キャンプ・アウトドア情報メディア | hinata〜もっとそとが好きになる〜
ダッチオーブンとスキレットで作る料理

ダッチオーブン/スキレットでも燻製が!?ひと工夫で絶品キャンプ飯

アウトドアでもインドアでもあらゆる食材をおいしく仕上げてくれる、魔法の万能鍋ダッチオーブン&スキレット。そんなダッチオーブン&スキレットで、燻製が作れるのをご存知ですか?今回は、それぞれで行う燻製の方法とおすすめレシピをご紹介します!

ダッチオーブン&スキレットで燻製をする

ダッチオーブンとスキレットは、どちらも鋳鉄と言われる重く厚みのある鉄で作られています。鋳鉄の特徴は、熱伝導率が高く、厚みがあることで鍋全体が均一の温度に保たれ、食材にじっくりと火が通ることです。また、蓋をすることで、中の食材を包み込むように加熱することができる上、食材から出た水分によって加圧効果も生まれます。 ダッチオーブンと呼ばれる意味には、蓋の上にも炭を置くことができるので、オーブンと同じように上下から加熱ができることに由来しています。同じ鋳鉄を使っていてもダッチオーブンは深鍋、スキレットはフライパンタイプと形状が異なりますが、スキレットも蓋や蓋代わりに同じサイズのスキレットをかぶせることで、ダッチオーブンと同じ効果を得ることができるようになるのです。 ▼おすすめのダッチオーブンを知りたい方はこちらの記事をチェック!

燻製に挑戦【ダッチオーブン編】

直火でダッチオーブンを使う様子
スモークチキン、スモークチーズなどキャンプメニューに燻製が加わるだけで、いつものテーブルがグッとゴージャスに。しかも、ダッチオーブンでは熱燻製となるので短時間で作れるのです。ダッチオーブンで簡単に作れる燻製の作り方とコツをご紹介します。 準備するもの
  • アルミホイル
  • 足つきの網(ダッチオーブンのサイズに合ったものがあればなお可)
  • スモークチップ(おすすめは桜のチップ)
  • 食材(チキン、チーズ、ソーセージなどの好みのものを)
手順
  1. ダッチオーブンの底にアルミホイルを敷く
  2. その上にスモークチップを置く
  3. 敷き詰めたスモークチップの上に網を置く(足つきの網がない場合は、アルミホイルで台を作ってスモークチップに網が直置きにならないようにします) *スモークチップの上にもアルミホイルを置くと、食材から出た脂がチップの上に落ちるのを防ぎ、風味を損なわずに作れます。
  4. ダッチオーブンを火にかけダッチオーブンを加熱、しっかりと煙が出てきたら食材を並べます。
  5. 蓋と本体の間に隙間を作る。
  6. 弱火にして加熱します。はじめのうちは、10分程度したら色の付き具合、火の通り加減をチェックしてみましょう。
気をつけたいこと ダッチオーブンで作る燻製は、食材の水分を飛ばしながら燻すスモーカーで作る温燻とは違い、熱燻になります。熱燻とは炙りながら燻す燻製方法で、色づきと香りが良く仕上がります。そのため短時間でできますが、食材によっては完全に火が通らず、周りだけ色づいてしまうことがあるので、途中で様子を見ながら完全に火を通すようにしましょう。また、ダッチオーブンは密閉性が高いため、蓋と鍋の間に割り箸などを挟んで、その間から常に煙が出ている状態をキープするのが上手にスモークするコツです。また、燻製は煙で薫煙する料理なので、ダッチオーブン全体がタールで真っ黒になってしまいます。燻製を作った後は、しっかりタールを洗い流すか、燻製専用のダッチーブンを一つ持っているといいかもしれません。

燻製に挑戦【スキレット】

スキレットで燻製を作る場合は、蓋または同サイズのスキレットやボウルなどが必要です。また、深さがないためダッチオーブンのようにどんな食材でも作れるというわけにはいきませんが、工夫次第で美味しい燻製を作ることができます。 準備するもの
  • アルミホイル
  • 足つきの網(1cm程度の高さのもの)
  • スモークチップ(おすすめは桜のチップ)
  • 蓋(または同サイズのスキレット)
  • 食材8チキン、チーズ、ソーセージなどの好みのものを)
手順
  1. スキレットの底にアルミホイルを敷く
  2. その上にスモークチップを置く
  3. 敷き詰めたスモークチップの上に網を置く(足つきの網がない場合は、アルミホイルで台を作ってスモークチップに網が直置きにならないようにします)
  4. スキレットに蓋をして火にかけ加熱、しっかりと煙が出てきたら食材を並べます。
  5. 弱火にして加熱します。
  6. 10分程度したら火を止め蓋をしたままさらに10分ほど蒸らします。
気をつけたいこと スキレットは高さがないため、チップとの距離が近くなるので、弱火で燻製することがポイントです。また、食材から水分がでてくると美味しく仕上がらないので、燻製する前に1時間程度風乾し、出てきた食材の水分をペーパーでよく拭き取ることもポイントです。ダッチオーブンと同じく、スキレットも全体がタールで真っ黒になってしまいます。燻製に使用した後はしっかり洗いましょう。

おすすめのメニュー

どんな食材でも燻製にすると風味が増して美味しくなりますが、初心者におすすめは火の通りやすい食材です。燻製食材としてランクインしている人気の食材は、豚肉、チーズ、鶏肉、牛肉、イカ・タコ。まずは、誰でも簡単に美味しくダッチオーブンでもスキレットでも作れる燻製にトライしてみましょう。スモークチップには、桜やヒッコリーなどいろいろな種類があるので、好みの香りを探してみてください。

王道のスモークチキン

本来のローストチキンは、丸鶏で作りますが1時間ほど燻製しなくてはなりません。カットした鶏肉を使えばあっという間にローストチキンが作れるので、初心者にはおすすめです。
  • 鶏肉(手羽先、もも、胸、ささみなどお好みで)
  • ザラメ(色付きを良くするため)なければ砂糖でも
  • 塩(クレイジーソルト、ガーリックソルト、山椒塩などお好みで)
  • お好みでローズマリーなどのハーブ
  • スモークチップ
【作り方】
  1. 鶏肉の表面にフォークで穴を開け、塩をすり込みます。ザルなどをかぶせて1時間ほど置き風乾し、表面に出てきた水分を拭き取ります。
  2. アルミホイルを敷いたダッチオープンまたはスキレットにスモークチップを敷き詰め、上から大さじ1程度のザラメを入れます。
  3. 網の上に鶏肉を置き、煙が出るまで強火で加熱。
  4. 煙が出てきたら、蓋をして弱火で燻製します。
  5. 鶏肉の厚みにもよりますが、15分程度を目安に加熱。
  6. 火を止め蓋をしたまま15分蒸らせば完成です。 *味付けのおすすめは、ピリッとした風味がおいしい山椒塩です。また、鶏肉に塩を振らずに醤油漬けにしても美味しく作れます。

やっぱりスモークチーズ

ビールやワインのつまみにぜひ作りたいスモークチーズ。チーズをスモークする場合は溶けないタイプのプロセスチーズやブロックのチーズを使用しましょう。 【材料】
  • 雪印の6Pチーズ
  • カマンベールチーズ ブロックのもの
  • スモークチップ ひと摑み
【作り方】
  1. チーズは、ザルなどをかぶせて1時間ほど置き風乾しておきます。
  2. アルミホイルを敷いたダッチオープンまたはスキレットにスモークチップを敷き詰めます。
  3. 網を置き、煙が出るまで強火で加熱。
  4. 煙が出てきたら、チーズを置き蓋をして弱火で燻製します。
  5. 5分程度を目安に加熱し、色づいたら完成です。

絶品イカ・タコ・ホタテスモーク

初島アイランドリゾートの海鮮バーベキュー
短時間で燻製するには、刺身用かボイルしたものを使うと楽に作れます。 【材料】
  • ホタテ
  • タコ足
  • イカ
  • スモークチップ ひと摑み
【作り方】
  1. 食材は、塩を振ってザルなどをかぶせて1時間ほど風乾しておきます。
  2. アルミホイルを敷いたダッチオープンまたはスキレットにスモークチップを敷き詰めます。
  3. 網を置き、煙が出るまで強火で加熱。
  4. 煙が出てきたら、食材を置き蓋をして弱火で燻製します。
  5. 5~10分程度を目安に加熱し、色づいたら完成です。

釣りたてのイワナで燻製作り

釣りたての魚がある時に、ぜひ試してほしい燻製です。 【材料】
  • イワナ
  • スモークチップ ひと摑み
【作り方】
  1. 食材は、塩を振ってザルなどをかぶせて1時間ほど置き風乾しておきます。
  2. アルミホイルを敷いたダッチオープンまたはスキレットにスモークチップを敷き詰めます。
  3. 網を置き、煙が出るまで強火で加熱。
  4. 煙が出てきたら、食材を置き蓋をして弱火で燻製します。
  5. 10分程度を目安に加熱し、色づいたら完成です。

お手軽スモークサーモン

【材料】
  • 切り身のサーモン
  • ローズマリー(好みのハーブ類)
  • スモークチップ ひと摑み
【作り方】
  1. サーモンに塩、ローズマリー(好みのハーブ類)をよくなじませ、最低でも2時間ほど漬け込みます。
  2. 漬け込んだサーモンをよく洗い水気を拭き取ったら、1時間ほど風乾しておきます。
  3. アルミホイルを敷いたダッチオープンまたはスキレットにスモークチップを敷き詰めます。
  4. 網を置き、煙が出るまで強火で加熱。
  5. 煙が出てきたら、サーモンを置き蓋をして弱火で燻製します。
  6. 20分程度を目安に加熱し、色づいたら完成です。

ダッチオーブン/スキレットで燻製を楽しもう

この記事では、初心者にも簡単に作れる燻製をご紹介しました。時間があるときは、自家製本格ベーコンに挑戦してみるのも楽しみの一つになりますね。食材の持つ水分を取り除くことだけ気をつければ、どんな食材でも燻製にできるので、いろいろな食材と香りの違うスモークチップで試してみてください。

特集・連載


あわせて読みたい記事