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山の中に張られたモンベルのテント

登山で憧れのテント泊!経験者が語るテント泊の魅力や流れを紹介!

登山でのテント泊が気になっている方必見!南アルプスや北アルプスにテント持参で単独登山の経験がある筆者が、実際の経験に基づいたテント泊のアドバイスをします。山小屋もいいけどテントも満喫してみてください。これを読んだらきっとテント泊がしたくなる!

テント泊の流れ

山小屋泊はいつもやっているから、勝手がわかるけど、テント泊ってどんな感じなの?手続きはどうやるの?と気になることがたくさんという人もいるのではないでしょうか? テント場は、ほぼ山小屋のすぐ近くにあります。まず、山小屋に行きテント設営の旨を伝え、設営料を支払います。そのとき、水が有料か無料か、トイレの場所など確認しておきましょう。 その後、いよいよテント設営です。空いているときは、お気に入りの場所を見つけましょう。岩だらけの場所だとペグ(テントが飛ばないよう、地面に打ち込む)が打てないことがあるため、ペグが打ち込みやすい場所を探してみてください。
テントを設営した後は、お楽しみのフリータイム。のんびりと景色を楽しむために、お散歩するのもおすすめです。そのときは、貴重品を手放さずに。おなかがすいたら、ごはん作りを。ごみはすべて持ち帰りましょう。
翌日は、テント撤収して、次の目的地に向けて出発です。また、同じテント場に連泊して、近くの山を往復するのも、のんびりできていいですよ。そのときは、サブザックに必要最低限の荷物だけ入れて身軽になりましょう。

テント泊の魅力

テント泊にはたくさんの魅力があります。山小屋泊では味わえないものがあるため、テント泊ばかりする人がいるほど。では、どんな魅力があるのでしょうか?

マイペースに過ごせる

まず、なんといっても、気兼ねなく自由に過ごせることです。山小屋だと食事の時間が決まっているし、寝るときも相部屋が大半なため、ほかの登山客になにかと気を遣ったり、イビキが気になることも。 テントは、自分だけの空間です。狭くたって、その中では自由に過ごせるから、リラックスできるし気楽です。人目を気にしなくていいのですから。おなかがすいたらごはんを作って、自分の好きな時間に寝る。夜遅くに満天の星空を見たくなったら、テントから出てぼーっと眺められます。マイペースに過ごしたい人には、テント泊オススメです。 お隣のテントの方とおしゃべりしたり、ビールを一緒に飲んだりする楽しみも。テントのお隣さんたちと「明日はどこに向かうんですか?」など山の話で盛り上がることもありました。テント泊同士の連帯感のようなものが生まれ、翌日出発するときはお互いに「お気をつけて!」と挨拶する清々しさも。

テント設営料だけだからリーズナブル

料金が低価格ですむのも魅力のひとつ。例えば、日本アルプス常念小屋では、1泊3食付きで10800円、1泊2食付きで9800円、1泊夕食付きで8800円、素泊まりでも6800円です。山小屋といっても、普通の旅行とさほど金額が変わらないと思った方もいるのではないでしょうか。 その点、テントだと設営料1000円(トイレチップ含む)とかなりリーズナブル。最初にテント購入代はかかりますが、テント泊を何度もすれば元をとれるでしょう。

テント泊の注意点

テント泊は、すべて自己責任になります。テント設営も自分でやらなければいけません。テント泊のとき、どんなことに気を付けなければいけないのでしょうか?

テントの点検

初めてテント泊をするときは、特にいくつかの点に注意しなければいけません。登山に行く前に、テントを一度広げて点検しておくことをオススメします。もし点検せずに現地に向かい、テントに穴があいていることがわかったら大変です。 高山ではそうしたことの1つ1つが致命傷になるため、自宅でテントの点検をきちんとして、もし穴があいていたりしたらリペアテープを貼るなど、対策をとります。

荷物の多さ

そして荷物が増えるのは避けられません。テント、シュラフ、食糧、ランタン…。つまりバックパックが重くなるということです。必然的に、山小屋泊のときよりも体力も必要になるため、持久力をつけておきましょう!

テント場の混雑

また、テント場に着くのが遅くなったとき、テントがいっぱいで張れないこともあります。お盆など混みそうなときで、且つ便利な場所のテント場は、そうした事態も想定しておくことも大事です。せっかくテント持参したのにテントを張れないということにならないよう、余裕のあるスケジュールにして、早めにテント場に到着することをオススメします。

テント泊をしてアウトドアを満喫しよう!

テント泊は大変な面もありますが、その分自由に過ごせるという魅力があります。最初は低山でテント泊にトライして、徐々に高山にチャレンジするのもいいですね。一度テント泊を体験すると、また次もテント泊にしたくなるほど。ぜひ、興味のある方はテント泊にチャレンジしてみてください。

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