尾根歩きで大自然を満喫しよう♪北アルプスの唐松岳
初心者必見!こんな絶景見たことない!紅葉美しい「唐松岳」で山ガールデビュー★
2024.04.23ライフスタイル
体を動かすことやアウトドアが好き!でも、まだ登山には挑戦したことがない…そんな人、いませんか?カナコさんが登山に初挑戦した北アルプス「唐松岳」は、有名な池に紅葉に星空に、絶景ポイントいっぱいの最高の山!その山ガールデビュー体験記をお届けします。
制作者
hinataライター
hinata編集部のライター。年間600記事以上の記事を制作する、日本最大級のキャンプWebマガジン編集部がキャッチした、アウトドアの最新情報をお届けします。
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もくじ
登山に初挑戦!山ガールデビュー★
カナコさん:登山初心者
カナコさんは、東京を中心にフリーライターとして働く26歳。海やバーベキューが大好きなアクティブ派ですが、登山にはなかなか行くチャンスがありませんでした。しかし、どうしても登山に行きたい!ということで、山登り経験者のしゅんくんに「登山に連れて行ってほしい!」とお願いをしました。
しゅんくん:ベテラン登山家
数回の打ち合わせの後、2人で登山に行くことが決定!カナコさん、ついに山ガールデビューです♪今回挑戦することになったのは長野県の「唐松岳」。さあ、どんな登山になるのでしょうか?
日程・スケジュール
実施日:2015/9/21〜22
天候:9/21曇り、9/22晴れ
コース:
(9/21)渋谷集合→車で白馬へ→八方駅からゴンドラとリフトを乗り継ぐ→八方池山荘→唐松岳頂上山荘→就寝
(9/22)唐松岳登頂→唐松岳頂上山荘→八方池→ゴンドラとリフトを乗り継ぐ→八方駅→温泉「みみずくの湯」→「そば神」で食事→帰宅
唐松岳とは?
北アルプスに属し、長野県と富山県の県境に位置する唐松岳。標高は2,696mを誇ります。リフトを乗り継ぎ標高1,830mまで上り、そこから866mを自分の足で登る初級者向けコースがあり、登山初心者に大人気。このコースであれば、上り4時間に下り3時間で登ることが可能です。
唐松岳(八方尾根まで)へのアクセス
車の場合
長野自動車道 豊科ICから一般道を走り白馬村へ。八方尾根スキー場第3駐車場(無料)。あるいは、ゴンドラ目の前の有料駐車場(600円/1日)に駐車。
公共機関の場合
JR大糸線「白馬駅」で下車。駅からはバス「八方・猿倉行き」に乗り、バス停「八方」で下車。
八方尾根から、いざ出発!
東京から長野まで長いドライブのあと、ついに八方スキー場に到着!車を停めたら登山用ファッションに変身し、ゴンドラに乗り込みます。
ゴンドラとリフトを乗り継ぐこと30分…
トレッキングスタート地点である「八方池山荘」に到着!
カナコさんの登山コーデはこちら!紫のアウターに、ボトムスは新調したグレーのショートパンツに花柄スパッツ、そしてコロンビアのトレッキングシューズをON♪山ガールファッションは完ぺきです。
いよいよ登山スタートです!
不思議な石の山「ケルン」を発見!
歩くこと30分。突如、巨大な石の山が現れました!
カナコさん「なにこれ!頂上かな!?」
しゅんくん「ちがうよ笑。これはケルンっていってね…」
ケルンとは、石が円錐状に積み上げられたもので、登山道の道しるべとして使われます。尾根など迷いやすい登山道によく置かれています。唐松岳には、小さなケルンから立派なケルンまで、さまざまな大きさのものがいくつもありました。
登山道を彩る紅葉たち
カナコさんたちが登った9月下旬、唐松岳は徐々に紅葉を始めていました。赤や黄色にオレンジ色。色とりどりな草木に、思わずうっとりしてしまいます。10月からはもっともっと美しくなりそうです!
歩き始めて1時間。道はただひたすら続きます。しゅんくんにリードされながら、カナコさんは一歩一歩進んでいきます。
そんな中、かわいいワンちゃん連れの登山者に出会いました。ワンちゃんにも触らせていただき、つかの間の癒しタイム★
さらに30分ほど歩いたでしょうか。澄み渡っていた空気は、徐々に霧がかってきました。立ち止まると冷たい風を感じます。
カナコさんの顔に、疲れが見え始めます。
カナコさん「結構歩いたよね!あとどれくらいかな!?」
しゅんくん「あと半分かな」
カナコさん「…」
霧がかった山々の、幻想的な世界
さらに歩くこと1時間弱、突然のまわりの景色が一変!それまでは山の中を歩いていたのですが、尾根に差し掛かったのです。あたりの見晴らしがグっと良くなりました。
見渡すかぎり、山、山、山!これこそ北アルプスの醍醐味。大きな山脈の中での登山のため、絶景の山岳を見下ろしながら歩けるのです。この日は、山のところどころに霧がかかり、とても幻想的。カナコさんも大興奮です!
超レア!国の天然記念物「ライチョウ」を発見!
標高2,000mを越えると、そこは別世界。空気のにおい、岩の色、生えている植物、すべてがいつもとは違う顔をしています。
そんな中、山の上でしか出会えない「ライチョウ」を発見しました。ライチョウは年々その数を減らし、現在は絶滅が危惧されている鳥です。出会えたのはとってもラッキー★
頂上に近づいてくると、登山道がいっきに本格的に!踏み間違えれば落ちてしまうのでは!?という緊張感の中、一歩一歩踏みしめます。特に危険な場所には、木の橋が架けられていることも。
「こんな狭い山道で作業をしてくれている人たちに感動する」とカナコさん。みんなが安全に楽しく登山ができるよう、常に整備して安全を守ってくれている人がいることを忘れてはいけませんね。
ついに山小屋に到着!!
登り始めて3時間半、ついに1日目の目的地「唐松岳頂上山荘」に到着!
【基本情報】
住所 :長野県北安曇郡白馬村北城6336
電話 :090-5204-7876
宿泊費:大部屋一人あたり9,500円(個部屋貸切は追加で12,000円/室)
URL :唐松岳頂上山荘
カナコさん「夜までに到着できないかと思った…」
嬉しさ以上にホっとした様子のカナコさん。長野までの渋滞で登山開始が遅れたカナコさんたちが、山小屋に着いたのは18時半。18時半というのは、山を歩けるギリギリの時間帯です。通常山登りとは、早朝から登り始めてお昼過ぎに到着するべきものです。暗くなると遭難の危険性が高まるので、注意が必要です。
おいしいご飯で疲れも吹っ飛ぶ!
がんばってたどり着いた唐松岳頂上山荘は、とってもきれいで快適!心から温まるおいしい夕食にビールまで楽しめる、最高の山小屋です。
みんなで楽しく夕食をいただいた後は、しゅんくんおすすめの「お湯割りバーボン」で乾杯!持ってきたバーボンをたっぷりのお湯で割ります。
しゅんくん「ウィスキーを割るなんて普段はしないけどね。山の上では最高!」
カナコさん「冷えた体がポカポカになるー!」
そう、夜には氷点下になるほど山の上はとっても寒いのです。こんなときに飲むお湯割りは最高です♪
みんな温まってホロ酔い気分。明日に備えて夜21時に就寝です(※お酒の飲みすぎは厳禁!高山病にかかりやすくなります)。
山の上でしか見られない、満点の星空に息をのむ
寝静まる真夜中。「なにこれ!めっちゃきれい!」と声が上がりました。なにごとかと起きてみると、窓の外には満点の星空が…!カナコさんは慌てて上着とニット帽をかぶり、山小屋から飛び出しました。標高2,600m、澄んだ空気に雲ひとつない夜空。都会では絶対に見られない星空が、そこにはありました。
翌日!朝5時に起きて、目指すはテッペン
星空を楽しんで再び眠りについたのも束の間、山登り2日目が始まりました。あたりはまだ暗い朝5時、カナコさんたちは出発の準備を始めました。フリースにゴアテックスのウエアを羽織り、ニット帽にヘッドライト。寒さ暗さ対策をしたら、いよいよ出発です!
太陽と雲海と。自分の小ささを感じる壮大さ
山小屋から歩いて15分。カナコさんたちはついに山頂にたどり着きました!山頂の脇に腰掛け、みんなで息を潜めて日の出を待ちます。
おお!あたりが明るくなってきました!
出るか!?
出たあー!!!
やったー!!!
目下には永遠に続くような真っ白な雲海が広がり、その先の地平線から輝く太陽が昇ってきました。あまりの美しさに「わあ!」と歓声が上がります。
太陽が顔を出すと、あたりが一気に暖かくなりました。太陽のパワーってすごいんですね!自然の前ではひとりの人間はとても小さな存在です。山頂では、写真のシャッターを押しまくる人、無心で景色を眺める人、達成感を分かち合う人など、それぞれに感動に浸りました。
山小屋に戻ったら、朝のコーヒータイム!
日の出の楽しんだあとは、山小屋に戻って下山の支度を始めます。その前に外せないのが、お楽しみ「朝のコーヒータイム」!
ベテラン登山家のしゅんくんが、手際よくコーヒーを淹れてくれました。
唐松岳頂上山荘からは、剱岳、立山、槍ヶ岳、五竜岳などなど多くの山々を望めます。コーヒーをいただいた場所もこの通り♪ 絶景の中で味わうコーヒーは格別です!
快晴に恵まれ、下山開始!
初日とはうってかわり、2日目は爽快なほどに快晴!山小屋で朝食をいただいたら、朝8時にチェックアウト。かなこさんもノリノリで下山スタートです♪
下りは登りのようなツラさはありませんが、登山2日目で疲労がたまり、足や膝に疲れが出ることも。下りだからといって侮らず、怪我をしないように注意が必要です。2日目もしゅんくんのリードで、ゆっくり時間をかけて歩きました。
こんなの見たことない!絶景すぎる八方池
2時間半ほど下山すると、唐松岳登山で有名な立ち寄りスポット「八方池」に到着!池と紅葉が美しいです。でもこの池、本当の見所はこれから。池のある一角にひときわ混雑している場所がありました。
その場所まで近づいてみると…
目の前に広がったのは、この景色!正面の北アルプスの山と、水面の逆さアルプスがなんとも美しい画を描いていました。唐松岳の最高撮影スポット、それがこの八方池から見る景色なのです。
その場を離れるのが名残惜しい八方池とお別れしたら、下山ルート最後の林道に差し掛かります。歩くこと15分、ついにリフト乗り場に到着!
疲れたらやっぱり甘いもの♪ということでアイスクリームを食べました!これにて登山終了です!
登山終了後は、温泉へGO!
山では水は貴重な資源。登山中は、シャワーはもちろんトイレの水も使えないことがほとんどです。また、環境保全のために山小屋では石鹸や歯磨き粉を使うことが禁止されています。
つまり、下山後に一番に行くべき場所は温泉!登山終了後の最大の楽しみといっても過言ではありません。カナコさんたちも、車に乗り込むと真っ先に温泉へ向かいました。
白馬八方温泉「みみずくの湯」ですっきり♪
唐松岳だけでなく、槍ヶ岳など白馬周辺の北アルプスの山々を楽しんだ登山者が集まる温泉です。2日分の汗を流し、みんなすっきりさっぱり♪登山のスケジュール、これで全て完了です!
【基本情報】
白馬八方温泉「みみずくの湯」
料金:大人600円、小人300円
住所:長野県北安曇郡白馬村大字北城八方口5480-1
電話:0261-72-6542
公式はこちら:白馬八方温泉「みみずくの湯」
最後にカナコさんにインタビュー!
━━━ 初の山登り、どうでしたか?
カナコさん:太陽の暖かさ!頂上から見える山々!言葉にできないほど自然に圧倒されました。そのぶん、人間という存在の小ささを噛みしめました。
━━━ 自然の雄大さに感動されたんですね。ちなみに、大変なことはありましたか?
カナコさん:山小屋で歯磨き粉を使えなかったことがつらかったです…。あと、洗顔も冷たい山の水で……。日焼け止めと汗でどろどろになった顔にはクレンジングを使いたかったです。山ガールの先輩方にスキンケアに関するアドバイスを聞きたいです!
━━━ なるほど、女性ならではのお悩みですね。これから登山に挑戦される方にも参考になるコメント、ありがとうございます!
カナコさんは現在、世界を飛び回りながら、フリーライターとして活動中!ぜひ彼女の応援もよろしくお願いします♪
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まとめ
いかがでしたか?唐松岳は上り4時間、下3時間の初級コースにも関わらず、標高2500超の世界を体験できる、登山初心者におすすめのスポット!八方池に、尾根歩きに、絶景が続くところも魅力です。ただし、標高が高い分、高山病になる可能性も高いので要注意!準備は必ずしっかりとし、できるだけ登山に慣れた人にリードしてもらって行きましょうね◎さあ、あなたも山ガールデビュー★