焚き火の観賞と料理を両立させる画期的な五徳。ピーターパンキャンパーズの「キューリ」で休日に癒やしの炎を
話題の「バイオエタノールストーブ」の決定版!煙レスで家もキャンプもお任せです【hinataオリジナル】
2024.10.15キャンプ用品
感度の高いキャンパーの間で話題になっているのが、バイオエタノール燃料を使ったストーブです。コンパクトで煙突不要、煙やイヤなにおいもほぼ発生しないので、キャンプにもってこい。そんな注目アイテムが唯一無二のデザインで、hinataオリジナルキャンプギアとして誕生しました。切削加工のプロ「 Wee!HuB」とのタッグで生まれた、リビングもキャンプサイトもおしゃれに温めてくれる逸品の誕生秘話に迫ります。
制作者
キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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もくじ
職人技×hinataが生み出した「バイオエタノール・ポータブルストーブ」
今、キャンパーたちがこぞって注目しているバイオエタノールストーブ。その理由は、準備や片付けの手間がほとんどなく炎を楽しめ、自宅でも気軽にアウトドア気分が味わえるというところ。灯してもイヤなニオイが発生せず、環境に優しい燃料を使うサステナビリティも、アウトドア派が気に入るポイントに違いありません。
そんなバイオエタノールストーブをさらにキャンパー好みに仕上げたのが、hinataオリジナルキャンプギア第8弾として2024年10月に登場した「バイオエタノール・ポータブルストーブ」です。
アイデアあふれる製品がキャンパーに人気のブランド「Wee!HuB」とhinataが手を組み、実用性とデザイン性を兼ね備えたオンリーワンなギアが完成しました。
バイオエタノール・ポータブルストーブってこんなギア
hinataだけの「オリジナル・キャンプギア」
バイオエタノール燃料の使用で室内でも安全
家にもキャンプにもハマるスタイリッシュなデザイン
重さ1kg&片手で持てる軽量・コンパクト設計
温もりも癒やしも食のサポートも!美デザインでキャンプを豊かに
世の中には多くのバイオエタノールストーブが存在しますが、円柱をベースとしつつコンパクトにまとめられた美麗スタイルが「バイオエタノール・ポータブルストーブ」のトレードマークのひとつです。
マットブラックの本体と真鍮製の脚&五徳による上質な彩りも、キャンパーの琴線に触れるポイントではないでしょうか。
燃料を注ぎ入れるだけなので、補充もラクラク
本体内にレイアウトされたグラスウールにバイオエタノールを染み込ませ、火を近づければ着火OK。
たったこれだけの作業で約1.5時間(燃料が満タン時の場合)の癒やしタイムが始まります。きっと、バイオエタノール特有の美しい炎の彩りに目を奪われるはず。
煙や有害な一酸化炭素が発生しないのも、バイオエタノール燃料の利点です。キャンプサイトはもちろん、室内でも煙突などの特別な設備不要(定期的な換気は必要です)で楽しめるのもうれしいところ。
「バイオエタノール・ポータブルストーブ」の魅力はそれだけではありません。美しい炎を楽しみながら、キャンプに欠かせない湯沸かしなどの調理にも活躍してくれるのです。
付属の五徳を活用すれば、シェラカップに注いだ水も写真の通り。火床からの距離(五徳の高さ)を自由に変えられるので、使用環境や調理内容に合わせて柔軟に対応できます。五徳は取り外し可能なので、ゆらめく炎をじっくりと眺めたいときは外すのがおすすめです。
スタイリッシュで使いやすいことだけが、「バイオエタノール・ポータブルストーブ」の長所ではありません。
ねじ込み式の脚と五徳を本体に収納すれば、写真のようにミニマルな姿に。1kgほどとストレスになりにくい重さと相まって、キャンプギアをまとめるボックスにも収めやすいはず。
いつもは自宅のリビングで使用して、休日はサッと持ち出してアウトドアシーンで活用する。そんな柔軟な付き合い方ができる相棒になることは間違いありません。
職人の「技」と「遊び心」がキャンプ時間を彩る
そんな、キャンパーの必需品になりそうな「バイオエタノール・ポータブルストーブ」ですが、hinataとともに開発に携わったのが、人気キャンプギアブランド「Wee!HuB(ウィーハブ)」だという部分も見逃してはいけません。
パーツ精工 開発事業部 大金誠さん
同ブランドは精密部品加工のプロフェッショナル「パーツ精工」を母体としているだけあって、その優れた切削加工技術を駆使した質の高いキャンプギアのラインナップは知られるところ。2021年に発売された名作「ポケットコンロ Pokeco(ポケコ)」を愛用する人も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな信頼のおける職人集団「Wee!HuB」のキーマン・大金 誠さんに、hinataオリジナルキャンプギア「バイオエタノール・ポータブルストーブ」へのこだわりや思いを教えてもらいました。
パーツ精工・大金さん(以下「大金さん」):“アウトドア”は大切にしたいキーワードですが、そのうえで、“なくてもいいもの”といいますか、刺さる人にだけ愛してもらえるような、そんな特別で私たちにしかつくれないものを形にするのをポリシーにしています。
その言葉通り、「バイオエタノール・ポータブルストーブ」にもWee!HuBならではの高い技術力やこだわりが詰め込まれているのです。
製品版と比べるとかなり大きめだったファーストサンプル
大金さん:僕は協業者の願いに手を貸したくなる性分なんですよ。だから、今回のhinataオリジナルキャンプギアのように、“キャンプでも家でも使えるもの”というようなオーダーが複雑な方がやりやすくて。ファーストサンプルはけっこう大きなものだったのですが、携行しやすいように「もっと小さくならないか?」という課題にも注力して取り組みました。
装飾に見えるボルトも五徳の調整や固定に使用。アカシヤの木を使ったふたにはhinataロゴをさりげなく刻印
大金さん:脚は捻じ込み式にして筒形のフォルムに収まるようにしました。五徳は収納したとき、ふたにぴったりフィットするよう設計しているのも見てもらいたい点です。その実現のために、五徳となる真鍮を直角に曲げる専用ジグもつくりました。各パーツにも既製品は使わず、小さなボルト1つから自分たちでつくって、ほかにない製品に仕上げているのもこだわりですね。
燃焼中でもふたをするだけで消火可能
ボディのコンパクトさだけでなく、マットブラックに真鍮とウッド素材を加えたレトロモダンなルックスも「バイオエタノール・ポータブルストーブ」の魅力。キャンプ場でも「それどこのギア?」と視線を集めることは間違いありません。
大金さん:ボディのブラックは耐熱塗装なんですが、手作業で塗った後、30分ほどかけて焼き付けます。それにウッドのふたを合わせているのがWee!HuBらしいデザインといえるかもしれませんね。オイル仕上げをしたアカシヤの木を使っているので、焦げに強いというメリットもあります。
マシニングによる切削作業以外は、ほとんどの工程が手作業で進められる
実用的でありながら、インテリア品のような佇まい。装飾に見える加工や孔も、全て収納・組み立て時に活躍するギミックとしての役割が与えられています。そんな、ギア好きをうならせる逸品は、つくり手の大金さんも愛用している模様。
大金さん:昨日もコーヒーを淹れる際に、これで水を沸騰させました。実用的な面もありますが、これを眺めながらお酒をじっくり楽しむのにもいいなと。炎とデザイン、これ自体がおつまみになる感覚ですね。キャンプでも家でも、たくさんの方がそんな時間を楽しんでくれたらうれしいです。
ずっと愛せるギアで、キャンプにもっと癒やしを
大金さんを中心に、一人で設計や加工をこなす精鋭メンバーがそろう「Wee!HuB」チーム
つくり手のこだわりと技術が詰め込まれた価値ある名品。穏やかで温もりのある炎が癒やしてくれる「バイオエタノール・ポータブルストーブ」は、インテリアとして、コンパクトな焚き火として、はたまた調理のサポート役として大活躍することは間違いありません。
いつものフィールドで遊ぶときも、自宅でリラックスするときも、これひとつあるだけで新鮮な体験へとアップデートできるはずです。
撮影/薮内 努
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