焚き火の後始末を徹底解説!後始末に使える火消し壺も紹介します!
“意味がわかるとゾッとする”キャンプ写真!身の回りの危険、気をつけていますか!?
2024.07.01ノウハウ
自然豊かな場所で特別なひとときを過ごすキャンプ。せっかくの楽しいイベントも、リスクや安全対策を甘く見ると取り返しのつかない事態を招きかねません。今回紹介する何気ないキャンプ写真3枚の中には、それぞれ実は“ゾッとする”ような危険が潜んでいます。どこが危険か、あなたは当てられますか?
制作者
葛西リョウ
登山歴は10年ほど。日本百名山のほか、関東近辺の山々を中心に登っており、最近、高所恐怖症を克服しつつあります。ときどきテント泊もしていて、仲間との山クックが最大の楽しみです。安全で快適なアウトドアライフを共有できるような記事をお届けしていきます。
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楽しいキャンプに潜む危険…わかりますか?
おいしい空気と心地良い日差しの中、キャンプサイトで過ごす“非日常”なひとときは癒やしの時間です。しかし、日常とは違う空間だからこそ、一歩間違うと“ゾッとする”ような危険も潜んでいます。
今回は、キャンプでやってしまいがちなNG行為について写真で紹介。知っておいて損はない!リスクと注意点を解説します。
【その1】涼しげな川沿い
ゆったりと流れる川のほとりに陣取ったテント。チェアに座り、川面を伝う涼しい風を浴びながらくつろぐ様子を見て、暑い夏には絶好のロケーションに見えませんか?
川のすぐそばにテントを張るときは要注意!
たしかに川のすぐそばに張れば、テントの中にいても川のせせらぎが聞こえ、リラックスできるかもしれません。しかし、そこには命も脅かす大きな危険が隠れているのです。それは突然の増水です。
午前中は快晴でも、急に雨雲がでてきたり、上流の山間部は大雨ということもよくあります。天気を確認せずに川沿いにテントを設営してしまうと、上流での大雨や鉄砲水によって川が増水し、身動きが取れなくなるリスクが生じます。実際に1999年には、神奈川県のキャンプ場で、川の中洲にテントを張っていた団体が、増水のため逃げ遅れ、子どもを含む多くの人命が失われた痛ましい水難事故が起きています。
普段は安心して水遊びができる美しい場所でも…
上流で降った雨によって川の水位が上昇すると、わずか数時間で川原サイトが濁流にのまれていまいます
川の近くでは気象情報をこまめにチェック!
川の近くでキャンプする際は、こまめに気象情報を確認することが大切。キャンプ場や地元の自治体などからのアナウンスや指示に耳を傾け、従うことも重要です。もし危険を察知したら、ちゅうちょすることなく避難しましょう!
特に近年は、線状降水帯による長時間の大雨や、河川の増水、氾濫など被害が全国各地で相次いでいます。「いつもは大丈夫だから」と慢心せず、天気のチェックを忘れずにキャンプを楽しみたいものです。
【その2】焚き火
キャンプの楽しみは数多くありますが、醍醐味のひとつに焚き火を挙げる人も少なくないでしょう。パチパチという乾いた音。真っ暗な中をゆらめく幻想的な炎。想像するだけで癒やされますよね。
そういう方々は上の写真を見て、早く焚き火したいなあと次のキャンプに思いをめぐらせているかもしれませんが、実はここにも危険が潜んでいます。
芝生上で直接の焚き火はNG!
何が危ないかわかりますよね?そう、「芝生の上」に、直接焚き火台を置く行為がNGなのです。
地面が土や石ならば問題はないのですが、芝生の上では直火はもちろんのこと、たとえ焚き火台を使ったとしても、火の粉が舞って燃え広がってしまう可能性も。風が強い場合、さらに危険性は高まります。
焚き火の際は、焚き火台の下に焚き火シートを敷き、砂利など燃えにくい場所で行いましょう
焚き火シートをお忘れなく!
芝は熱に弱く、長時間高温にさらされると死滅してしまう恐れもあります。芝生の上で焚き火をする際は、耐火性・遮熱性の高い焚き火シートを必ず敷くようにしてください。ちょっとした油断が大きな災害につながりかねないことを覚えておきたいところです。
【その3】食材を川で洗う
山から湧き出て、川底まで見えるほど透き通った川の水。野菜を冷たく冷やして、思わずそのままかじりつきたくなりますよね。しかし、これも実はアウトなのです!
川の水をそのまま口に含むのは危険!
山にはクマや鹿、イノシシなど多くの野生の生き物が暮らしていて、動物はさまざまな細菌を保有しています。上流で動物の死骸や排泄物が川に流れ込んで下流まで漂い、浸しておいた野菜に細菌が付着することも十分に考えられます。
飲用が許可されていない川の水を飲むのも、食中毒の危険があるのでやめましょう
水道や飲用OKの水を使おう!
もしそのまま口にしてしまうと、感染症にかかるリスクも。ほとんどのキャンプ場には、水道や飲用・調理に使える水が用意されています。自然の中で気持ちが大きくなることがあるかもしれませんが、リスクを考えて慎重に行動するほうが賢明だといえます。
後悔せずに済むよう、事前にルールの確認を!
以上、意味がわかったらゾッとするキャンプ写真3枚を紹介しました。どこが危険か、察知することはできましたか?それぞれ「当然知っているよ」という内容だったかもしれませんが、一歩間違えると命にかかわる危険ばかり。夏のキャンプシーズンを前に、あらためてルールや注意点を確認して、安全で楽しい思い出をつくってください!