トンネルテントおすすめ20選!ソロ・デュオ向きやファミリー向きも紹介
アーチ型のフォルムがおしゃれなトンネルテント。開放的な空間が得られるのが特徴で、ソロやデュオからファミリーまで、多くのキャンパーに人気を集めています。この記事ではトンネルテントの特徴や選び方、使用人数に合わせたおすすめの製品を紹介!
トンネルテントはこんな人におすすめ
トンネルテントは、テント内に就寝スペースとリビングスペースがある「ツールームテント」の1種です。まずはどんな人にトンネルテントがおすすめなのか見ていきましょう。
簡単に設営したい人
トンネルテントは構造がシンプルなので、簡単に設営がしたい人におすすめ。ポールを側面から真っすぐ通して、立ち上げたらガイロープをペグダウンするだけで設営できます。インナーテントを使用する場合は、その設営も必要ですが、フライシート部分を立ち上げるのは初心者でも簡単。複雑なテントよりも設営にかかる時間を短くできます。
大型のテントが欲しい人
リビング・寝室スペースが広いテントを探している人にトンネルテントはおすすめです。立って移動できるサイズのものが多くあり、キャンプ中も普段家で生活しているようにリビングと寝室の行き来が楽にできます。また、フルクローズにできるので、就寝時にプライバシーの確保が可能です。
トンネルテントのメリット
アーチ状のフォルムで風の抵抗を抑える
開口部が広いので通気性を良くできる
トンネルテントの特徴として設営が簡単で居住空間を広く取れることを紹介しましたが、そのほかにもメリットがあります。まず、トンネルテントのアーチ型のフォルムは風の影響を受けにくいため、強風や悪天候に対応が可能です。風を伴う雨でも、フルクローズにすることでテント内で快適に過ごせます。
側面のパネルや出入り口ドアなど、開放できる部分が多いので通気性を確保しやすいメリットも。気温が高い日にフルオープンやメッシュを活用すれば、風を通せるので快適性を高められます。
トンネルテントのデメリット
大型サイズは積載や運搬が大変
サイトの区画に入らない場合がある
広々とした空間が魅力のトンネルテントですがデメリットはその重さ。大型のものだと20kgを超える場合もあるので持ち運びは少々大変です。2人で持ったり、カートを利用したりする必要があります。また、収納サイズも確認しておきましょう。車に積載が可能か購入前に要チェックです。
大型のトンネルテントは縦長なため、区画が決まっているサイトだと入りきらない場合もあります。キャンプを計画するときにしっかり確認しましょう。
トンネルテントの選び方
トンネルテントを選ぶときのポイントについて紹介します。キャンプで快適に使用できるテントを選ぶために、1つずつ確認していきましょう。
サイズで選ぶ
トンネルテントを選ぶ際にはまず使用人数を確認しましょう。使用人数とテントの定員が同じでも基本問題ありませんが、余裕のある快適なスペースが欲しい人は「使用人数+1~2人」のサイズがあるトンネルテントを選ぶことをおすすめします。
寝室であるインナーテントのスペースに余裕があれば、着替えなどを置くことが可能。リビングスペースになる前室には必要なものだけを置くことになるので、すっきりとした居住空間にできます。しかし、大きいサイズのトンネルテントにすると当然収納サイズも大きくなるので、持ち運びなど実用性とのバランスも同時に検討しましょう。
UVカット機能の有無で選ぶ
紫外線が強い春から夏は、テントの中にいても肌やギアに影響があります。UVカット機能がそなわっているトンネルテントであれば肌を保護することができ、テントや中にあるギアの劣化を防ぐことが可能です。日焼けを気にしないでゆったりできるスペースを確保できるので、安心してキャンプを楽しめます。
通気性で選ぶ
夏はテントに熱がこもりやすいため、通気性も要チェックです。側面のパネルが大きく開くトンネルテントやフルメッシュにできるものであれば、通気性を確保できます。
冬など寒い時期にキャンプをする場合には、スカートが付いているモデルを選びましょう。地面とテントの間から入る冷気を防ぐことができ、室内の暖まった空気を外に逃さない効果があります。
耐水圧で選ぶ
トンネルテントもほかのテントと同じように防水性能を「耐水圧」という形で表示しています。耐水圧は1,000mmで普通の雨、1,500mmで強い雨でも耐えられるというのが目安です。雨の多い時期や場所でトンネルテントを使用する場合には、耐水圧1,500mm以上のものを選ぶと安心でしょう。ただし、防水性が高くなると通気性が低くなるので注意が必要です。
素材で選ぶ
トンネルテントには、主にTC(ポリコットン)とポリエステルという素材が使われています。それぞれの特徴を確認しておきましょう。
TC(ポリコットン)
耐熱性が高い素材で、焚き火による火の粉が飛んできても燃え広がることがなく安全に使用が可能。また遮光性・透湿性・通気性に優れている特徴があり、夏は涼しく過ごせて、冬は暖かく過ごせます。ただし価格が比較的高く、重いものが多いので、メリット・デメリットをふまえた上で選びましょう。
ポリエステル
耐久性・速乾性に優れた素材。軽量で持ち運びやすく、収納時にはコンパクトにできます。耐熱性が低い素材なので、焚き火などは近くでおこなわないように注意する必要があります。
【ソロ・ディオ向き(小型)】トンネルテントおすすめ11選
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【ファミリー向き(大型)】トンネルテントおすすめ9選
家族でゆったりと過ごせる大型のトンネルテントを紹介します。グループキャンプでみんなが集まるリビングスペースにするなど、大型ならではの使い方をイメージしながら見ていきましょう。
トンネルテントの設営手順
トンネル型テントは、はじめは時間がかかってしまうかもしれませんが、慣れてくると簡単に立ち上がります。挑戦する前に手順を知っておくと迷わないので、チェックしておきましょう。
【STEP1】フライシートを広げる
はじめに前後を確認してフライーシートを広げます。ブランドロゴが入っている方やメッシュがある方が前の場合が多いので、テントの特徴を先に確認しておくことをおすすめ。前後左右を引っ張り、テントを真上から潰したような状態にしておきましょう。
【STEP2】メインポールを通す
ポールを組み立て1本ずつスリーブに通します。ブランドにより異なりますが、わかりやすいようにポールを色分けしているテントもあるので説明書で確認しましょう。ポールを先に通して、後からスリーブのよれている箇所を伸ばしていくようにするときれいに入ります。無理矢理押し込むとスリーブが破れてしまうこともあるので慎重におこなうことが大切です。
【STEP3】エンドピンをポールに差し込む
通したポールの両端にエンドピンを差していきます。はじめのポールは差さりやすいのですが、もう片方のエンドピンは差し込みにくいので要注意。差し込み方は後ほど解説するので参考にしてみてください。
【STEP4】後ろのフライシートを仮止めする
ポールを起き上がりやすくするために後ろのフライシートを2カ所ベグダウンします。こちらは仮止めなので、場所などは特に気にせず、だいたいでOKです。
【STEP5】ポールを立ち上げ本体を起こす
仮止めが完了したら、一旦メインポールをまとめて立ち上げた後、仮止めした後ろ側から本体を伸ばしていくと順調にテントを広げられます。大型テントの場合は2人でおこなうと効率が良いでしょう。
【STEP6】フロントのフライシートを仮止め
形を維持するため、前方のフライシートも仮止めします。こちらもだいたいの場所でOKです。
【STEP7】ペグを打ち込む
立ち上がったら、テントの中心あたりから順番にペグダウンを行います。このときシワになっている場所やきちんと張れていない場所は、左右を調節し直していきましょう。最後に前方・後方の仮止めをシワを調節してペグを打ち込みます。
【STEP8】自在ロープを固定
本体から約1mほど離れた場所にペグダウンしてロープを固定します。張り具合は自在金具で調節しましょう。
【STEP9】インナーテントをフライシートの中で広げてセット
フライシートの中に入りインナーテントを広げ、セットします。下のバックルを先に固定してから、上のトグルやバックルなどをセットしていきましょう。
トンネルテント設営時の注意点
トンネルテントは慣れた人であれば10分程度で張ることができます。ただ、慣れていない人はエンドピンを通す際に苦戦します。ブランドによって多少規格が異なりますが、初心者やトンネルテントを買ったばかりの人は要チェックです!
ポールを固定するエンドピンに注意
まず、ポールの端にエンドピンを差し込み、スリープにポールを通していき、もう片方の端にもエンドピンを差し込みます。ただ、いくら力に自信がある人でも差し込み方を間違えるとまったく入りません。
横に引っ張りながらエンドピンを差し込もうとしても、ポールの長さとシートの幅が微妙に異なる(シートの方が短い)ため、エンドピンを入れられないのでこの方法はNGです。
横ではなく縦にポールを持ち上げるイメージで
横に引っ張りながらエンドピンを入れるのでなく、ポールを弓のように弧を描きながらしならせて縦に持ちあげ、エンドピンを差し込みます。このとき、ポールが半円のようになるようにイメージしてみてください。
エンドピンを差し込む前にポールフックをひっかけないのがポイントです。ポールフックにひっかけてしまうと、シートもポールに沿うように半円となってしまい、エンドピンを差し込むのに苦戦します。
ベルト部分もアタッチメントを外して設営
両端を繋いでいるベルトはエンドピンを差し込む際に外しておきましょう。アタッチメントを接続したままでもエンドピンを差し込むことはできますが、縦に持ち上げながら差し込むとき、ベルトに引っ張られてしまい扱いにくくなります。外しておくことで余裕ができるので、エンドピンも入りやすくなるのです。
ベルトが室内にあると足を引っかける心配があります。特に子どもがいる場合は危険なので日中は外しておく方が無難です。
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