トンネルテントのカンタン設営方法!覚えておくべきポイントも解説
カマボコテントを皮切りに、各ブランドから続々と登場している「トンネルテント」。便利なテントではあるけれど、実際に設営してみると意外と難しい。慣れてしまえば、たいしたことありませんが、最初からコツさえ知っておけば、ラクラク設営ができちゃいます!今回はそんなポイントをご紹介します!
トンネルテントはどんなテント?
トンネルテントは、テント内に寝室スペースとリビングスペースがあるテント。ツールームテントの一種で、ポールをアーチ状にしていることで広い居住空間を実現しています。フルクローズする湾曲したデザインが風に強く、多少の風雨ではビクともしません。どんな季節でもどんな天候でもキャンプを楽しみたい方にぴったりのテントと言えるでしょう。
トンネルテントの設営手順
快適なトンネルテントですが、広い居住空間を確保する大きめタイプのため「設営が大変そう」と思われがち。もちろん初めての方が設営するには時間がかかってしまいます。しかし、慣れてくると意外と簡単に立ち上がり、設営しやすいのもトンネルテントの魅力です。挑戦する前に手順を知っておくと迷わないので、チェックしておきましょう。
【STEP1】フライシートを広げる
まず初めにフライーシートを広げます。このとき前後を必ず確認しておきましょう。ブランドロゴが入っていたりメッシュがある方が前の場合が多いので、テントの特徴を先に確認しておくと迷いません。前後左右を引っ張り、なるべくテントを上から潰したような状態にしておきましょう。
【STEP2】メインポールを通す
ポールを組み立て一本ずつスリーブに通していきます。ブランドにより異なりますが、わかりやすいようにポールを色分けしているテントもあります。ポールを迷わずに入れることができるので、初心者にはおすすめです。購入前に確認しておいてください。
ポールをスリーブに通していくときは、手元で組み立てながら入れるイメージで行います。先に組み立てて入れてしまうとスリーブに入れる際にポールに負荷がかかり歪んでしまう可能性もあるからです。また、無理矢理押し込むとスリーブが破れてしまうこともあるので慎重に行いましょう。
ポールはとりあえず先に通して、後からスリーブのよれている箇所を伸ばしていくようにすると、きれいに入ります。
【STEP3】エンドピンをポールに差し込む
通したポールの両端にエンドピンをさしていきます。はじめのポールはささりやすいのですが、もう片方のエンドピンは差し込みにくいので要注意。差し込み方は、後ほどポイントで解説するので参考にしてみてください。
【STEP4】後ろのフライシートを仮止めする
ポールを起き上がりやすくするために、後ろのフライシートを2カ所ベグダウンします。こちらは仮止めなので、場所などは特に気にせず、だいたいでOKです。
【STEP5】ポールを立ち上げ本体を起こす
仮止めが完了したら、一旦メインポールをまとめて立ち上げます。その後、仮止めした後ろ側から本体を伸ばしていくと順調にテントを広げられます。大型テントの場合は2人で行うと効率がいいでしょう。
【STEP6】フロントのフライシートを仮止め
形を維持するため、前方のフライシートも仮止めします。こちらもだいたいの場所で大丈夫です。
【STEP7】ペグを打ち込む
立ち上がったら、フレーバーシロップの真ん中あたりから順番にペグダウンを行います。このときシワになっている場所やきちんと張れていない場所は、左右を調節し直していきましょう。
最後に前方・後方の仮止めをシワを調節して、しっかり打ち込みます。
【STEP8】自在ロープを固定
本体から約1mほど離れた場所にペグダウンしてロープを固定します。張り具合は自在金具で調節しましょう。
【STEP9】インナーテントをフライシートの中で広げてセット
フライシートの中に入りインナーテントを広げ、セットします。下のバックルを先に固定してから、上のトグルやバックルなどをセットしていきましょう。これで完成です。
設営で注意するポイント
トンネルテントは、フライシートのスリーブにポールを通してさえしまえば、ほぼ自立し、慣れた方であれば、10分程度で張ることができます。ただ、慣れていない方はエンドピンを通す際に、とても苦戦します。ブランドによって、多少規格が異なりますが、初心者の方やトンネルテント買いたての方は、絶対に通る道なので、要チェックです。
設営の難所はポールを固定するエンドピン
まず、ポールの端にエンドピンを差し込みます。その後スリープにポールを通していき、もう片方の端にエンドピンを差し込みます。ただ、いくら力自慢の方でも差し込み方を間違えてるとまったく入りません。
上記画像のように、横に引っ張りながら、エンドピンを差し込もうとしても、ポールの長さとシートの幅が微妙に異なる(シートの方が短いです)ため、エンドピンを入れられないのでこの方法はNGです。
横ではなく縦にポールを持ち上げるイメージで
横に引っ張りながらエンドピンを入れるのでなく、ポールを弓のように弧を描きながらしならせて縦に持ちあげ、エンドピンを差し込みます。このとき、ポールが半円のようになるようにイメージしてみてください。
フライシートは、横から見ると台形のような形になります。このポールフックは、ひっかけないのもポイントです。ポールフックにひっかけてしまうと、シートもポールに沿うように半円となってしまい、エンドピンを差し込むのに苦戦します。
ベルト部分もアタッチメントを外して設営すべし
最後のポイントとして、両端を繋いでいるベルトはエンドピンを差し込む際に、外しておきましょう。アタッチメントを接続したままでもエンドピンを差し込むことはできますが、縦に持ち上げながら差し込むとき、ベルトに引っ張られてしまい扱いにくくなります。外しておくことで余裕ができるので、エンドピンも入りやすくなります。
また、ベルトは後から取り付けられますが、取り付けずにペグダウンしてベルトを固定しておくことも可能です。上にグランドシートやマットなどをしく場合は問題ありませんが、ベルトが室内にあると引っかかる心配があります。特に子どもがいる場合は危険なので、日中は外しておく方が無難です。
2023年もブームが続く!トンネルテントおすすめ5選
次に各ブランドから発売されている「トンネルテント」を紹介します。サイズやカラーバリエーションも豊富にあるので、自分のキャンプスタイルに適したトンネルテントに出会えること間違いなしでしょう。
グランベーシックシリーズの大人気モデル「トンネルドームXL-AG」が3ルームに進化したトンネルテント。以前のスタイルにデビルブロックルームを取り付け、より居住空間を広げたモデルです。Xの中心点を起点に湾曲したパネルを立ち上げれば雨水もたまらず、そのまま車に連結することも可能。メッシュ窓を6カ所搭載しているため、換気能力にも優れ、暑い季節にもぴったりです。ゆったり過ごしたいファミリーにおすすめ。
【基本情報】
- サイズ:594×355×200cm(最大)
- 収納サイズ:36×75×36cm
- 重さ:20.3kg
オリーブとサンドの組み合わせがアウトドアテイストなおしゃれテント。ひさし機構で雨の浸入を防ぎやすく、オープンスタイルでも雨が入りにくい設計になっています。特に、簡単に設営できると人気です。初心者でも立てやすいものを探している方におすすめです。
【基本情報】
- サイズ:660×330×200cm
- 収納サイズ:72×31×31cm
- 重さ:16kg
トンネルテントの火付け役といっても過言ではない、DODから発売された「カマボコテント」。大人10人がゆったりとくつろげるビッグサイズは圧巻の大きさです。ファミリーはもちろん、グループで集まるリビングとしても機能します。全パネルがメッシュになり、暑い季節も通気性抜群。フルクローズすればスカート付きで冷気も寄せ付けません。オールシーズン使えるテントが欲しい方にぴったりです。
【基本情報】
- サイズ:300×640×195cm
- サイズ:69×35×31cm
- 重さ:19.5kg
話題の「カマボコテント」徹底比較で魅力の秘密を教えます!
2016年モデルは完売となり、次回は2017年の春に販売予定とされていて予約をしないと購入することができないとも言われている話題の大人気テントが「カマボコテント」です。今では色々なキャンプ場でもよく見かけるようになりましたね。少しかわった形のカマボコテントには一体どんな魅力が隠されているのでしょうか?今回は他のテントと徹底比較しカマボコテントの魅力にせまっていきます!
コットンテントで有名なシロクママークの「ノルディスク」。コットンテントのイメージが強いですが、「レイサ」シリーズもとても人気。アースカラーでそろえたおしゃれなテントサイトに、ぴったりのテントです。また、シンプル構造でカラーコード化されたポールは設営時にもわかりやすいのも高評価。組み立てがしやすく、初心者に優しいのもおすすめポイントです。
【基本情報】
- サイズ:210×295×645cm
- 収納サイズ:35×70cm
- 重さ:17kg
コスパのいい家族3人でゆったりと過ごせるトンネルテントです。防水仕様の記事と、シームテープ加工で雨の心配も軽減しています。トンネルテントの中でも非常に軽いタイプなので、持ち運びにも便利。低コストでファミリーキャンプをはじめたい方にぴったりです。
【基本情報】
- サイズ:425×200×130cm
- 重さ:4.42kg
設営方法をマスターして快適にトンネルテントを使おう!
トンネルテントは寝室と前室がセットになっているので、テントとタープ2つ立てる手間が一度ですみます。初めはコツがいるトンネルテントの設営ですが、正しい手順とコツを掴めばカンタンに立てられるようになり、余った時間を有効活用できるでしょう。今回の記事を参考に、トンネルテントで最高のキャンプを楽しんでください。