【東京近郊】ワーケーションできるキャンプ場&グランピング施設おすすめ5選!
「夏の白馬ワーケーション」が最高な件。涼しくて快適、無料で使える施設・ノルウェービレッジを紹介
2022.07.09ノウハウ
夏休みにキャンプに出かけたいけど、外せない仕事が入っていて悩ましい読者も多いのでは!?筆者もその1人。「キャンプしながらのリモートワーク」、憧れはあるものの、電源の確保とWi-Fiなどネットワーク環境に不安を感じますよね?行ってみなければわからないし、行った後ではどうにもならない…。そこでおすすめしたいのが、長野県白馬村の「ノルウェービレッジ」。利用料は無料で夏でも涼しいと、条件面は完璧。暑くて人の多い都心よりも仕事がはかどります。
制作者
丹羽孝之
北アルプスを愛するアドベンチャー系オヤジ。黒部川源流部の釣り旅、バイクでの全国テント泊ツーリング、北インドやヒマラヤ山域のトレッキングやバイクツーリングなど活動の幅は広い。アウトドア経験はあっという間に40年。酒は強いが高山病には弱い。モットーは、”広く深く” 。
JAC オートキャンプインストラクター、YouTube: @outdooroyaji
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リモートワーク環境の昔と今
昔はWi-Fiなんて無かった…
コロナ禍で大幅に広まったリモートワーク。「ワーケーション」という造語もできました。筆者は4年前はインドで暮らしていたのですが、驚くことにリモートワークの取り組みや電子決済などは、日本よりもずっと進んでいました。日本では最近になってようやくWi-Fi環境が整ってきた印象です。
25年前ごろの話をすると、まだ公衆電話があちこちにあって、旅先では電話ボックスで有線でノートPCとつないでメールのやりとりをしていました。その後携帯電話が一気に普及し、スマホが登場し、Wi-Fi環境が整いはじめました。
しかし、それはまだまだ街中や、ホテルなどでのことであり、私たちのフィールドとなるキャンプ場ではどうでしょう?皆さんはキャンプ場でのリモートワーク経験はありますか?
筆者のリモートワークエピソード
過去画像: 白馬八方尾根 夏の黒菱ゲレンデのリフト降り場でリモートワーク
筆者であるおやじライター丹羽は外資系IT企業で働いていたので、常にリモートで社内外の会議やプレゼンを必要としていました。海外との時差もあるため、リモートワークができないと泊まりでのキャンプやバイクツーリングに出かけることができなかったんです。
上の画像は2年前の夏休みに白馬のキャンプ場に行った際のリモートワーク中の一コマです。猛暑の中、ゲレンデのリフト降り場を拝借して仕事をしていました。電源は無く、Wi-Fi環境も無い。会社のスマホでテザリング接続しか方法がありませんでした。こうなるとモバイルバッテリーなんて焼け石に水です。資料作成や会議もバッテリー残量との勝負…。もうストレス倍増…(泣)。キャンプ場のWi-Fi環境は管理棟近くのみ、しかもショボい…。運悪く、飛び込み仕事も重なってしまい、結局キャンプを中止して帰宅するハメに。この時のストレスはこれまでの人生で上位に入るレベルでした…。
でも白馬村はやってくれました!これからご紹介するノルウェービレッジなら全て解決ですよ!
ノルウェービレッジってどんな所?
施設紹介
ノルウェービレッジ外観
白馬ノルウェービレッジのエントランス
ノルウェービレッジは、白馬村にある無料のテレワーク施設。1998年の冬季長野オリンピックで、ノルウェーチームが滞在していた施設を再利用しています。
ノルウェービレッジ内部
館内にはオフィス用のテーブルと椅子、各席に電源、ディスプレイ、フロアスタンド、さらに冷暖房も完備!明るく開放感があって、最近のIT企業のサテライトオフィスと言っても誰も疑わないし、それ以上と言っても過言ではありません。ネットワーク・インフラはなんとWi-Fi6!ちょっとした仕事からガチなWeb会議でも問題なし!しかもテラス席まであるんです。その他、会議室やレンタルオフィスとしても利用可能。
ノルウェービレッジ内部
リラックスしたい時、コーヒーを飲みながらお話ししたい時、山を見ながらぼーっとしたい時でも、いつでも立ち寄って利用できます(カフェは有料です)。
これが無料でいいんですか?って感じ。キャンプ場でコンセント借りたら有料ですよ…。
これは、白馬村として「信州リゾートテレワーク」の推進に取り組んでいるためなんです。「オマケのサービス」ではなく、リモートワークオフィスとして運営されてる施設なんです。
社長さんに突撃インタビュー!
ノルウェービレッジ運営「しくみ」代表取締役 石田幸央さん
ノルウェービレッジの快適"すぎる"環境について、運営会社である「しくみ」代表取締役の石田さんに話を聞くと、リモートワークの環境についての並々ならぬこだわりが見えました。
石田さん:弊社では、総務省の補助の活用と白馬村のふるさと納税の運営を任せていただいていて、その収益で施設を運営しています。ノルウェービレッジは、『キャンプ場の延長』ではなく、リモートワークのために整えた施設。椅子、机なども、仕事のしやすいものを選んでいます。『ワーケーション』というと、キャンプ場や宿泊施設の空きスペースでやるイメージが強いと思いますが、Web会議やセミナーが当たり前の今、各キャンプ場や宿泊施設が用意するネットワーク環境は、設備投資、運用保守などにどうしても限界があるんですよね。
その点、ノルウェービレッジではネットワーク機器は常に最新のものに入れ替え、ネットワーク品質を確保しています。Wi-Fi6は白馬地域としては最速だと自信を持っています。大手IT企業出身の私としては、回線が遅いなんて絶対に言われたくないですし、来訪者の方達の自社環境と同等もしくはそれ以上の快適さを追求しています!
休日前後は満席になることもあり、ジワジワと人気増加中
ノルウェービレッジ利用者の方々
利用者は地元の方が半数近く。自宅のネットワーク環境が弱くて、ノルウェービレッジを頼ってくれる人も多いそうです。地域がら写真家の方も多く、大量の画像データのアップロード/ダウンロードに活用する人も多数。
残りの半数が地元以外の方達で、IT系企業に限らず、ベンチャー系の方やプログラマーなど、若い人からオヤジまで幅広く利用されてます。中には仕事のチームで来る方もいるとか。年齢層は20代から50代前半くらいとのこと。アラ還の筆者は最高齢か…(笑)。
月、金、連休合間の平日、祝日前後が混み合いそう。みなさん休みの日はしっかり遊ぶためなんでしょうね!!
ノルウェービレッジの今後の展開に地元も期待!
ノルウェービレッジの目の前にある、夏の白馬スキージャンプ台
社長の石田さんに、今後の展望も伺いました。
石田さん:地域柄、若者たちの仕事がリゾートワークに限られてしまうので、都会で仕事の経験や技術を身につけても地元に戻って働ける場所がなかなか見つからないというのが白馬村の弱み。まずは、都会の企業内リモートワーカーに活用してもらい、その延長で企業誘致や地元の雇用創出につなげていきたいですね。Uターン、Iターンの増加には、冬だけではなく年間通して若者たちが働ける環境づくりが大事なんです。
もちろん、アウトドアを楽しみに来る方達にも、引き続き申し分の無い環境を提供していきたいです。将来的には長野県内の各大学の学生達にもアイデア出しや、クリエイティブな活動の創出拠点として活用してもらい、社会に貢献できるような場所にしたいんです。実現に向けては、学生達には宿泊スペースは無料開放してあげようかとも考えています!
この話を伺って、おやじライター丹羽は興奮気味に感動しました!
実際に使ってみたら超快適だったよ!
実際に仕事してみた
さて、そもそも今回、筆者は利用者として訪問した経緯もありまして、この記事の草案も実際にノルウェービレッジ作成していました。室内には5名ほどの利用者の方がいらして、さながら企業のサテライトオフィスの雰囲気。私は季節の花達に彩られた外のテラス席を利用させてもらいました。
テラス席の防水電源コンセント
パラソル越しに白馬の山々やジャンプ台が望める特等席!しっかりとした日陰と電源コンセントが用意されていて、もちろんWi-Fi接続も超快適でした!
1度利用すれば絶対に人に勧めたくなる、白馬「ノルウェービレッジ」
残雪の北アルプスの稜線
いかがでしたでしょうか? いつも【アウトドアおやじが100回使ったギア】を連載している筆者が実際に利用しつつ、社長の石田様に緊急取材をお願いしてこの記事になりました(笑)。お忙しい中、快くお時間を割いていただいて本当に感謝してます。
だってマジでhinata読者のみなさんに知らせてあげたかったんですよ!外資系IT企業で33年間走り続けた筆者が、太鼓判を押しておすすめします。この夏、おやじライター丹羽をノルウェービレッジで見かけたら気軽にお声がけください!
【基本情報】
住所: 長野県北安曇郡白馬村北城3476
営業時間:
[平日]9:00〜17:00/[土日]11:00〜17:00
利用料金: 無料 (カフェ利用は有料)
詳細はこちら:白馬ノルウェービレッジ