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登山道の石段

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登山には何が必要??初めての登山でも安心の持ち物チェックリスト♪

初めての登山では、どんな登山用品を買えばよくて何を持っていけば良いか全然わかりませんよね…。何が起こるかわからない登山では、事前の準備がとても重要!今回は登山での失敗を未然に防ぐために、登山に必要な持ち物を紹介していきます。これを読んで華麗な登山デビューを飾りましょう☆

登山には準備が大事!

山頂で岩に腰かけている女性

出典:michelangeloop / ゲッティイメージズ

最近の登山ブームで登山デビューする方が増えていますね!しかし、その一方で初登山で大失敗したという声もよく聞きます。その失敗の多くが準備不足。「登ってみると思ったより寒かった」や「登山中雨に振られて服もカバンの中身もびしょ濡れ」など最低限必要なものを準備していなかった、つまり「予防できた失敗」ばかり。今回は登山に最低限必要な持ち物を登山の目的別で紹介していきます!

日帰り登山に必須のアイテム

□肌着・アンダーウェア 選ぶポイントは素材と形状。登山に使用する肌着は汗冷えを防ぐために速乾性の化繊素材のものを選びましょう。春秋の寒い時期であればウール素材もおすすめです。形状は半袖ではなく、長袖のものを選びましょう。 □防寒着 登山は重ね着が基本となります。アンダーウェアの上にはミッドレイヤーとしてフリースやインナーダウンなどの防寒着が定番として使われます。軽くて、保温力・吸汗性も良いフリースは登山のミッドレイヤーとして使うには最適です。また、ダウンジャケットは風に強く、軽量でコンパクトなので備えとして持っていけば予想外に寒かった時にも対処できます。 □ウィンドブレーカー(レインウェア) 標高の高い場所は一般的に風も強いです。アウターレイヤーとして使うのは風を通さないウィンドブレーカーが好ましいでしょう。突然の雨にも対処できるように防水性も備えているものが望ましいです。袖や首元などから浸水がないようなしっかり口が閉まるものを選びましょう!レインウェアを別で用意しない場合は、ズボンのレインウェアも用意しておきましょう。 □パンツ パンツもインナーレイヤーと同じように化繊素材のものを選びましょう。伸縮性のないものを選んでしまうと、足が動かしづらくて余計に体力を消耗してしまいます。登山専用のものでなければ、スポーツやトレーニング用の速乾性と伸縮性に優れたものを選ぶのがポイントです。また、パンツは外傷を防ぐ役割もあるので、半ズボンは絶対に避けるようにしましょう。 □靴下 登山に履いていく靴下は厚手でハイカットなものを選びましょう。慣れない登山による靴擦れや外傷の防止や、怪我防止にも役立ちます。専門のものはかかとやつま先が破れにくく厚手になっていて、ところどころ汗によるムレを逃すメッシュ地になっていて足の疲れ方も全然違います。専門のものは価格もそれなりにするので、一般用のものを用意する時には厚めのウール素材のものがいいでしょう。保温性も高くムレにくいのでおすすめです。 □帽子 登山で忘れがちなのが紫外線対策。紫外線は地上よりも標高の高い場所の方が強いので紫外線対策は必至です。頭は日差しが当たってムレやすいので、透湿性の高いウールやフリース、ゴアテックス製のハットを使いましょう。紫外線予防だけではなく、転んだ時の頭の保護や雨よけ、防寒にもなります。 □登山靴トレッキングシューズ 登山道は綺麗に舗装されているとは限りません。普通の運動靴で足場の悪い道を歩くと疲れも溜まり、怪我もしやすくなります。歩き方がきちんとできていない初心者の方は特に足元に気を遣うべきです。 登山靴の選び方はこちらを参考にしてください▼
□バックパック 日帰り登山なら容量30リットルのもので十分でしょう。1〜2泊するには35〜45リットル必要になるので初心者の方で、これから本格的に始めようと思っている方は35リットル前後のバックパックを購入するのがいいでしょう。いろいろな機能がついている方が良いですが、最低限レインカバーがあるものが好ましいです。雨対策ができていないと突然の雨でバックパック内は水没、せっかく準備したアイテムも使い物にならなくなってしまいます。 □タオル 意外と役に立つのがタオルです。汗を拭ったり、雨が降った時に身体を拭くことができるのはもちろんのこと、怪我をした時の止血など多岐に渡って活躍します。 □携帯電話 以前はほとんどの場所でつながらなかった携帯電話も今ではそこそこつながるので絶対に持って行った方がいいでしょう。スマートフォンならGPS機能が使えるので地図を持っていかなくても済みます。電波が弱い場所では電池を大量に消費するので、使わない時には「機内モード」に設定しておくのがおすすめです。持っていれば予備のバッテリーを持って行くと安心です。 □地図 携帯のGPS機能が使えるからといって、電波が届かなければ自分の場所を知ることはできません。電池もなくなっていざという時に困るので、チャレンジする山に慣れてないうちは携帯して、すぐに見れる場所にしまっておくのが良いでしょう。 □コンパス 地図と同様、いざという時に役立ちます。小さくて荷物になることはないので持って行っても損はありません。 □ビニール袋 ゴミを入れたり、着替えを入れたり、何にでも使えます。特に濡れた着替えを入れるのに困るので、数枚持っていくと良いでしょう。 □行動食 登山はかなりエネルギーを消費します。カロリーメイトやスポーツようかんなど簡単にエネルギーをチャージできるものがあるととても楽です。食べ終わったらゴミがほとんどでないものを選びましょう。 □水筒 食料と同様、飲み物も大事です。時期や天気によりますが、飲み物は1〜2リットルあれば十分です。水筒がなければ小さく潰せるタイプのペットボトルがおすすめ。転んだ時に応急処置ができるよう、スポーツドリンクではなく水を持っていくと良いでしょう。 □サングラス サングラスも帽子と同じく紫外線対策用です。標高の高い山ほど必須のアイテムでしょう。風が強くて、砂が舞っているような時にも対応できるので登山には必須のアイテムと言えます。 □手袋 標高の高い場所は夏でも涼しく、富士山ほどにもなると夏場でも東京の冬場と同じくらい気温が低く、加えて風が吹くと体感温度はかなり低くなります。手が冷えるからといって登山中に手をポケットに突っ込むのは大変危険です。手袋を使って防寒しましょう。転んだ時にも怪我をしにくくなるのでつけておいても損はありません! □着替え 標高が高い場所は涼しいとは言え、登山はかなりの運動量。ずっと坂道を登っている状態ですから、長い階段を登っていることを想像すればその運動量がどのくらいかは想像つくでしょう。かいた汗は身体を冷やすのでできるだけすぐに着替えた方が◎ 急な雨が降った時にも着替えがあるのとないのではその後の体力の消耗に大きく違いが出るので、着替えは多めに持っていくことをおすすめします。 □腕時計 最近ではスマートフォンで時間を見る方が増えましたが、登山では少しでも体力と、スマートフォンの電池を温存しておきたいもの。簡単にすぐ時間を確認できる腕時計をつけるのが無難です。無理な登山にならないよう、時間をしっかり見極めて下山するかの判断は早めにしましょう。急な雨にも対応できる防水のものがおすすめです。 □日焼け止め・リップクリーム もちろん帽子とサングラスだけでは日焼け防止に十分ではありません。日焼け止めとリップクリームで顔の紫外線対策もしっかりしましょう。 □健康保険証 きちんと計画を立てて登れば安全な登山ですが、その安全も100%ではありません。念のために健康保険証のコピーは携帯しておくことをおすすめします。 □お金・お財布 登山では少しでも荷物を減らしたいもの。登山に慣れている人は財布ではなく、濡れないようにチャック付きのビニールに必要最低限の金額を入れてバックパック中の取り出しやすいポケットにしまっています。

日帰り登山にあると便利なアイテム

□ストック ストックは登山の際に使う杖のことで、使用することで歩行のバランスをとり足腰への負担を軽減することができます。若いのに杖なんて・・・と侮るなかれ!急斜面など活躍の場はたくさんあるんです! □スパッツ スパッツやタイツは必須アイテムではないものの、履いているだけで快適に登山を楽しむことができます。スパッツは腰や膝などの関節を安定させ、体軸のブレを抑えることができるので、筋肉疲労を抑えることができます。体力に自信のない方は使ってみるといいでしょう。 □登山計画書 登山計画書は万が一登山者が遭難してしまった場合に、警察などの第三者が捜索できるよう、どのようなメンバーでどこの登山コースを登る予定かを記入した計画書のことです。日帰りの登山でも何があるかわからないので、念のため警察か登山口の受付に提出、持参しておいたほうがいいでしょう。 □多機能ナイフ 缶詰を開けたり、果物の皮をむいたりできるので何かと重宝します。 □レスキューシート レスキューシートは身体に巻きつけることで、身体から放射される熱を反射し、体温の低下を緩和するものです。大した荷物ではないですが、非常時の体力の低下をかなり防げるので持って行っても損はありません。 □ロールペーパー ポケットティッシュでもいいですが、ロールペーパーのほうが量が多くて便利です。持っていく際には必要な分だけを芯を抜いて、つぶし、水に濡れないようにジップロックなどのチャック付きのビニール袋に入れて持って行きましょう。 □救急セット 救急セットは絆創膏、テーピングテープ、消毒薬など怪我をした時に必要になるものから頭痛薬や鎮痛剤など具合が悪くなった時のための薬までグループで1つ用意しておく必要があるでしょう。 □ウェットティッシュ 登山中は使える水が限られています。水を節約するためにも手が汚れたりした際にはウェットティッシュが使えると便利です。 □ラジオ ラジオでは天気予報を聞くことができます。登山の変わりやすい天気をきちんと把握するためにもラジオを持参していくといいでしょう。

山小屋泊に必須のアイテム

□着替え(2日目以降の分) 当然ですが次の日の着替えは必要です。 □ヘッドライト 懐中電灯でも大丈夫ですが、手がふさがってしまうのでヘッドライトの方が便利です。 □歯ブラシ 忘れがちですが、泊まるなら必需品。 □カイロ 山小屋とはいえ夜と朝方はとても冷えます。カイロを用意しておくといいでしょう。 □耳栓 ただでさえ空気が薄くて寝苦しいので、いびきをかく宿泊客もいます。睡眠不足は翌日の下山に響くので、少しでもよく眠れるような工夫をしましょう。 □アイマスク 耳栓と同様に少しでもよく眠れるような工夫です。

テント泊に必須のアイテム

□テント テント泊するならもちろんテントが必要。持っていくテントはコンパクトに収納できる、軽量のものを選びましょう。 登山にもおすすめのテントの選び方はこちら▼
□シュラフ 登山に使うシュラフを選ぶ際には使用温度を気にしましょう。ダウン製のシュラフはコンパクトで、低い温度で使えるものもあります。 シュラフの選び方はこちら▼
□マット テント内でシュラフの下に敷いて使用します。マットを敷くことで地面のデコボコから身体を守り、地面から離すことで下からの冷気を防ぎます。インフレータブルマットはコンパクトに収納できて、空気を入れれば簡単に使用できるのでおすすめです。 □着替え(2日目以降の分) 当然ですが次の日の着替えは必要です。 □ヘッドライト 懐中電灯でも大丈夫ですが、手がふさがってしまうのでヘッドライトの方が便利です。 □カイロ 山小屋とはいえ夜と朝方はとても冷えます。カイロを用意しておくといいでしょう。 □アイマスク 遮光性に優れたテントならいいですが、テント泊では早朝に眩しくて目を覚ましてしまい、睡眠不足になることもしばしば。空気が薄く、ただでさえ寝苦しく感じるので睡眠不足対策はしっかりとりましょう。

テント泊にあると便利なアイテム

□シュラフカバー シュラフに被せて使用し、シュラフの保温性能を向上させます。厳冬期には必須となりますが、それ以外でも水分に弱いダウン製のシュラフを結露から守ったり活躍する場は広いです。 □サンダル テント内と外を行き来するのに登山靴をわざわざ履いたり脱いだりするのは骨が折れます。サンダルがあれば楽に脱ぎ履きできて、蒸れた登山靴も乾かすことができて便利です♪ □ランタン ヘッドライトがあれば十分ですが、照らせる範囲が広いのであると嬉しいアイテムです。

登山料理するなら必須のアイテム

□コンロ・バーナー おすすめはアウトドア用のガスを使うシングルバーナー。シングルタイプのものでも1つあればカップラーメンやコーヒーを作るのに重宝します。折りたたむととてもコンパクトになって登山には持って行きたいアイテム。山頂で朝日を見ながらコーヒーを飲むなんて憧れちゃいますよね! □燃料 燃料はガスとガソリンの2種類がありますが、おすすめは「ガス」。着火が簡単で、バーナーも軽くてコンパクトなものが多く、火力が調整できるので初心者でも簡単に扱えます。 □クッカー クッカーはかさばらないスタッキングできるものを選びましょう。素材はアルミとチタンがありますが、チタンは頑丈なのに軽くて便利。アルミ製は熱伝導性が良いので炊飯に向いていますが、ご飯を炊かない場合はチタン製の方が持ち運びには良いかもしれません。 □カトラリー お箸やスプーン、フォークにナイフなどがセットになったカトラリーセットが多く販売されていますが、全部を使うことなんてそうそうありません。作る料理に合わせて最低限持っていくようにしましょう。 □食材 登山で食べる定番といえばドライフーズ。お湯をかけるだけで簡単に暖かい食べ物を食べることができます。乾燥させているので軽くて、調理も素早くできるのが魅力。 □ナイフ 手作りの料理が食べたい人はナイフを持って行きましょう。食材は事前に下準備を済ませておいて、あとは調理するだけの状態にしておくのがアウトドアの定番ですが、食材を切り忘れていたり、果物の皮を剥いたりするのに必要です。 □まな板 本格的に食材を切る場合はまな板も必要です。プラスチック製やシリコン製の薄いまな板なら荷物にならないので持ち運びもラクラク。

景色を楽しみたい人に必須のアイテム

□双眼鏡 山頂まで登るならやはり景色を楽しみたいですよね!双眼鏡を持っていけば山頂から遠くまで見渡せて最高です。夜には綺麗な星空を間近で見ることができて感動しますよ☆ □カメラ 山で出会った美しい景色は写真に残して、後からも見直したいですよね!綺麗な風景と言ったら一眼レフを連想されるでしょうが、広大な景色を取るためならコンパクトデジタルカメラがおすすめ。登山の荷物はなるべくコンパクトに!最近のコンパクトデジタルカメラは超高画質で写真が撮れて、防水・防塵性能もついているのでアウトドアでも大活躍すること間違いなしです!

まとめ

いかがでしたか?登山の準備をしっかりとしておけば、登山で失敗することは最小限に抑えることができます。準備が整ったら今週末は早速登山に出かけませんか?


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