途中で足の部分を少しだけ切って、中身が赤くなってないかどうか確認する

ほかにもこんな食べ方が

一般的な「ビア缶チキン」の食べ方は、そのまま切って食べるのがおすすめです。しかし、一度に食べる量が多いですし、何度もメニューに使うと飽きてくる可能性があります。鶏肉は「ほかの料理への応用がききやすい」ということも、ビア缶チキンの良い点です。 別にカレーライスやビーフシチューを作っておき、その具として細かく切ったビア缶チキンを使うという手があります。また、ビア缶チキンをサイコロ状に切って串に刺し、コンロの上でさらに焼いて食べることでこんがりさがアップした串焼きとしても楽しめるでしょう。さらに、ホットサンドクッカーがあれば、ホットサンドに具材としてはさむといった食べ方もおすすめです。

調理の際の注意点

調理が簡単でおすすめの「ビア缶チキン」ですが、インターネットで「ビア缶チキン」と検索すると、「有害」という検索ワードが並んで出てくることがあります。なぜなら、2014年7月にBfR(ドイツ連邦リスクアセスメント研究所)が発表した調査で、缶ビールを熱することにより、インクから発がん性の有害物質が出て、それが鶏肉に移ってしまうことが明らかになっているからです 。 有害物質の影響を受けにくくする対処法として、缶をまるごとアルミホイルで包むという方法があります。 また、地面が真っ平らではないためにテーブルが安定しない上に、ビール缶と丸鶏のバランスが悪くて倒れそうという場合もあるかもしれません。 その場合は、缶を固定した状態で焼くことができる「ビア缶チキンホルダー」という商品が販売されていますので、こちらを活用するのも良いでしょう。

まとめ

今回は、アウトドア料理としておすすめの「ビア缶チキン」について、作り方などを説明しました。鶏をまるごと使ったメニューは、なかなか食べる機会がありませんが、ビア缶を使うだけでこんなに手軽にできるのです。子どもも喜びそうなメニューの「ビア缶チキン」、ぜひアウトドア料理の食卓に飾ってみてください。ただ、アウトドアを楽しむためにも細かな注意点はしっかり確認することが大切です。


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