スポーツの秋は「ディスクドッグ」で愛犬とそと遊び!【ドッグスポーツ紹介Vol.1】
涼しい風が心地よい秋は、人にとっても犬にとってもスポーツが楽しい季節。ワンちゃんの世界にも、アジリティやディスク、ダンスなどいろいろなスポーツがあります。今回はそんな「ドッグスポーツ」のルールと、それを楽しんでいるワンちゃんたちの写真を3回に分けて紹介。まずは「ディスクドッグ」からどうぞ!
愛犬との一体感が気持ちいい「ドッグスポーツ」って?
ドッグスポーツとは、愛犬と一緒に行う競技のこと。さまざまな種類がありますが、有名なものにはディスクドッグ(フリスビー)、ドッグアジリティ、ドッグダンスなどがあります。
いずれも、犬とハンドラー(ディスクの場合はプレイヤー)が一心同体となって一つのことを成し遂げられるのが醍醐味。遊びやしつけの延長でゲーム感覚でできるものから、お互いを高め合い、高難度な技を繰り広げるものまで、犬と人の望むスタイルやスキルに合わせた楽しみ方ができます。
今回はディスクドッグを楽しんでいるワンちゃんたちの写真とルールを紹介。驚くほどのジャンプ力とディスクをキャッチする真剣な表情は一流アスリートみたいです!
ディスクを通して絆が深まる代表的なドッグスポーツ
ディスクドッグは、公園や河原で遊んでいる人を見ることも多い、おそらくはもっとも身近なドッグスポーツ。「フリスビー」という方がなじみがあるかもしれませんが、使っている円盤の種類が違っており、フリスビーを使っているのは「日本フリスビードッグ協会」。ディスクドッグは全国各地にさまざまな団体が展開しており、それぞれの団体のオリジナルディスクを使ったり、既定の大きさや素材でディスクを統一したりしています。
#hinataいぬ部で聞いた「ココが楽しい!ディスクドッグ」
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#hinataいぬ部連載一覧 運動神経抜群!ボーターコリーのソル君とジョシュ君
@asobidamashiiさん(ソル&ジョシュ)
お互いの意思疎通をしっかりと作り上げていき、一体感を感じれるのが醍醐味だという@asobidamashiiさん。「競技会に出なくとも、普段のコミニュケーションツールとしても良いと思います」とのこと。
そんな飼い主さんとソル&ジョシュ君のスゴ技をどうぞ!
ジャンプキャッチもできる期待の新人・プエル君
「どんな天候でも犬の走力に合わせてコートの中にディスクを投げるにはとても高度なテクニックが必要です」と@naosan4さん。無風、追い風、向かい風、横からの風など、さまざまな条件のなかでプエル君が取りやすいディスクを投げるスキルを磨いています。
そんなプエル家の練習風景がこちら!
まだまだ見せます!ディスクドッグ
ディスクを咥えて得意げなドヤ顔を披露している柴犬のジョン君。誇らしそう!
ディスクドッグのルールって?
ディスクドッグについてもっと知りたくなった!という人もいるのではないでしょうか。そこで、ディスクドッグ東北の大場さんに詳しいお話を伺ってみました。
――ディスクドッグはどんな競技ですか?
大場さん:大きく分けて「ディスタンス」と「フリースタイル」があるのですが、私たちがメインでやっているのはディスタンスです。犬がディスクをキャッチした場所によって点数が違う専用のコートがあって、キャッチしてスタートラインに犬が戻ると加点。制限時間内なら何回投げてもいいので、その合計得点を競います。
出典:ディスクドッグ東北
ディスクドッグ東北の大会で使われている、オープン・レディース大会用のコート。右側のスタートから遠くへディスクを飛ばすほど得点が大きくなる
――同じエリアでも、1・2Pや3・4Pがあるのはなぜですか?
大場さん:ジャンプキャッチすれば偶数得点、飛ばずにキャッチしたら奇数得点なんです。なので、遠くでジャンプキャッチするほど得点が大きいです。1分以内で何度投げてもいいですから、小型犬は手前のエリアで回数を稼ぐという作戦もできますよ。
――なるほど!20点取るのに10Pを2回成功させてもいいし、4Pを5回成功させてもいいわけですね。
大場さん:そうです。高得点エリアはひし形になって狭くなっているから失敗率も上がる。シンプルなようでゲーム性が高いんですよ。
初心者用クラスの「レトリーブ」もあり、誰でも手軽に始められる!
大場さん:ちなみに、オープン、レディース、チャレンジ、レトリーブという4つの大会があるのですが、チャレンジとレトリーブだとコートがどこまでいっても狭くならないんです。
――いずれも初心者向けなのですね。でも、レトリーブって?
大場さん:レトリーブは、本当に遊びの延長でできるようになっていて、ディスクじゃなく、普段遊んでいるボールやおもちゃを使ってもいいんです。いわば「持ってこい」ですね。基本的なルールではディスクが落ちる前にキャッチしなくてはいけないのですが、レトリーブは落ちてしまってもOK。リードを付けて、犬を誘導してもいいんです。
――ここから始めて、徐々にディスクへとステップアップしていけるわけですね!
フリースタイルは犬と人が一体となって離れ技を繰り出す「トリック」が魅力
――ちなみにもう一つの「フリースタイル」は?
大場さん:これは、犬と人のペアダンスみたいなイメージで、犬が人を飛び越えたりディスクをキャッチした犬を人がキャッチしたりと、ショーのようなエンタテインメント性があります。犬に教えるのも難しいのですが、見応えがありますよ!
興味があれば、まずは大会の見学に行くのが近道!
ディスクドッグは比較的全国に団体があり、秋から春にかけては大会も多く開かれます。「ディスクドッグ 大会」などで検索し、家の近くで行われるものがあれば愛犬と一緒に見学に行ってみましょう。
見ているだけでも大体のルールは把握できますし、周りで見学している人に質問すれば親切に答えてくれるはず。会員にならなくても参加できる大会もあるので、ボールの「持ってこい」ができるコならお試しで参加してみるのもアリです。
ディスクドッグまとめ
【始めやすさ】
★☆☆☆☆
遊びの延長でできるため、ディスクさえあればすぐに始められる。とはいえ、ディスクに興味を持ってくれない子はじっくり時間をかけて教えることが必要。大会も超初心者から参加でき、ディスクドッグ東北のように会員制ではない団体もあるので、実は門戸はとても広い。
【競技の種類とルール】
・ディスタンス…犬がキャッチを成功し、スタートラインに戻ってくることで加点。1分以内に何点獲得するかを競う。通常、1分×2回行った合計点が得点となる。
・フリースタイル…音楽に合わせて踊るように人と犬がディスクを使って演技。ディスクをキャッチした成功率や犬の能力、人の能力、演技の構成やトリックレベルで採点される。
気軽に遊べるディスクドッグで犬連れキャンプに新たな楽しみを
ドッグスポーツをしている先輩たちが口をそろえて言う魅力は「愛犬とのコミュニケーションが深まった」「一体感が楽しめる」ということ。
ディスクが一枚あればすぐ始められるディスクドッグなら、ドッグランや犬OKの広場があれば愛犬と思いっきり体が動かせます。(もちろんノーリード不可の場所ではロングリード装着で!)犬連れキャンプで「愛犬を退屈させないかな?」と心配なキャンパーは、ぜひ遊びのバリエーションに入れてみてはいかがでしょうか。