正しいペグの打ち方を紹介!ペグを知って正しくテントを張ろう
突然ですが、ペグの正しい打ち方をきちんと知っていますか?テントを設営するうえで、初心者にはちょっと敷居が高く感じられてしまうペグ打ち。そもそもペグとは、テントやタープの張り綱・すそ部分を地面に固定するためのもので、しっかり打てていれば、テントやタープが風で飛ばされるようなことはありません。今回は、初めてペグを扱う方のために、ペグの正しい打ち方と種類、おすすめのペグハンマー、抜けない時の対処法を紹介します。
ありがち!ペグの間違った使い方
テントやタープを地面にしっかり固定するために、絶対に必要な作業のペグ打ちですが、よくある間違いが、ペグを間違えた方向にさしてしまうこと。地面に垂直に打ち込んでしまったり、ペグの先がテントとは逆方向に刺さっていたりすると、少しの風でもあっという間に抜けてしまいます。テント泊を安心して楽しめるように、ペグの正しい打ち込み方をしっかりマスターしましょう!
ペグの正しい打ち込み方
地面に打ちこむ角度は60°、ペグの頭をテントと逆方向に倒すのが正解!
ペグを打つには、角度と向きが再重要!ポイントさえ抑えておけば、実際にテントを張るときにもしっかり役立ちます。まず、テントの張り綱(ロープ)を引っ張り、ペグを打ちこむ位置を確認します。この時、フレームから出ているロープは、その延長線上に引っ張らないと、フレームがゆがむ原因になるので気をつけましょう。打ち込む場所が決まったら、緩めたロープをペグにひっかけて,テントとは反対側にペグを倒して打ち込みます。この時、ペグと地面が60°くらいになるような角度で打ち込むと抜けにくくなります!
地面から3cmくらい残して、少し緩みがある位にロープを調節したら、今度は対角線上にあるロープのペグを打ち込みます。全てのペグを打ち、張り綱の調節が終わったら、ペグをしっかり地面に打ち込み、ロープがピンと張るまで調節しましょう。
ハンマーでペグに対してまっすぐ打つ
ペグを打つ時は、ペグの頭の部分に対してまっすぐにハンマーをおろします。まっすぐに力をかけないと、ペグの素材によっては折れたり曲がったりしてしまうので注意しましょう。
ペグの抜き方
テントを撤収する際に、まずやっておきたいのがペグを抜くこと。この時、ペグをひっかけているロープを引っ張ってしまうと、ロープが切れてしまうことがあるので注意しましょう。ハンマーの後ろについているペグ抜きを使って抜くと、スムーズに抜けますよ。ペグ抜きがない場合は、ほかのペグを穴に通して引っ張る、石を使って土に入りこんだ部分を持ち上げる、という方法も試してみてください。
サイトごとの打ち込み方とおすすめのペグ
テントサイトによって地面の固さや状態が違うので、事前にサイトの状態を調べておくとより安心です。状態にあったペグを選び、錘をのせるなどの工夫もしましょう。
[ 芝生や砂地など柔らかい地面 ]
プラスチック製のペグが抜けづらくおすすめです。特に砂地の場合は、長さ40cm程度を確保したいもの。ペグの上に、砂をつめたレジ袋を置いておけば抜けにくくなるので便利ですよ。
[ 河原や岩がある場合 ]
ペグにロープを結びつけ、上から大きい石をのせることで安定してテントを固定できます。
[ 登山でのテント泊 ]
少しでも荷物を軽量化したい場合には、強度があってシンプルな造りのスティックペグや、しっかりとささるX字やY字のペグが向いています。材質は曲がりにくいチタンやアルミ、カーボン、スチールなどがおすすめですよ!
[ 砂利、地面が固い場所 ]
強度に優れた鍛造ペグがおすすめです。めったに曲がることがない反面、重さがあるので、車で持ち運びできる場合に。
鍛造ペグといえばソリッドステーク(ソリステ)かエリッゼステーク(エリステ)の2強。エリステはカラーバリエーションも多く、おしゃれにキャンプしたい方に人気です。
光るペグだから暗くなっても安心!
単4の電池を入れてスイッチを押すと、LEDライトがレッド、グリーン、ブルーの3色に点滅する、個性的なペグ。光っているので、見失ってつまずくような心配もありません。
小さなお子さんがいるファミリーキャンパーには、LEDライトつきの光るペグや蓄光タイプのロープもおすすめ。夜のキャンプサイトでは、張ったロープやペグに足を取られてしまうことがよくありますが、これなら安心です。夜間のテントの目印にもなり、ちょっと個性的なサイトに演出できますよ!
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おすすめのペグハンマー4選
適度な重さで、しっかりペグを打ち込める、スノーピークの鍛造ハンマーは、多くのキャンパーたちに人気。反対側には、フックとホールがついていて、ペグの形によって使い分けてペグを簡単に引き抜くことができます。手にひっかけて柄を持つことができるベルトも便利です。
樫の木でできたハンドルが持ちやすいと評判のペグハンマー。鍛造なので強度があり、固い地面でもしっかりペグを打ち込めます。ハンマーを下に向けてペグ抜き部分にペグを引掛けるだけで、スムーズに抜けるのもうれしい点。ヘッドはステンレス製なので、さびにくくお手入れも簡単です。
柔らかい地面や砂地用のプラスチック製のペグを打つには、プラスチックハンマーがおすすめ。わずか140gと軽いので、女性でも持ち運びが簡単です。もし手を打ってしまっても大きな怪我にならないのも安心!
手ごろな値段のペグハンマー。ヘッド部分はスチール製、グリップはゴム製で、ほどよい重さでしっかりペグを地面に打ち込めます。反対側にはペグ抜きがついているので、テコの原理を利用してラクにペグを抜くことができます。
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曲がった!抜けない!ペグで困った時の対処法
もしも打っている途中でペグが曲がってしまったら、一度引き抜き、なるべく平らな石の上で曲がってしまった部分をハンマーでたたいてまっすぐに直します。ただし、プラスチック製のペグの場合は、固いハンマーでたたくとすぐ欠けてしまうので、相性のよい別のペグを使いましょう。
打ち込む前の準備として、ペグの頭部分に穴が開いているのであれば、ロープなどで小さい輪を作っておくと、撤収時に引っ張りやすくなります。もともと引っ張る紐がついているペグを選ぶのもおすすめ。どうしても抜けなくなってしまったのであれば、ハンマーで横から叩いてみましょう。土との隙間ができてペグが抜けやすくなります。
まとめ
テントをしっかり固定するために、なくてはならないペグの正しい打ち方は分かりましたか?ほとんどの場合、テントを購入すると同時にペグがついてきますが、強度や形状など、タイプの違うペグも用意しておくと安心です。そして使い終わったら、土の汚れをきれいにふき取っておくのをお忘れなく。曲がってしまったものがあったら、直しておくか、新しいものを購入しておけば、次回テントを使う時もあわてることはありません。慣れてくれば時間をかけずにペグが打てるので、初心者の人も、女性も、まずはハンマーを握ってトライしてみてくださいね!