hinataのキャンプ料理人に聞く!ほろほろの丸鶏が口で溶ける「タッカンマリ」のHOW TO
hinataの肉焼き名人akimotoがキャンプ料理レシピを伝授してきた「本気でウマい〇〇」シリーズ。3回目は、好評レシピ「ビア缶チキン」に次ぐ、丸鶏を使った韓国の水炊き料理「タッカンマリ」を紹介します。肉を焼くだけでなく、あらゆる食材をおいしく調理できるakimotoが腕を振るいます!
これまでの肉焼き歴をおさらい!
フツー以上のこだわりと美味しさが全開!
akimotoはこれまで、ビール缶を使って鶏を焼く「ビア缶チキン」やブラジルの肉料理「シュラスコ」といったボリューム満点の肉焼きレシピを紹介してもらってきました。おいしいものへの情熱が尽きないakimotoは、普段から料理をするうえで「フツーにおいしい」以上のコメントを引き出すための余力を惜しまない、プロ顔負けの料理人。そんなakimotoレシピをまだチェックしていないという方は、こちらをチェックしてみてください。
hinataの肉焼き名人に聞く!本気でウマいシュラスコHOW TO
仲間と外で食べるごはんはキャンプの醍醐味。「さらに料理の高みを目指して喜ばれたい!」。そんなあなたに、ただおいしいだけではない「絶品」のブラジル式バーベキュー「シュラスコ」の作り方を、肉焼きの名人が伝授します。用意するものから調理のポイントまで、しっかりお届け。お腹が空いているときは、要注意です!
肉焼き歴10年!秘密のレシピを教えてくれたのはこの人
冬の装いのakimotoさん
名前:akimoto(Instagram@akimotti_bbq)
キャンプ歴:20年以上
キャンプスタイル:超こだわりギア・焼き上手・手際100点
メモ:細かいところによく気が回る、優しき営業マンでありながら、実はフォロワー1500人以上を誇るちょっとした有名キャンスタグラマーの一面も持つakimoto。肉焼き歴もさることながら、キャンプ歴はhinata内でも圧倒的です!得意料理はもちろん焼肉全般。シュラスコにハマりすぎ、自前の道具を全てそろえているツワモノです。
あまり聞かない「タッカンマリ」って?
実は、韓国の家庭料理だった
タッカンマリ(別名:タッハンマリ)は、韓国では家庭料理として親しまれている丸鶏を使った料理です。日本料理で例えると「鶏の水炊き」に似た料理で、赤くて辛いスープではなく、鶏や野菜といった素材の味を活かした、さらりと優しい味わいが特徴。淡白な味わいの鶏をまるまる一羽使い、鍋でぐつぐつ煮込むコラーゲンなどの栄養たっぷりメニューなので、気温の下がる季節のキャンプ飯にピッタリです!
タッカンマリがシンプルな味わいのため、食べる際にはコチュジャンを使った万能調味料「タデギ」を添えていただくのが一般的。タッカンマリもタデギも家庭によって材料や分量が異なるので、自分好みのバランスを見つけて食べるのも楽しみの一つかもしれません。
かんたん&おいしい&あたたまる!タッカンマリレシピ
今回用意したもの
【材料】4〜6人前
丸鶏:1羽(無ければ手羽先などの骨付き部位)
ジャガイモ:4〜5個
ネギ:2本
ニンニク:皮ごと1.5個
ローリエ:2枚
しょうが:1個
塩:小さじ1
【調理道具】
ステンレスダッチオーブン 12インチ
[タデギ(万能薬味)]
コチュジャン:チューブタイプ1本
ニラ:0.5束
ショウガ:お好みで
ニンニク:2カケ
胡椒:少々
ごま油:大さじ2〜3
ごま:お好みの量
しょうゆ:少々
ポン酢:お好みで
【調理道具】
シェラカップ
タッカンマリの作り方
①水でよく洗った鶏をダッチオーブンに入れ、鶏が浸るまで水を注ぐ。
②そこへローリエとぶつ切りにしたショウガ、ニンニクを皮ごと入れ、鶏の上に長ネギの葉を添え、1時間〜1時間半ほど弱火でグツグツ煮込む。
【ここがポイント!】
鶏の臭み取りに活躍してくれるのが、ローリエと長ネギの葉、ニンニク。ニンニクは皮のまま丸ごと入れることで、おいしい出汁が出るので、ちゅうちょせず入れてしまいましょう。
【ここがポイント!】
火加減は弱火を死守してください。ただただ弱火で食材に火が通るように煮るのが、鶏肉を柔らかく仕上げるポイントです。
③弱火にかけてから小1時間たったところで、皮ごと半分に切ったじゃがいもと輪切りにした長ネギ、塩を大さじ1入れ、再び弱火でグツグツ小1時間ほど煮込みます。
【ここがポイント!】
ひたすら弱火で煮ることと、ダッチオーブンの圧力の相乗効果で、トングひとつあれば鶏肉がほろほろ、溶けるように柔らかく仕上がります。
④煮る時間を活用して、"万能調味料”のタデギを作る。まずはニラを1〜2cm幅に切る。
⑤刻んだニラをシェラカップに入れ、チューブ入りのコチュジャンを全て絞り出します。
⑥そこに、すりおろしニンニクとごま油、こしょう、しょうゆ、ごまを入れ混ぜます。
【ここがポイント!】
おろしスプーンを使えば、すりおろしたニンニクを、しょうゆなどの液体調味料で流しながら入れられます。洗い物も減り、作業効率も上がるのでおすすめです。
【ここがポイント!】
今回は少なめの分量で作っていますが、コチュジャンを瓶で買い、大量に作ってストックしていくのもおすすめ。タッカンマリだけでなく、餃子やチヂミとも相性が抜群な、まさに万能調味料です!
⑧ダッチオーブンのフタを開け、トングで鶏肉がほろほろに崩れるのが確認できたら、タッカンマリの完成!
【ここがポイント!】
味見をして塩気が足りなかったら、少し塩を足してあげることで、味がしっかりまとまります。
【ここがポイント!】
〆には、韓国式のうどん「カルグスク」がおすすめ。ただし、あまり一般的な食材ではないため、見つからない場合は別にゆでる必要のない鍋用のちゃんぽん麺を代打で投入してみてください。あっさりとした味ながら栄養分たっぷりのタッカンマリスープとよく絡むちゃんぽん麺は、タデギやお好みでポン酢を添えることで、さらに美味しくなります!
完成した時刻は、夜8時過ぎ。焚き火やストーブで暖をとっているとはいえ、身体を芯から温めるには、やっぱり鍋をつつくに限ります!完成したタッカンマリをストーブの上で保温しながらみんなで囲んで、やっといただきます!メンバーの感想は…?
韓国料理と聞いてピリ辛な味を想像してしまったけど、いい意味で期待を裏切る味わい!なんて優しい味付けの韓国料理なんだタッカンマリ…
鶏肉がほろほろに崩れてくれて、柔らかさに感動!タデギとの相性も最高で、身体が温まります。お家でも作ってみたい!!
皮ごと入っていたニンニクも、ほろほろに煮てあってめちゃうまでした!口臭なんて気にしない!
まとめ
調理の肯定はいたってシンプルで、準備した食材をただただ弱火で煮込むタッカンマリ。万能調味料のタデギも特に火を通す工程がないので、キャンプ場でも手間なくサクッと作れるのがうれしいですね!4〜6人前あったにもかかわらず、あっという間に完食されてしまったタッカンマリ。この冬イチオシのダッチオーブンレシピでした。ぜひ冬キャンプで試してみてください。