北海道の穴場スポットやガイド本選びの思わぬ落とし穴とは?北海道のアウトドア事情を熟知する花岡俊吾さんに聞いた「ここだけの話」!
リピーターが続出する「北海道キャンプ」が沼なワケ。北海道オートキャンプ協会の理事に聞いた、キャンプ事情とは?
2022.04.25ライフスタイル
本を出すほど北海道のアウトドア事情に詳しく、北海道オートキャンプ協会の理事を務める花岡俊吾さんにインタビュー!北海道キャンプ協会の活動内容について教えていただきました。リピーターが増加している「北海道キャンプ」の魅力を知って、家族やパートナーとアウトドアを満喫しましょう!
制作者
EH
小さい頃から家族とよくキャンプやハイキング、登山に行ってました!最近は、友人とグランピングをしたり、家族と登山したり、気軽に楽しんでいます。好きなブランドはスノーピークです!特にほおずきLEDランタンが気に入っています。
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もくじ
オートキャンプの普及活動を行う、北海道オートキャンプ協会
北海道のキャンプ場や道の駅を知り尽くす、理事の花岡俊吾さんにインタビュー
北海道恵庭市出身。1965年生まれ。NPO法人北海道オートキャンプ協会理事を務める。1年間かけて道内を取材してまわった『北海道キャンプ場&コテージガイド』(北海道新聞社)を出版し、現在は北海道新聞朝刊で「楽しみいろいろキャンプ!」を月一で連載中。
キャンプや車中泊だけでなく、マラソンと山登りにも積極的に参加し、フィールドを問わず活動しています。
北海道オートキャンプ協会の具体的な活動内容を紹介!
フリーペーパー発行や大会開催、キャンプ場に向けた資料作成と充実!
──北海道オートキャンプ協会の活動内容を教えてください。
花岡俊吾さん(以下、花岡):主な活動は、年2回(4月と7月)配布するフリーペーパーの発行やキャンプ大会の開催、あとは協会として感じている課題や集客状況をまとめた、加盟キャンプ場に向けた資料の作成ですね!
──フリーペーパーはどこで手に入りますか。
フリーペーパーは北海道のキャンプ場や道の駅、自動車ディーラーの窓口に置いています。おすすめのオートキャンプ場やキャンプ場の紹介だけではなく、選び方やキャンプ場での過ごし方についても紹介していて、毎回3万部刷ってもすぐになくなってしまうほど好評で嬉しいです(笑)。
──キャンプ大会は主にどのようなことを行うのでしょうか。
花岡:一般の方が参加できる「合同キャンプ」のようなイベントで、ファミリーキャンパーが50組も参加するんです。子どもも楽しめるような企画が多いので、キャンパー同士の交流を深められますよ!2020年は札幌日産自動車と北海道オートキャンプ協会の共催で実施し、1泊2日でダッチオーブン教室やストーンペイント教室、抽選会、お宝探し大会をしましたね。
共に助け合い問題を乗り越える、北海道のキャンプ場
──加盟したキャンプ場が集まる際、話し合う議題とは何でしょうか。
花岡:キャンプ場のルールやマナーについて話し合うことが多いですね。日本オートキャンプ協会の人を講師にお招きして、同じ仲間として関東の事例の情報共有して話し合いの議題に取り入れています。また、ルールやマナーの啓蒙のためにキャンプ場の管理者を集めて講習会も開いています。
──加盟しているキャンプ場が交流する機会が多いということでしょうか。
花岡:キャンプ場同士の交流は多いですね!自分たちだけで運営していくために、ごみのルールやWi-Fi環境整備といった課題や他の施設に聞きたいことを話し合い、みんなで一緒に問題を乗り越えようとする意思が強いように感じています。
──団結力が感じられていいですね。今後、協会として力を入れていきたい活動はありますか。
花岡:ルールやマナーを整備して、楽しく過ごせるキャンプ場作りを目指したいですね!協会は30年以上の歴史があるので、道内におけるオートキャンプの正しい利用法などを啓蒙していきたいと思っています。今後は、会員になっていただけるキャンプ場さんのために、認証手当のような制度が作れればいいなと思います!
北海道のキャンプ場数は全国一!リピーター続出のワケ
北海道でキャンプする方は、道民やリピーターが多い!
──北海道のキャンプ場に訪れる方の特徴はありますか。
花岡:キャンプに限らず、北海道の観光は道民が8割を占めていますね。北海道のキャンプ場は、何度も利用してくれるようなリピーターに支えられていると思います。
──リピーターが多いのは嬉しいですね。他にはどんな方が訪れますか。
花岡:バイクで訪れるライダーさんが非常に多いのも、他の県では見られない特徴なのかもしれません。絶景を眺めながら広い土地をのびのび走れるので訪れる方が多いんです!夏休みシーズンになると全国からライダーが押し寄せるので毎回驚いてしまいます(笑)。
──多くの方がキャンプを楽しまれている一方、課題に感じている点は?
花岡:火の後始末や騒音被害は気になりますね。テント中でストーブを使用したことで火災が発生したことも何件かありました。また、盗難事件も発生しているので、これからルールやマナーの啓発に力を入れて問題を解決していきたいです!
北海道は山岳や公園、川辺とロケーションもさまざま!
──北海道のキャンプ場ならではの魅力は何でしょうか。
花岡:キャンプ場は350カ所ほどあるのですが、山岳や公園、川辺とロケーションが充実しているのが魅力です!関東は内陸に行くと渓流が多いですが、北海道は広大な海を眺められる高台や幻想的な雰囲気を感じられる湖、市街地と場所によって全く違う景色が楽しめますよ。
──350カ所もあるのは凄いですね!花岡さんが気に入っているキャンプ場はありますか。
花岡:思い出に残っているのは、霧多布(きりたっぷ)岬キャンプ場ですかね!家族と訪れたのですが、高台から雄大な海を見渡した時の景色が本当にきれいでした。このキャンプ場は利用料が無料なんですが、同じように絶景を眺めながらキャンプを無料で楽しめるスポットはたくさんあるんですよ!
現在オープンに向けて準備を進めているキャンプ場は約40カ所!
──これからオープン予定のキャンプ場はありますか。
花岡:最近はキャンプ場のオープンがとても増えてきていますよ!把握しているだけでも40カ所ほどあるかと思います。パークゴルフ場といった民間施設をキャンプできるように整備して運営しているところも目立ちますね。
──新しくできるキャンプ場がそんなにあるんですね!ちなみにどの辺りに多いのでしょうか。
花岡:札幌周辺が特に多いです!交通機関が充実しているので、車やバイクで訪れやすくなるからなのではと思っています。また、直火OKのキャンプ場が増えてきているのも最近の特徴ですね!
ルールやマナーを守って、キャンプ場を楽しく過ごそう!
とても気さくに北海道キャンプの魅力や北海道オートキャンプ協会の活動をお話をしてくださった花岡さん。北海道だからこそ楽しめるキャンプの魅力に引き込まれ、実際に行ってみたくなりました!私たちもキャンプ場のルールやマナーを守って、キャンプを楽しみましょう!