リモートメンバーでキャンプ・ワーケーションに挑戦!企業が想定外に得られた気づきとは?

 ノウハウ

ワーケーションの様子

リモートワークの普及で注目を集めているのが、休暇先で働く「ワーケーション」。国や自治体が推進しているものの、導入する企業はまだまだ少ないのが現状です。そこでウェブサイトやアプリなどのデザイン会社「グッドパッチ」のリモートメンバー「グッドパッチエニウェア」が、レンタルサービス「hinataレンタル」のアイテムを使って初挑戦。アウトプットへの効果や一体感の醸成などを感じてもらいました。

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 目次


キャンプ場でのワーケーションに脚光

ワーケーションとは「ワーク」(仕事)と「バケーション」(休暇)の造語で、会社員などが休暇で滞在している観光地や帰省先で働くこと。米国では先進的に取り込まれており、日本でもIT企業を中心に取り組まれてきましたが、仕事と休暇の線引きや、勤務時間の認定が難しいなどの課題もあり、普及には壁もありました。

しかし、コロナ禍で国内の多くの企業でリモートワークが機能することが分かり、再び脚光を浴びることに。特に密にならないキャンプ場でのワーケーションは、キャンプ人気の定着も追い風となって需要が高まっています。

リモート組織でも会う価値は否定しない

グッドパッチエニウェアのメンバーが挑戦

グッドパッチエニウェアの事業責任者、齋藤恵太さん

▲グッドパッチ エニウェア事業責任者の齋藤恵太さん

ワーケーションを初めて行った「グッドパッチ エニウェア」は、モバイルアプリや企業・ブランドのメディアなどのデザインを手掛けるグッドパッチ社のフルリモートデザインチームです。2018年に設立され、新型コロナウイルスの感染が拡大する以前から、「東京のオフィスでフルタイムで働く」という常識を覆すことに挑戦。フルリモートで事業を展開し、世界約170人を抱える組織に成長しています。

非日常空間で集まる必要性

「リモートのメンバーが活躍していますが、会うことの価値は否定していません」。こう語るのは、今回のワーケーションの呼び掛け人で、グッドパッチ エニウェア事業責任者の齋藤恵太さん。

従来からプロジェクトのキックオフではなるべく会うことを重視。実際に顔を会わすことで、チームビルディングの速度を早め、プロジェクトへの熱量を高める効果を経験的にも認めています。

ただ、グッドパッチ エニウェアで働くメンバーには地方在住者が多く、これまで休暇を兼ねたイベント的に集まる機会が少なかったのも事実。普段は別々で働くメンバーで集まりながらも、チームの一員としての意識を高め、さらにデザイナーとして非日常の空間でアイデアを生み出すきっかけにしてもらうため、「キャンプ・ワーケーション」を実施しました。

千葉のキャンプ場で1泊2日のワーケーション

キャンプ経験者が積極的に参加

リモートワークを楽しむグッドパッチエニウェアのメンバー

7月某日。千葉県内にある外房の小規模なキャンプ場を貸し切り、全国各地から駆けつけたデザイナーら約10人が集合。1泊2日でワーケーションを実施しました。齋藤さんによると、今回のワーケーション以前にも、ズームで焚き火の動画を流しながら議論し、「それなりに盛り上がっていた」ということもあって、齋藤さんがキャンプでのワーケーションを提案すると、多くのメンバーがすぐに反応。

メンバーは自然豊かな地方の在住者が多いため、アウトドア熱が高い人の割合が高いのも特徴。今回のワーケーションでもキャンプ愛好者が3、4人参加し、キャンプ場でのワーケーションの運営を支えてくれました。

貸し切りキャンプ場で議論は明け方まで

焚き火を囲んだ様子

都内から千葉に行く途中に皆で海ほたるで鐘を鳴らし、グッドパッチの東証マザーズ上場もお祝い。自然の中で楽しむアウトドアだけに、前日までの雨でキャンプサイトのコンディションが良くなかったため、協力しながらぬかるみを整備し、初めて会うメンバーがいたにもかかわらず、すぐに一体感をもってキャンプを始められました。

オフィスやリモートでの議論と違い、焚き火を囲みながら時間を気にせずに議論を徹底的に深められるのもキャンプ・ワーケーションの魅力の一つ。齋藤さんは「グッドパッチ エニウェアとして、案件の進め方の相談や提案で盛り上がり、フリーランスの集まりでありながらも、気づけば空が白味がかるまで話していました」と手応えを語ってくれました。

キャンプ・ワーケーションで重要なのは「テーブル」

キャンプとは違った目線も必要

レンタルのテント

グッドパッチエニウェアのチームがhinataレンタルから今回貸りたのは、人数分のソロテントと、タープ、焚き火台、チェア、テーブルのほか、パソコンやスマートフォンの充電に重宝するポータブル電源。それでもキャンプ場でのワーケーションは、普通のキャンプとは違った目線でのアイテムの準備が必要です。

「キャンプのテーブルは小さめのものが多いので、皆で話し合うときもパソコンを膝の上に抱えることになるため、余分にテーブルを用意するのがおすすめです。今回は用意しませんでしたが、日本人はチェアに座り続けるのが疲れるため、参加メンバーが多く議論が長時間にわたる場合には、大きなマットを敷いて靴が脱げるようにした『お座敷スタイル』もあったほうがいいと感じました」(齋藤さん)。

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アイテムだけでなく、目的もはっきりと

キャンプ・ワーケーションの様子

齋藤さんはワーケーションを実際に経験した上で、次のように指摘します。

「漫然とやってみたのでは、『楽しかったけど、思ったより仕事できなかったよなぁ』となって、次回もやってみようとなりづらい展開が予想できます。なので、目的をはっきりさせる必要があると感じでいます。『経営合宿のように特定のテーマをディスカッション』や『徹底的にコミュニケーションを促進する』、『仕事する場所が違うだけで日常と変わらない状況を作る』などの目的を考えてみるのはいかがでしょうか」。

さらに一度きりの取り組みにしない重要性も強調。「目的に合わせた決済者との期待値調整(アウトプットや活動している写真のイメージなど)をすり合わせておくと、継続的にチャレンジしやすくなると思います。本質的には『一回で完璧な体験を作ることは不可能』という前提で、何回かトライして理想の姿にたどり着く意識を持っておくと良さそうです。自分の期待値が高すぎてもガッカリしたり、疲れちゃったりしますからね」と指摘してくれました。

ワーケーションについて語る斎藤さん

またリモート勤務のメンバー中心に事業を進める齋藤さんにとって想定外に収穫だったのが、写真で振り返れるチームの思い出作り。これまで会社のプレゼンテーションの資料を作成しているときに、取り組んできた案件のスクリーンショットがほとんどで、働くメンバーの顔が見える写真がなかったのが悩みでしたが、「キャンプ・ワーケーションで意識的に思い出を作り、写真にして振り返る重要性にも気づけたのはうれしい発見でした」。

チャレンジのきっかけとしてのワーケーション

議論している様子

コロナ禍で人々の既存の価値観が大きく変化する中で、企業も生き残りをかけて新しいことに挑戦する力が問われている現在。その変革のきっかけとして、齋藤さんはワーケーションが有効であるとも考えるようになりました。

「硬直化した組織では、社内で新しいことを始めようとしても、周囲からまず否定され、次へのチャレンジの意欲がそがれがちです。そこで組織が新しいことに取り組む成功体験を積むために、まずは皆で一緒にワーケーションをやってみるのはどうでしょうか。独立したイベントなので事業のリスクもありません。『やってみたら意外に良かった』という体験を通して、チャレンジを促進する組織へと生まれ変わるきっかけにもなると思いました」。

キャンプ・ワーケーションが変革のきっかけに

グッドパッチエニウェアのメンバーがキャンプ・ワーケーションで得たのは、単に合宿的な一体感の醸成だけでなく、組織が新しいことに挑戦するきっかけ作りにもつながるとの気付きでした。

hiinataレンタルではワーケーション向けのセットを貸し出し中。リモートワークが普及する今だからこそ、密にならないキャンプ場で焚き火を囲みながら本音で議論し、組織の変革のきっかけにしてみてはいかがでしょうか。リモート勤務を続ける個人にとっても、非日常空間で思考を深める機会になります。

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