【僕たち「雪中」キャンパーです】テントの外は一面の銀世界。雪が降ったらキャンプでしょ!
キャンプの英才教育!? 0歳児と一緒のソト時間を「親も楽しむ」秘訣とは!?【僕たち「0歳児連れ」キャンパーです】
2022.05.06ライフスタイル
他とは違う、「尖ったスタイル」でアウトドアを満喫するキャンパーを紹介する連載企画「僕たち○○キャンパーです」。記念すべき第1回に紹介するのは「0歳児連れキャンパー」のShioriさんです。ファミリーキャンプを楽しむ人の中でも、1歳に満たない赤ちゃんを連れた人はそう多くはありません。「赤ちゃん連れのキャンプって大変じゃないの?」「やってみたいけど何か不安…」。そんな疑問を、根掘り葉掘りインタビューしました!
制作者
hinata編集部 松本璃子
登山、キャンプ、温泉が大好き。父から譲り受けた30年もののギアと新作ギアを織り交ぜつつ、アウトドアを楽しんでいます。自然の魅力をたくさんの人にお届けできるよう、頑張ります!
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もくじ
連載スタート!「僕たち○○キャンパーです」
出典:PIXTA
キャンパーの数だけ、独自のキャンプスタイルがあります。そんな個性にあふれたキャンプスタイルの中でも、特に「尖った」スタイルでアウトドアを楽しむキャンパーを紹介する連載企画「僕たち○○キャンパーです」。毎回1組のキャンパーに密着し、気になる「実際どうなの?」や、ユニークなキャンプの深い魅力を探ります。
「自分とは違うスタイルだけど、楽しそう!」そんな誰かのキャンプを知ることが、まだ見ぬ新しい世界への入り口かも!?あなただけのキャンプスタイル、教えてください!
0歳児と一緒にキャンプを楽しむキャンパーを発見!
ファミリーキャンプ人口は多いとはいえ、キャンプ場で小さな赤ちゃんを見かけることはなかなかめずらしいのではないでしょうか。hinata編集部が出会ったのは、0歳の赤ちゃんを連れて雪中でもキャンプを楽しむとあるご夫婦。0歳児連れキャンプのノウハウや魅力を、たっぷり教えてもらいました!
生後4カ月でキャンプデビュー!とあ君とご家族
今回お話を伺ったのは、0歳のとあ君と一緒にキャンプを楽しんでいるキャンプ歴2年のShioriさんご夫婦。コロナ禍で思うように外出ができなくなり、新たな趣味として、親戚家族と一緒に始めました。とあ君が生まれたのは昨年2021年の5月末。なんと初めてのキャンプは、生後4ヶ月の頃だったんだとか。
――0歳のとあ君をキャンプに連れて行こうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
Shioriさん:妊娠中から、「生まれて行けそうになったら一緒に行こう」と決めていました。自然とたくさん触れあって欲しい。私たち夫婦の好きなことを一緒にやりたい。ずっと家族でキャンプを続けていきたい。そんな思いがあります。
0歳児連れキャンプをスムーズにする準備のコツ
キャンプ場の選び方・活躍したギア
――キャンプ場を決めるにあたり、どんなことを重視しましたか?
Shioriさん:10月に初めて一緒に行ったときはまだ暖かかったので、フリーサイトの、なるべく自然の近くで過ごせる場所を選びました。2月に行った時はかなり寒かったので、電源のあるサイトから探しました。
――2月のキャンプでは、具体的にどのような防寒対策をしていたのでしょうか。
Shioriさん:ホットカーペットとストーブ、封筒型の寝袋2つを持って行きました。外は雪も降る寒さでしたが、テント内は暑くなるくらい、ばっちりの寒さ対策ができました。
離乳食はこうしてました!
気になるのがキャンプ中のとあ君の食事面。0歳児の食事はもちろん、大人と一緒という訳にはいきません。
――離乳食はどのように準備していたのでしょうか?
Shioriさん:2月のキャンプでは、真冬で溶ける心配が無かったこともあり、冷凍させた離乳食(中期)を持って行きました。前日までに「昼の分」「夜の分」というように1食ずつフリージングバッグに入れ、当日は湯せんで解凍して食べさせました。離乳食後期になってからは食べる量も増えたので、レトルトの離乳食にしています。
キャンプ中は安全面に最大限の配慮!
スムーズな設営のコツ
――時間と手間がかかるテントの設営。目が離せない赤ちゃんとのキャンプでは、どうしていますか?
Shioriさん:テントが設営できるまでは、車の中で好きな動画を見せています。テントが立ってからは、息子をテントの中で遊ばせながら、夫がテーブルやキッチンまわりなど外の設営、私がテント内の設営をしながら見守るというように、分担して作業しています。
安全なキャンプのために、気を付けていること
――キャンプ中心配なのが、赤ちゃんの思わぬ事故や怪我。何か工夫はされていますか?
Shioriさん:危ないものは触らないよう、大きめのボックスに入れたり、車の中にしまったりしています。調味料や熱いものは高さのあるキッチンレッグに置き、手が届かないよう工夫しています。また冬場はストーブガードも欠かせません。
私たち大人が外で作業をしている時は、テントの入り口をボックスなどでふさいで外に出ないよう注意しました。キャンプの時はつかまり立ちができる段階だったのでこのような工夫をしましたが、成長や月齢に応じた対応が必要ですね。
おうちとは全く違う環境。とあ君の反応やいかに
キャンプ中につかまり立ちが上達!
――キャンプ中、とあ君はどんな様子でいることが多いですか?
Shioriさん:何にでも興味を持って楽しむので、キャンプのギアにも夢中になっていました。家ではなかなか掴まるところが少ないですが、キャンプではボックスやテーブルなど、たくさん掴まるところがあるので、2泊3日のキャンプ中につかまり立ちが上達しました!
おうちよりもよく寝てくれた!
――慣れない環境では、なかなか寝付けない赤ちゃんも多いと思います。
Shioriさん:ふだんから機嫌良く過ごせるタイプなのであまり心配していませんでしたが、家よりもよく寝ているんじゃないかというくらい、ぐっすり眠ってくれました。そのくらい居心地が良いみたいで、ぐずることもなかったです。WAQの2人用マットがとても寝やすく、良かったです。
0歳児連れキャンプのどっきり・ほっこりエピソード
やっちゃった…!お米ひっくり返し事件
赤ちゃんとのキャンプでは、予想を超えた出来事がいっぱい。ご飯の準備中、その悲劇は起きました。
Shioriさん:水に浸していたお米を、全てひっくり返されてしまいました…。水浸しになった息子とテント内に愕然としたのは忘れもしません(笑)!細かい部分まで配慮をする必要性を感じ、良い教訓になっています。
家族3人で焚き火を囲む、幸せいっぱいの時間
――とあ君とのキャンプで、一番思い出に残っているエピソードは?
Shioriさん:秋のキャンプの時に、家族3人で焚火を囲んだことです。息子の足を焚き火に近づけて温めてあげると、その日一番の笑顔が飛び出しました。「家族みんなでキャンプをしている」ことを実感し、幸せを感じた瞬間でした。
ファミキャンならではのこんな楽しみ方も!
キャンプ中、Shioriさん一家が被っていたのがこの帽子。親子3人でお揃いのフライトキャップです。お揃いコーデを楽しめるのもファミキャンの醍醐味の1つ!
とあ君の服装を考えるのも、キャンプの楽しみの1つだそう。暖かそうなくまさんのロンパースや耳付きの帽子を身につけたとあ君、かわいすぎてキュンキュンしてしまいます…!
キャンプが楽しい理由。そしてこれからやってみたいキャンプ
赤ちゃん連れのキャンプは大変なこともたくさん。それでも、とあ君とのキャンプが楽しい理由。そして今後やってみたいキャンプも伺いました!
Shioriさん:息子を連れてのキャンプは、「どこまでいけるのか?」と、わたしたちのキャンプの、そして親としての力量を試されているような気がして、そこも楽しんでいます!なので、あえて冬キャンプにも挑戦しました(笑)。
ご主人:今後挑戦したいのは、より自然に近い、ワイルドなキャンプ。親戚の山の土地に一からキャンプサイトを作り、プライベートなキャンプがしたいです。デイキャンプはしたことがあるのですが、防災用の簡易トイレを用意したり、草刈りや石をどけたりして、何泊かできるように整備しようと計画中です。
これから赤ちゃん連れキャンプに挑戦するキャンパーの皆さんへ!
親も子どもも「全員が楽しめるキャンプ」を目指す!
――最後に、これから赤ちゃん連れキャンプに挑戦する皆さんへ、アドバイスをお願いします!
ご主人:息子が夜泣きをしてしまったことがあり、翌朝隣のキャンパーに謝りに行ったのですが、「全然大丈夫。子どもだから仕方のないことだよ」と快く許してくれました。赤ちゃん連れキャンプは「まわりに迷惑をかけるのでは」と不安がある人も多いと思いますが、思った以上に理解のある方が多いということを伝えたいです。事前に周囲のキャンパーにひと声かけるなど、こちらの気遣いも大切だと感じます。
Shioriさん:私は「全員が楽しめるキャンプ」を目指しています。子どものために大人が妥協や我慢をするのではなく、「子どもが楽しいから大人も楽しい」ことが大切だと思っています。息子が楽しめる空間を作ることで大人も楽しめるというのが、理想的です!
やがて、家族のかけがえのない思い出になるキャンプ
「0歳児連れキャンプ」を楽しむためのコツとその魅力、そして今後の夢を語ってくれたShioriさんご夫婦。大変なことも含めて楽しむ姿に、キャンプ愛、そして何よりとあ君への深い愛情が伝わってきました。0歳でキャンプデビューを果たしたとあ君は、キャンプ歴=年齢になるかも…!?
あっという間に大きくなる子ども。今しかないこの一瞬にみんなでキャンプをした思い出は、いつまでも家族の心に残り続けます。
Shioriさんご一家のキャンプの様子は、インスタグラム@noasobi_bearsとハッシュタグ#hs_familycampでも発信中。
アウトドアでのびのびと成長するとあ君の姿、必見です!
僕たち◯◯キャンパーです
他とは違う、「尖ったスタイル」でアウトドアを満喫するキャンパーに取材をする企画です。