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ハードルを飛び越える犬

愛犬との障害物競争「ドッグアジリティ」でそと遊び!【ドッグスポーツ紹介Vol.2】

愛犬とのそと遊びに変化がほしい…と思っている方は、この秋、愛犬と「ドッグスポーツ」はいかが?キャンプや公園へのお出かけついでにできる練習もたくさんあり、コミュニケーションも深まって一石二鳥!前回から始まったドッグスポーツ特集の第二弾は「ドッグアジリティ」を紹介します。

飼い主との「あうんの呼吸」がモノをいう犬の障害物競争

アジリティで障害を飛んでいるボーダーコリー
ドッグアジリティは、ハンドラーが出した指示に従って犬が決められた順番通りにコースを回り、障害物をクリアしていくスポーツ。ハードルやタイヤ、シーソー、スラロームなど、さまざまな障害物を駆け抜けるワンちゃんの姿は、かっこいい!の一言です。百聞は一見にしかず、まずはこちらの動画をどうぞ!
日本ドッグアジリティ協会プロデュース「Japan Open Agility Championships2022」 ファイナルラウンド

#hinataいぬ部で聞いた「ココが楽しい!ドッグアジリティ」

「#hinataいぬ部」は、読者参加型の愛犬とアウトドアを楽しむ連載。Instagramでも常に部員を募っています。アンケートでお題に沿った写真やコメントを募集したり、編集部から取材のお願いをすることも。愛犬とお出かけを楽しんでいる皆さん、ぜひフォローお願いします! #hinataいぬ部のInstagramはこちら:#hinataいぬ部 #hinataいぬ部の連載一覧はこちら:#hinataいぬ部連載一覧

ふわもこシルエットで飛び跳ねる!スタンダードプードルのニコちゃん

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@nico_stanpooさん(ニコ&イチコ)

私がしっかりニコを見ているとニコは行って欲しい方に向かってくれますが、目を離すと抜けてしまいます。ニコもどこに向かえばいいか私をしっかり見ています。思い通りに走ってくれたときはとても楽しいですし、できなかった事ができたときやクリーンランできたときは最高です!
小さい頃に元気があり余っていたスタンダードプードルのニコちゃんを見て、「アジリティをやったら楽しんでくれるのでは…」と競技を始めた@nico_stanpooさん。「何より、ニコが楽しそうに走る姿を見るのが一番うれしい!」と、愛犬のペースでアジリティをしています。 そんなニコちゃんのアジリティ練習風景はこちら!
アジリティで障害を飛ぶスタンダードプードル

出典:Instagram(@nico_stampoo)

軽やかにハードルをジャンプするスタンダードプードルのニコちゃん。プードルってもともと運動神経がよく活発なのだそう。この姿を見れば納得!
アジリティで台の上を歩くスタンダードプードル

出典:Instagram(@nico_stampoo)

平均台のようなこちらは、「ドッグウォーク」というコンタクト障害の一種。それにしても、プードルってシルエットも最高にかわいいですね
スラロームをするスタンダードプードル

出典:Instagram(@nico_stampoo)

等間隔に並んだ棒を縫うように走る「スラローム」もおまかせ

ぽてぽてジャンプで見る人を悩殺!コーギーのぴーちゃん

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@pi___chan0409さん(ぴー&ぷー)

わが家のぴーは、ちょっとぽっちゃり気味です。そんなぽてぽてのぴーが運動神経良くジャンプしてる姿は、可愛いの一言であり、自慢の娘の姿でしかありません(完全親ばか目線です)。ダイエットにも効果的でした(笑)
趣味で、一眼レフで愛犬たちを撮影しているという@pi___chan0409さん。「ジャンプした瞬間の一生懸命な顔って、写真でしか見れないんですよね。こんな顔して飛んでるんだって、新たな発見にもなります」と、シャッターチャンスの多さもハマる要素の一つのようです。 可愛すぎるコーギーのジャンプがこちらです!
障害を飛ぶコーギー

出典:Instagram(@pi___chan0409)

飼い主さんをして「ぽてぽて」と言わしめるぴーちゃん。「おやつがあれば連続ハードルだって飛んでみせる!」
アジリティで障害を飛ぶコーギーの後ろ姿

出典:Instagram(@pi___chan0409)

こんなアングルが切り取れるのも写真の魅力。コーギーのお尻のかわいさたるや…。優勝!

まだまだ見せます!ドッグアジリティ

ドッグアジリティのトンネル

出典:日本ドッグアジリティ協会

もともとウサギ猟に使われていたビーグルは穴の中へもぐるのが得意。「トンネル」はまさに彼にぴったりの種目!
タイヤに向かって飛ぶボーダーコリー

出典:日本ドッグアジリティ協会

「行くぞ!」と声が聞こえてきそうな勢いで、タイヤに向かってジャンプ!

ドッグアジリティのルールって?

ドッグアジリティについて、「日本ドッグアジリティ協会」の協会理事、田辺さんにお話を伺いました。 ――ドッグアジリティはどんな競技ですか? 田辺さん:イギリス発祥で、1970年代から始まったドッグスポーツです。大きく分けて「アジリティ」「ジャンピング」という2つの種目があり、アジリティではすべての障害を使いますが、ジャンピングでは登り系の「コンタクト障害」を使いません。失敗がなく、タイムが早いほど好成績となります。
アジリティに使われる障害の種類

出典:日本ドッグアジリティ協会

ドッグアジリティに使われる障害の種類。飛越障害は5種類
アジリティに使われる障害の種類

出典:日本ドッグアジリティ協会

コンタクト障害とくぐり系障害。合計10種類がコースに配置されますが、ジャンプ種目ではこのうちコンタクト障害を使いません

自然界で行う動作を取り入れた、犬にとって無理のない競技

ドッグアジリティのスラローム

出典:日本ドッグアジリティ協会

等間隔に並んだバーの間をジグザグに走る「スラローム」。林の中や木々の間を駆け抜けるときの動きを取り入れた障害です
――障害を見ると難易度が高そうに見えるのですが… 田辺さん:アジリティって、じつは、自然界の犬が当たり前にしている動きをスポーツとして取り入れているんです。また、動物愛護意識の高いイギリス発祥なため、多くの犬にとって難しい動きは一つもないんですよ!
――とはいえ、やはり中型~大型犬が多いですか? 田辺さん:どんな犬種でもできますし、ワンちゃんの大きさに合わせてクラス分けがされているので小型犬でも大丈夫です!体を動かすことが好きなコや遊びに対して積極的な性格のコには特に楽しんでもらえると思いますよ。

愛犬との究極のコミュニケーションスポーツ

犬とアジリティをする人

出典:PIXTA

――ドッグアジリティはどんなところが魅力でしょう。 田辺さん:アジリティは「愛犬との究極のコミュニケーションスポーツ」と言われています。フィールドに置かれた様々な障害物をクリアするには、人と犬の意思疎通が欠かせません。つまり、コミュニケーションが一番重要な要素であるということです。 人は犬に対してわかりやすく伝える必要がありますし、犬は人に対して「理解しよう」とする前向きな気持ちが必要となります。アジリティをしているときにアクティブな時間を共有する楽しみだけではなく、日常的に優れた関係性を築くことができるのも魅力です。 ――ドッグアジリティをやっている方はワンちゃんの健康管理も上手なのだとか 田辺さん:はい。アジリティは、人と犬お互いが健康でなければ楽しむことができません。犬は自分自身で「体が痛い」「今日はここの調子が良くない」と言葉で伝えることができませんから、人が気付いてあげる必要がありますよね。アジリティをやっていると、いつもは積極的なシーンでなんとなく違和感がある…少し足の使い方がおかしい…など、ちょっとした変化に敏感になるんです。 ――まさに愛犬との究極のコミュニケーションスポーツですね!

競技会は年約100回開催!始めたいと思ったらまずは気軽に見学へ

ドッグアジリティに興味がある人は、まずは競技会や練習フィールドへ見学に行くのがおすすめ。国内では主に3つの団体が競技会を開催しており、年間約100回の競技会が行われています。 最初は「こんな事が自分の犬に出来るようになるの?」と不安になるかもしれませんが、普通の家庭犬と一般の飼い主さんがドッグアジリティを楽しんでいるのを見ればきっと身近に感じられるはず!

ドッグアジリティまとめ

【始めやすさ】 ★★★☆☆ 「アジリティができる環境が限られる」という面では星が増えてしまうものの、競技そのものは犬種や大きさに関係なくでき、特に道具も必要なし。また、ハンドラーとなる飼い主がハードに動く必要はないので年配の人や体力に自信がない人も楽しめ、幅広い層が楽しめるドッグスポーツと言えます。 【競技の種類とルール】 ・アジリティ…10種類すべての障害を使って速さを競う。決められた順番通りに、拒否や落下などのミスなく戻ってこられれば「クリーンラン」。 ・ジャンピング…コンタクト系障害を使わず、飛越とくぐり系のみで行われる。 いずれも「標準タイム」と「リミットタイム」が設けられており、標準タイムを過ぎると1秒ごとに1点の減点。リミットタイムを過ぎると失格となる。
日本ドッグアジリティ協会の公式サイトはこちら:日本ドッグアジリティ協会 日本ドッグアジリティ協会のInstagramはこちら:@jpdaa_official

ポールやタープも使いようではミニアジリティコースに

キャンプアイテムを見てみると、実は活用できるものがいっぱい。ポールを立ててスラローム、タープを使ってトンネル、クーラーボックスに斜めに天板を立てかけてドッグウォーク…などなど、ちょっとした練習がてらの遊びが可能です。 もちろん、愛犬が怪我をしないように道具の使い方には気を付けないといけませんが、コマンドと動きを結びつけるだけでもいいトレーニングに。遊びの延長で「愛犬との究極のコミュニケーションスポーツ」にチャレンジしてみてはどうでしょう。
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